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2010年5月

2010年5月31日 (月)

流行りもの

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 大きくのけぞった姿勢で熟睡する「くま(仮名)」さん。これもまた、裏面照射CMOSセンサーに頼った暗所撮影です。よく撮れるのでうれしがってこればっかりの飼い主。犬にしても合焦の音やらシャッターの電子音なんかは聞こえるものの、まぶたを突き抜けるようなピカッというのがないので、まずまず安眠できることでしょう。

 4年ほど前に一世を風靡したイナバウアー。要はかかとどうしが向き合うような形に両脚を広げての横滑り。荒川さんが状態を大きく後ろにそらしてこれを行ったため、のけぞる姿勢がイナバウアーであると思っている人も多いようです。名前のもとになったイナ・バウアーさんもさぞや残念なことでしょう。
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 とにかくへそ曲がりですから、流行りものというだけで忌避する私。このイナバウアーにしても、アサヒビールが商標登録を申請したと聞いてあきれましたが、こういうのは昔からよくあること。特に、商売がうまいといわれるところほど、そういうことをよくやるようです。

 芸人さんが何かひとつ、ギャグをヒットさせると、誰も彼もがそれをやりますね。それ、その芸人さんがやるからおもしろいのであって、その辺のおっさんがやっても寒いだけです。でも、流行ってるものはとりあえずやらねば、ってことでみんなやってます。それがとても痛い。

 何かが流行する前に見つけて楽しむ。流行り始めたら次のものを探す。これです、これにつきます。
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 流行りものといえば、いろんなイヴェントにつきものとなった感のあるゆるキャラ。超安定人気のひこにゃんを別にすれば、当たり前かも知れませんがどれもこれもその場限りの命です。愛・地球博のキャラクターの名前、まだ覚えてらっしゃいますか?

 私が社会科を教えていたとき、同じ学年を一緒に教えていた教師がテストに愛・地球博の問題を出すというので、仕方なく授業で取り扱ったことがあります。イメージキャラクター知ってますか?という質問に「はいっ!」と元気よく手を上げて曰く「モッコリです!」

 残念でした。モリゾーとキッコロでしたね。それが中1の時のことで、彼は卒業するまでずっと「モッコリくん」と呼ばれておりました。あろうことか、彼は我が娘と同じ高校に通っております。
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 昨年、予想外に低迷(失礼)したY150、横濱開港150周年の記念博覧会のイメージキャラクター、たねまるくんが描かれたボールペン。なんで奈良のリサイクルショップで売られていたのか、謎は深まるばかりです。先日の鞄の中に入っていたもので、同僚からのもらい物。個人的には、悪人にしか見えないぺりー・テイトくんの方が、命名も含めて好きなのですが・・・・・。

 いたって普通のボールペン。書き味も普通です。軸がけっこう綺麗なので、廃棄されずにリサイクルショップに流れてきたのでしょうか。少なくとも透明軸の事務用ボールペンを使うよりは仕事が楽しくなりそうです。
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 ゆるキャラといえば、忘れてはならない存在がせんとくん。これも、みんなが気持ち悪いだの何だの言うので、いっぺんに好きになってしまったのですが、最近人気が出てきて、なんだか大切なものをとられた気分です。近所の駅に置いてあるせんとくんのぬいぐるみ、斜めから見ると川口法皇にむちゃくちゃ似ているのですが、ご本人に申し上げたら「アホか」で終わってしまいました。いずれ、写真を撮って来てご本人に見せようと企んでいるところです。

2010年5月30日 (日)

すず

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 噛んで噛んで小さくなった犬用のガムを咥えて立ち上がる「ちち(仮名)」さん。なぜか彼女、遊んでもらおうとするときにはとにかく何かを咥えて立ち上がります。それはもう徹底していて、咥えるものがないときには、餌鉢に残ったペットフードを咥えて立ち上がるほどです。

 彼女を散歩に連れて行ったときに、自動車のキーを落としてしまいました。これはもう、毎晩車の中で寝なければ・・・・・などと思い詰め、自分の馬鹿さ加減につくづく嫌気がさして落ち込んでおりました。家にいると哀しくなるので、午後から職場へ出て仕事を片付けておりましたら、鍵が見つかったとの妻からの電話。なんでも、落としたと思しきあたりに立っている柱の上に置いてくれてあったそうです。
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 今住んでいる街は、かつて勤めていた学校の校区。この町内の人とはトラブルがなく、好感を持っていた街なので、中古住宅が出ていると聞いて即決したのです。それから10年以上たった今、愚かな私でもまともな判断ができることもあるのだなぁ、と実感したことでした。同じ町内の心優しい方に感謝、感謝です。

 さて、見つかった鍵につけておこうかと思っているのが鈴。実際、仕事で使うUSBメモリは、鈴のついたがま口に入れてあるので、鞄の中でも存在感があって迷子になりにくいのです。
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 写真の立派な箱に入った萬年筆は、ご存じの通り錫の合金、ピューターで作られたもの。ブリタニアメタルというのがピューターとほぼ同義ですが、これはイギリスではなくアジアをフィーチャーした萬年筆です。もしシェーファー社がそのままに元気であったなら、このシリーズも続いていたはずですが、第2弾、3弾はどのようなものになっていたのでしょうか。漆とか螺鈿とか、そのあたりは確実に出ていたでしょうし、木軸か、あるいは竹軸なんかも出ていたかもしれませんね。

 まぁ長くて1ヶ月もオークションを見ておれば確実に出てきますから、限定250本というのは絶対に嘘、あるいは間違いだろうと思ってしまいます。でも、数千本あるはずのセーラー80周年記念ブライヤーとかヘミングウェイとかをほとんど見かけないのですから、こればっかりは生産された本数には関係ないのかもしれませんね。
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 同じくピューターでできたペン置きに置いて記念撮影。この陰影を出したいがためにピューターと竹の模様というコンビネーションにしたのではないかと思わされます。キャップをポストするとリアヘヴィであるという意見がほとんどですが、私は寝かせ気味に書くこともあってか、それほどお尻の重さを感じませんでした。

 これだけ大きく重く、堂々としたペンですが、残念ながらカートリッヂ/コンヴァータの両用式。あれだけ吸入方式に凝ったメーカーとは思えないほどシンプルな、いうなればショボいコンヴァータがついております。何とかもう一度、吸入方式でヘンタイぶりを発揮していただきたいものです。親方のBICはけっこうヘンタイな萬年筆を出しているのですから。
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 ピューターの手触りは予想以上に心地よいものですし、これは実用に供するしかないでしょう。バンブーですから、モンブランのレーシンググリーンとか、スティピュラのグリーンとか、強弁すれば黒ということで通りそうなインクを入れて、仕事に使いつつ楽しむ、というのもいいかもしれません。

 ロイヤルセランゴールのページを見ると、茶筒やら花瓶やら、ほかにもこの竹の模様の製品があるようです。何より、余計なページを見て余計なものが欲しくなってしまいました。これもピューターの魅力、ということにしておきましょう。
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2010年5月29日 (土)

鞄の中身

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 寝ているところをそっと撮った1枚。裏面照射型CMOSセンサー搭載のカメラは暗いところに強い、というので試してみたもの。ストロボを焚かない限りロクに写らなかったものが、ノイズがたくさん乗るものの何とか見られるレヴェルに撮れております。合焦のための赤い補助光は出るものの、これなら寝ている彼女に気づかれることなく写すことができます。

 今日は息子の運動会でしたが、晴天に恵まれて大成功でした。私の住んでいる地域では、秋ではなく春に運動会をやる小学校が増えてきております。練習をはじめとする準備など、なかなか大変だと思うのですが、ちゃんとこなしているあたり、小学校の先生方に敬意を表したいと思います。
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 ここのところ、通勤時に持ち歩いているこの鞄、もう10年ほど前に東急ハンズで「処分品」として安く売られているのを購入したものです。A4サイズのファイルでも曲げないと入らない、中途半端なサイズなのですが、そうであればこそ売れ残っていたのでしょう。それでも、仕事柄よく使うB4サイズの紙などは折り目のつかない程度に2つ折りにすると入れることができるため、けっこう便利に使えます。

 この鞄についてはおもしろい話がありますが、それは別の機会におくとして、一体何が入っているのか、一度整理してみよう、と中に入っているものを全て取り出してみました。ここに、これを撮影しているカメラが加わります。
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 右上に見えているプリントと、中央の緑色の封筒、コレがなければ、教師の持ち物だとは思われないでしょう。怪しくも変なモンばっかりが詰め込まれています。

 緑色の封筒は、以前ISOTに行って以来毎年送られてくるもの。招待状がなければ入場料が要りますから、これは大切と放り込んだのを覚えております。で、その宛名部分を隠すように置いてある紙くずのようなものは、紙に包んだ萬年筆のコンヴァータ。職場でインクがなくなったので、同じ青墨のカートリッヂに入れ替え、インクのついたコンヴァータを包んだのですが、もしこの撮影がなかったら、いったい何ヶ月この鞄の中で過ごすことになっていたことでしょう。
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 緑色の封筒の上に見えるのは、ウォーターマンの部品。ルマン100のキャップ嵌合部が緩いのを修理したとき、一緒に戻ってきた元の部品です。これが入っているということは、おそらくは休みの日に、この鞄を持って神戸に行ったことがあるということになります。

 せんとくんとめぐる奈良の旅、っていうCDだかDVDだか、これも記憶にありません。なぜこんなものが・・・・・という感じです。手前、絨毯の上に並んでいるのは同僚が気を利かせて買ってきてくれた妖しいものたち。いずれご紹介しようと思います。
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 この定規を見れば、あるいはこの鞄の持ち主が教師であるとわかるかも知れません。ぺらぺらの定規ですが、これがないとけっこう不便です。成績をつけるときなど、打ち間違い、書き間違いがないか、2人一組で読み合わせをするときに使います。印字した帳票の上にこの定規をのせて、透明な部分に見える数字を読んでいくことで、横一列、間違いなく読み取れるわけです。

 ペンケースが2つ見えますが、細い方の中身はペリカンM800が2本。もう一方には、かつて空を飛んだセーラーのプロフェッショナルギア・マーブルエボナイトと、その修理中に代役を務めていたグランザスネオが入っております。左奥、色彩雫シリーズの「紅葉」が見えますが、これは採点用に使っているもの。役目を終えて帰宅したところなのです。
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 鞄という限られた空間でさえ、整理整頓ができていない、つくづくそんな自分が嫌になりますが、たまにはこうして自分の駄目さ加減を確認することも必要ですね。まずは何が駄目なのかを知らなければ改善することもできません。そうは言っても、おそらくはお墓に入るまで改善されないままなのでしょうけれど・・・・・。

2010年5月28日 (金)

地域本部

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 凄くいいお顔、とシャッターを切ったら見事に逃げられてブレてしまいました。いろいろと追いすがる人たちを切る捨てつつ、私的には早めの帰宅。明日は息子の運動会だというのに炊飯器が壊れてしまい、電気店が開いている間に買いに行かねば、ということで急いだのですが、それでも時刻は午後8時を過ぎておりました。午後10時まで開いている大型電気店が近所にあるので助かります。
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 有名な猿沢池の南にあるこの建物、「ならまちセンター」といいます。この建物あたりから南の方向に広がっているのがいわゆる奈良町。古き良き奈良の町並みが残っているエリアです。

