夏休みもおしまい
大好きな敷物の下に鼻先を突っ込んで眠る「くま(仮名)」さん。やはり夏休みの間は、子ども達の誰かが家にいる、というのが常になっているせいか、犬たちの情緒も安定しているように感じられます。普段なら毎朝が戦場、そして誰もいなくなった、という状態になるわけですが、そういうときは犬たちも遊んで遊んでとせがみません。お散歩から帰ってくるとたっぷり水を飲んで、ドテッと横になって静かにしています。
日中ほとんど寝て暮らす、という点で変わりはないのですが、家族がいるリヴィングで寝ているのと、誰もいないのとでは、犬だって安心感が違うのでしょう。明日から寂しい思いをしなければいいのですが・・・・・。
世間の皆様からすると、40日も夏休みがあったんだから不満を言うな、となりましょうが、この業界におりますと、夏休みの終わりは本当に哀しく感じます。特にこの月曜と火曜、平日にもかかわらずお休みをとる先生が圧倒的多数。運動場や体育館、校舎で部活動に励む生徒の姿もほとんど見かけません。たとえ2日でも、去りゆく夏休みを惜しみたい、そういう心理が働くようです。
私自身は、例によって段取りが悪く、泥縄な自転車操業を繰り返しておりますので、この2日間は最後の仕上げ。職員室にある共用PCを全てリストアしたり、新学期に必要な書類を印刷したりと、何も今日やらなくても早くに済ませられたのに・・・・・と自分に突っ込みながらの夏休みの宿題状態。あまりのことにプリンタが熱ボケして、宿題が完成しないまま新学期を迎えるという、そんなことで率先垂範してどうするねん、というグダグダぶりでした。
10日ほど前のWAGNER神戸大会。さる青年から「萬年筆の布教するから、お手持ちのペン試筆させてあげてね」と依頼されて、せっせとペン先を洗い、インクを詰めて30本ほど持ち込んだ、それだけが変に充足感のある夏休みでした。
ちょっとぶっ飛んだものから、最初に買うならこれかな、というものまで、夢から現実までを取りそろえたサンプルを作ったつもりでしたが、実際試筆されているのを見るとヘンタイなものにまず手が伸びるようで、「これは外せんなぁ」と仕込んだ上の2本、結局誰も手に取らなかったように思います。
この2本のテーマ、それは「普通」です。「隠れてる」というキーワードもあります。手持ちのペンの中でも、ほとんど手が伸びないものでありながら、「はじめてなんですけど、何がいいでしょうね」と聞かれると候補に挙げるものです。
LAMY2000、こいつは飽きます。とにかく飽きます。けれども、なんの欠点もありません。ペンに落ち度はないのだけれど、書く方の人間が勝手に飽きてしまう、ただそれだけのことです。ですから、1本ととことん付き合う、という人にはおおいにお勧めできるペンでもあるのです。
LAMY2000は、ごく普通の現行品(のひとつ前)と、総ステンレスのEDITION2000を持っておりましたが、飽きるのと、あまりに重たいのとでどちらも手放してしまいました。その後に、飽きると知りつつ手元に残っているだけあって、少しだけヘンタイなのがこの個体。初期のバージョンです。
首軸が改良された現行品にも興味はあるのですが、まぁどうせ飽きるのですから、出る出ると言われつつなかなか出てこない木軸のLAMY2000が出るまで(ホントに出るのでしょうか)、何年でも待つことにしております。
もう一方のダイアログ3、遅れに遅れて発売された最初期ロットですが、インクの乾きが激しく、機構的にも今ひとつ安定感に欠けます。おそらく、潤沢に出回るようになってからのものは改良されていることでしょう。それを思うと、PILOTのキャップレスはなんと優秀なことか、という流れで、キャップレスも試筆できるようにしておいたのですが、やはり手が伸びなかったようです。
うんざりするような暑さの中で新学期突入。体調がすぐれない生徒も多数出てくるでしょうから、週末までの3日間はなかなか大変だと予想されます。それでも、やっぱり学校には子ども達がうじゃうじゃいたほうが楽しいもの。あぁ、夏休み終わってもぅたなぁ、と溜息をつきながらも、2学期はアレやってコレして・・・・・といろいろ考えている自分がいるのです。
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