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2009年12月

2009年12月31日 (木)

なんとなく終わる

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 大晦日の夕食は年越し蕎麦。育ち盛りの子供たちにとっては物足りない・・・・・と思いきや、5人家族で何人前の蕎麦を茹でたのでしょうか、皆さんおなかを押さえて苦しそうにしております。蕎麦だけではかわいそう・・・・・と妻が用意した揚げ物なども残ってしまい、その匂いにつられて「ちち(仮名)」さんがひょいっと顔を出しております。蕎麦にいる長男の顔と残り物とを交互に見ては、頻繁に「伏せ」の姿勢をとるなどして、残ってるんだったらどうか私にくださいな、と盛んにおねだりをしております。

 傍若無人な「ちち(仮名)」さんが遊びのつもりで噛みついたりマウンティングしてきたりするのが嫌で、「くま(仮名)」さんは食卓の下、飼い主たちの両足の間に隠れています。昨年の大晦日の時点で、すでに「ちち(仮名)」さん優勢でした。来年は「くま(仮名)」さんに盛り返していただきたいところです。
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 最低限のことしかできませんしませんでしたが、どうにかお正月を迎える準備もできました。あとはゆっくりと待つだけ、ですが、この12月31日から1月1日になる瞬間というもの、なぜか知らずに過ごしてしまうことが続いております。

 若い頃は、伊勢神宮の内宮正殿下の石段前でこのときを待つのが例でした。結婚前だった妻と二人、外宮参拝を先に済ませて23時頃には内宮へ。ラジオで第9を聞きながら寒い中で待つこと小一時間。時報と同時に雪崩のごとく動き出す人の波に身を任せ、何とか賽銭箱の前までたどり着いたら二礼二拍手一礼。そこから脱出するのもまた大変でした。

 そのあとは大三輪神社や橿原神宮、ひどいときにはそこから京都の北野天満宮まで「初詣のはしご」をしたこともありました。北野天満宮に行ったとき、やっと来たバスがバッテリー不良のためと称して暖房を切っており、外で待つより寒い思いをしたのも懐かしい思い出。大晦日の夕刻から元日の朝まで、今思えば神様をだしにしてデートしていたわけですが、若かったからこそできたこと。今でしたらとても無理な話です。
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 昨年も、PILOTカスタムの般若心経入りシルヴァー軸で締めくくりました。ペンドクター奥野氏に二度三度と診ていただいてようやく滑らかな書き味になったとはいえ、そこは細字の悲しさ、私のように字が不自由なものが書くと何とも貧相な、情けない筆跡となります。いつの日か、同じペンの中字あたりを手に入れられたら、という思いが、この一年、ずっと胸にありました。

 今年も残りあとわずか、という中部大会に御大Nさんが持ち込まれていたペンの中にあったこの1本。それこそ一期一会、今ここで手に入れなければ、と連れ帰ってきたものなのです。そしてこれは、望外のBなのでした。
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 PILOT好きならば1本は持っているペン、とも言われますが、その多くは細字や中字。作られた時代を考えても、太字は少ないのが当たり前です。それが今、目の前にある。キャップを開けてしまったことを後悔しつつ、一度はトレイに戻した私でした。

 どうしても窓口に差し出さねばならない郵便物があったので、会場を出て地理不案内な名古屋の街をさまようこと1時間あまり。ようやく戻ってくると会は終了間近でした。Nさんはお話中でしたが、目の前のトレイには・・・・・おぉ、まだいました。それを見て、このペンは私のところにくることになっているのだ、と確信したのでした。
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 Nさんからは、この文字はそもそも書家の田中塊堂先生の手によるものであることを教えていただきました。そしてもう一つ、なんでBだとわかったの、とも聞かれたのですが、それはもう、キャップをとってすぐわかったのです。やはり、こういうものがほしい、と探していると、その特徴ある姿がすぐに目に飛び込んでくるものなのですね。

 Nさんからは後日、田中塊堂先生の書かれた般若心経の写経手本を送っていただいたのですが、これを見て二度びっくり。薬師寺の写経用紙だったのです。灯台もと暗しとはこういうことを言うのでしょう。この日の記事にするために、Nさんにはお礼のメールもせずにだんまりを決め込んでおりました。ここではじめて、Nさんにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
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 様々なことがあったこの一年、私の場合は例によって何となく終わろうとしております。今日も、大まかなことだけ考えてあったのを、適当に「指からでまかせ」でキーを叩いて記事にしました。来年もこのいい加減なスタイルは変わらないと思いますが、来るべき年が皆様にとって、そして萬年筆にとってよい年でありますように。その思いだけはしっかりとしております。ありがとうございました。

 なお、明日は1日ですがトレドの日ではありません(このシリーズは終わりました)。当然、トレドで寅を作ったりもしません。同じことばっかりやっていては進化がないですから(単に継続性がなく飽きっぽいだけ)。

 よいお年を。

2009年12月30日 (水)