 授業が終わってからここへの出張。内容は「学校支援地域本部に関する研修」です。この学校支援地域本部事業というのは、3年計画で文部科学省が進めてきたプロジェクトで、学校が建っている地域の皆さんに学校を支援してもらえるようなシステムを作り上げることが目的です。

 勉強が遅れている子を対象に放課後学習会をしよう、と思っても、教員は何かと他の仕事に手を取られてしまうので、簡単ではありません。もし、地域に教員OBとか、教えてあげられるよ、という人がいるなら、どんどん学校へ来て助けてもらおう、ということです。
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 学校が虫のいいことを言っているだけのように思えますが、そうではありません。たとえば二右衛門マスターがお住まいの地域にある学校で「放課後ペンクラブ」なんてのを開催するのです。繰り出される怪しい萬年筆・・・・・じゃなくて、ここは関西の親方に「しばくどっ」と言われそうなまともなものを並べてもらって、児童生徒に萬年筆を体験してもらうのです。

 生徒は未知の体験に喜び、ここから未来を担うヘンタイが続々生まれてくる可能性があります。もし、地域に(さびれた)文具店があれば協力を依頼して、それをきっかけにお店が上向く、ということもない話ではありません。
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 リタイアして時間はあるけどやりがいのあることが見つからない、なんていう年配の方にとっても、この事業は魅力あるものになるでしょう。小学校では、こうした活動はすでに常識となりつつあります。今後はさらに進めて、先進校で見られるように、地域の人が学校の鍵まで預かって自主的に活動する、というところまで進めていけたらすばらしいと思います。

 もちろん、子ども達が受け取るだけ、ではありません。たとえば、学習活動として地域に昔から伝わるお菓子を作ったとき、作り方を教えてくれたお年寄りのお家を訪ねて「どうぞ」と配る。ついでにお話でもしてくれば双方にとってすばらしいひとときとなることでしょう。
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 先日のWAGNER神戸大会でしたでしょうか、会場内に設置されたゴミ袋の表示が「萌えるゴミ」「萌えないゴミ」でした。写真を取り忘れたのが残念ですが、もし、師匠が全国行脚されるのが辛くなったら・・・・・。そう、地域でペンクリ、です。師匠の活動によって育てられた各地の調整師たちも、それぞれの地域で同じようなことをやる。夢のような話ですが、萌えませんか。

 6月26日の難波大会も、そんな感じでわいわい楽しくやれたらいいなぁ、と。ゴミ袋の表示も「萌えるゴミ」でいきたいところです。地域に根ざした活動、子どもまでまきこんで将来につながる活動。先日、さる文具店の方とお話ししていたときに、未来の顧客として子どもを取り込んでいくことの大切さを力説されていたのを思い出しました。
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 こういう研修会では、「こういう風にやったらうまくいった」という成功体験が語られ、皆さんも同じようにやればバラ色ですよ、と締めくくられることが多いのですが、この日の講師が最後に「付け加え」ておっしゃった内容がいちばん印象に残りました。

 曰く、地域の大人が総出で子どもの教育に携わる、それはそれですばらしいこと。でも、子どもからすると、大人に見られていないときはない、ということになってしまうかも知れない。それはマイナスかも知れないよ、と。

 子どもが大人の前でだけ「いい子」になろうとするのが一番困りますし、なにもかも大人がお膳立てしてくれる、というのもある意味困ったことです。これからはそのあたりも考えていかないといけないのじゃないか、というお話。付け足しとおっしゃってましたが、今回の研修の中で一番「深いですねぇ。」と感じた内容でした。

2010年5月27日 (木)

それにつけても

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 久々に撮れた、起きている「くま(仮名)」さんのお顔。やはり彼女はカメラが嫌いで、いざシャッターが切れる瞬間になるとこうして横を向いてしまいます。ここのところ飼育係の起床時間が繰り下がり気味ですので、お散歩に行きたいよぉ、とばかりくんくんきゅんきゅうんとせがんでいるところです。

 例によってテストの採点をしながらの突然死。半分が終わったぁ、とか、1クラス終わったぁ、とかいう区切りの時が危険です。小休止、と大きく伸びをして朝までそのまま、ということもよくあります。
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 小休止といえばおやつがつきもので、おやつといえばカールですが、微妙に雰囲気の違うこの袋。中身はおやつではありません。人間様の胃袋を満たすのではなく、携帯電話の胃袋を満たすためのものが入っております。

 こんなん、好きでしょ、と同僚が見せてくれたものですが、「夜(世)中に変なモン好きや好きやて言うてたら、変なモン寄ってくるでぇ。」という祖母の言葉通りの展開です。
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 ケーブルにカールのような塊がくっついているだけです。むしろ使いにくいのではないでしょうか。各社の携帯電話に対応できるようにアダプタまで付属しております。

 同じ同僚が見せてくれたもう一つの変なモン、それは実に変なキーホルダーです。キーホルダーとしてはごくごく普通なのですが、何を意味しているものなのかがわかりません。コレが何であるのか、ご存じの方があればぜひお教えください。
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 小さな金属製のタグには何やら意味ありげなことが書かれていて、いかにもまともですが、本体の方がわかりません。アリアリアリって何なのでしょう。この形と色と、そして書かれた文字に何か意味があるのでしょうか。

 久々に、わけのわからない変なモンを見てしまいました。

2010年5月26日 (水)

荒れた生活

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 明け方、自分の寝床でおもちゃと遊ぶ「ちち(仮名)」さん。夕べは目の前で家族が妻が突然死していましたので、落ち着いて寝ることができたのでしょう。やはり群れで生活する動物らしく、家族の誰かが目に入るところにいると落ち着くようです。

 今夜は特に何もないなぁ、というときが実は一番危ないのです。明日の朝までにあれとこれをやっておかなくては、というときは、さっさと仕上げてあぁしんどといいながら床につくのですが、何もなければだらだらとネットサーフィン(懐かしい言葉!)した挙げ句、欠伸とそれに伴う涙が止まらなくなってパタリ・・・・・というパターンです。
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 それでも、そんな時に限ってぐっすりと眠れてしまうのが皮肉なところで、翌朝は新聞配達のバイクが走り回る時刻にスッキリと目覚めます。必然的に早く出勤することになって、事情を知らない周りの人から見ると理想的な朝型人間です。

 早く床につけば早く目覚める、というのが安定したサイクルになるのであれば、是非そうしたいところですが、肝心なときに限って寝過ごしてしまうのが目に見えているので、やっぱり寝る前に仕事を片付けて、出勤前のひととき、わずかな睡眠をとる、というパターンから抜け出せそうにありません。
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 四当五落、という言葉がありました。今でもいわれるのかどうか知りませんが、受験生たるもの、睡眠時間四時間でがんばれば合格、五時間以上の睡眠をとっていたら不合格、というもので、三当四落なんていう人さえいました。

 今日では、これは根拠のない、むしろ害のある話ということになっていて、七当五落が正しい、などともいわれております。睡眠中に記憶が定着するという考え方からすると頷ける話ですが、毎日七時間睡眠というのは、私にとっては文字通り夢のような話です。
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 私の勤務先では、中間考査の真っ最中。生徒たちは、それこそ寝る間も惜しんで勉強していることでしょう。塾でもらってきたのか、びっしりと文字で埋め尽くされたプリントにマーカーで線を引いて、それを必死になって覚えようとしています。俗に「暗記物」といわれる社会科なんかはその典型で、教科書に載っていないことまで必死で覚えようとしていますが、典型的な「丸暗記」で、これでは点数とれないだろうな、と思ってしまいます。丸暗記すべき事柄は(簡単だから、と)覚えようとせず、考え方を身につけて導くべき答を覚えようとするから苦しいのです。

 肥えた土に元肥もしっかり施して育てようというのが学校での教育。それに対して、(痩せた土地であっても)速効性のある肥料をバンバン与えて、とにかく早く大きな実をつけさせようというのが塾の教育。だから底力のある生徒が塾に行けばすごい成果が出ますが、そういう生徒はごく一部です。
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 塾に行くということはそれだけ時間的にきついわけですから、ごくごく普通の生徒であれば何かを犠牲にしなければなりません。結果、学校の授業を犠牲にするわけです。授業中、必死になって塾の宿題をやっていて、授業で取り扱ったことをテストに出されても点数がとれるはずがないのです。結果、塾ではさらにお尻を叩かれるので、さらに授業中にこそこそと宿題をやる。授業の中身は頭に入らないし、内職していることを注意されて授業態度が良くないと成績に響くし・・・・・という悪循環。そこに気づくべきだと思うのですが。

 学校の先生、いろいろ叩かれてますが、最近はけっこうがんばっていると思います。なので、高いお金を出して塾に行く前に、毎日放課後少しの時間でも先生をつかまえて、「ここはどうなってるの?」と教えてもらえばいいのです。公立ならもちろんタダですし、私立であっても授業料に含まれています。何人もの生徒が同じ所を聞いてくると思えば、先生もそこに力を入れて復習するように授業を組み立てるでしょう。そうやって、良い方に回っていくのです。
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 さて、明日は採点三昧。生徒の点数をつけるというより、自分が授業したことに対して点数をつける、そんな気持ちで採点をします。今回の採点はどんなペン、どんなインクを使おうか。それを考えるのも楽しいものです。

2010年5月25日 (火)

PenAgain

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 俯せの状態から少しずつ寝返りを打って、最後にはいつもこうなってしまう「くま(仮名)」さん。脊椎動物は脊椎を横たえている状態が一番楽なのだ、という話を聞いたことがありますが、そうであるならばこの状態、彼女にとって非常に楽な姿勢ということになるのでしょう。

 飼い主は相変わらず仕事の段取りが悪く、間際になってはバタバタと仕事をやっつけるという不細工な毎日を過ごしております。普段は意識しないことながら、あれほど頑固だった首から肩にかけての痛みがほとんどなくなったのは嬉しいところですが、すでに2ヶ月以上、糖尿病の主治医の診察を受けていないという恐ろしい状況。これはいかんとようやく予約した日に、またも予定が入ってしまいました。こうなると、次に診察を受けたときに「何考えてるんだっ!」と怒られる方が心配です。
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 ビジネスマンでもないのになぜか立ち寄った神戸三宮のFedex Kinko'sで見つけたボールペン。こちらの会社の製品で、見た目のインパクトが強烈です。何より、製品名がいかしてます。何らかの理由でペンをうまく持てない人、あるいは持てなくなった人に、(もう一度)ペンを、というのがいいですね。会社名もPacific Writing Insturumentsと、なかなか壮大なお名前です。

 遠目に見るとペンチか何かに見えてしまうこのペン。二つに分かれた股の部分に人差し指を通すようにして持ちます。残念、と思えるのは、この状態ではペン先を出す手段がないこと。左手の助けが必要です。
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 ペン先の部分全体が、ノックボタンのように前後に動くのですが、これを左手で動かすことでリフィルの先端が出てきます。肝心の書きやすさは文句なし。力を入れずにすらすらと書けます。油性ボールペンですが、非常に軽いタッチで使うことができますので、多めに文字を書いても手首が疲れてしまうということもなさそうです。

