半夏生
週末の夜。ついダラダラとネットサーフィンをしていると、小さく「キュン」と声がします。空耳かと思っていると、また「キュン」と。どうやら、「ちち(仮名)」さんが夢を見ているようです。彼女のことですから、おそらく夢の中でも「遊んで、遊んで」とおねだりしているのでしょう。
訳あって、今夜は子ども達の夕食を用意しなければならなかったので、早めに帰宅して途中でスーパーに寄りましたら、お総菜のコーナーにタコ焼きが山と積まれておりました。何事かと思っていたのですが、今日は半夏生。さすがはスーパー、と感心してしまいました。
夏至が過ぎてから半夏生までの間に田植えをすませ、稲の根が地面にしっかり吸い付くように、という願いを込めてタコを食べる、という、ホンマかいなと突っ込んでしまう習慣があるそうです。スーパーのたこ焼きの山はそういうことだったのですね。それならそれで、ひとつ買ってくれば良かった、と後悔してしまいました。「みずうみの悪魔」の名言通り、後悔はあとからするものですね。
ハンゲショウ、です。写真の通り、葉が白くなるので「半化粧」と、これまたホンマかいなという名前です。いろいろ調べてみますと、この先夏に向けて、白くなった葉が緑色に戻るとか、植わっている環境によっては葉が白くならないとか、いろいろあるようです。葉が白くなるのはおもしろそうなので、学校で育ててみようと苗を探したこともあったのですが見つけられませんでした。京都のお寺でハンゲショウが見られるという記事もありました。京都、暑いでしょうねぇ。
明日は山梨へ行くか、という計画もあったのですが、それだけのために行くのはあまりにもヘンタイですし(とはいえ、例によって猛烈な遠方から来られる方もあるようですが)、そのお金で変なモンのひとつでも買った方がよいかも、と考えて断念。ですが、プレミアムドリーム号が増便されて、東京方面へ行きやすくなってしまったのも危険なところです。このバスの1階席、夜行高速バスとして考えると高額ですし、なかなか切符がとれないのも難点ですが、一度乗ってみる価値はあります。東京までこれで往復すると、2日もおうちで寝ない、という不良なことになってしまうものの、東京で1日めいっぱい活動できて楽しいかも知れません。
こちらが烏柄杓(カラスビシャク)。これの球茎が半夏という漢方薬になるのだそうです。その球茎の部分、茎がとれたところが少しへこんだ形になっているので「へそくり」とも言われ、農家の奥さんがこれをためておいて薬屋に売って・・・・・ということで、へそくりの語源でもあるという説。これもまたまた、ホンマかいなというような話ですし、へそくりの語源は他にもいろいろ言われているようですが、個人的にはこういう「ようできた話」が好きですね。
帰りにスーパーで見たたこ焼きからここまで引っ張るという、実に良くできた話でした。
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コメント
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「みずうみの悪魔」、ぴったりの名前。ご本人の意向に関係なく、当方のブログでも用いさせていただきます。Y.Y Pen Clubでも、公認のハンドルネームとされては如何でしょうか。
さて、これから山梨に向かいます。当方の自宅からは、特急を用いず、2時間少し、距離的には、京都ー西明石よりも少し遠い感じです。
投稿: Bromfield | 2010年7月 3日 (土) 06時06分
だめだめ!
たこ焼きは、自分の家で作るもの!
お好み焼きも同じ!
投稿: マオぢい | 2010年7月 3日 (土) 06時36分
こちらの存じ上げている、とある京都の家庭では、たこ焼きは50個いっぺんに焼ける機械があって、しかもメシではなく、おやつ用とか。
小腹が空いた時にはたこ焼きというのが定番のようです。
考えられない話。。。
ちなみにことしの初めぐらいか?近くの飲み屋さんが大阪風たこ焼き屋へとのれん替えしました。
投稿: 二右衛門半 | 2010年7月 3日 (土) 08時59分
Bromfield さん
山梨では初心者や子どもさんなども参加される可能性が高いとか。引かれない程度にヘンタイの道を指し示してくださいませ。
投稿: つきみそう | 2010年7月 3日 (土) 09時54分
マオぢぃ さん
全くもって同意見ですが、はて、うちのたこ焼き器はどこへしまったかな・・・。
投稿: つきみそう | 2010年7月 3日 (土) 09時54分
二右衛門半 さん
50個いっぺんに、ですか。それでは業務用ですね。まぁしかし、4人から5人の家族ならそれぐらい焼けても困りませんし、むしろ便利ですね。
投稿: つきみそう | 2010年7月 3日 (土) 09時55分
いつから半夏生にたこ焼きを食べるという風習が生まれたのでしょう・・・。ハテサテ、タコを食べる日なんてのもいつからできたのやら?
