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2010年3月23日 (火)

寛ぎ

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 気持ちよさそうにじっとしております「くま(仮名)」さん。家族のうち3人が視界に入るので、満たされた気持ちなのでしょう。やはり群れで暮らす生き物、家族が近くにいると気持ちも落ち着くようです。

 3年生が卒業して1週間がたちました。生徒が卒業したら、3年生の先生は何をしてるのか? 当たり前ですが、新入生を迎える準備をしているのです。小学校の先生から一人一人の様子を聴き取り、それをもとに新入生のクラス分けをしたりするのもこの時期です。もちろん、卒業生が進学した学校へ送る書類を準備するという作業もしなければいけません。
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 この時期の職員室では、誰も彼もが指導要録という書類を書いています。一人一人の生徒について、成績や出欠の記録、そして性格や行動などについての教師の所見を記録するものですが、一人分書き上げるのにけっこうな時間がかかります。その辛さを和らげるためか、油性ボールペンよりも水性ボールペンなどを使う人が多いのですが、「わかっている」人は私のところへ来て、「萬年筆貸して」とおっしゃいます。本日手持ちの細字系はこのM800だけでしたが、この人なら大丈夫、と見込んでお貸ししました。

 昨年5月末に師匠が書かれているペリカンM800のオールドタイプ。この冬、ずっと背広の内ポケットに収まっていた1本です。お貸しした相手はなかなかの達筆。書き始めるなり、口から絶賛の言葉があふれてきます。曰く、気合いの入っているときはしっかりと力を入れて字を書くものだけれど、このペンを使うと撫でるように書けて、しかも字が美しい、と。

 リラックスしながら、いい字が書ける、これ欲しい・・・・・と言われたので、正規輸入品の定価を伝えました。この春、彼が異動してしまうようなことがあれば、餞別に贈らなければならないかも・・・・・。M800も、字の達者な人に書かれて、さぞ気持ちよかったことでしょう。
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 知人のお父上のお通夜に参列した帰り、妻と入ったお店。個人的にはけっこう評価が高いのですが、いつ行っても貸し切り状態。大丈夫なのだろうかと心配になってしまいます。もちろん飲食店で、一部吹き抜けとなった天井からはシャンデリアが下がり、テープルや椅子はヨーロッパ調。さて、どんなお料理を供するお店なのか、最後まで読む前に当てた方先着1名様、奈良へ来られましたらこのお店でご馳走します。

 お店の壁面に作り付けられた棚にはたくさんの食器が並べられていますが、値札がついていますので販売用なのでしょう。2階にある席へと昇る階段のそばには、お手洗いの他に半畳ほどの小さな部屋があって、そこにはこの店の命とも言うべき道具が置かれています。供するお料理の性質ゆえ、営業時間はあえて短く設定されております。

 ちなみに、お店のWebページもあります。このリンクを踏んでしまうと、すぐに何のお店かわかりますからおもしろくありませんが、わかる人にはもう何のお店かわかっていることでしょう。

 サイドメニューとして、鶏の燻製、だし巻き卵などがありますが、この手のお店ならあって当然、とも言うべきお料理がありません。かの池波正太郎先生が「出てきたら親の仇だと思って食べなくてはいけない」とおっしゃったという、アレがないのです。
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 正解はこの絵の通り。店内の調度とのミスマッチ感がとっても変でいい感じです。20代前半にも見える店主は実際には30代前半。修行をしっかり積んでいらっしゃるので、実によいお料理が出てきます。打って3時間以内、というのが目安だそうで、そのために営業時間も短くされているそうです。

 最近パワーダウン気味なので、精をつけるべく、山かけを頼みました。非常に細く、しっかりとした、それでいて滑らかに喉を通り抜けていきます。個人的に大好き、まさにツボです。
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 もとは洋風アンティークも売る喫茶店だったこのお店。それを買い取ったのか借りているのか、そにかく内装や調度はそのままに蕎麦屋を営まれております。窓には障子がはめられ、純和風の坪庭もつくられています。