 むしろ、私の場合、そういう状況はあり得ません。多く書くなら萬年筆を使うでしょうし、それが不可能でもジェットストリームあたりで書いてしまうでしょう。4Cタイプが使えますので、より書き味の良いリフィルに交換してしまうのもひとつの手です。
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 このペンを開発し、会社を興してしまった人は相当なマニアというか、筆記具にのめり込んでいる人のようです。私たちのように集めて眺めて喜んでいる、というのではなくて、寄りより筆記具とはどういうものか、ということばかり四六時中考えていて、思いついたアイディアを形にしては試行錯誤を繰り返し・・・・・という人だとか。尊敬すべき人ですね。

 つけ爪をしていても、このペンなら楽に字が書けるそうです。実際、目をむくほどものすごいつけ爪をした女の子が職場に遊びに来ましたので試させたところ、これは書きやすいと1本お持ち帰りになってしまいました。これぞまさしくPenAgain、です。
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2010年5月24日 (月)

おあずけ

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 写真手前はワンコのおやつ。ケージの隙間から前脚を出しても、ここまでは届きません。何度があがいてみてそのことに気づいた「ちち(仮名)」さん、ここは賢くして与えてもらうのが得策と、フレンドリーで賢そうな犬、を演出しております。

 思えば、「待て」ができる時間が長くなってきました。少しずつなので気づきにくいのですが、確実に大人になってきている「ちち(仮名)」さん。「くま(仮名)」さんほどの落ち着きは身につかないかもしれませんが、あともう少しがんばっていただきたいものです。
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 今回のプロギアマイカルタ、発売の直前に川口師に試筆させていただいて、とたんに虜になりました。正直なところ、萬年筆は木軸か銀軸。次いで金属軸にラッカーや漆を塗ったものが良くて、樹脂はその次の次、ぐらいに思っておりました。ですので、マイカルタについてはインクがついたら落ちにくいというその性質もあって、ずっと手を出さずに来ました、

 今、皆さんが血眼になって捜されている、最初の頃に世に出たマイカルタを使った萬年筆も、リアルタイムで目にしておりながら見送っていたのです。同じようなものに、セーラーの80周年記念があります。どちらも、発売された当時に手に入れておれば・・・・・と今になって思いますが、その当時は興味を持っていなかったのですから仕方がありません。
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 あえて近いところでストロボを焚いてみました。マイカルタらしい感じが出ているでしょうか。明るいところでうまく光を入れて写さないと、黒べったりで、どこがいいんだ?となります。マイカルタはこの外観から想像されるとおりの触り心地。そして、見た目から予想するよりも重いのが嬉しい誤算となります。

 発売からけっこう日がたって、ようやく手に入れたこのペン。川口師の手になるものということもあり、バランスについては文句なし、と思えます。関西・中部方面で流行している秘密の技を使えば、さらにバランスよくすることも可能でしょう。
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 萬年筆業界の発展に寄与する、ということをひとつの目的としているWAGNER会員ですので、このペンも個人商店で購入いたしました。周りではFやMがよく売れていたようですが、そうなるとへそ曲がりな私はEFです。これを川口師に調整していただいた結果、滑らかでありながらわずかな筆記抵抗が感じられ、必要なときにはしっかりとストップが効くという、私にとってベストな状態になっております。

 以前、500円のデスクペンで書くのが一番いい感じである、みたいなことを書きましたが、それはペン先の細さによるところも大きいと考えています。そうしたことも、EFのペン先を選んだ理由のひとつです。へたくそな字で細い筆跡、これはもう最悪の出力結果ですが、それでも書いていて気持ちよいのですから仕方ありません。
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 これからの季節、薄着になるので、こういった立派なペンを挿しておくポケットがありません。お気に入りの何本かをペンケースに入れて持ち歩けば良いのですが、私は基本的に鞄も何も持たずに外出したい人なので、それも難しいことです。そうは言っても使っていかないと良さが出ませんから、できるだけ持ち歩く努力をしながら、熟成というか、変化というか、そういうものを楽しみたいと考えております。
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2010年5月23日 (日)

メジャー

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 一日中雨が降り続いたので、一日中眠り続けていた「くま(仮名)」さん。家族の様子などから、今日はお散歩に行けそうにないな、ということを悟るのです。人の顔を見れば外に出せとせがむ「ちち(仮名)」さんとの大きな違い。大人の余裕でしょうか。

 近所のスーパーに食事をかねて買い物に出かけるも、屋内駐車場は満車。ちょうどみんなが食事に出かける時間帯、ひときわ雨脚が強かったのです。晩飯食わんで死んだヤツはおらん、という祖母の言葉を信じて、家族だけ食事に行かせ、私は駐車場で回遊魚になっておりました。
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 買い物を終えて帰宅途中、路地から優先道路に出る三叉路で、頼りなげな光をカーヴミラーで確認。あぁバイクだな、と停止したら、女性の駆るそのバイクが突然の大ゴケ。GPレーサーの転倒よろしく、バイクだけが火花を散らしながら私の車の方へ滑ってきました。

 不謹慎ながら、バイクが車に当たったら嫌だなぁ、と思っておりましたら、長男がササッとドアを開けて雨の中へ。バイクを起こして女性の安否を確認しておりました。やはり遺伝より教育ですね。妻の子育てがすばらしかったということを再確認しました。
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 どーむさんからいただいたメジャー。外側はメタボかどうかを判定する簡易計算尺みたいになっております。身長の目盛りと体重の目盛りを一致させると、BMIがいくらなのか、そしてそれが標準なのか肥満なのか、といったことが一目瞭然、という仕組みです。私はきっちり肥満のゾーンに入っておりますね。

 メタボといえば、やはりお腹周りの寸法。その辺もぬかりはなく、メジャーを引き出してみると「これ以上はダメよん」というところが赤く塗られております。レッドゾーン入りですから、このままムリしていると壊れますよ、ということが素直に納得できます。
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 おへその前でメジャーを交差させてみますと、しっかりレッドゾーン入り。体重が減ろうがどうしようが、なかなかお腹周りは落ちません。文字通りメジャーですから。落とすことにかけては天下一、「みずうみの悪魔」の異名をとる背押人に押されても、こればっかりはどうにも落ちないのです。

 とりあえずは数値だけでも、ということで、BMIがいくらぐらいになれば肥満脱出なのか、カリキュレータに尋ねてみると、体重で72キロあたり。3日ほど食事もとらずに仕事を片付けていたときでも74キロほどまでしか落ちませんでしたから、運動量を増やすしかなさそうです。今後は萬年筆の集まりにも自転車で参加することにします(虚言癖)。
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2010年5月22日 (土)

大阪Rainy Night

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 雨の中、ようやく帰ってきた飼い主を眠たそうに迎えてくれた「ちち(仮名)」さん。別に雨だから帰ってくるのが大変だったわけではありません。自分が濡れながらも運んでくれるクルマのおかげで、それは楽に帰ってきたのですが・・・・・。

 川口先生のペンクリニックが開かれるということ、まだ一度も行ったことがないということ、この二点が合わさって、愛知県は岡崎市の竹内文具店にお邪魔してきました。
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 趣味の文具箱などでも店内の試筆コーナーが紹介されるなど、知名度では全国区のこのお店。すでにこのような記事がありましたので、だいたいの予想というか、こういう所なのだな、というのはつかんで出かけましたが、実際に行ってみると想像以上に「濃ゆい」お店でした。
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 お店の名物(のひとつ)である萬年筆おじさんの後、大きな一枚ガラスのウィンドゥの中で、川口先生のペンクリニックが行われています。今回で6回目となるこのお店でのペンクリニックは、予約をして来店される方が多いという特徴があります。ですので、非常に人数が多いにもかかわらずけっこうスムーズに進み、クリニックを受けている人は途切れないけれども、やたらに待ち人数が多いというわけでもない、という、ある意味理想的な光景が見られました。
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 お店の中で一部の人たちの注目を集めていたのがこちら。セーラーのショートタイプ萬年筆で、私が到着したときにはすでにもっともヘンタイなズームニブ付きの個体が売れたあとでした。

 キャップと尻軸がステンレス、胴軸にはインレイ入りで、ペン先はホワイトゴールド。ショートタイプというだけならよく見かけますが、こういう仕様のものはなかなか見つかりません。萬年筆好きは柔らかいペン先を探すことが多いのですが、あえてこういうがちがちに固い(材質の)ペン先を探すこともあります。今回はそれが、お店に入ったら目の前に陳列されていたのでした。
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 そこここで来店者同士が談笑する、穏やかな雰囲気の店内でしたが、突如、街宣車が飛び込んできたかと思うほどに雰囲気が一変。そう、この記事にあるとおり、「みずうみの悪魔」の異名をとる、伝説と喧噪の近江商人の登場です。竹内文具店のある岡崎は、こぢんまりとした静かな街。その街の空気を切り裂いて、わずかな滞在時間、あちらで買い物をしていたかと思えばこちらで背中を押し、豪快に堕ちていく様を見ては満足げに頷くという、いつもの光景が繰り広げられたのでした。

 自宅から2時間少しかけてやってきた岡崎。それだけでも聞いた人みんなにあきれられていたのですが、同じ2時間ならもっと濃い過ごし方がある、ということを身をもって知らしめてくださったのがどーむさんです。いやはや、実に天晴れ、天気は晴れ。新幹線で一駅以上離れているところへ自転車で来られるとは。
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 最後はそのどーむさんをご自宅までお送りしてから大阪方面を経由しての帰宅となったのですが、最後の同行者を降ろして高速に乗ろうと思ったら燃料計の針が隅っこの方でいじけております。経験上、このままでも帰るまで燃料はもつだろうと思いつつ、万が一のことがあると嫌なのでガソリンスタンドを探しますが、夜の大阪市内、驚くほどに営業しているスタンドがありません。

 空きっ腹を抱えたクルマをなだめつつ流す雨の大阪。人間様のお腹を満たすお店ばかりがやたらと目につくものの、肝心のガソリンスタンドがありません。ようやく見つけたスタンドで給油したところ、タンクの残量は5リッター。小一時間ほど彷徨っていた間のことも考えると、十分自宅まで帰れるだけの量が残っていたのでした。
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2010年5月21日 (金)

変なモンの巣

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 別にスネてる訳じゃない・・・・・とでも言いたげな「くま(仮名)」さん。昼間は、よくこうやって玄関の方をじっと見ています。ただ人が通り過ぎるだけなら反応もせずそのまま寝ておりますが、何かしてくれそうな人が近づいてきたときには見事な身のこなしで起き上がり、しっかり顔を見てしっぽを振ります。その姿にやられて・・・・・という繰り返し。犬の方が賢いのではないかという我が家です。

 今年の修学旅行、バス移動の時間が長かったのでよく眠ることができ、非常に楽だった、と思っておりました。しかし、帰ってきてからぐっすり眠ったものの、どうにも疲れた感じがとれません。やはり歳をとると、運動したあとの体の痛みなどと同様、遅れて疲れが出てくるものなのでしょうか。
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 ごくありふれた(本当に?)動物ボールペンです。ひよこ、うし、ぶたというラインナップ。やや渋めの感触のツイスト式で単色。どこといって特徴のないものですが、動物たちの顔をよく見ると悪い予感がいたします。