そういえば、どの地方にも過去にあったんかいなというような(内容は太鼓だったり踊りだったりと類型的)二〇年くらい前よりの伝統祭りがあるようですが、ふるさと創生一億円のおかげさまなんでしょうか。あれは文化物にしか使えませんでしたからね。
投稿: くーべ | 2010年7月 3日 (土) 12時49分
「日本記念日協会」と言うのが有って申請すれば良いのだそうだ。(個人がしている任意団体)
登録料が7万3千5百円で今まで300件くらいは有るようです。
丸儲けじゃないか?
そんなんマスコミなどが取り上げるんじゃない!
投稿: マオぢい | 2010年7月 3日 (土) 13時03分
くーべ さん
たこ焼き文化の大阪で育ちましたがそんな習慣はなかったですね。農村部の習慣でしょうか。
どんなところにもチャンスを見つけていかないと商売はできないので、ちょっとでもそういう話があると売り込みにかかるのでしょう。私みたいにぼんやりしている人には商売はできませんね。
投稿: つきみそう | 2010年7月 3日 (土) 14時59分
マオぢぃ さん
そういえば今年は一太郎の日なんてのも認められたのだとか。何でもありですな。
くだらない語呂合わせの記念日はたいてい役所とかその関係の団体が作ったものですし。
投稿: つきみそう | 2010年7月 3日 (土) 15時02分
犬も寝言言うんですよね。
私は聞いたことないんですが。。
半夏生はともかく、最近たこ焼き食べてないなぁ。
投稿: su_91 | 2010年7月 3日 (土) 21時25分
su_91 さん
けっこう聞きますね、犬の寝言。たこ焼き食べたい、なんてことは言わないでしょうけど。
イカやたこは犬には食べさせてはいけないものですし。
投稿: つきみそう | 2010年7月 4日 (日) 00時53分
半夏生のたこは、稲がタコのようにしっかり根を張るようにと、願いを込めて行われるようになったとのことです。でも、関西の風習ですよね。少なくとも岐阜では聞いたことがありません。
ところでハンゲショウ ドクダミ科の草本で湿地に生えているのですが、近年湿地までも開発されるようになり、個体数が激減しております。地域によってはレッドデータに掲載されているところもあります。ところで生薬のハンゲは、カラスビシャクの塊茎であり、本種とは縁もゆかりもない植物でした。
投稿: きくぞう | 2010年7月 4日 (日) 22時01分
きくぞう さん
植物の場合、根絶されそうになっても動物ほど気にされないように思います。そういう私自身、野生の植物を見ても名前なんてわかりませんし。この先、知らないうちにどんどん植物が消えていくのかもしれませんね。
投稿: つきみそう | 2010年7月 4日 (日) 23時03分
例によって!?モーレツな遠方ですか。
ヘンタイっているんですねぇ。
ちょっとそこまで出かけてまして、コメントに遅れが出ました。
日曜日にフラフラしておりましたら、北欧方面から魔法をかけられてしまいまして財布というジャングルから絶滅危惧種が出そうな勢いです。
そろそろか?と思っておりました、ディプロマサウルスの捕獲は延期となりそうです。
とはいえ、みずうみの悪魔の豪快な押しっぷり(というか引っ張りこみ?)も見事ですが、落とし穴へ実にさりげない誘導の「つきみそうスタイル」の使い手ですから、六甲あたりでご一緒するのは怖い気もしますけど・・・
浅めの穴で、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
投稿: regulus821 | 2010年7月 5日 (月) 02時09分
regulus821 さん
何でも、どんな遠方でもサラッと現れるそうで、愛用のスーツケースには行き先空港のステッカーを貼る余地もないのだとか・・・。怖いですねぇ。
諸事情により到着が昼過ぎ・・・なんて言葉は、電車に乗って行ける人が発するものだとばかり思っておりました。
投稿: つきみそう | 2010年7月 5日 (月) 02時27分