 最寄り駅は近鉄奈良線の学園前駅。同線沿線で唯一、駅とその周辺にパチンコ屋さんのない駅です。バスも頻発しておりますから、興味を持たれた方、一度このヘンな空間を楽しまれてはいかがでしょうか。
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コメント

蕎麦屋とは思いませんでした。。。。

ここのところ、蕎麦屋では、かけ蕎麦や盛り蕎麦のみ。池正さんの「親の敵」のようなものは、お酒とともに、ひかえております。誘惑を受けないという点でも、このお店はよいですね。

ここの蕎麦、見るからに美味しそうです。これは、汁にはつけず、七味か山葵だけでいただきたくなります。

 foolsbook さん

 そう、良識ある人にはこのお店が蕎麦屋とは思えません。目隠しされて店内に入ったら、喫茶店か洋食のお店だと思うのが普通でしょうね。

 Bromfield さん

 天麩羅なしの蕎麦屋さんというのもアレなんですが、それもまたお店のポリシーかと。酒肴も厳選されたもの数点です。

 関西ですから、つゆも大切。蕎麦猪口から立ちのぼる香りも最高ですよ。

いけませんなあ。
ゼロコンマ何秒で当たってしまいました。

自宅のすぐ南にも、つきみそうが昔住んでいた家の側の駅の南にも有名なそば屋がありますねえ。

あと、高島屋の地下の(北浜にもある)今庄の蕎麦と、谷町6丁目の駅の上の「月山」と、南久宝寺の船場カレーの2階とか、帝人の近くの熱い蕎麦を、とか、、、、

薬味は、辛み大根が一番とか、、、、

天ぷらは大阪より東京のごま油で揚げたのが好き!

東京の白い蕎麦は好きだけど、信州のはダメで山陰のやつは好きとか、、、

うどんも八尾の一忠とか、家からすぐの病院手前のとか、、、

 マオぢぃ さん

 まさに人類は麺類、すばらしいです。今度奈良へ来られたらこの店で呑みませんか。帰れなかったら泊まってくれたらよろしいのです。

お誘いありがとうございます。
今ちょっと時間がないので、時間が空けばお受けいたします。

で、高島屋の今庄の蕎麦買って帰って家で食べると美味しいですよ。買うときに今日中に食べてくれと言われます。

例の物本日送ります。
(機能追加とデバッグ手間がかかったので)

蕎麦屋酒には非常にあこがれております。
とはいえ、軽く一杯やって帰るって事ができないので、そもそも向かないのかもしれませんが。

以前、フルハルターのHPで読んだんですがドイツか何処かのことわざで「女房と万年筆は人に貸すな」とあるようですがやはり万年筆って人の書き癖が付くものなんでしょうか?

 su_91 さん

 蕎麦屋で飲むのはおいしいですが、飲まなくても蕎麦はおいしいものです。おいしい蕎麦屋へ行きましょう。

 しげお さん

 そう、貸さない方が良いですね。私は試筆程度なら誰にでも「どうぞ」ですが、しっかり書くような場合はその人の書き癖などわかっている人限定です。

昔酒板オフで藪で昼酒としゃれ込みましたが、昼だけに長っ尻しないのが体にもいいのですよね。(財布にはそれなりに優しくなかったですがorz

ボールペン、思い立って今人気のジェットストリームなるものを買ってみましたがスルスルでは有るもののなんか違和感というか手が疲れる。
書いているペン先を観察していたら万年筆と違って書き終わりを意識的に止めないとボールだけにずるっといっちゃうんですよね。
比べて万年筆は脳内で意識したとおりにペン先が動き止まる。大量筆記するなら私は断然万年筆と確信しました。

 ardbeg32 さん

 昼酒というもの、なかなかうまくキメるのは難しそうですね。萬年筆もまたしかり、萬年筆だからビシッと止まるんではない、と思っております。ぬらぬらとかいうやつですとジェットストリームも顔負け、ずるりとだらしなく流れがちですから、字のうまい人向けかと。私も抵抗感がないと字が書けません。

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