長いこと
耳が切れていなければ大伸ばしにして壁に貼ろうかというほどにかわいらしく撮れた「くま(仮名)」さん。正面を向いたところをパシャッとやったのですが、食卓に人が座るのを見て「何か食べるのっ?!」とそちらを向いてしまったのです。真っ正面を向いたショットもあるのですが、整いすぎていておもしろくないので、切れてはいてもこれがトップ絵かな、と。
休日の午後、実にまったりと、全身をベターッと伸ばして寝ていた彼女、正面から見るとかわいらしいですが、伸びているところは・・・・・ですねぇ。
昨日書いていたように、書類書きに結局万年筆を使うようになったきっかけは、そこそこいい萬年筆を手に入れたことでした。中学生時代でしたか、それこそ雑誌の付録についていたショート万年筆のかりかりした書き味からスタートして、高校生の頃はモンブラン・ノブレスのステンレスペン先の堅さに閉口。なんというか、減らない固いチョークで紙の上に字を書いているような感触には最後までなじめませんでした。
お店のセールでたたき売られていたモンブラン32。この安さであこがれのホワイトスター。しかも金ペンです。例の靴の形をしたボトルインクも一緒に買い込んで、いろいろな書類をこれで書きました。その後、偶然入った新宿伊勢丹に大橋堂さんがきていて、そこで買った萬年筆がメインとなるまで、けっこう活躍してくれていたように思います。
いろんなことを知るようになり、次第に給料も上がってきて、さらには自分は重めのペンが好きなのだ、とわかってきて、この「廉価版モンブラン」の出番は減っていきました。奇跡的にシールが残っていますが、傷だらけの軸、インクかすにまみれた汚いペン先。久しぶりに書いてみますと、この軽さが気持ちよく感じられます。500円のデスクペンで字を書くと意外に気持ちよくかける、その感触にも似ています。
インタルシアニブ、というのでしょうか。申し訳程度に顔をのぞかせているペン先は、実はけっこう大きいようです。この系列は簡単に分解できるそうですが、不器用な私のこと、きっとインク窓あたりを割ってしまうでしょうから、洗浄するときもこのままの状態です。ここまでくると、いたわってやりたい、という感じになるのですね。
このまま飼い殺しておくのもかわいそうですから、いずれお嫁に出そうかとは思いますが、久しぶりに見て、書いてみると、やっぱりやめと高価な・・・・・なんて思ってしまいます。思い出というのは何でも美しく感じますが、なかなかどうして、このペンを使って書類を書いていた頃はけっこうひどい教師だったと思います。今ではホンの少し、マシになったと思うのですが。
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思い出のあるペンは、なかなかお嫁に出しづらいですよね。
私の場合、そうじゃなくてもなかなか出せないですが。
投稿: su_91 | 2010年1月17日 (日) 11時38分
su_91 さん
なんというか、お嫁に出したら出したで、その直後にあの書き味は良かったなぁ、と思い出してしまったり、周りの人に何で手放したのかと聞かれて後悔したり・・・・・するんではないかな、などと考え始めると出せないのですね。
投稿: つきみそう | 2010年1月17日 (日) 14時38分
革製品愛好者としてはくまちゃんの毛の質感がなんともいいですね。
思わずなでてやりたくなります。
32ではなく34を2本持っています。年末の忘年会大バザールに出品しましたが売れ残りました。
インタルシアニブは触っていると自分で崩れるように自然と分解できてしまい、ついでに研ぎもしようかとそのうち1本は自己調整していまい、インクの出が良すぎるくらいになり、さすがにこれはお嫁には出せません。
投稿: ペリカン堂 | 2010年1月17日 (日) 21時54分
ペリカン堂 さん
東京での忘年会、直前まで行く気満々だったのですが、諸事情により行けず残念です。しかしながら大バザールのお話を伺うと、散在しなくてすんだのでよしとすべきか、とも思いますね。
なんというか、2頭ともにそばに寄ってくると「気持ちいい」のです。ペリカン堂さんの愛犬とはまた違った毛の質、生え方で、なでるのには適している(?)と思います。
投稿: つきみそう | 2010年1月17日 (日) 22時29分