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2011年3月19日 (土)

伏水

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 餌鉢をかぶり、両の前脚で頭を抱えるような仕草をしている「くま(仮名)」さん。どういう意図があってこんなポーズをするのか不明ですが、これをやるときはリラックスしているときですので、人間が伸びをしながら大きな声を出すとか、くしゃみをしたあとに意味不明な罵声を浴びせるとか、そういったことに近いのかも知れません。

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 テレビでやってたから自分もそれに乗っていかなければ、と思う人、本当に多いですね。以前は閑散としていた寺田屋前ですが、今や土日は人があふれていて、建物(だけ)の全体写真を撮ることは到底不可能な状況。寺田屋をバックに写真を撮ろう、と連れを立たせておいて前の道路を横切る人たちが、まるで小さな子どものように周囲を無視してちょこちょこ走り回り、そのたびに通りかかったクルマが急ブレーキ、という腹立たしい状況でした。大人はいなくなってしまったのでしょうか。

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 寺田屋があるのは京都市伏見区。全国にある伏見という地名の多くは、伏水が転じたものといわれます。伏流水があるところや、地下水が豊富であるところなどによくある地名です。そして、そういうところでは良い水を使って良い酒を造ろうということになるので、伏見にもたくさんの酒蔵があります。全国的に知られている月桂冠や黄桜なんていうのもここ伏見のお酒です。

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 酒造りのための建物や道具類、各種の資料などが展示されている月桂冠の大倉記念館。入場料を払って入りますと、車で来ているかどうかを尋ねられた上で、チケットとともにワンカップのお酒をお土産として渡してくれます。もしWAGNERの京都大会なんてのをやるとしたら、ここ伏見も有力な候補地だなぁ、などと、2次会中心に考えてしまう私。

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 左がお土産。右が1000円で売られている搾りたてのお酒で、大倉記念館に隣接した酒蔵で醸されているものだそうです。お酒はそんなに呑まない私ですので吟醸酒を求めましたが、大倉記念館では見学の最後にきき酒もさせてもらえて、その中になかなか魅力的なお酒があることから、ついついそちらを買い求める人も多いようです。

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 夕方5時頃までで大方の見学はおしまい。5時からは黄桜酒造が運営するカッパカントリーというところで大宴会です。まずはビールの3種飲み比べセット。色の濃さそのままの印象で、左から飲んでいくのがおすすめと感じました。このレストランはお酒だけではなく、お料理も美味すぎるのが難点で、糖尿病持ちが行くと確実に病状が悪化します。

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 お一人様1杯限定という長期熟成酒。抱えているお姉さんともども実に美しく魅力的でした。まったりとして実においしいお酒で、大きめのぐい飲み一杯で850円というお値段にも納得です。こんなおいしい酒をちびりちびりヤリながら、これまたおいしい料理をつまむ、至福のひとときを過ごした土曜の午後でした。

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コメント

うちの京都の事務所が大手筋商店街にあります。

そのあたりは、よく行きますねえ。

ちなみに大手筋商店街の文房具屋には、
型落ちの万年筆は眠っていませんでした。

 ひろなお さん

 大手筋商店街のあたりをさすらっておりました。なんだかとってもお洒落な、ジャズの生演奏をやってるカフェがあって引き込まれそうになりましたが・・・

あのあたりの京阪沿いの文具店は文具好きの骨董屋が絨毯爆撃で軒並みかっさらっていったという話ですよ。
伏見といえば御香宮の御香水も定番ですねぇー。
名水百選の基準にもなったという話ですが。。

じろく亭のほうでこのビールを頂いた事があります。濁っていたのはあまり濾過していないからだとか。麦芽100%のはずなのに、日本のビールらしい味わいだったのが印象的でした。

最近ちょくちょく骨董屋さんがオークションにも万年筆を出品されるようになっており、数軒から入手するものの品質は目を覆う物が大半です。
当方ドロドロに汚れた万年筆を新品と見まがう程に磨き上げるのを至上の喜びとする変態趣味ですからよいのですが・・
とりあえずピストンが壊れたのを新品同様として売るのは止めて貰いたいなと思います。

垂涎のエントリー。(*^◯^*)

 二右衛門半 さん

 そう、軒並みやられているようですが、それでもしぶとく残っているところも何軒かある、という話でした。

 御香宮のすぐ近くですものね、ここ。駅を中心として考えると駅の反対側ですが。

 ardbeg32 さん

 最近は萬年筆のペン先だけ鋳つぶして、っていうのが結構なペースで進んでいるそうですね。哀しいことです。

 さすがの骨董屋さんでも、萬年筆までは知識が及ばないことが多いのか、はたまた骨董屋さんだから外観第一で機能は無視なのか、そのへん、どうなんでしょうね。

 Bromfield さん

 この次に帰省されてくるタイミングで、いっぺんどうですか、ごいっしょに。

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