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2011年3月24日 (木)

Out/Safe

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 飼い主の手をがっちりつかまえておいて、ガシガシ噛みまくる「ちち(仮名)」さん。お耳がなくなっておりますが、飼い主の帰りを喜んでいるのか、はたまた狩猟本能が目覚めて闘争状態になっているところなのかは不明です。

 今日は修了式で、同時に教職員の異動内示の日でもありました。異動の希望を出している人や管理職に登用されるのを待っている人たちにとっては、落ち着かない午後だったことでしょう。

 私は、「絶対に務まりませんから」と固辞し続けていたのですが、たいへん恩義を感じている校長にお仕えしているとき、断り切れずに受験したところ、「登用候補者名簿」いわゆるブラックリストに載ってしまいました。

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 PILOTカスタム(バイブル)です。「それ神はその獨子を賜ふほどに世を愛し給へり すべて彼を信ずる者の亡びずして、永遠の生命を得んためなり」ということで、異動するのも昇進するのも、ある意味、神の思し召し。仏教であれば「縁」ということでしょう。そうではあっても、やはり、できれば管理職に登用されることなく定年を迎えたいというのが偽らざる思いです。

 昨年の同じ時期、私と同様、ブラックリストに載っていながら管理職になることを望んでいない年上の同僚が「セ~~~フッ」とつぶやいた光景が忘れられません。管理職になってしまうと、責任は重く、仕事はキツく、さらには収入も激減してしまいます。自分が理想とする学校をつくるんだ、という志に燃えている人でもなければ、管理職になって良いことなど何もない、ということです。

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 件の同僚、今年の判定は「アウトッ」でした。栄転ですから喜ぶべきところですが、本人はとうとう来たかと肩を落とし、私はかける言葉もない、という状況。その同僚は来年度の教務主任候補と目されていたのに、その人がいなくなってしまったので、来年もまた私が教務主任を務めることになるでしょう。他になり手がないからと引き受けて8年、あまりに長すぎるので交代、のはずが、さらに連投。今年も楽しい春休みは実現しませんでした。

 For God so loved the world, that he gave his only begotten Son, that whosoever believeth in him should not perish, but have everlasting life. です。私たちを愛してくださっている神様の思し召しであれば、黙って受け入れ、精進するより他はありません。このペンのような、いぶし銀の渋さも、磨き上げられた輝きもない私ですが、おそらくは現任校最後の1年となるであろうこれからの1年、しっかりと勤めようと思い直しました。

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 父と母に褒めてもらったのは、それぞれ1度だけ。アレもできない、コレもできないと叱られることが私の日常でした。そのことを思えば、何の取り柄も能力もない私が、何かを任せてもらえるということだけでも感謝すべきなのでしょう。

 職員室の雰囲気を楽しく明るくしよう。8年前の春、教務主任を拝命したときにそう考えて、それだけは「できた」と胸を張ることができます。どうして「できた」のかと考えると、仕事のできないヤツが重い立場にいたのでみんな気が楽だった、ということだったのでしょう。事実、私の前任者はカミソリのように切れ味鋭く、能力の高い人でしたから、みんなピリピリビクビクしておりました。

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 季節は春。あちらでもこちらでも、新しい生活が始まります。仕事に行き詰まったとき、自分はダメなヤツだと思ったとき、私のことを思い出してもらえれば、きっと楽になるはずです。

 無用の用、という言葉はきっと、私のような人間が絶望せずに生きていくために、荘子が残してくれたものなのだろう、と思っている私です。

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コメント

いつの間に、パンチパーマ(仏教徒)からカッパ頭(キリスト教徒)になったのかなあ?
アーメン

 マオぢぃ さん

 昔っからパンチパーマではありません。それと、おっちゃんはすでにカッパ頭(実物)になっているという噂ですが・・・。

 ちなみに私は無宗教。神社に参れば仏さんも拝む、クリスマスにはワインを飲むというクチです。

あれ~~~~
今気がついた
そのヨハネの言葉は万年筆に彫ってあるやん。
全然気がつかなかった、、、
今風呂から出て気がついた(それまで酔っぱらっていたんでね)
その上only begotten Son を only forgotten Sonと
読み違えて、なんか意味不明だと思っていたのは内緒です。

ハンドルをアルシンドに変えようかと思って、、、、
、、、、、
、、、、、
いません

 マオぢぃ さん

 かえてください、ぜひ、かえてください。

 そして、WAGNERの大会で公開しましょう!

アルシンドやったらそのままやないですか?
アぁシンドの気分かも。

それにしても大層な万年でんなぁ。

何を言われても人間が出来ているので気にしない万年。
今日は午前中歩行距離8kmだ万年。(寒かった)
昨日車を半年の点検に出したら余り乗っていないので
バッテリーがくたばりかけなんて言われて、仕方ないので
今からアクセルふかし目にドライブ行ってきます。
ガソリン価格は近所で146円(ブランド無し)

ボクもさして仕事が出来るわけではありませんが、経営層がどうにもならないほど酷いので、余りのアホさ加減に まだまだ自分も捨てた物ではないと言い聞かせる事が出来ています。

ただ、この先何年会社が保つのか、、、、

ところで登用試験というのは、1級免許の事でっか?大変ですねぇ。

 きくぞう さん

 教員免許は、昔の1級2級の区分が廃止されて、教育学士であれば皆1種免許、修士なら専修免許となりました。

 管理職になりたい人は、筆記、論文、面接という3種からなる登用試験をクリアしないといけません。受験してから2ヶ月後に、「登用候補者名簿に載せたよ」という紙切れが来れば合格です。この候補者名簿に載ったまま、教頭に登用されることなく定年を迎える人も山ほどいますので、できればその中に入りたいものです。

僕の父親が20年近く前まで教員でして、のどかな時代の最後ぐらいの校長でめでたく卒業しました。高校の教員でしたが、若い時に定時制高校の寮をお守りしていた事もあり、生徒の陸王で赤線に行った事もあったと、笑っていました。

そんな父親でしたから、僕が林の中で日がな一日遊んで修士を取得した時に、教職課程を取っていれば楽に生活出来たのにと、大変怒っておりました。

でも、今の学校なんて、とうてい僕に勤まるような所ではあありませんから、やはり選択は正しかったのだと思っています。

 きくぞう さん

 植物の面倒見るのも生徒の面倒見るのも似てるところが多いと思いますよ。下手すると自分が死んでからやったことの結果が出るあたりが特に似てると思います。

 学校でいちばんしんどい思いをしているのは、常勤講師といわれる人たちではないかと思います。給料は同年代の人よりグッと安くて、明日の保証もないけれど、生徒や保護者から見たら教諭と変わらない「先生」ですから。担任を持たされることさえありますし、持たなくてもしんどい仕事が回ってきたりして大変です。

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