キャップだけ
夏毛への換毛期になると、目に見えてガリガリになってしまう「ちち(仮名)」さん。猛烈な食欲でたくさん食べるのに少しも太らない、飼い主から見るとうらやましい限りですが、いつまでも細いのも気がかりです。赤ちゃんの頃、栄養がとれずに死にかけた彼女のこと、やはり十分に食べ物の栄養を取り込めない体質なのかもしれません。
キャップだけ銀、というペリカンのM630。萬年筆蒐集が趣味ではない人からすれば「何言う手んの?」という感じでしょうが、ペリカンが好きだといいつつ手元にある本数はそれほどでもありません。国産の旧いものだと千円二千円で入手できるので、そちらにばかり目が行っていたせいもあるのでしょう。
こういうペンが売り出された、というのも知らなかったほどで、ペリカンというとM800系、あるいはトレド系ばかりに目が行っておりました。M600の系列というと、これ以外にはM640サハラが手元にあるだけです。キャップだけ銀、しかも胴軸は緑縞では無くて黒、というのがどうにもピンと来なかったものです。
ぴかぴかしていて、黒く渋くはなりそうにないキャップ。何かコーティングされているのでしょうか。黒い軸との組み合わせですし、キャップまでいぶし銀になってしまうと合わないような気もします。メーカーはそういうことまできちんと検証して仕様を決めているのでしょうが、素人があれこれ言うのは無責任な「楽しみ」で、これも趣味の一部ですね。
雛は2羽ですが、すでに「プリント」になっている天冠。我が家のペリカンたちは、天冠が彫りのものや、M800系であればメダルが埋め込まれたようなものがほとんどで、こういう「プリント」天冠のものはかえって希少です。
かつては中途半端に思えたキャップだけ銀のこのペン、これからの季節、ペリカンのロイヤルブルーなんかを入れて持ち歩くのも涼しげで良さそうです。ただ、薄いシャツのポケットに挿すには少し重さがありますので、結局は机の上で、色彩雫あたりを吸わせて使うことになるのでしょう。
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