三十六計
実に変な寝姿の「くま(仮名)」さん。なにゆえ餌鉢をかぶって寝ているのか、詳細は不明です。詳細不明と言えば、かの有名な檀道済の「三十六計逃げるに如かず」で知られる三十六計の中身も何であるのかわからないのだそうです。
yy pen clubの変なモンオークションに、これまた変な萬年筆が出品されたので、内覧会の折に間近で見てみました。なるほど、クリップなしでキャップもおまけ程度、にもかかわらず胴軸には派手派手な竜の浮き彫り装飾が施された、ジンハオの萬年筆。私にとって、1本たりとも所有したことのない中華萬です。
家具と人間以外なら、足のついているものは何でも食べる、と言われるかの国。そういえばイタリアもそういう傾向がありそうで、美味いものをたらふく食べている国の工業製品には「変なモン」が多い、という傾向を見いだせるように思います。
ポケットにモノを入れたり座ったりしてはいけない。シルエットが台無しだ・・・と言い切るアルマーニのスーツ。人や物を運びたければイヴェコのトラックでも買うが良い、というフェラーリ。さらには「ただの棒」となる確率が異様に高いと言われる萬年筆。中国の人たちもイタリア同様、おいしいものをたっぷり食べてますから、この先、どんなオモロイ萬年筆を出してくるか、目が離せませんが、現時点では中華萬に興味のない私。このときも、あ、そのおまけが欲しい・・・と口走って皆さんに笑われてしまいました。
檀道済のそれとは違う、兵法三十六計が書かれたミニ竹簡です。兵法三十六計自体、けっこういい加減だとか、これで戦うと負けてしまうとかいわれておりますが、そんなことはどうでも良くて、小さくくるくるっと丸められてペンと一緒に箱に入っている、そこに萌えてしまったのでした。
人はヲタクになるのではなく、ヲタクに生まれるもの。したがって、ヲタクをやめることはできない。朝から参加してくださった姫路のFさんとそんな話をしていたのですが、それってまさに私のことですね。心底、納得してしまいます。
中華萬は欲しくないなぁ、という気持ちが出てしまったのか、オークションでBidするときも、「竹簡に○○○円!」などと叫んで「萬年筆もついてくるんでね、捨てて帰らないでね。」などと諭されていたようです。
とにかく手に入れた以上、どこかで使ってみなければなりませんが、短く小さなキャップはねじ式で、クリップもなく、握る胴は竜の浮き彫りででこぼこしているという、なんとも使いにくそうなもの。実際に握ってみたら・・・いえ、やっぱり私には合いそうにありません。結局のところ、竹簡を広げたり丸めたりして喜んでいるだけです。
じつはヤボ用が入って、日曜日というのに1日学校で過ごすことになってしまったのですが、家に帰るとこういうモノを見て、優しく愉快な1日を振り返ることができる、その意味では幸せな休日でした。このパワーでまた1週間を乗り切れそうです。
最後になりましたが、yy pen clubのページ、鋭意更新中です。もう少しお待ちくださいませ。
« また、やりましょう | トップページ | 使える?使えない? »
これはきっと萬年筆ではないですよ!
僕が思うに、コレは三種の神器のようなものです
神棚に飾って願を掛けるもよし、玄関に置いて邪気から防ぐもよし、名古屋方向に置いて僕や夢待ち人さんにエールを送って頂くもよいかと(笑)
実はチョット欲しいとも思ったんですが、荷物の事を思うと腰が引けましたw
投稿: ともぞー | 2010年6月28日 (月) 00時08分
その中華萬なら欲しいかも。
ちなみに私の弟は中国杭州駐在で300人くらいの会社の雇われ総経理です。
運転手付き車はうらやましいけど、身の安全を考えたらうらやましくないんだなあ。
お盆に帰るときに、お土産に中華萬頼んでおこうかなあ。
個人的には食べる中華萬が良いけど。小籠包ならもっと好き。
投稿: マオぢい | 2010年6月28日 (月) 01時00分
これの入札時には笑いましたね~。
さすがつきみそう先生です。
投稿: 二右衛門半 | 2010年6月28日 (月) 08時36分
うぅむ 凄いなぁ、、、
中国のペンは、柔らかいのでしょうか??