この1年

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 午後からの雨で夕方のお散歩にいけず、フテ寝している「くま(仮名)」さん。お正月の準備でそれなりに忙しくなってきた家族たちが誰もかまってくれない、というのも不満なのでしょう。

 あちこちの萬年筆系Blogで、今年を振り返る、ということをされています。おつきあいということで、私にとってはどんな1年であったか・・・と振り返ってみますと、セーラーの万年筆が好きになった年、ということにつきるかと思います。

 今年の前半、銀座にある悪魔の館1号館でyakumoさんと遭遇。店主の藤井さんの前に無造作に転がされていたのはプラチナの木軸で、なぁんだ、と思ったら、首軸の部分までもが木でできている、実はとんでもないものでした。

 残念ながらそのペンは嫁ぎ先が決まっていると聞いて胸をなで下ろしたところへ出てきたのがプロフィット80でした。コーティングがきれいに剥がされていて、しかも熟成がはじまっていない、という、今ならすぐにでも飛びつきそうな代物。お値段14万5千円と聞いた私は、「セーラーにその値段は・・・」と見送ってしまったのでした。3-0で迎えた9回裏の攻撃、2アウト満塁で打席に立った強打者が真ん中高めの好球をあっさり見逃したような状況でしょうか。もう、こんなチャンスが巡ってくることはないでしょう。
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 夏のWAGNER松本大会の頃には、今までにないほどセーラー21ショートで盛り上がりました。2千円がいいところであったオークションの相場もうなぎ登りで、一時は見つけられない、という状況にまでなりました。

 そういう意味もあって、今年最後のセーラーはこのショートタイプです。軸からキャップから、大先までもがステンレス製で、ペン先はお約束の18K-WGです。恐ろしいことにインクカートリッヂがささったまま手元に来て、そして書けませんでした。この正月休みはゆっくり湯治をしてもらうことになりそうです。
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 今、こうして記事を書いている間も、新しく手元に来た情報端末のセットアップが進んでいます。およそ10年つきあってきたPalmとの離別も、今年の記憶として長く残ることでしょう。新しい操作を覚えるたび、あぁPalmでは・・・・・と思い出されて、手書きメモを思わずグラフィティで書いてしまったりしながら、やっぱり新しいものは正当に進化していて使いやすい、と感動することしきりです。

 萬年筆関連の会合で知り合って、そのまま萬年筆ほとんど抜きで宴会したりする、というお知り合いがたくさんできたのも今年の収穫。「萬年筆好きなやつはヘンタイ!」という名言がありますが、その中でも「良識あるヘンタイ」を目指して、日夜精進(何を?)している人たちですので、話をしていても実に楽しいのです。皆さん、良識あるヘンタイ、してますか?
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 このペン先の横っ面に書かれた数字、これも今年の収穫でした。皆さん、覚えていらっしゃいますでしょうか。こうして、ほとんど気にもとめていなかったのに、気がつけばセーラーの萬年筆がいっぱい。「今日は宴会があるので早く出ます」と職場で言うと、「あぁ、セーラーの会ね」と返される始末です。

 人には添うてみよ、馬には乗ってみよ。この言葉の重みを実感した1年でありました。

2009年12月29日 (火)

なくてもよい

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 必死の形相で手の中にある「おもちゃ」を引っ張り出そうとしている「ちち(仮名)」さん。飼い主の手の中には、次男のおもちゃ(小さな小さなガンダム)があるのです。自分が見つけたのに飼い主の手の中にある、その状況が許せないのでしょう。

 愛車エスカルゴはこの季節、はなはだ地球環境に厳しいクルマとなります。オートチョークを作動させ、スタータを長めに回して始動。すぐにガスペダルを踏み込んで回転をあげてやります。1分ほどすると、激しくエンジンが振動するので、そこでもう一段深く踏み込むと、しばらくしてエンジン音が変わりますので、徐々にペダルを戻していきます。あとは、水温計の針が動くのを待って出発です。

 この間2、3分。ヒマですので、いつもPalmでゲームなどをして過ごします。昨日の朝は確かにそうやって過ごしました。そして職場へ向かい、退勤後に大阪方面へ買い物に行って帰ってきたら・・・・・またです。正直、あきれてしまいました。
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 電源を入れると画面が虹色に。そう、また割れたのです。Tungsten Cの液晶が割れるという事故にあうのはこれで3度目。過去2回は新木場へ宅配便で送るとシンガポールへ転送されて、ストックされている良品(中古)と交換されて戻ってくる、というサーヴィスを利用することができたのですが、現在はそれも廃止されて、自分で英文メールを書いてシンガポールへ送らねばなりません。

 自力で液晶パネルを交換する、という選択肢もありますが、カナダのパーツ業者に何度発注のメールを送ってもインヴォイスが来ないので、すでにあきらめモード。残るはオークションで中古品を落札するしかありませんが、なかなかの高値で手が出ません。考えてみるとPalmも10年使っております。