 本来の用途であるボールペンとして見ると、古き悪しきボールペンそのもの。ネットリと書き味の悪いリフィルに、頭部が重くてバランスの悪い軸という最悪の構成です。ですので、これはボールペンの機能がついた変なモンである、と考えるのが良いかと思います。
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 ご本人には失礼ながら、どことなく中村梅雀さんを思い起こさせるお顔。ぶたさんのお顔といえば鼻。お鼻の部分に何かきらりと光るものが見えます。大方の予想通り、この部分が光ります。変なモンには、こういったわかりやすさも大切なのです。ショッカーの怪人がことごとくライダーキックで葬り去られてしまうような、8時45分になるときっちり葵のご紋の印籠が出てくるような、そういうわかりやすさが大切です。
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 明日から修学旅行の引率、っていう日に、神戸の街をうろついていた私。特に目的もないときには、海岸通りから栄町通付近を歩きます。駅でいうと、JRや阪神の元町駅の南、南京町よりまだ海側で、ポートタワーまであと少し、というエリア。このあたりは、変なモンの巣なのです。

 当初、アインスショップさんを目指してこのエリアに入ったのですが、それだけではすみません。ただぶらぶら歩いているだけで、変なモンがありそうなお店が次々目にとまります。そんなお店の中で、ひときわ間口が広くて立派な構えのVISION COAXというお店に、引き込まれるように入ってしまいました。
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 全部ウチにあるやん・・・・・というのが妻の第一声。喜ばしいのか残念なのか、このお店に並べられているもの、ほとんど我が家に転がっているものばかり。このボールペンは、数少ない「初見」のものでした。光りながらブゥブゥ、モォ~、ガァガァとなくあたりも、筆記に疲れたら一発ノックしてリフレッシュ、と、わずかばかりの実用性をアピールしていていい感じです。

 神戸にお越しの節は、是非このエリアも散策してください。ポイントは、家賃が安そうなビルを見かけたら入ってみること。けっこうおもしろいお店がそこここに隠れている、それがこのエリアの魅力です。

2010年5月20日 (木)

ガワ

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 家を空けている間に、こういうことを覚えた「ちち(仮名)」さん。クッションで寝るだけでなく、布団のようにかぶることを覚えて、今、けっこうお気に入りです。しかし、こうしてみるとなんだかわからない、謎の生物です。

 潜り込んでいっていいポジションを探るのでしょうか。すでにこのクッション、彼女に食いちぎられて中の綿がほとんどなくなり、ぺらぺらになっておりますが、かぶるためにはそれも好都合なのかもしれません。
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 WAGNER関西地区大会の折、pen and message.さんで革のノートカヴァーを買いました、というだけでは、なかなか記事にもなりません。しっかりとした紙箱に収められたA5サイズの革カヴァー。ようやくのご紹介です。

 Bromfieldさんの5月12日の記事でも触れられております。薄くしなやかで、ヌメッとした感じの革。リスシオー1で作られたノートを入れる、同店オリジナルのツバメノートを入れるなど、いろいろと考えられますが、厚みと価格を優先してこのノートを選択しました。
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 用途は業務用の備忘録。何月何日にこの予定が入ったのでよろしく、なんてことを1日に何人もの人から言われる、そういう仕事ですので、忘れてしまうと大変です。しかし私は物忘れが激しく、メモをとる習慣もありません。もし営業職なんかやっていたら3日もたずにクビでしょう。

 Bromfieldさんはブラウンを買われたことと思いますが、私は黒を求めました。その時点でお店にある最後の黒だったから、ですが、ヌメッとした感じがより強調されるというのも決め手のひとつでした。
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 見えにくいですが、このカヴァーにはペンフォルダーがついております。やはりここに挿すのはキャップレスかな、と思いますが、LAMYのダイアログ3なんかもおもしろそうです。ただ、ダイアログ3なんぞを挿しておくと、さぁ書くぞ、っていう肝心なときにペン先が乾いてた、ということになりそうですので、しばらくテストしてみる必要がありそうです。

 手元に置いてしょっちゅうメモをとるためのものだから、ペン先が乾くはずがない、と思われるでしょうが、私のLAMYダイアログ3はバリバリのファーストロット。とってもとってもよく乾くのです。ごく普通に市場に出回るようになってから、密かに改良されたりしているのでしょうか。
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 バリバリの次はパリパリ。アイス最中の懸賞に応募してもらった手ぬぐい3枚セットです。最中の皮がパリパリとおいしい、中のアイスに派チョコレートが挟んであってこれもパリパリ。そこからパリジャンを連想して、エッフェル塔をモチーフにしたものが1枚。商品写真そのまんまのものが1枚。しっかりと実物大ではないと注意書きされているあたり、アメリカ並みの訴訟大国になる日も近いのかと思わされます。

 で、謎のサインが入った3枚目。ダレのサインやねん、これは、とよく見たら、嶋大介さんのサインと判明。ツッパリ、ですかぁ・・・・・。ありがとうございました。修学旅行の宿泊先にはアイスの自動販売機があって、生徒たちが群がっておりましたが、このアイス最中が一番人気で、すぐに売り切れておりました。あの子たちは、嶋大介さんの若い頃知らないだろうなぁ・・・・・。
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2010年5月19日 (水)

月の女神

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 首から上をトイレの方へ出し、のけぞったようにして寝ている「くま(仮名)」さん。家に帰ってた時には丸くなっておりましたが、「寝返り」をうってこのようになったのでしょう。最近お気に入りの寝方になっているようです。

 彼女のケージはリビングルームの入り口にありますので、帰宅するとまず彼女を見ることになりますが、いつもこんな調子でまったりとしていますので、見るホッとさせられます。癒し系ですね。
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 信州・白馬で連泊となった今回の旅行引率。天候に恵まれましたが、不思議なことに月を見た記憶がありません。空気も綺麗でしたから、もし月を見ていたならば、冴え冴えとした実によい月だったことであろうと思います。

 でも、屋外に出てすることといえば宿舎の監視。窓から窓へと生徒が動かないか、消灯時間以後、騒ぐことなく静かに過ごしているか、そういうことに神経を集中しておりましたので、夜空を見上げて月を愛でる余裕などなかったのでしょう。
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 写真は神戸元町、pen and message.さんのオリジナル万年筆、セレネです。ファーストロット30本が完成したばかりのもので、ベースはマーレンのオデュッセイア。年賀状シーズンに製作の話を聞き、お願いしたことを覚えています。

 ちなみにこれは妻の萬年筆。「わし、もうそんなに萬年筆いらんねん」というのが、最近関西や中部方面での合い言葉になりつつあります。白い萬年筆というのも、おっさんよりは・・・・・という感じ。
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これを購入したとき、目の前の委託ケースに、ベースとなったオデュッセイアが並んでおりましたので、つられてそちらもお買い上げ、という方もあるかもしれません。

 カンダミサコさんの手になるロール式の専用ペンケース(ペンカヴァー?)もお勧めされましたので、まぁ縁起物ですし、と購入してしまいました。
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 このペンは細字ですので、イタ萬ながらも実用できそうな感じです。実際、そのままの状態で妻の筆記角度にぴったりでした。お気に入りの萬年筆を1本だけ、大切に持ち歩いて、ササッと使う、そういうのに憧れますが、私には無理なスタイル。さて、妻はどのように使いこなすのでしょうか。
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2010年5月18日 (火)

アクティビティ

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 長野県は白馬村の自然の中で、今日は一日、体を使った体験学習でした。昔と違って、単なる物見遊山、見学ばかりでは修学旅行として意味がない、という考えが広まっておりますので、どうしてもこういった計画が入ってきます。

 生徒たちにとっても楽しいはずですが、着替えだ何だと荷物が大きくなるのは難儀なところ。今回の旅行は全行程バスでの移動ですから、大きな荷物はトランクに入れておくだけでよく、その点ではとっても楽ちんです。

 これが電車や飛行機、船などを乗り継ぐ旅ですと、旅行後半になるに従って生徒たちの動きが鈍くなり(夜寝てないんだから当然です)、加えてお土産で荷物がふくれあがるので、下手すると乗り遅れるんじゃないかと心配するほどの状態になります。寝てないので疲れ切って動きの鈍い生徒たち。それをむち打つ教師たちも寝不足で気が立ってきていますので、旅行の後半は何かとトラブルが起こりがちです。
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 長いこと、一声で動きを止められる、「怖い」のが目標でした。でも、持って生まれた動物的な部分によるところも大きく、よほどの修練を積まなければコンニャクみたいに優柔不断な私には会得できない技であると悟ってからは、正面で怒鳴りつけることを棄て、隣に座って話しかけるように心がけてきました。

 そんな私ですので、つかみ合いになったりすると出番です。双方を引きはがして、離れた場所へ連れて行ってじっくり話を聞くのですが、今回の旅行ではまだそういう場面はないばかりか、いつもは気が立って乱暴な口調になる私も、ずっと穏やかに接することが出来ています。ここ信州の環境がそうさせるのでしょうか。
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 それにしても、飛行機もジェットコースターも大嫌いな私が、パラグライダー体験とラフティング体験の担当者だなんて、これは神の与えたもうた試練なのでしょうか。最初は私も空を飛び、急流を下ることになっていたのですが、祖母の言葉をたてに辞退させていただき、陸上から生徒を見守ることにいたしました。だから言うのではありませんが、体験に参加しないで見ている教師も一人ぐらいは必要だと思っております。

 体を使った体験学習で疲れてくれれば、夜もぐっすり寝てくれるのですが、どうもこの程度の運動では期待薄のようです。明日は、朝から青い顔をして体調不良を訴える生徒がどっと出てくるはず。毎年修学旅行の引率をやっていると驚きもしませんが、いかに若くても、2日も寝なければもたないということなのでしょう。

 さて、明日からまた、いつもの犬のBlogです。

2010年5月17日 (月)

アルペンルート

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 修学旅行引率1日目。立山側からアルペンルートを通り抜けて宿舎に着くまでが本日の行程。そのため、出発は常識外れに早い時間となりましたが、その分バスも快調に距離を稼いで、何とか予定通りに立山駅に到着。しかしながら、本日もアルペンルートは混雑しており、そのあおりを食って予定より遅い時刻に立山ケーブル乗車となりました。

 長い待ち時間の間に偶然再会したのがこれ。旧京阪3000系特急車です。富山地鉄のカラーに塗られていても、京阪のアイデンティティは隠しようがありません。
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 立山ケーブルといえば、日本一でかい貨車を連結して運行されていることで有名ですが、本日見た貨車はどれも空車状態でした。ケーブルに続く美女平から室堂までの高原バスも、心配した車酔いがほとんどなく、生徒たちは皆景観を楽しむ余裕を見せておりました。

 右に左に見え隠れする雪をいただいた山々を写真に収めようと、ほとんどゲーム感覚でシャッターを切る生徒たち。これもバス酔いが少なかった要因のひとつかもしれません。
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 室堂平の雪の大谷も実に壮観でした。私の県では意外と雪が積もらないので、生徒たちにとっても良い経験だったことと思います。この仕事をやっておりますと、雪の壁がある時期に旅行なんてとんでもないので、私自身、実物を見るのは初めてです。

 しかしながら、鉄分多めの私にとって、立山黒部アルペンルートの楽しみは景観よりも乗り物。室堂から立山の真下を通り抜けて大観峰に至るトロリーバスも鉄道の一種です。ですので乗り場も駅と言います。正式な名前は車内の掲示板に出ているとおりです。
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 天候に恵まれて快晴でしたので、大観峰からの雄大な景観を楽しむことが出来ました。ここから黒部平へ下るロープウェイなどは鉄分多めの者にとってはごくごく普通の乗り物。続いて黒部湖まで下るケーブルカーは全線トンネルの中ですが、それをのぞけばこれも普通のケーブルカーです。

 日本でこれに乗りたければここに来るしかない、というのがトロリーバス。写真は大観峰駅で撮影したトロリーポールを上げている状態です。蓄電池も積んでいて、架線から離れても少しは走れますが、扇沢駅でその様子を見た生徒たちは皆驚きの声を上げておりました。
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 修学旅行の引率で、昭和63年に来て以来、実に四半世紀近くの時を経て再会する黒部ダム。昔と変わらぬ姿(当たり前です)ながら、要所要所にバリアフリー対策が施されているあたりに時代の流れを感じます。昔と比べて、特別な感じが薄れ、ごくごく普通に見学に来る場所になってしまったようにも思えましたが、それも時の流れによるものなのでしょう。

 写真などでよく見る観光放水は6月頃からですので、この時期のダムは静かなモノです。黒部ダムとその下の黒部川第4発電所のオーナーは関西電力ですが、普段はほとんど発電していないと聞いております。甲子園で野球をやっている真夏の午後、関西地方では電力消費がグンと跳ね上がりますが、そんな電力需要が高まったときに限って、このダムの水を落として水力発電機を稼働させるようです。
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 さて、新聞配達の人はもうすぐ仕事を終える時刻です。少しだけ寝ておきたいところですが、まだもう少し無理なようです。明日は太陽が黄色いのだろうなぁ、と思いつつ、廊下においた椅子の上でうつらうつらしては目を覚まし、ということを明るくなるまで繰り返すのです。

2010年5月16日 (日)

準備万端?

