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2010年11月 8日 (月)

X-Rays

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 飼育係の長女に遊んでもらって上機嫌の「ちち(仮名)」さん。黙っておとなしくしてたらこんなに可愛いのになぁ、などと言われながら頭を撫でられているのですが意に介していない様子です。

 もしも、犬の心の中が見えたら、なんてことを思うときもありますが、犬でも人間でも、心の中が見えないから平穏無事に暮らしていられるというものでしょう。そんなものが見え見えだったら、怖くて誰にも会えなくなりますね。

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 Googleのタイトルがレントゲン写真みたいになっているので調べてみると、今日はレントゲン博士がエックス線を発見した日だとか。いつも天の邪鬼で外してばかりいるので、今日は珍しく素直に中が見えるデモンストレータの萬年筆、PILOTのヘリテイジ92(χ)じゃなかった(改)です。

 綺麗に中が見えますね。話題のTWSBI Diamond530などと違って、ピストンの頭部、非常に薄い弁が一段だけ、となっているのが目につきます。

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 こんなんでもインクが後側に回らないなんて、すごいですねぇ、なんてことをペンクリに来られていたペンドクターにお聞きすると、逆にこの部分が2段になっているとピストンの動きが渋くなりがちなのだ、といったことを教えてくださいました。

 ペンを使う身としては、インクが後ろに回らず、ピストンの動きがスムーズであるならば、この部分の形なんぞはどうでも良いわけです。たまたま軸が透明で、見る者がヘンタイなのでそんなことを考える、というだけのことですね。

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 ペン先は珍しくB。手持ちのペンは大半がFやEFなので、たまにはBも良いかな、と。それに、国産、それもPILOTのBですから、実用に堪えないほど字幅が太いわけでもありません。

 透明軸ということを活かしてインクの色で遊ぶ、なんてことになると、ある程度の字幅があった方がおもしろいだろう、という思いもありました。それに、他の5号ペン先をもつペンと入れ替えることも不可能ではありませんので、これまで持っていなかったペン先、という選択です。

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 で、どこがヘリテイジ92(改)なのかというと、いうまでもなくこのクリップ。どうも好きになれないという人も少なくないのですが、玉クリップこそPILOTのアイデンティティです。私には改造する技量などないので、換装作業は良識あるヘンタイ倶楽部の技術部門に委託しました。

 この写真を撮りたいがため、外した純正のクリップは玉クリップを提供してくれたドナーに取り付けておりません。そのうちに、というところです。

 最後になりましたが、踏み切る勇気を与えてくださったwavioさん 、どうもありがとうございました。

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コメント

お役にたてて何よりですが、ペントレで改造ペンを先生に売りつけようとした目論見は外れてしまいましたね(笑

神戸大会でお会いできるのを楽しみにしております。

 wavio さん

 そのペンに何か、アッと驚く仕掛けがあったら・・・・・。

またまた記事内容が重なったようです、クリップ変えですか、良さそうですね・・ヘンタイ共鳴

 夢待ち人 さん

 いやぁ、実に見事にかぶりましたねぇ。本当にヘンタイは
シンクロするのでしょうか。よくある、あくびがうつる、と
いうのと同じ現象でしょうか。

 PILOTのペンはドナーにするのが惜しいですね。

じゃあ感染しない僕はヘンタイじゃないんですね(笑)!安心しました!

 たがみ たけし さん

 感染しないけれど、そういうのを見守っている悪魔は
一段上の存在ですね。あがめ奉ります。

玉クリップがあまり好きになれない不届き者の一人です・・・

が、楽しそうですね、クリップ交換(笑)

 カーボン さん

 これはまたなんと不届きなっ!(笑)

 こればっかりは好みの問題ですからね。今は好きでも嫌いになったり、その逆もまたあり得ます。改造は楽しいですけれど、あくまで自己責任。それが徹底できてこそ良識あるヘンタイだと思っております。

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