すっきりミント
シャンプーしてもらってすっきりとした「ちち(仮名)」さん。目下の悩みは太らないことです。非常に旺盛な食欲がありながら、柴犬らしいむくむくとした感じに欠ける彼女。一方の「くま(仮名)」さんが、飼育担当の長男が必死になって引き締めをはかっているにもかかわらず、風船みたいにまん丸になってきているのと対照的です。あまりのことに、血液検査をしてもらい、現在結果待ちです。
飼い主の私も散髪してすっきり。前回がいつだったかの記憶も曖昧で、およそ2ヶ月ぶりではないかと思います。皆さんパンチパンチとおっしゃいますが、そんな手の込んだ髪型は無理。暴れまくる髪の毛を「こて」ではさんで曲げる、いわゆるアイパーというやつです。私がお世話になっている職人さんは大変に上手で、仕上がりももちも良いのですが、普通のレヴェルの人にはまず無理な技らしく、他のお店でやってもらうとさんざんな目に遭います。
先日のペントレーディングinTokyo、会場に到着するやいなや、さる出店者の方が「おぉ、待ってたよ、こっちこっち」と呼んでくださいました。そういうときはたいてい、いいことが起こるので、期待に胸膨らませてお邪魔しますと、見せられたのが写真中央のペン。
昨日のキャップレスと、プラチナのカートリッヂは大きさ比較のためにおいたもの。携帯電話のストラップにも使えそうな小ささですが、これでもしっかり萬年筆です。軸色もそうですが、未使用と思われる綺麗な状態、いわゆるmintというべきものです。ある意味、今回のペントレで最大の収穫物がこれではないかと思います。
キャップを外した状態。よく見ると、首軸のペン先に近いところに黒い点のようなものが見えます。これを手渡されるとき、金魚金魚という声が聞こえましたが、大先の部分が魚の顔になっているのです。ペン先は見た目の通りスチールにメッキを施したものでしょう。
ペン先を写していながら、ペン先にピントを合わせていないという不思議な写真。お魚の目のあたりを狙ったつもりです。金魚というか、私には鯉のようにも見えます。いずれにしても、けっこうまじめにお魚の顔を作り込んであります。
こう写すと、鯉のような迫力。金魚の先祖たる鮒だといえばそうも見えます。近所のホームセンターで観察してみると、こういう顔の金魚もおりました。やはり、金魚を模した萬年筆なのでしょう。
ペン芯が赤くて半透明。軸色との兼ね合いでいい感じになっております。金魚の顔になった萬年筆だよ、といわれると、普通の人は顔をしっかり見ますが、ヘンタイはペン先を見たりペン芯を見たり、あげくに胴軸を外して吸入機構を見る、という具合。悲しい性です。
ある時期のこうしたおもちゃ系の萬年筆には決まって採用されている吸入方式、とでもいいましょうか。吸入量もたいしたことはありませんが、そもそもこれでまじめに字を書こうということもなく、根付けのように持ち歩いていて、いざというときに使う、というほどのものでしょうから、これで十分でしょう。
コンビニエンスストアでお茶を買うと景品がついてくる、っていうのがありますが、その景品をボールペンではなくこういう萬年筆にしてもらえたら、全国のヘンタイさんが熱心に買い集めると思いますが、どこかやらないでしょうか。
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