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 ゆったりと構えてこちらを見ている「ちち(仮名)」さん。やはり柴犬には運動が必要なのでしょう、昼間、ものの10分ほど庭を自由に走り回らせただけですが、その後の落ち着き具合が違います。飼育担当の子供たちにがんばってもらって、彼女をもっと運動させてやらなければと思いますが、一番いいのは糖尿持ちの私が一緒に運動することなのかもしれません。

 明日からは修学旅行。2、3日ぐらいなら食事をとらなくても平気で動き回れる、という私の特技が活かせる場面です。むしろ、意識せずに食事をすると、3食きっちり食べてしまいますから、日頃1日1食の私は「旅行太り」してしまうのです。事実、先般のペントレから帰ったらきっちり肥えておりました。皆さんとあちこちで食事をしたのが効いたのですね。
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 そうは言っても、食事をしなければお腹がすきます。でも、修学旅行中は休む間もなく動き回るパターンが多く、空腹であることを意識する間もないのです。生徒たちが食事をしている間は、各テーブルを回って食事風景を撮影。顔の判別できない写真を選んで学校のWebページで修学旅行速報として発信します。

 通信手段として、今回はFOMAの通信カード(といってもUSBに挿すスティックタイプ)を用意しました。宿泊するホテルのロビーでは無線LANが使えるそうですから不要とも思えますが、これがあると、電波さえつかめれば移動中でも通信できるのが魅力です。立ち寄った先で少し時間があれば写真を載せ、短い説明をササッと書いてアップロード。生徒を送り出した保護者の皆さんは、ほぉ、今こんなコトやってるのか、とほとんどリアルタイムで知ることができる、というわけです。
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 この値段では萬年筆(金ペン)は買えません、という金額でのレンタルです。カード本体や説明書など必要なモノが小さなポーチにまとめられており、使用後はこれもポーチに入っている封筒に入れて送り返すだけという手軽さ。子供が中学生の頃、TDRにインパークするときにはこの会社で携帯電話をレンタルして持たせておりました。実に便利な世の中になったものです。

 問題は、修学旅行を取り仕切っている担当者。非常にまじめな人なので、旅行中は生徒のことだけに集中すべし、というお達しが出ております。そんなん、言われんでも当たり前でんがな、の世界ですが、彼の目から見ると、私は修学旅行速報の準備しかやってないように見えるのでしょう。そう見えるのはこちらの落ち度ですから、ここは素直に猛省しなくてはいけません。

 写真なんか同行するカメラマンに任せておけばよいし、ましてやネットで速報なんて必要ない、というぐらいの考えの彼の目を盗んでやらなければなりません。それでも、帰ってきて学校のWebページが更新されているのを見られたら、お前、サボってこんなことしとったんかいっ、って怒られるのは目に見えてますが、それはまぁ仕方しかたありません。

 実際、私が役に立てることってそれぐらいしかないのも事実ですので、何とか両立させてやってみようと思っております。生徒が危険な目に遭わないように見守りつつシャッターを切る。そうして守った無事な姿を家庭に知らせる。実際には生徒が寝静まってからの作業になろうかと思いますが、果たしてそんな時間帯は存在するのかどうか、これも気になるところです。
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 そうすると、そんな状況で自分のBlogなんて更新しているヒマはない、っていうことになります。開設以来、ムリクリ毎日更新を装ってきたのに、ついにこれまで、と諦めるのも手ですが、修学旅行中はそれこそ24時間臨戦態勢。どこかに時間があるはずです。

 出発前にだいたいの記事を書いておいて、現地で撮った写真を入れたらできあがり、というような感じで更新する予定です。当Blogは内容がとっても薄いので、毎日更新しなければほかに何の取り柄もありません。その意味でも、予定稿は極力避けたいと思っております。
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 今回、同行してくれるのはRICHOのCX3。こいつにストラップを取り上げられてしまったGX100で撮影してみましたが、あらためてGX100はいい感じに写せるなぁと実感してしまいました。それでも、GX系よりも取り回しが軽快で、長い球もついているCX3。暗いところにも強そうだというので、なかなかつぶしが効きそうです。こいつには大いに期待しておりますが、どれだけ活躍してくれるのか、今から楽しみです。

 以上、日曜日の分を土曜日に書いた予定稿でお送りしました(どないやねん!)。

2010年5月15日 (土)

まえだごろう

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 眠っているのではないけれど、いつも寝ている。それが「くま(仮名)」さんです。3歳になったあたりから、こうしておとなしく寝て過ごすようになりました。ご飯の時間が少々遅くなっても騒いだりしません。いずれくれるんだから・・・・・と鷹揚に構えております。その辺、若くて血気盛ん、少しでもご飯の時間が遅れると騒ぎまくる「ちち(仮名)」さんより大人の余裕、貫禄といったものを感じさせるところです。

 恐ろしいことに、修学旅行の行程表には、体験学習の一環として、「ラフティング」という文字があります。ひょっとしてそれはゴムボートに乗って急流を下るヤツですか? と聞いたらそうですという答。急流を下ったりストンと落ちたりしたら、それこそ末代まで祟るんやでぇ、という祖母の教えに従って、写真班に回るから勘弁してくれと懇願して事なきを得ました。
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 生徒たちのことを思うと、一緒にボートに乗って「ぎゃぁ~~~」とやってあげるのがベストですが、それこそ背に腹は代えられません。思えば過去8年間、修学旅行の行き先は沖縄。明日は飛行機に乗るのかと思うと気が重く、眠っている子供たちの顔を順番にじっと見てから床についたものでした。

 そういえば今日はWAGNER沖縄大会。もし今年も修学旅行の行き先が沖縄だったら、これは悩ましいところですね。大会に参加してそのまま残留し、修学旅行隊の到着を待つ、なんて暴挙に出ていたかもしれません。
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 でも、実際問題として、そんなことができるはずもありません。ダメもとでお願いしてみるなんていうのもあり得ません。そんなに図太い神経を持っていたら、今頃もっとマシな人生を歩んでいたことでしょう。私の心臓は蚤の心臓より小さく、神経はシャレーナより細いのです。ジャック・ザゴーリのペン置きに置いてみたら、より細い首軸の部分がストンと落ちてしまいました。これは末代まで祟るかもしれません。

 14金のペン先を持つ初期のシャレーナ。ホスカルといい、このシャレーナといい、セーラーの製品名はかつての松下電器の電化製品群よりふざけているようにも思いますが、不思議と嫌な感じはしません。単に私がトヨタ(200系ハイエースを除く)とパナソニック(プラズマテレビを除く)が大嫌い、というだけのことかもしれません。
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 それにしても細いです。細身で知られるスリムタルガと並べると、長さはほぼ同じですが、軸の直径はまるで違います。これで一番心配されるのが、握りにくく、従って書きにくいのではないか、ということですが、これが意外と気になりません。重く太めの軸が好きな私がそう感じるのですから、ほとんどの人にとって問題ないように思われます。

 ところで、今日は大阪市内、電気の街日本橋へ出かけてきました。いつもですと一通りのお店をチェックしつつ南北に通り抜けるのですが、今日は時間の制約があったのでピンポイントで目的地に向かい、帰り際に南海難波駅近くの喫茶店に寄りました。偶然見つけた、とても落ち着ける喫茶店で、よく言われる「昭和の香りのする」お店です。予想通り、店内はガラガラ。ただ一組の先客が前田五郎師匠とお連れでした。お話を漏れ聞く限りでは、裁判の相談ではなかったようです。個人的には嫌いではない芸人さんでしたので、再び舞台に立てるようになればよいのに・・・・・と思っておりますが、残念ながらどうにも先細りのように思われますね。
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2010年5月14日 (金)

中心か、周囲か

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 眠たい時に突然撮られて、「?」な顔をしている「ちち(仮名)」さん。いつもながら、こういうときだけはお行儀の良い賢い子です。正気に戻るまでのしばらくの間、頭や顎の下などを撫でてやるとうっとりしたような顔でじっとしておりますが、目が覚めてしまうともういけません。いつものように甘噛みの嵐。本人は親愛の情を表しているつもりなのでしょうが、迷惑な話です。

 毎年のことながら、修学旅行出発前日(休みは挟んでますが)というのは不安なものです。準備を整えれば整えるほど、余計に不安が募ります。特に私は強迫神経症気味なところがあるので、何度チェックを繰り返しても不安が消えません。
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 金曜日なので、金色のペン。シェーファーのメカニカルペンシルです。芯の太さは0.9ミリでしょうか。ツイスト式です。細身ですので、スリムタルガとお揃いなのでしょう。シェーファーのメカニカルペンシル、実はコレしか持っておりません。

 芯はどうやって入れるのでしょう。二右衛門マスターの講座を読み返して勉強する必要がありそうです。ロクに仕事をしない人なので、芯が減るほどシャープを使わないですし、普段使っているのは0.7ミリのもの。太めの芯で書くのはあまり好きではありません。
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 胴軸の後半部を外すと消しゴムが現れます。消しゴムをとれば、中に芯を入れられるようになっているのでしょう。真ん中にパイプ状のものがあり、普通に考えるとここに芯を入れるのでしょう。しかし、コレを手に入れたときには中心のパイプの周辺に何本か芯が入っておりました。どっちに入れるのだろうと考えながらも、時間がとれずに試せずにおります。

2010年5月13日 (木)

消してしまう?

