雪の大晦日
そう厳密なものではないにせよ、交互に、ということで元旦の順番から外れた「くま(仮名)」さん。大晦日といっても犬には関係のない話で、いつものように暖かい部屋でゆったりと寝て過ごすばかりでしたが、これは「ちち(仮名)」さんがおやつをもらってる、というのに気づいて立ち上がったところ。その方面の瞬発力は赤ちゃんの頃から抜群な彼女です。
午後4時過ぎの叡山電鉄鞍馬駅。昨夜来の雪で20センチ以上の積雪、という情報を得て行ってまいりました。先日、みずうみのほとりへ雪を見に行こう、と息子を誘って出かけたものの、踏切事故などで列車が遅延したため途中で断念したことのリベンジでした。
京都市内は南部でもけっこうな雪で、比叡山の麓、山科近辺でバスの運行に支障が出ている、という貼り紙を見ながら出町柳駅に着くと、「紅葉のトンネル」で倒木があって一部区間が不通とのこと。仕方がないので行けるところまで行こうと電車に乗ると、これが不通区間復旧の一番列車となる幸運に恵まれました。
鞍馬駅の貼り紙。予定された代行バスも、鞍馬方面への道も積雪で難儀なことになっていたので走ったのかどうかは疑問です。例によって靴が埋もれるほどの雪の中を夏タイヤで走り出しては道をふさぐ馬鹿者があちこちで見られました。
線路際に生えた木々の紅葉が美しくライトアップされる紅葉のトンネル。これが徒となって、雪の重みで垂れ下がった枝が列車の運行に支障を来していたのですが、復旧後も通過する電車の窓ガラスに枝がこすれて賑やかな音をたてておりました。
通常30分のところを小一時間ほどかけてたどり着いた鞍馬は期待通り(?)の積雪で、雪遊びをする気満々で外に出た次男もあまりの雪を前にどうしていいのかわからず立ち尽くすばかりでした。結局、暖かい待合室に引き返して自販機の缶スープを飲みながら帰りの電車を待つだけに終わりました。
こんなことをして大晦日を暢気に過ごしている間にも、妻は家の中を片付けて新年を迎える準備をしてくれているわけで、いつもながら人に支えられてようやく立っている自分というものを情けなく思います。そんな頼りない奴が所帯持っててどうするんだ、ということなんですが、所帯持ってなかったら今頃こうして生きてないかも知れませんね。
爪楊枝より頼りない脚でようやく立っているという感じの私。来るべき年は、もう少ししっかりした竹串ほどの脚で立っていけたら、などと一丁前に来年の抱負はあるのです。
今は立派に積もっていてもいつの間にかはかなく消えていくこの雪のようにならないように、来るべき年、家族を大切にして過ごしていきたい、と少しはマシなことを考えた大晦日でした。ありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。
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