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2011年3月18日 (金)

いかにも・・・

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 ケージの隙間から鼻先を突き出して寝ている「ちち(仮名)」さん。目は開いていますが、ちょっとトロンとした感じなので、こういうときには近づいていっても「とガバッ」と跳ね起きて遊んで頂戴とせがむことはありません。眠たいのでそれどころではない、というわけです。

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 先日のパーカー・プルミエ・ブラックエディションと一緒に我が家にやってきた「おまけ」の萬年筆です。ということはソネット?などと思ってしまいますが、これは国産。かつて奈良県御所市で萬年筆を製造していたモリソン萬年筆製の鉄ペンです。

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 尾栓の部分が割れてしまった初代ペリスケを京都蛸薬師のビブレで発見・保護したとき、百貨店経由で修理に出したのですが、帰って来たときに伝票を見てモリソン萬年筆が修理をしてくれたことを知りました。

 現在は萬年筆の製造はもとより、修理もやめてしまい、舶来品を中心としたネット販売を主な業務としているこの会社、ある程度以上の価格のペンを買うとかつて製造していたペンの在庫をおまけとしてつけてくれるのです。

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 首軸のトリムやクリップなどが金色のモノがプレゼント品として紹介されていて、それがなくなったらシルヴァーのをつけます、というのをみて、ずっとタイミングを計っていたのです。シルヴァー一色の方が好みだから、というだけの理由なのですが・・・・・。

 附属していたインクカートリッヂには、しっかりとステンレスの玉が入っていました。この時期のモリソン萬年筆のペンは、プラチナ製のカートリッヂが使えるように作られているのです。

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 ペン先をじっと眺めていて、あ、これって、いわゆる「イカペン」じゃないかと気付きました。鉄ペンでこの形状、どのような効果を生み出すのでしょうか。カッコだけなのでしょうか。モンブランのノブレスをまねしただけなんでしょうか。

 奈良県にも萬年筆を作っていた会社があった。過去形であるのが残念なところですが、結構おもしろいペンを作っていた会社なのです。二右衛門マスターに「モリソンのデカいの見せてください」とリクエストすれば、もってきて見せてくださると思います。インパクト大ですよ、あれは。

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コメント

これ持ってくるのならフエルムのイカペンを持ってくる方が先のような気もするのですが・・・

 二右衛門半 さん

 ところがどっこい、フェルムは持っていないのです。その辺はマスターのブログで補足お願いします。

とガバッ・・・
発想に秘められた無限の可能性を感じます。
こちらでは皆、思わずうなる程に擬音語擬態語の類が大得意だと
関西入りして日の浅い私などは密かに尊敬しています。

関西で擬態語と言えば、「その角ぴゅっと曲がって」でしょうか。はんなり曲がったらあかんのかい!とツッコミが入らんのは何故でしょう。

このペン、思わず「私にも売って!」と叫びそうになりました。今丁度モンブランの2桁イカペンにドツボ状態で、既にスペア部品まで準備している駄目こちゃん状態。
ハート穴周りの湾曲をみると、イカペンの柔らかさは期待できそうもないですが、それでも形状から来る横への広がり防止は期待できるかと。
ソネットよりも、天冠みると75の方に似てるような気もします。あるいはパイロットのエリートスタシルとか。

 大阪のオバチャン さん

 ガバッと、だと少し弱くて、その前の動きに合う音は・・・・・というとこれかな、という造語。勝手に作っても何となく合うと感じられたら怒られないのも関西の良いところ、ですかね。

 ardbeg32 さん

 そうそう、角をはんなり曲がるのはよっぽどええとこのお嬢さんぐらいで、普通はシャっと曲がったりぴゅっと曲がったりしますね。

 鉄ペンですから形にかかわらず堅いですね。外観も見た目の割には銀ではありませんし。今から見ると安もんなのですが、こういうペンの需要がたくさんあったからこそ作っていたのでしょう。そうでなければまた、萬年筆の将来も暗いですね。

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