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 アゴ枕で気持ちよさそうに寝る「くま(仮名)」さん。こんな風に気楽に寝ていたい、というのは飼い主の願望そのものです。その飼い主さんは、来週はじめの3日間、修学旅行の引率で学校にいませんので、その分の仕事をやっつけておかねばならず、珍しくハードに仕事をしております。

 若い頃は修学旅行の引率というと生徒と同じように浮かれていたものですが、最近では3日間ほとんど不眠不休の行を強いられる過酷な行事として、面倒くさい、とか、しんどい、とか、そういう気持ちに支配されてしまうようになってきました。歳をとったのを実感します。
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 Dr.ディー、というキャラクターだそうです。TVのCMでおなじみ、とうたわれているのですが、このキャラクターを見た記憶がありません。いわゆる「ハカセ」というものをキャラクター化したらたいていこんな感じになるものと思われます。

 このキャラクターが売り込んでいた製品は、PILOTのボールペン、D-ink。消せるボールペンとして颯爽と登場したものの、意外と弱点が多く、スーッっと消えていった製品です。
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 このキャラクター、どうにもTVで見た記憶がありません。10年前といえばけっこうネットをやるようになっていましたから、TVそのものをあまり見なかったということもありますし、PILOTのCM自体、あまり見かけないように思います。

 ジェルインクに特化した紙、というのはないのだ、と聞いたことがあります。少し前の話ですから今では違っているかもしれませんが、萬年筆愛用派は専用の紙などもあって恵まれているのでしょうね。
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 仕事をやっつけて帰宅して、さぁ寝るぞとおもったら更新がまだ。泣く泣く犬の写真を撮って(笑)更新し始めたところで突然死、という悪いパターンが続いております。何よりしゃれにならんのは、消せるボールペンのキャラクターをネタにしていた記事を書いていたら、保存しないでブラウザを閉じてしまったこと。記事を消してしまったらお話になりませんね。

2010年5月12日 (水)

あくしょんっ!

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 先日神戸で開かれたWAGNER関西地区大会。土曜、日曜はいい陽気だったのですが、週明けから肌寒い日が続いています。人一倍暑がりでさっさとシャツ姿になっていた私が再び上着を着るようになったほどですから、この寒さ、けっこう気合いが入っております。

 赤ちゃんの時から毛が薄かった「ちち(仮名)」さん。夏毛に変わってからのこういう気候で、見るからに寒そうですが、本人は痩せてはいるものの元気はつらつ。珍しく人が起きている時間に帰宅した飼い主に「遊ぼうよ」と前脚を振り回して訴えているところです。しっかり撮ったつもりでも、ものすごく流れております。本来ならボツにする写真ですが、彼女の動きの激しさを記録するためにあえて掲載、というところです。
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 あまりに寒くて風邪をひく人もちらほら。あちこちでくしゃみをしている人を見かけますので、本日はプラチナの元祖ダブルアクション。噂には聞いていたのですが、なかなかご縁がなく、ようやく現物を手に入れることができました。

 残念ながら完動品とはいかず、実用にはなりませんが、往時を偲ぶには十分です。ボールペンとシャープペンシルの2機能が平たい断面の軸に収められています。
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 ラヴェルが貼られている上の部分、ノックされて動くボールペンやシャープペンシルの「軸」が一部露出しています。この部分に手を触れることにより、出したペン先を引っ込めることができるようです。

 たまたまそうなるだけで、実際はそうではない、という可能性もあります。この手のモノについては、やはり二右衛門マスターによるご教示をうけるべきかと思います。
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 ペン先を出した状態。ダブルアクションという名前そのままのお姿です。最近は平べったい消しゴムもよく使われていますから、こういった形でもう少しスリムな複合筆記具が売り出されれば、あるいは飛びつく人もいるかもしれません。

2010年5月11日 (火)

にじゅうにきん

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 寝返りを打ちつつ、にゃあにゃあと声を上げる「くま(仮名)」さん。丸まって寝ていたかと思うと、少しずつひっくり返っていき、その状態に飽き(?)たら左右に体を揺すります。おもしろいので写真を撮ろうと駆けつけると、体を揺する反動でひょいっと起きてしまいます。

 最近は帰宅したら部屋の照明も落ちて、犬たちもぐっすり寝ている、ということがほとんど。撮影しようと部屋を明るくするのを合図に起きてしまうので、ぱっと見たおもしろい姿、というのがなかなかおさえられません。
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 売られていたときには何とも思わなかったのに、今になってみると・・・・・というペンのひとつ、プラチナのポケットタイプ、22Kです。「にじゅうにきん」と読まれることが多く、「K」の意味は案外知られておりませんね。

 宝石で使われる「キャラット」は、イナゴ豆の重さを基準にしたものらしく、1キャラット0.2グラム。金の含有率を示す「K」はカラット。かつては24Kというペン先を持つ萬年筆も売られておりましたが、使っていた人によるとけっこうなガチニブだったそうです。
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 見た目からして、なかなかに高級な萬年筆として売られていたのではないか、と思われます。尻軸にも刻印があって、22Kを強調していますね。ペン先を上に向けたとき、この刻印もちゃんと上を向くようになっていますが、必ずお尻にキャップを挿して使うポケットタイプゆえ、位置が合っていようがいまいが関係ないのも事実です。
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 例によって「渋い」「固い」と評される書き味。ところが、うまく調整されると細くてするする、という絶妙の書き味になる、それがプラチナの細字系の魅力でしょう。極細で、なおかつインクが盛り上がるように書ける、そんなペンを触らせてもらったことがありますが、それ以来、そういうものばかりに目が行くようになってしまい、太字でぬらぬら、というのはそれほど魅力的に思えないようになってしまいました。

 萬年筆の好みはどんどん変化しますが、細字系が好みなのは変わりません。一番困るのは、500円のデスクペンで書くのが一番快適だということ。それを実感するたび、忘れようと努力する自分に笑ってしまいます。
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2010年5月10日 (月)

じ、時間がぁ・・・

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 歳のせいか、長い時間続けてお仕事をするとヘロヘロになりやすくなっている私。目の前にひっくり反っているそんな飼い主を憐れむように見ている「ちち(仮名)」さんをアップでパチリ。犬はなかなか目を合わせようとしませんから、動物写真家の人たちは大変だろうなぁ、と思いつつ、これは隙を突いたのでうまくこちらを見ております。

 記事を書いている現在、なぜかネットワークが落ちています。こちらの環境に問題はなさそうですから、いわゆる「線が詰まっている」って状況でしょうか。私のお世話になっているプロバイダではちょくちょくあることですが、いつになったら戻るのでしょう・・・・・。
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 月曜日ですし、何か変なモンを、と思うのですが、残念ながら我が家にはそれほど変なモンはありません。仕方がないので、マグネット付きのちょこっとおしゃれな時計です。

 肝心の針や文字盤の部分が小さくて、時計としてはどう何だろうと思われます。裏面にマグネットが付いていて、冷蔵庫などぺたっとつけておけるところがウリなのでしょうが・・・・・・です。左の茶色い方、なぜか振り子がありません。それは、撮影のためにくっつけたときにいきなり落下して折れてしまったからなのです。
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 正しくはこんな感じ。取り付けるためのマグネットが普通の強さで、この重みを支えるために4つもついておりますけれど、4つとも完璧にくっついてようやくなんとかなる、という感じです。

 やはり、変なモンを扱うときは気をつけないといけない、という教訓でしょうか。それよりネットが変なので、記事を書くよりネットの修復、ということで本日は短めに。

2010年5月 9日 (日)

現実逃避?

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 ケージから出してもらい、ひとしきり走り回ったのでお疲れになった「くま(仮名)」さん。飼い主もこの土日は張り切りすぎたのか、現在、何となくサザヱさん症候群になっております。

 しかし、WAGNERの運営をしてくださっている皆様は来週末を沖縄で過ごされるという強行軍。私も是非参加したかったのですが、その週明けから修学旅行の引率ということで断念いたしました。おそらくは2日間、移動のバス車内以外では眠ることができないと思われますので、その前に遠くへ行くなどというのは自殺行為です(笑)。沖縄大会参加予定の皆様、楽しんできてくださいませ。ゴキブリが巨大ということをのぞいては沖縄が大好きです。
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 いやぁ、いただいてしまいました。先月のペントレに続いて2匹目のドジョウ金魚です。今回は赤いの。これでまた、変なモンコレクションが充実してしまいました。本来ですとここで○○さんありがとうございました、と書きたいところですが、当Blogは犬の名前さえ伏せているほど個人情報の保護につとめておりますので、残念ながら匿名のまま、どうもありがとうございました。

 このペンをいただいたのが1次会の閉会間際でしたが、お昼過ぎに会場に到着してすぐにいただいたのがこれまた変なモンでした。目撃された方はどなたがくださったかご存じですし、二右衛門半系でもないのにこういうものをくださる方というと限られます。ありがとうございました。
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 写真だけ見られた方は、何、少し前のモンブランとペリカンじゃないの、となるわけですが、これはそれ以上のものです。何でペリカンのペン先だけ見せないのかというと、これが今までに報告されたことのない希少な刻印のあるブツで・・・・・というのは真っ黒な嘘。そもそもキャップの中にペン先があるのかどうかも疑わしいものです。また、モンブランの方はペン先が見えておりますし、しっかりと4810の刻印もあります。でも、何となく様子が変です。

 もうおわかりのように、これは展示用のモックアップ。ペリカンの方はキャップを外すことができませんし、モンブランの方はキャップをすることができません。力づくでやったらどうなるのか、それはやったことのある人と作った人、そしてそれらを見た人にしかわからないことです。
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 以前、AURORAの85周年REDが欲しくて欲しくてあちこち探していたとき、スイスのセラーが出品しているDisplay Only Modelなるものを発見。これが、展示していただけで使ってないよ、ということだと思いつつも、もしモックアップだったらどうしよう、と、どきどきしながら待つこと3週間。梱包を開けて最初にお尻をひねったのも懐かしい思い出です。

 もしそんなものがあれば変なモンとして大歓迎ですが、当時の落札価格であればシャレになりません。実際この頂き物も、まともに機能するペンよりも高価だったということです。重ね重ね、ありがとうございました。「夜中に 変なモン好きですねん とか言うてたら、変なモンが集まってくるで。気ぃつけなさい。」という祖母の教えを、この歳になって得心したことでした。
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 それにしても、インクウィンドゥの部分はしっかり透明になっていたり、まじめに作ってありますね。こういうどうでも良さそうなところにエネルギーをかける姿勢、大好きです。

 修学旅行直前で大変忙しくなりそうな、この1週間。こういうときこそ、変なモンを愛でて、束の間、夢の世界に遊びたいものです。ふと部屋の隅を見ると、紙袋の中に変なモンがぎっしり。今週は変なモンを紹介する日が多くなりそうな悪寒がします。

2010年5月 8日 (土)

大盛況の神戸大会

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 甘え上手な「ちち(仮名)」さん。飼い主が帰宅したときはすでに眠い時間だったので、甘噛みはせず、ペロペロとなめてくれております。犬にとっても、噛むという行為はそれなりにエネルギーのいるものなのでしょうね。

 今回のWAGNER神戸大会も、例によって大盛況のうちに無事終わりました。車で来ているという安心感からついつい話し込んでしまいましたが、何とか意識のあるうちに帰宅いたしました。
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 主催者側の発表に拠りますと50名を超える参加者があったという今大会。すでに神戸での大会の名物となった感のある二右衛門マスターと広島の二右衛門半お二人の競演、今回もしっかり見せていただくことができました。広島の二右衛門半さんの場合、私が奥方に伝授した「萬年筆を買ったかどうか確かめる方法」の呪縛にもめげず、(関係者の要請により削除)されていたのが印象的でした。やはり、竹ぼうきは買って帰ってすぐに釘にかける、ここが大切なポイントです。
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 今回の大会は、ミニペントレがたいへんに充実していたのが特徴です。いや、もはやミニペントレとはいえないレヴェルだったのかも知れません。