 この手の情報機器、なくてもいいものですが、あればなかなか便利です。ガンガン使ってはいないけれど、要所要所で活躍してくれている、そういう存在です。その座をHP-100LXから引き継いでくれたPalmに、別れを告げることにしたのですが、その話はまた日を改めることにします。
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 回転寿司屋で夕食を済ませた折に、つい見つけてしまったせんとくんグッズ。今度はガチャポンの景品です。これだけそろってくると、あとはUFOキャッチャーの景品になっている何とも目元の優しいせんとくんを手に入れたくなってきます。2回挑戦して、標準的なポーズのせんとくん2体、通常タイプとゴールドタイプを手に入れました。なかなか細かいところまで作り込まれています。

 今日は29日。あさって31日から平城遷都1300年祭のイヴェントが始まります。明日は1日、じっくりと新しい情報機器のセットアップに取り組みたいと思います。年末年始、奈良へ来られることがありましたら、寒風吹きすさぶ平城宮跡へお立ち寄りください。
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2009年12月28日 (月)

ゆらぎ

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 ず~っとケージから出しておいたらどうするのだろう、ということで、1時間ほどそのままにしておかれた「くま(仮名)」さん。さすがに手持ちぶさたなのか、寝転んでテレビを見ている飼い主に寄り添ってきたり、家族それぞれのもとを訪ねては「かちかち」と迫ってみたり。のどが渇いたらすっとケージに入って水を飲み、終わったら出てくる。ごく自然な動きです。

 これでおイタをしなければ、ずっとそのままにしておけるのですが、触ってほしくないものを引っ張ってきたり、とんでもないところで粗相をしたりする可能性もありますのでまだまだです。この様子を見ていた「ちち(仮名)」さん、気も狂わんばかりの様子でしたが、そのご自分も出してもらって大満足。「くま(仮名)」さんが飼い主に頭を撫でてもらっているのをみると突進してきて邪魔をする、犬の嫉妬もなかなかきついものですね。
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 昨日、分度器ドットコムさんのリアル店舗、今年最後の営業日に買ってきたのがこちら。クロスのボールペンなのですが、この箱を開けると笑えます。一般的なモデルと共用するためというのはわかりますが、正直、この箱は必要ないでしょう。
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 たいして使っていないのに傷だけは一丁前、という、ル・ボナー製のメモカヴァー。A7サイズのメモ帳を入れて常に持ち歩くものですが、その小ささ故に組み合わせるペンの選定がなかなか難しいのです。現状はプラチナの伸縮するボールペンを使っていて、なかなかうまくフィットしているのですが、それより良くなるかも、との期待を込めて購入したのがこのボールペンなのです。
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 笑えますね。どれくらい小さいのかというと、相当小さいです。クロスは、かつてPDA用のスタイラスを兼ねたマイクロペンというものを出しておりましたが、それと比べても小さいのです。クリップのあたりをツイストすると先端からリフィルが顔をのぞかせ、書くことができるという構造はマイクロペンも同じですが、どちらもこの小ささでしっかり書けるあたりが笑えます。
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 あまりの小ささにブレてしまいましたが、マイクロペンと一緒にメモカヴァーの上に置いてみたところ。とにかく小さいのです。直径4.5ミリ、収納時の長さ約76ミリです。

 この細さ、小ささを生かして、クリップをさすべきスロットに本体がささるんではないか、というのが購入の動機です。実際にやってみたところ、しっかりささるのですがキチキチで、ササッと抜き差しするのは難しいのですが、これから先、革の方がなじんでくればあるいは、と期待できます。
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 ちなみに、このブレブレの写真たち、酔った勢いで撮影したもの。本人はブレていることすら気づいていなかったものです。撮り直すのも面倒ですし、この日は呑んだ、という記録として、自戒も込めてこのまま晒しておくことにいたします。

 

2009年12月27日 (日)

よいお年を

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 すっかりお気に入りとなった肌がけ布団を枕にうとうとする「ちち(仮名)」さん。この子はとても活発で、まだまだ吠えまくり噛みまくりですので、こうして眠たそうにしているときが一番かわいく感じられます。実際、この状態で手をさしのべると、噛むことは少なく、ぺろぺろと優しくなめてくれるのです。

 年内の営業は今日まで、というお店を中心に、年末の挨拶回りに行ってきました。例によって、昼過ぎまでゆっくりしていて急に思い立って出かける、という悪いパターン。朝早く起きてさっさと用事を片付け、早めに出かけてさっさと帰ってくる、というパターンに持ち込めれば、もう少しマシな人生が送れるかも・・・・・と思いつつ、来年もこのパターンが続くのでしょう。
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 ル・ボナー、pen and message.、そして分度器ドットコムと、いずれもお話だけして「よいお年を」とご挨拶して、最後にやってきたのがおなじみアルテ・シンポジオ。オーナーシェフのブログに登場した大アサリ。大きいことはいいことですが、なんせ一つだけ規格外れなので使えませんから、まