ジャパンリミテッド
帰宅した飼い主に甘えまくる「ちち(仮名)」さん。日曜日だというのに家族も少なく、雨でお散歩にもいけない、というストレスの中、遊んでもらうことぐらいしか嬉しいことはないのでしょう。
今日で10月もおしまい。明日から11月となると、とたんに「今年も終わりやなぁ」という感じが強くなってきます。毎年このあたりで「まだ11月やし」と多寡をくくっては年末にエライ目に遭う、ということを繰り返していますので、今年は何事も早め早めに手を打っていきたいところですが、はたしてうまくいくのでしょうか。
いつも家事と仕事に追われている妻を連れて、そぼ降る雨の中、京都方面へお出かけ。かえって疲れさせているようにも思いつつ、気分転換にはなるかもしれない、ということで、まずは洛北、鞍馬方面へ紅葉のチェック。
京阪電鉄系列の叡山電車沿線に「紅葉のトンネル」という、線路の両側に紅葉する木がびっしりと生えている、切り通しのようなところがあるのです。見頃ともなればライトアップされて、そこを通る電車は車内消灯で徐行、というのが11月恒例のイヴェントです。
電車を降りて外から写真を撮れるような場所はあるか、というのがいちばんの注目点でしたが、春の嵐電、桜のトンネルとは違ってとても山深いところで、11月の夜にそんなところを歩きたいとも思いません。
やはりここは、電車沿線の適当な駅までクルマで行って、そこから電車に乗って紅葉のトンネルを鑑賞したのち帰宅、ということになるでしょう。遅い時間だと、洛北から奈良まで帰る途中で電車がなくなってしまいそうです。
鞍馬駅前で例の移動販売のパンを買う、というのも今回の目的のひとつ。お店もあるのですが、駅から相当に離れた辺鄙なところらしいので、叡山電車に30分揺られて鞍馬まで買いに行く方が簡単、というわけです。
見事パンも手に入れて、次に目指したのは兵庫県西宮市にある分度器ドットコムの実店舗。いろいろと変なモンも仕入れましたが、LAMYサファリの発売30周年記念とかで出されている日本限定品をゲット。200本近く仕入れられたんではないでしょうか、非常に潤沢な在庫。裏を返せば、それだけ売れる見込みが立つペン、っていうことですね。
クリップと天冠が赤いだけの白い萬年筆。そういってしまうと実も蓋もありませんが、実は白いだけ、蓋は少し赤いところがある、というものですから仕方ありません。
合成皮革製ながら専用にデザインされたペンケースがつくこのようなものであれば、もう少し限定品っぽい感じも出るのでしょうが、それでもペン自体は「なんの変哲もないサファリ」です。
実はサファリをカートリッヂで使ったことがないので、わくわくしながらの「儀式」です。職場では師匠調整のM800、親方調整のルックオブレザーと、ともに細字で黒インクのペンばかり使っているので、こいつは青で、ペン先も太さを期待してFにしました。
付属のカートリッヂがうまい具合に青でしたので、はい、ブシュッとやりました。初体験です。そして、待つことしばし。LAMYらしく、なんの引っかかりもない、すらすらと退屈な書き味。やはりサファリです。
これ、一体何と言えばよいのか。LAMYを手にして調整が必要だと感じたことはありません。けれども、LAMYの萬年筆はすぐに手放してしまいます。要するに退屈なんです。クルマで言うなら昔のカローラみたいな感じ。
けれども、カローラをバカにしてはいけません。すごいクルマです。だから、サファリもすごいペンなのだろうと思います。好き嫌いは別として、ね。
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