 写真は二右衛門半さん(マスターの方です)のブース。これだけ見ると、きわめてまっとうなラインナップに思えます。しかし、昨年夏の松本大会、まともなペンだけを持ち込んで非難を浴びた経験からでしょうか、こう見えてもしっかり二右衛門半。一見まともなペンも、説明を聞くとやっぱり二右衛門半、というものばかりで、さすがマスター、という賞賛の声が聞かれました。

 私は買い物せずに見ておりましたが、遠来の方(複数)から珍しいものをお土産にいただいて大満足。それらについては改めてご紹介したいと思います。6月26日には難波大会があります。ぜひ一度、この雰囲気をお楽しみください。

2010年5月 7日 (金)

トライデント

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 飼い主が帰宅したので目だけ開けて挨拶する「くま(仮名)」さん。人間でいえば中年を過ぎた彼女、いろんなことがわかってきたのでしょう。こういうのを落ち着いたというのか、諦めたというのか。

 先日、「ちち(仮名)」さんのケージを掃除をする間、外に出して遊ばせていたのですが、コレがやたらとくっついてくるのです。お気に入りのおもちゃで遊んでいながら、飼い主に体をすり寄せてくる、そういうのが無性に可愛く思えます。もっと時間を作って犬たちとも遊んでやらなければなぁ、と改めて思ったことでした。
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 萬年筆に限りませんが、その趣味にハマりかけたときに、ガーッと一気に盛り上がる時期があります。萬年筆でいうと急に本数が増える時期ですね。およそ自分が手で書く文字という文字をすべて萬年筆で、などと愚かなことを考えてしまったりするのもそういう時期の特徴です。

 萬年筆では無理、とされている複写紙への記入。それすらも萬年筆で、となったときに、Dニブだとかマニフォールドだとか、そういうこともお勉強しつつ、では実際どうなのか、と。萬年筆握ると反射的(笑)に筆圧が下がるので、そういうペンを使ってもうまく複写されない可能性が高いように思います。
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 セーラーのトライデント。名前からすると海の日あたりに紹介すれば良かったかもしれませんが、それはそれで海の神さんも困惑されるでしょう。ご存じ、3枚のペン先を合わせたヘンタイ萬年筆です。

 コレの特徴は何といっても萬年筆らしくないこと。こいつを初めて手にすると、ほかのペン同様、わくわくどきどき、恐る恐るペン先を紙に落とすのですが、2秒後には思いっきり筆圧をかけてみて、5秒後にはペンを置く、そんな人が多いのではないでしょうか。世にガチニブと言われるペンは数あれど、こいつの剛性感は半端ではありません。これが自動車のドライヴィングインプレッションであれば満点をもらえそうです。
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 まぁ話のネタに1本あっても良いかな、という感じのこのペン、ルーペで先端を見ても球らしきものは確認できませんし、あったとしても邪魔なだけでしょうね。ぐっと筆圧をかけても大丈夫、ということだけが取り柄で、書き味を云々するものではないのでしょう。コレが萬年筆らしい書き味を持っていたなら、各社から似たようなものが出てきて、萬年筆の1ジャンルとして定着していたはずです。それでも、こういうものを発想し、実際に作ってしまうあたり、いかにもセーラーらしくて良い感じですね。
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2010年5月 6日 (木)

南部鉄

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 おとなしく丸くなって寝ている「ちち(仮名)」さん。インターネットの大海原に実名をさらして、変なストーカーに狙われたりしたらコトですので、彼女たちは仮名で通しているわけで、断じて源氏名などというしゃれたものではありません。ちなみに実名は、見た目や仮名からはまず類推できない(はずの)ものとなっております。なお、2頭の名前については、オフラインでお会いした方に限りネタバラしをしております。近いところでは8日の神戸でしょうか(宣伝モード)。

 今日は午後から職場の机周りを整理していたのですが、いつの間にやら作業の内容が変わり、気がつけば職員室の中にネットワークのケーブルを引き回す工事をしておりました。自分のデスクに引いたLANケーブルを綺麗に整理していて、ついつい源流の方へと遡っていくうち、えぇぃついでや、と工事に突入。無線LANのアクセスポイントがお亡くなりになってここ2ヶ月ほどスタンドアロンとなっていたintel iMacがネットにつながりました。
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 机周りの整理をするのは、これは、と思って買い集めた文具を置くためというのが大きな理由。先日発売となったステーショナリーマガジン06の最後のページを見て、お、コレは欲しいと一瞬だけ思った南部鉄瓶を模したテープカッター。なかなかいい感じです。

 リンク先でおわかりのように、文房具というより工芸品とでもいうべき凶悪なお値段。あんな値段のペンを買っている奴が何を今更、と言われそうですが、ネタとして買うには辛すぎます。ここはひとつ、先日買った親象のテープカッターと対になるように、子象でも買って辛抱するしかないでしょう。
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 南部鉄つながりで、PILOTの油性ボールペン、ふみ楽。黒い部分はいかにも南部鉄のように見えて、実はアルミニウム。本当に南部鉄で軸を作ってあったら、筆記バランスもへったくれもないペンになっていたことでしょう。何の木かは知りませんが、木目模様の部分は印刷などではなく木を使ってあるようです。

 油性ボールペンですし、ほとんど雰囲気を楽しむためのもの、と考えると大間違い。流行の低粘度油性インクでこそありませんが、非常に滑らかな書き味です。私たちの親の世代ですと、この書き味を得るためにはパーカーやクロスを買うしかなかったのではないでしょうか。
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 日本の伝統素材や伝統色を表現する、というコンセプトのふみ楽シリーズ。アルファベットのFとRを組み合わせたものと思われるシリーズのロゴマークが落款風に仕上げられているあたり、うまいなぁ、という感じです。

 目新しいもの、珍しいものばかり追いかけてしまう私ですが、近所の文具店で手に入るような普通の筆記具に感動することもあるのです。かの文具王、高畑氏が学生だった頃に出版(?)された文具本(といえるかどうか)を買ったりもしたほどで、やっぱり根が文具好きなのでしょうね。

2010年5月 5日 (水)

キラーンッ!

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 平日でも休みの日でも、関係なく寝ている「くま(仮名)」さん。アニメなどに出てくるデフォルメされた犬のようにコロンコロンしております。こうやって振り返ると、何重にも折り重なったあごがはっきりとわかります。飼育係が気にして散歩の時間を延ばしているので、家に帰ってくるともうヘロヘロです。

 大型連休も一応今日でおしまい。子供たちをどこへも連れて行かなかったので、少しおいしいモノでも、と近くのステーキハウスへ出かけました。決しておしゃれとは言えないお店で、目の前の鉄板を舞台にパフォーマンスを、という感じでもない、もと串揚げ屋さんだった店をほぼそのまま使った焼き肉屋さんです。しかし、目の前で肉をさばく店主の姿は迫力満点。肝心のお肉も食べてびっくり、です。
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 個人的には、ル・ボナー店主言うところの「肉のケーキ」を供する神戸三宮の名店KOKUBUより上かもしれない、という印象。KOKUBUはステーキをおいしくいただいて、最後にお母さん特製の焼きめしで締めますが、こちらのお店は白いご飯を頼めるところが大きなアドヴァンテージです。ステーキにしろ焼き肉にしろ、目の前に置かれた七輪で焼いていただきます。KOKUBUでいただくことを思うと半分ほどのお値段で同等かそれ以上の満足感です。このあたりを参考にどうぞ。

 ところで、目の前に写真のような大小の2つの箱がおかれて、どちらかあげようと言われたら、大きいのか小さいのか、どちらをもらいますか。こどもの日ですし、おとぎ話の教訓を守るならば小さい方に決まってますね。箱の色がティファニー風であるところもよさげな感じです。
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 大きくて黒い箱を開けたら、きっとガラクタやらお化けやら、ろくでもないモノが出てくるのがおとぎ話の掟。ここはポケットにでも入りそうな小さい箱をいただくのが賢明なようですが、黒い箱を開けてみると、蓋の裏にすてきな言葉が刻まれています。この言葉だけで、大きな箱が人気投票で逆転しそうです。

 で、実はどちらの箱にも、ダイヤの指環(らしきもの)が入っているのです。小さい方には本当の指環サイズで異様にでかいダイヤのついた指環が入っていて、おまけなのかどうか、釜揚げシラスに混じったイイダコのような小さな指環もついています。ダイヤの指環をかたどったキーフォルダー、というのが本来のお仕事です。
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 一方の黒くて大きな箱、蓋の裏に書かれた文言通り、永遠の愛を誓うための指環ですが、その大きさたるや半端ではなく、ゴルフボールぐらいのダイヤが輝いております。その下端部は、指を通すリングの内側にまで突き出していて、我が家の子供たちは「こんなん痛いがなっ!」と総出で突っ込んでおりました。子供たちは気づいていませんが、指にさすことを前提に突っ込んでいるあたりで、すでに負けなのです。まんまとやられてしまっています。
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 分度器ドットコムさんのリアル店舗で見つけたこいつをレジに持って行ったところ、店番のA子さん「あぁ、売れたの初めてですわ。だぁれも買うてくれへんかったから・・・・・。」と思わず本音トーク。そら、こんなもん買う人、滅多におらんでしょうね。

 こんなもん、何に使うんや、と小一時間続くほどの勢いで長男が問い詰めてきましたので、この大きな黒い箱を捧げ持って跪き、麗しい人の愛を請う、それが正しい使い方や、と教えましたところ、さっそく実践してみる長男。「ちち(仮名)」さんの前に跪いているところを記録に残そうとしたものの、激しく動き回る「ちち(仮名)」さんを前に撮影は難航。ようやく撮れた1枚で、このおとぎ話を閉じることにいたします。
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2010年5月 4日 (火)

有朋自遠方来

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 夏日で実に暑かったみどりの日。今年初めて、冷房を入れました。暑さのせいか、少々お疲れの「ちち(仮名)」さん。私も日中、あちこち歩き回ったので少々疲れましたが、日が暮れると元気になってくるのはいつも通りです。

 その昔、パソコン通信(懐かしい!)のNiftyServeに、FPENというフォーラムがありました。ご存じの通り、現在のフェンテへとつながるものです。信じられない人もいるでしょうが、インターネットの商用利用が本格的に始まっておらず、かろうじて研究者たちが使うJUNETというものがあったぐらいでした。勇気のある人はJUNETに接続していたようですが、日経mixですら怖々のぞいていた私なんぞには遠い世界でした。
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 その頃、EPSON製のPCに関連した話題を扱うFEPSONというフォーラムに参加していたのですが、東京近郊の人たちが四角四面、生真面目に活動する中、中部関西方面の連中はおもしろそうなモノを見つけては好き勝手に遊んでいる、という、なにやら今もどこかにありそうな状況がありました。

 クロックジェネレータを取り替えてCPUの動作周波数を上げたり、ヒートガンを使ってCPUを貼り替えたりするハード系や、MS-DOS5.0でUMBを使ってメインメモリを極限まで空ける、なんてことに血道を上げるメモリ系など、今にして思えば実にお馬鹿な遊びに興じていたものです。

 当時、関西メンバーの中では良識派であった方が「ひょっとしたら分度器ドットコムへ行くかもしれない」と連絡をくださったので、いそいそと出かけてまいりました。メールを文面通り読めば、ホントに来るのか来ないのかわからない、という感じですが、そこはそれ、それなりにおつきあいしていただいた方ですからわかります。はたして、アバウトだよ、と書かれていた時刻、分度器さんのリアル店舗にその方はいました。
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 もう10年ほどお会いしていないのに、ついこの間もあったような感じ。さりげなくコヒノールを買われていくあたりも、そう、昔のまま、知らん顔してしっかりエンスーなのです。何でも、お嬢様がこのBlogをご覧くださっているとかで、書いてる奴の顔が見たい、とおっしゃったとか。写真撮らせてね、と出されたカメラがGX100。どうも変なところでかぶってます。

 本当に短時間、コーヒー1杯飲む間だけの再会でしたが、次は北海道で会いましょう、という約束ができたようなできなかったような。お別れした後、いちびって印字した500ページ以上に及ぶページプリンタのマニュアルを抱えて三宮のKINKO’Sへ。綺麗に製本してもらい、職場にあふれる書類や本を整理するための家具を探してLOFTや無印をぶらついてから帰宅。さらには、京都市内の妹のところへ預かっていたPCとディスプレイを宅配。ようやく帰宅しての更新です。
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 写真のペンは、PILOTのU200。深緑の軸なのですが、写し方が下手なので色がわかりませんね。一応、今日はみどりの日です。

 お尻のボタンを引っ張り出して少しひねり、その状態で何度かポンピングすることでインクが吸入される、何とも変な萬年筆。かてて加えて、軸やキャップがU字断面。上部がフラットになった潜水艦みたいな形です。

 このところ、萬年筆以外のモノを紹介してきましたので、ここらで大物を、というわけです。萬年筆が好きというだけですでに変態なのですが、変な萬年筆が好きとなると立派なヘンタイ。あとは良識さえあれば、良識あるヘンタイ倶楽部に入れる・・・・・かもしれません。そのあたりは、フリーメーソン以上に深い謎に包まれているようです。
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2010年5月 3日 (月)

換骨奪胎

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 あまりにも気持ちよさそうに寝ているので、鼻先にカメラを持って行ってパチリ。いつもなら合焦するときの音に驚いて飛び上がるのですが、今日は無反応。カメラにも慣れたのか、単に眠気が勝っていたのか。

 休日の昼間、犬たちは寝ております。違うのは、「くま(仮名)」さんがビニール袋の音がしない限り起き出さないのに対して、「ちち(仮名)」さんはほんのちょっとした動きにも敏感に反応して騒ぎ出すというところ。もう少し成長したら、「ちち(仮名)」さんも大人っぽく落ち着いてくるのでしょうか。
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 子どもの頃、時計なんかを分解して元に戻せず、思いっきり叱られた・・・・・という場面を思い出させる光景。先月末に妹からPCがおかしいとSOSがあって、診に行ったところ、どうもPCより液晶がおかしいという感じでしたが、念のためにと持ち帰ってきました。それに関連して、HDDなしでジャンク扱いとしてオークションに出ていた同系列のマシンを予備機として入手しましたが、結局、妹のマシンは異常なし。PC素人の悲しさで、安全のためと思ったかウィルス対策ソフトを2重にインストールしていたりしましたが、基本的には健康体でしたので、各種アップデートを施して処置完了です。

 そこで、妹のマシンのHDDのクローンを作って、HDDなしの予備機に入れれば一丁上がり。使えるマシンがもう1台出来上がりました。職場で使用しているデスクトップ機が時々ご機嫌斜めになるので、その置き換えに最適です。CPUが違うだけで、チップセットその他全て同じですから問題なく動作します。Technet会員ですのでOSその他のライセンスに関しても問題ありません。
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 AcerのAspire L5100というこのシリーズ、なんといってもその小さな筐体と、それでいて不満のない処理能力が魅力です。なりは小さいのですが3.5インチのHDD搭載ですので、ノートPCのようなもっさりした感じもありません。

 しかし、筐体が小さいのは美点として、このACアダプタの大きさは驚愕ものです。タバコの箱4つ分ほどの大きさですが、135W。国産品なら同じ容量でもっと小さくて軽いものがありそうです。

 いかに小さなPCを置いても、机上が紙に埋め尽くされている現状では仕事の能率が悪すぎます。大型連休の残りは、職場のPCを置き換えるついでにゴミ箱並みの机上を整理整頓するために費やすことになりそうです。

2010年5月 2日 (日)

アリス

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 このアングルなら、それほど貧相には見えない「ちち(仮名)」さん。動物のお医者さんは人間様のそれよりもよほど手厚いので、ゴールデンウィークであろうが何であろうが開いております。血液検査の結果を聞くのと、フィラリアの薬をもらうのとで、近々お医者様に連れて行ってあげようと思います。

 神戸は六甲アイランドで趣味に走った主人に代わって鞄を作っていると噂されている名犬チャーも、お医者様へ向かう車中では怯えまくるそうですが、その辺は我が家のワンコたちも同じ。特に賢い「ちち(仮名)」さんはそのあたりも良く察するようです。

 連休になると挨拶代わりに口から出る「どこか行くの?」ですが、我が家はどこへも行きません。今朝から妻と次男が映画鑑賞。それを補う意味で、私は長男、長女を伴って3人でレイトショーに出かけてきました。すいているのが好きなものですから、ついそういう選択になります。
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 いかに田舎とはいえ、近くに映画館ぐらいありますが、あえて大阪府箕面市まで出かけたのは、IMAX-3Dで見ようという魂胆から。不思議の国のアリス、ってぐらいですから、不思議なIMAX-3Dで見るのがよろしいかと。単純に珍しいもの好きというだけやんか、という突っ込みはなしで。

 最新鋭の映像技術による映画を見たところで、今世紀初頭に世に出た30万画素のデジタルカメラをご紹介。私に負けず劣らず変なモン好きな同僚が「あいよっ」とくれたもので、現役稼働中、何の問題もなく写真の撮れるカシオのLV-20です。4MBのメモリを内蔵し、およそ60枚ほどの撮影が可能です。画質を落とせばもう少しいけますが、なにせ30万画素ですから。
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 前面がガバッと開いて、単3の乾電池が出てくるあたり、非常に潔いですね。画素数が少ないことと、レンズがF2.8ということで、暗いところでもけっこういけるのではないか、と期待されます。内蔵のメディアなどというものはなく、内蔵メモリのみ。画像データはUSBでPCと接続して取り出します。思えば、デジカメというだけでいろいろ遊べて、持っているだけで幸せだった時代がありました。そのことを思えば、アレが欲しいコレが欲しいと、いかに贅沢を言っているのか、と思い知らされます。
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 ガソリンスタンドの現金会員カードと大きさを比べてみました。同じものが2枚あったので、1枚はカメラの下に敷いています。少しだけ、黄色くはみ出しているのがわかるでしょうか。名刺サイズより小さなカメラなのです。

 簡易なファインダーをのぞいて撮影しますが、顔に密着する分、カメラがしっかりとホールドできますから、手ぶれの心配が少なくなります。レンズの明るさも助けになります。さらには前面にある三日月型の突起。ゴム製ですので、これもホールドを良くするのに役立ちます。
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 天面は電源ボタンとシャッターのみ。背面も最小限のボタンだけで、もちろん液晶などありません。手になじむこんなカメラをポケットに入れて街を歩き、これやっ!というのを何枚か撮って帰ると、そのどれもがちゃんと使える写真、なんていうのに憧れます。まさしく達人ですが、私からは一番遠いところにあるスタイルです。

 機能満載のカメラを買って嬉々として持ち歩いているけれど、実は持てる機能の10分の1も使ってない、っていうのが現状。我ながら、もったいない話だと思います。

2010年5月 1日 (土)

何をさせても・・・・・

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 どかっと寝転んで、前脚を舐める「くま(仮名)」さん。きれい好きなことでは数ある犬種の中でも上位にランクされる柴犬らしく、こうして身繕いをしている姿はよく見かけます。先輩のそんな姿を見習ったのか、最近では無頓着と思っていた「ちち(仮名)」さんまでも、静かだと思ったら身繕いしていた、ということがよくあります。

 対する飼い主の方は、萬年筆やコンピュータにかけるお金の10分の1でも服に回したらどう?というほど、貧しい身なりをしております。まぁそれでも、ウィークデーは背広という強い味方があるので助かります。安物でも何でも、背広の格好をしていればとりあえずOKですから、夜も9時を回った頃から人影も少なくなったスーパーに出かけ、一番安くて地味な柄のスーツを買うのです。当然、値段相応ですぐにダメになりますが、私は黒板やチョークの使い方がへたくそで、すぐに背広が粉まみれになりますから、それで十分なのです。
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 メタボな体を包む白いカッター。ついにやってしまいました。食べこぼしなんかはよくやりますが、インクで汚すことは意外と少なく、このように気がついたら汚していた、というのは初めてです。

 何でこんなところにインクがついたのか、と考えていて、アッと声を上げてしまいました。この位置は上着の内ポケットあたり。ということは、内ポケットの中でインクが漏れて、それが裏地からしみ出してシャツについたということです。そうなると当然、上着にもインクのシミがバッチリついていることになります。
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 幸いなことに、目で見てわかるほどには汚れていませんが、インクは確実にここを通り抜けたのです。M800を2本とグランザスネオ、この3本を常に内ポケットに挿しておりますが、さっと抜いたらキャップだけ出てきた、ということは何度も経験しており、そのたびにキツくしめてはいるのですが、歩き方もへたくそなのでしょう、どうしてもポケットの中で強くこすれて、キャップが緩んでいくようです。

 子供の頃から誰にも褒められたことはなく、母や祖母は口を開けば「何をさせてもこの子は・・・・・」と言っておりました。これぐらいはできるだろう、という期待をことごとく裏切ってきたわけですので、社会人になって間もなく亡くなった母などは、さぞや無念であったことと思います。

 ええおっさんになったので、うまくごまかすことも覚えましたが、やっぱりダメなようです。背広も満足に着られへんのか。やっぱり何をやらせてもあかんなぁ、この子は・・・・・という声が聞こえてくるような気がします。
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 やらせの再現写真。キャップだけ引き抜いたあと、ポケットの中にはこうして本体だけが残っているのですが、このペン先、写真のようにはなっていません。本体はどこ行ったんだとポケットの中を探ると、けっこう深いところに、ペン先がぐぐっと布に食い込むように落ち込んでおります。取り出してみると、たいていインクタンクは空っぽ。それだけのインクが布地にしみこんでいったということです。

 M800の1本は細字ですが、もう1本は恐ろしいことにO3Bというもの。さらにグランザスネオはズームで、青墨が入っております。緩むのは圧倒的にM800で、インクも気になりますが、何よりペン先が布地に潜り込むので、変なことにならないかというのも心配です。

 妻が子供を叱るのを聞くと、まるで自分が叱られているようで身が縮みます。アレもダメ、コレもできない、ダメダメなまま年齢だけ大人になってしまった私。死ぬまでにひとつ、ふたつは上手にできるようになればいいのになぁ、というのが見果てぬ夢だったりします。

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