何となく製品の精度が心配で、手を出す事が出来ません、、、
投稿: きくぞう | 2010年6月28日 (月) 08時44分
ともぞー さん
あぁ、そう、そうですね。三種の神器、いいたとえだと思います。ただ、これでパワーを送らなくても、みずうみから名古屋方面にかけての人は十分元気だと思いますけれど。
(ともぞーさんは含まれます、当然)
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 08時46分
マオぢぃ さん
小籠包より大きくて豚まんより小さい絶妙のサイズです。早く商品化されるよう祈りましょう。
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 08時53分
二右衛門半 さん
いや、萬年筆は本当に欲しくなかった・・・のですが、手に取ってみるとなかなかよいですね。ペン先その他も整っております。竹簡はそれだけ飾っておきたい気分です。
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 08時54分
きくぞう さん
私も同じように思っておりましたが、結構しっかりとできております。キャップのねじの部分とか、気になるペン先とか、イタ萬よりも精巧かも、と思える部分があります。
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 08時55分
オークションに参加できなくて残念でした。でも、楽しい会でした。私も今回はお手入れセットやペン先のみやイブサンローランの万年筆??といった変なものを入手してきました。帰宅してから笑ってしまいました。やはり変な空気が流れていたようです。
投稿: ヤッター万 | 2010年6月28日 (月) 10時33分
ヤッター万 さん
南森町、迷わずにたどり着けましたでしょうか。
変な空気の会場の中で、二右衛門マスターのお店をのぞくとそういうとんでもないことになりますね。
お持ちいただいた元気の出る飲み物、残ったものをいただいて帰りました。ありがとうございました。
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 14時09分
大会では、だいぶやばい空気が漂っていたのですね。
そんな中に私が出向いていたら、どうなっていたことやら。
行けなかったのは、ある意味正解だったのかも(笑
投稿: su_91 | 2010年6月28日 (月) 17時29分
こんなデコボコした部分を握って文字を書くなんて・・・ま、万年筆にはこんな太い軸でどうやって使うのでしょうという製品もあるようですから、その手のディスプレイ用(無理して使うことは可能だけど)なんでしょうか。
投稿: くーべ | 2010年6月28日 (月) 19時21分
su_91 さん
はい、相当に危ない空気でした。そういう素質を持った人には、という意味ですが・・・。
次回は是非、虎穴に飛び込んでくださいませ。
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 21時27分
くーべ さん
むしろその、七分軸とか八分軸とかいう太いものの方が書きやすいくらいでしょうね。どこを握ってもしっくりきませんでしたが、それでも、嫌な感じはしませんでした。書いてみると意外に平気なのかも、という感じです。
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 21時28分
ども。
竹簡は、じつは正月に紹介した金銀についていたのですが、
同じものが2つあるのがけっこう気になるので、
このへんな龍のペンにくっつけました。
まさか、竹簡に値がつくとは思わなかったですう。
ありがとうございました。
投稿: 白髪猫 | 2010年6月28日 (月) 22時00分
白髪猫 さん
いやぁ、実におもしろいモノを譲っていただきました。中華萬は遠くから見ているだけ、だったのですが、手にしてみると実におもしろいですね。
投稿: つきみそう | 2010年6月28日 (月) 23時57分
でしょう(笑)
だからと言って中華萬を押しませんがw
まぁ、一家に一本、魔除けにどうぞって感じですかねw
字の書ける魔除け、一石二鳥だ!
(シーサーにも狛犬にもできまい!w)
投稿: ともぞー | 2010年6月29日 (火) 00時08分
魔よけにぴったりの、
八角形のも、ありますよう。うふふ。
もちろんピカピカ。
投稿: 白髪猫 | 2010年6月29日 (火) 21時51分
ともぞー さん
白髪猫 さん
萬年筆が魔除けに・・・なるほど、それ自体が魔性のモノですから魔除けになるのかも。でも、不幸を呼び込むこともあるらしいですね、特に妻帯者には。
投稿: つきみそう | 2010年6月29日 (火) 23時34分