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2011年3月17日 (木)

制式

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 鼾が聞こえたので見てみると、この有様。こんなときの「くま(仮名)」さんは、少々体に触れようが周りでガタガタしようが、知らん顔で熟睡されています。彼女にとって、我が家がそれだけ安心できるところである、ということですから、飼い主としては喜ぶべきことなのでしょう。

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 ここのところ、y. y. pen club会員各位の間で話題になっている、カヴェコのペンシルスペシャル。0.5ミリ、0.7ミリ、0.9ミリのいわゆるシャープペンシルに加えて、2ミリ径の芯を使うタイプもラインナップされています。もともとは回転繰り出し式のペンシルであったものを、意匠はほぼそのままにノック式のペンシルとして復刻したものだそうです。

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 y. y. pen clubは「良識あるヘンタイ倶楽部」という、あまりにも不可解な謎の集団をルーツとし、優しく、愉快に「萬年筆する」ためにうまれました。要するに、楽しくやれたらエエやんか、ということと、「良識あるヘンタイ倶楽部」名義では会場を貸してくれるところがないやろうという大人の事情もあってうまれた「名前」です。

 ですので、特にこれといった実体はないのですが、なぜか「制式」とされるグッズ類があり、「制式」なのに強制されることもなく、気に入ったら買うてみぃ、めっちゃエエでぇ、という具合に、少しずつ保有者が増えていくのです。

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 ヘンタイルーペやヘンタイエプロンなんかは比較的よく知られていますが、ほかにもヘンタイCX3とかヘンタイデルタなんていう限定的なものもあります。おっ、これエエやん、制式にしょう、と誰かが言うと、イチビって同じものを使う人が続き、何となく制式になります。

 そして、ここが大切なところですが、制式だからアンタも買いなさい、使わなければ除名、なんていうアホな縛りは一切ありません。テストに出ますから、よぉく覚えておいてください。(何のテスト?)

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 このシャープも、「0.9ミリの芯を使うタイプがエェで」という情報があって、それに続く人が出るかと思えば、更にヘンタイ度アップを狙って2ミリ芯のモノを買う人もいるという具合。そして、使う芯にもその人のヘンタイ度が反映されていて、私の場合はこれ、シンワの工事用替え芯です。鉛筆の芯というとサラサラという感じですが、これは普通よりねっとりとした感じがあって、そこがまたよろしいのです。

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 当初、この2ミリタイプはドロップ式なのではないかと危惧されておりましたが、実際には一般的なノック式シャープと同じ方式で、ノック時に芯が落ちてしまうことはありません。最初から装着されていた芯が写真のように短いモノだったので一瞬焦りましたが、一般的な長さ12センチの芯がちゃんと収まります。あと問題になるのは、芯の先端をどうやって削るか、ということですが、これについてもヘンタイ的解決策が用意されています。

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 お香を焚いているのではなく、芯を研いでいるところです。ファーバーカステルの芯研ぎ器を特製のケースに収めた、分度器ドットコムさんのオリヂナルポケット芯研ぎ器です。ケース本体は銘木を使用し、しっかりとした金属製のキャップがついているので、削り落とした芯であたりを汚すことなく持ち歩くことが出来ます。

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 オリーブ、スネークウッド、ブライヤーなど、いろんな銘木があったのですが、一番安かったので黒檀を選びました。小さいながらもずっしりとしていい感じです。あとは、筆入れなんて持ち歩くことがほとんどない、っていう持ち主が問題ですが、こちらについては現在、有効と思われる解決策が見つかっておりません。

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コメント

『制式』では無く『正式』のような感じです。(笑)

 しげお さん

 最も近く(誰の)にいらっしゃる訳ですから、
正式ではなくて制式ですよ、きっと。制圧の制(笑)。

あう・・・
HAND LINKERネックストラップもCX3も持っとります(笑)

 mercuryo さん

 危険ですね(笑)。最近ではHAND LINKERのネックストラップに飽き足らず、革製のストラップでつるす人も多いです。なぜなら、革をなめすための薬品の影響か、銀がいい具合に燻されることが多いから。やっぱりヘンタイです。

二つしかありません。まだまだですね。

先日番長さまさまから譲り受けた0.9mmに
飲ませよう(誤用?)と近所の文具屋に行ってビックリ。
1.3mm,0.9mm,0.7mm・・・やたら豊富に数も多い。
なんでも子供向けにと太目シャープペンシルが売り出されたとか。
時代がヘンタイに味方しているようで嬉しいです。

 大阪のオバチャン さん

 2つしか、って、普通の人は一つも持ってませんし、デビュー戦でいきなり高ランクとされるエプロンをゲットされたんですから、文句なし(何が?)です。

 小学校の先生達はシャープペンシルを目の敵にしてましたが、そういうところも改善していこうということでしょうね。でも、シャーペンを目の敵にしてる割には鉛筆の持ち方とか、それほど指導の効果があがってないみたいですけど。

皆さん それぞれにヘンタイ度がお高いようで。
きっと僕も似たようなもので、カメラは同じメーカーのGR3を使い始めましたし、シャープペンはステッドラーの2ミリを使っています。

ちなみに、子供たちの通っていた小学校も シャープペンは御法度でした。鉛筆を使いなさいと言われていたので、へそ曲がりのオヤジが毎晩子供たちの鉛筆を切り出しで削っていました。
切り出しで削りますから、鉛筆がちびても削れます。全長1センチ以下の鉛筆なんて、子供たちの中では宝物になっていたようです。
最終的には、自分たちで削るように仕込みましたが、その前に友達の分も削ってと 出前まで引き受けてくるのには参りました。

でも 鉛筆を削りながら、たくさん勉強したね と、子供たちと話をする事が出来ただけ良かったのかもしれません。

 きくぞう さん

 鉛筆を削ってあげられるお父さんって、いいですねぇ。サラリーマン金太郎、って漫画が一時流行ってましたが、漁師からサラリーマンになった金太郎の最初のお仕事が鉛筆削りで、来る日も来る日も削っている。その鉛筆を使った人が「なんて心のこもった削り方なんだ!」と感動する、っていうシーンだけが印象に残ってます。

小物持ち歩くんでしたら、洋モク入るベルトに取り付ける煙草ポーチなんぞ如何でしょうか?
多分この芯研器入ります。
当方シャーペンはパーカー75とシェーファー60年代のどちらも0.9mmの繰り出しですね。
変態ルーペ、如何なる物か気になります。
あと変態チックと言えば、机の上に常にラッピングペーパーの端切れと隙間ゲージ、薄いゴム板が落ちてるのはもう駄目なのかもしれません。

 ardbeg32 さん

 ゴム板とかラッピングペーパーとかの有無に関係なく、もうダメだと思います。ダークサイドに落ちてしまってます。

 ヘンタイルーペはごく普通のルーペで、ちょっとイチゴなのが特徴です、とよけいに意味不明なことを言っておきましょう。

 私の腰、左はiPod Touchが、右には携帯電話がすでにぶら下がっておりますので、これ以上やりますときんでんのおっちゃんか警察官か,ってな具合になりますし、太い腰回りがいっそう拡大されてしまいます。悩みどころです。

こっちは繰り出し式の方が好きだなぁー。
着々と布教が進みつつあるようでなによりです。
ご祝い申し上げます?

 二右衛門半 さん

 ヘンタイは布教したり広めたりするものではありません。その人の内なるヘンタイを解放してあげるモノです。自分はこんなヘンタイでいいのか、と恐れている人に、いいんですよと声をかけてあげたり、こっちにもっとヘンタイな人がいますよと見せたりすることで、心の平安をもたらしてあげられます。

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