シュポッ
ケージの外に出るのが癖になってしまった「くま(仮名)」さん。小さい頃から、日中は無人となる家の中で、ずっとケージの中で過ごすというのが習慣になっていたのですが、先日来、ハァハァと荒い息をすれば出してもらえる、ということを覚えたようです。
6歳ともなると落ち着いたもので、粗相をすることもなく、あちこち歩き回って気に入ったところでドテッと横になっているそうです。室内犬としてごく普通の形ですね。
先日金沢で師匠に調整していただいた3本。中央のソボリンはごく普通のカートリッヂ/コンバータ式ですが、上下のインペリアルはタッチダウン式。一番下の個体はどこかに異常があって吸入機構の動きが渋かったのですが、師匠の手によりスムーズな動きを取り戻していただきました。
こういうアングルで撮ってもなお、ググッと反り上がっていることがわかるのがシェーファー、それもこういった一体型ニブの愛すべきところでしょう。この個体、おそらく字幅はBと思われる大きな玉がついております。
この玉の大きさだけに惹かれて入手したものですが、こいつには四角いペンポイントがついてるんじゃないかと思えるほどの最悪な書き味。それを師匠に「気持ちよく」とだけお願いして、実に気持ちの良い、ある意味生産性の低いペンに大変身です。
夏はやっぱり涼しげなのがよろしいですから、これからの季節、この3本を持ち歩こうかと思っております。銀軸には青インク、という祖母の言葉はありますけれど、とりあえずソボリンには黒のカートリッヂを挿してまじめな業務用にしておけば困ることもありません。
問題はタッチダウンのインク吸入量が少ないことで、2、3日に1回はインクの量をチェックする必要がありそうですが、夏場のことゆえ、むしろそれが良い方に作用するともいえます。意味不明ですけれど、関西人には粉もんとシェーファー、な夏なのです。
コメント
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シェーファー良いですよね〜。
ウチも今レギュラーメンバーのうち3本がインペリアル&トライアンフになっております(笑)
投稿: mercuryo | 2011年6月 7日 (火) 22時39分
mercuryo さん
萬年筆好きですといったときに、たいていは
モンブランとか?って聞き返されますね。その
ときに、いえ、シェーファーとか、って言うと、
相手はポカンとしてます。
萬年筆ってモンブランしかないと思ってる人
実に多いですから、私はヘンタイなシェーファー
大好きです。
投稿: つきみそう | 2011年6月 7日 (火) 23時06分
シェーファー の銀軸 良いですねぇ。
でも、ご縁が無くて今まで手元に来た事がありません。
久しくヤフオクから遠ざかっておりましたが、先日、ちょいと覗いたら 100N辺りが随分と安く出てくるようになりました。海外から随分と流れ込んでいるようで、だぶついているのかなぁ。
ここらで、シェーファーを と思いながら、相変わらずペリカンに引き寄せられそうです。
投稿: きくぞう | 2011年6月 8日 (水) 13時18分
きくぞう さん
銀軸でなくてもシェーファーは良いです。
実に良いのです。
ペン先がFのものなどは、ここのところ
たくさん出ておりますね。こういうたくさん
出る時期を逃すと、またしばらく見かけない、
それが「縁」というものなのでしょうね。
投稿: つきみそう | 2011年6月 8日 (水) 22時00分
当方もVLRの黒軸に青墨入れて夏を迎える準備をしております。
B玉美しいですね。自分も欲しくて目を皿のようにしているのですが。師匠からの放出品があったときに糸目を付けずに買っておけば良かった。
タッチダウンは機構の方はともかく、インクサックが時限爆弾なのがどうにもこうにも。
オクでインペリアルが並んでても、タッチダウンだと敬遠気味です。
とか言いつつ自分で修理できるようになっちゃうんでしょうか、げに恐ろしきは万年筆道。
投稿: ardbeg32 | 2011年6月12日 (日) 21時25分
ardbeg32 さん
シェーファーのけったいなインク吸入機構、
スノーケルは無理としても、タッチダウンは
修理できるようになるといいなぁ、と思った
こともありますが、まぁ無理でしょう。私は
メカには滅法弱く、手先は人間国宝並みに
不器用なのに加えて、集中力もありません。
小さい頃、おまえは何でそんなにドン臭いの
だと親から叱られた記憶しかありません。
なのに、タッチダウン見つけたら手を出す
という無責任なやつなのです。困ったモンです。
投稿: つきみそう | 2011年6月12日 (日) 22時11分