ぴったり収まる・その2
出勤前の慌ただしい時間に、突然聞こえる娘の嬌声。何事かと見てみれば、「くま(仮名)」さんがお顔を洗っていたのでした。別段珍しいことでもないのですが、今日はいつもより多めに洗っておりました。
朝ご飯ももらったことだし、家の人たちはお出かけだからどうせ遊んでくれないし、という、歳を重ねた犬ならではの余裕を感じさせます。
懐かしいものが出てきました。ヘタレなアプリユーザの私が、Nifty-Serveに加入したのは結婚した頃。当時住んでいたマンションは、キッチンにカウンターがあって、そこには電源とモジュラージャックがついているという、今思えば悪魔のような環境でした。
Air-Craftを使って、MS-DOS環境で楽しむネット。夜ごと繰り返されるリアルタイム会議。当然のことながら電話代がかさんで、妻に大目玉を食らったのもこの頃です。
いつもらったものか不明なカード型筆記具。無事手元にあるところを見ると、案外、最近のものかもしれません。PC-VANはあまりなじめませんでしたが、最後に加入した日経Mixにはハマりました。ごてごて書かずに、短い言葉でパパッとコミュニケーションする、その感じが大好きでした。
一方のNifty-Serveは、やはりリアルタイム会議とOFF会。けっこう盛り上がってまして、WAGNER地方大会のノリに近いものがありました。まぁマズいこともいっぱいありましたけれど、思い出は美しいもので、いいことしか印象に残っていないものですね。
赤と黒のボールペンに、シャープペンシル。小さくて書きにくいものですが、名刺大のカードに3機能。今の時代なら、もっと高機能なものも作れそうな感じもしますが、グレーの公衆電話にモデムをつないで「モバイル」していた時代のものだとすれば、これはこれでなかなかのものです。
UAE・修復不可能なアプリケーションエラーを吐いては落ちまくるWindows3.1なんかはソリティア専用でしたので、私はず~っとMS-DOS環境でPCを使い続けていました。Windows95時代になって、インターネットなんてものにもつながるようになりましたが、まだモデムを使っていたように思います。
ThinkPad s30を手に入れたあたりから、本格的にWindows環境で仕事をするようになって、ばっさりとMS-DOS環境は切り捨ててしまいました。アプリユーザですから、やはりUNIX系へは行けなかったのです。
しっかりとノックボタンがあるので、おぉ、シャープペンシルもあるんだ、と気づきました。普通こういうものは、1本か2本のボールペンがカードに仕込まれている、というのがほとんどですから、これは結構気合いが入っています。
思えば、活力にあふれた、いい時代でした。何でも揃っている今の方が、かえっておもしろくないというのは皮肉なものです。でも、変わらないのは人とのつながり。コンピュータとか萬年筆とか、そういう趣味を通じてお近づきになれた人の何と多いことか。
そんなつながりでお付き合いさせていただいている方が、今週末、奈良へ来られますので、頑張って仕事を片付けております。けっこうキツかったのですが、だいたいの目処がついてヤレヤレというところ。週末限定ながら、これからは遅めの春を楽しめたら、と思っています。
こらまた凄い筆記具ですなー。
WAGNERに持っていったら反応がありそうな。
投稿: 二右衛門半 | 2011年4月15日 (金) 07時56分
数カ所、何の図案か特定できません(笑)
初期に知り合いに見せて頂いた画面、薬品処理で古文書が染み出してくるかの如く。後期には28.8kbpsダヨ!と喜んでいたのを覚えています。今じゃあ「faxかよ!」みたいなノロさですが。ギョロピー!
投稿: Dio | 2011年4月15日 (金) 20時28分
二右衛門半 さん
こんなんで書けるのかといえば書けるんですね、また。
投稿: つきみそう | 2011年4月16日 (土) 03時37分
Dio さん
ほんとうに、今思えばあんなことでよくもネット
出来てたのだなと感心します。テキストベースで
あればこそでしょうね。
投稿: つきみそう | 2011年4月16日 (土) 03時38分
へえー、犬も顔をあらうのですか!!
前脚をぺろぺろして拭っているのでしょうか?
投稿: たけちゃん | 2011年4月16日 (土) 21時36分
たけちゃん さん
前脚をペロペロするかどうかはそのとき次第です。
顔を洗うような動作、と書いた方がよかったですね。
目やにがついているようなときは、この動作で
とれることもあるようです。
投稿: つきみそう | 2011年4月16日 (土) 23時08分