寝てました
帰宅すると、ガレージに車を入れて玄関のドアノブを引く。普通はこれで家に入れるのですが、今日は珍しく施錠されておりました。犬の散歩から帰ったら施錠しなさい、とやかましく言っていても、施錠されていたためしがありません。自分で鍵を開けて家に入るのは、家族が誰もいないとき、あるいは、全員が寝てしまっているときです。
治安のいい国で暮らしていることに感謝しつつ居間に入ると、犬たちも治安のいいことに感謝しつつ寝ておりました。とっても安らかな寝顔です。「ちち(仮名)」さんは飼い主の帰宅に気づくとすぐさま騒ぎ始めますが、「くま(仮名)」さんは知らん顔です。
昨日から引っ張るこのネタ。早川徳次さんが開発したシャープペンシルがアメリカで大当たりとなり、社名にするまでになった、というのは筆記具を趣味にする者なら誰でも知っているお話。
大震災で工場が焼失してから大阪に移って電機メーカーとなり、昭和17年に早川電機工業なりました。その後、もっと早くにシャープ株式会社になったと思っていたのですが、調べてみると昭和45年のこと。それまでは早川電機工業だったのですね。もうひとつのシャープ電機株式会社というのは、おそらく販社ではないかと思いますが、ご存じの方いらっしゃいますでしょうか。
これだけネタを振ったら、これが出てくるのは当たり前ですね。写真の上の方が1983年にプラチナ萬年筆によって復刻された0.7ミリの芯を使う「繰り出し式鉛筆」で、下の方はその10年後に作られたボールペンです。このときのシャープは0.5ミリ芯を使うように仕様が変更されています。
見ていただくとおわかりのように、使わずにしまい込んであります。せっかくいい具合に黒ずんでいるのに、使っていると自然に磨きがかかってしまうかもしれないから、というのが使わない理由ですが、その甲斐あって、前回ご紹介したときよりも硫化が進んでおります。添付の取扱説明書には、硫化して黒くなるから時折布で磨きなさいと書かれておりますが、そんなもったいないことはできません。
勉強や仕事にガンガン使うのでなければ、0.7ミリというのはなかなか良い太さ。0.9ミリの方がもっと良いぞ、という方もありますが、太さと細さのほどよい妥協点として、0.7ミリが気に入っております。
繰り出せばススッと芯が出て、しまうときもスルッと収まります。メカニズムの信頼性に不安を感じないところは復刻版ならではのメリットです。お尻を開けて胴軸の内部に予備の芯を収納しておき、必要なときに1本取り出して口金のところから入れる、ということになります。
一方のボールペンも、大きさやデザインは一緒ですので、口金の部分を観察するか、芯を出してみるかしないとそれとはわかりません。シャープペンシルとボールペン、ということで一緒に持ち歩いたりすると、使うたびに取り違えてしまいそうです。
前回これを紹介したのが一昨年の暮れでしたが、当時の記事をみるとどれも短めです。だらだら長く書くのが癖になっていることを反省しつつ、今日はもう寝ることにいたします。
http://cgi.sharp.co.jp/corporate/info/history/h_company/1969_1970/index.html" rel="nofollow">http://cgi.sharp.co.jp/corporate/info/history/h_company/1969_1970/index.html
その頃は本社のある長池町の近くに住んでいましたが、看板が何時変わったのか記憶にありません。
今もほとんどビルはそのときのままです。
投稿: マオぢい | 2010年6月11日 (金) 01時23分
シャープというそこそこ大きな会社が阿倍野の外れにあるのを知ってとっても不思議に思った記憶があります。
投稿: つきみそう | 2010年6月11日 (金) 02時04分
硫化、進んでいますね!
うちのは0.5のツイストノック式ですが、ほったらかしです!(笑)
繰り出し式、いいなぁー。
投稿: 二右衛門半 | 2010年6月11日 (金) 08時05分
いい感じに硫化してますねぇ。
確かにこれだと、なかなか使いづらいものがありますね。
投稿: su_91 | 2010年6月11日 (金) 22時23分
二右衛門半 さん
現代の技術で日本製なので繰り出しが非常にスムーズです。ノック式もそろえてみたいですね。
投稿: つきみそう | 2010年6月12日 (土) 09時15分
su_91 さん
これを使うと、まだらにこすれてしまうかもしれません。そうなると名古屋の社長にいぶしてもらわねばなりませんし。
投稿: つきみそう | 2010年6月12日 (土) 09時16分