触発される・1
お散歩から帰ってきて「笑って」いる「くま(仮名)」さん。専門家によると、この表情は笑っているのでも何でもないのだそうですが、人間の基準でいえば笑っているとしか見えません。飼われることに馴れている犬ともなると、こういう表情をすると飼い主が喜ぶのでやっている、ということもあるんじゃないか、といわれているようです。いずれにせよ、こういう表情を見るとこちらも思わず頬が緩んでしまうものですね。
こちらは頬が緩むどころか背筋が伸びてしまう1枚。齢80を越えてなお矍鑠たる大先輩からいただいたお葉書です。この大先生、いつもはブルーのインクでくださるのですが、どうしたことか今回は黒インク。萬年筆を使っていてこのような文字が書けたらすばらしいものですが、私なんかは80回生まれ変わっても無理なことでしょう。
一緒に写っているペンは、師匠のBlogでセーラーの80周年記念萬年筆に言及されている記事があった、というだけのことで引っ張り出されてきたものです。
1万円トレドとか、リサイクルショップの奇跡とか、長いこと萬年筆を集めているとアンビリーバボーな出来事に出会うものですが、これもそうした類に入るものです。オークションで見かけて、相場より安めの開始価格にウォッチリストに入れるぐらいの気持ちで入札しておいたら忘れている間にそのまま終了、という、奇跡の中でもいちばんよくあるパターンですね。
薄い方の軸色だったらもっと良かったのにね、などと言ってくださる方もありますが、私自身、しげしげと見ている間にどんどん濃い軸色が好きになってしまいました。
さんざん言われているように、このモデルの魅力のひとつでもあり、ほかのものに真似できないのがこのキャップリング。間近で見ると、本当に美しいものです。さらにこの個体は売れ残りを捌くためにペン先が付け替えられたヘンタイ仕様ではなく、18Kのペン先がついているのも嬉しいところです。
何で首軸を緩めて写真を撮ったのか、関西の人ならわかるかもしれません。緩める必要もなかったのですが、緩めた方がネジのところが強調されますしね。要はこの緩めてあるあたりにこのペンの値打ちがある、ということなんですが、そのあたりは私が語ることではありません。親方を見かけたら怖がらずに寄っていって教えを乞いましょう。
ここまで書いてたので安心してたら、そのまま突然死してアップできてなかった・・・・・。金曜日に2教科のテストを仕上げて開放感あふれる私です。
冠省。
開放感あふれるとのお言葉。明日、恵比寿でお待ちしております。
早々
投稿: Bromfield | 2011年5月21日 (土) 11時24分
怱々 でした。(訂正)
投稿: Bromfield | 2011年5月21日 (土) 11時26分
Bromfield さん
このハガキを下された大先輩の教えでは、
冠省で始めたら・・・・・不尽 だとか。
大時代的なところも手紙の魅力でしょうね。
EBISUについてのコメントは見えません(笑)
投稿: つきみそう | 2011年5月21日 (土) 12時05分
テスト作成お疲れ様でした。
採点が又大変ですね、と開放感を削ぐ発言 汗。
ゆるみの意味がさっぱり分からない私もyy参加叶うのでしょうか・・・
投稿: 大阪のオバチャン | 2011年5月21日 (土) 15時44分
せんせー、緩めるいみがわかりませーん。
ねじの仕上げの美しさかなー。
わたしのところに持ち込まれる加工不良であれば、
バリが咲いているとか、打痕があるとか、ねじ山がだれているとか(切れない刃物できった)、2重にきった痕があるとか、いろいろあるんですが・・・
親方に今度あったら聞いてみましょう。
あ、ひょとして、軸側の黒いところはOリングがはまるとか。
投稿: 白髪猫 | 2011年5月21日 (土) 19時59分
大阪のオバチャン さん
心配ご無用、デビュー戦にしてエプロンですから。
採点はこれまた萬年筆を使う格好のチャンス。
私が調整して唯一上手くいったというPILOT823で
サクサク済ませちゃいます。
投稿: つきみそう | 2011年5月21日 (土) 22時53分
白髪猫 さん
緩めている部分そのものにはいみなんてありません。
この辺にポイントがあるんですよ、ぐらいの感じかな。
投稿: つきみそう | 2011年5月21日 (土) 22時54分