阿修羅04
大学生になった長女は、授業の組み方でゆっくり家を出る日など、こんな風に「くま(仮名)」さんの写真を撮っておいてくれます。長女に撮られるときは何となくリラックスした感じで写っているのが悔しいような羨ましいような・・・・・。写真は被写体ではなく自分の心を写すもの、というのはやはり真理であるようです。
家庭訪問期間の今、比較的早く帰宅できるので、阿修羅像製作、固め打ちというところです。写真は台座の骨格。先日完成した台座の表面を支える部分です。直線的な切り取った部品を組み合わせるだけなので楽勝、と思ったのですが、意外と難しい工程でした。
台座表面の周囲に、腰タオルのような感じに「壁」を貼り付け、内部に骨格を入れて接着します。見えている部分は下側ですので、完成したら床なり机の上なりに密着して見えなくなってしまう部分ですが、さすが、お金を取ってる商品だけのことはあるな、と思わせるパーツが附属しているのです。
しかし、こういう形に貼り合わせるのはけっこう手間がかかりますし、私のように手先の不器用で、なおかつ気が短い者には拷問に近い作業の連続です。
糊をつけて紙を貼り合わせたら、しばらくの間、その部分を指で押さえておく必要がありますが、こういう貼り合わせでは指でつまむということが出来ないのです。
糊しろを定規で持ち上げて、その上から指で押さえることで、接着部分を指でつまんでいるのと同じ効果が得られます。接着するのに使っている「シワなしPit」はなかなかに速乾性ですので、モタモタしていると変な形でくっついてしまいます。スピードと正確さという、私に一番欠けているものが要求されるのです。
ようやっと、台座が完成です。10ページ分のパーツを切り取って組み立てるのに2日間、のべ4~5時間ほどかかったのではないかと思います。ただこの工程、数学でいえば代数より幾何が得意だった、という人ならもっと早く終わらせることができるでしょう。展開図を見て立体を思い描く力が弱いと、パッパとパーツを貼り合わせられないので余計に時間がかかるのです。
この上に載せるべく、次の工程である右足の製作に入りましたが、足首から下の部分を作るだけで1時間。しかも、足の下に敷く台のようなものを作らないと、この台座には載せられないのでした。次回はいよいよ阿修羅像の足を作る工程の記録です。
4回目でやっと台座ですか!なんとも焦らされますね〜。
地道にコツコツが苦手なので、こんなのが目の前にあると徹夜してでも作ってしまいます。まぁそれも若い頃の話で、さすがに今は無理でしょうが…念のためパズルも模型も買わない主義です。
投稿: るり千代 | 2011年4月27日 (水) 00時47分
るり千代 さん
実はもう、片脚出来上がってます。明日
もう1本の足を作って下駄を履かせれば、
「両足台座に立つ」ですよ。
コツのようなものがわかってきましたが、
何事でも慣れていた頃が危ないといいますね。
投稿: つきみそう | 2011年4月27日 (水) 01時32分
お疲れ様です。
いや~、今から結果が楽しみです。
それにしても、これって、かなり大きいですよね。
投稿: ヤッター万 | 2011年4月27日 (水) 10時35分
ヤッター万 さん
脚をつくりましたが、それで20センチほど。
なかなか大きくて迫力のあるものができそうです。
投稿: つきみそう | 2011年4月27日 (水) 11時10分
いや、超大作になりそうですね。仏ガールなるファンが付くかも!
くま(仮名)さんの表情、タマランですね。名カメラマンが被写体の自然を切り取るが如く。
そういえば自分の飼い犬も、一番時間のある学生である自分に一番忠実で自然でした。
過ごす時間がなんとやら、、な。・・・長女に嫉妬ですかね?
投稿: Dio | 2011年4月27日 (水) 23時48分
Dio さん
やっぱりそうなんでしょうね。いっつも
いっしょだから、気を張る必要もない、と。
思うに、邪念をもって撮りに行くから駄目
なんでしょうね。いいのを撮りたい、なんて
考えてるから警戒されると。
衣の裾から出ている足の部分だけでも、
149より長いのですから、なかなか大変です。
この本を出しているところ、次は広隆寺の
半跏思惟像、国宝第1号のアレを出すようです。
投稿: つきみそう | 2011年4月28日 (木) 06時12分