特別な普通・2
「ちち(仮名)」さんのお住まいを俯瞰したところ。彼女が寝ているところがトイレのスペースで、そこにあったトイレトレイはバラバラに分解されて方々に散らばっています。換毛期が非常に長く続くのが彼女の特徴で、まだまだ毛が生え替わっている途中です。完全に夏毛になった頃には夕方に赤とんぼが飛んでいる、なんてのも毎年のことです。それでなくても食欲旺盛な彼女、換毛期にはなお一層の食べっぷりです。
旧カスタムシリーズのスターリングシルヴァー軸。オークションでの入手ですが、がま口型のケースが人気で、けっこう値がつり上がったように思います。そうはいっても、国産の金ペンが買えるほどではない、というあたりも、国産中心に蒐集していくことのメリットでしょうか。
最初にこんな3本セットを入手したときは大いに喜んだものですが、よく見るとボールペンだけ水性のローリートで、クリップ周りが金色になっておりましたのでちょっと残念なところでした。そちらのセットはバラされてお嫁に行ったか、どこか腐海の底で発見されるのを心待ちにしているかのどちらかでしょう。
ピントが甘いですけれど、いい具合に黒くなった軸。ちょっとまだらに黒くなっていますので、こういうのは「汚い」として磨いてしまう人も多いことでしょう。ピカピカに磨き上げて、素手で触らずに放置しておけば、少し金色かかった感じを経てまた黒くなります。その途中経過を楽しむことができるのも銀軸のよいところです。
普通の素材、銀軸、ときたら、あとは樹脂か木軸です。セルロイドやエボナイトも捨てがたいですし、木軸の手触りの良さも捨てがたいものですが、やっぱり夏は銀軸。シャツの胸ポケットに挿しておくと、いい具合に硫化が進みそうです。ボールペンは黒ですから、やはり萬年筆にはブルーのインクを入れて、文字だけでも涼しげに書きたいものです。
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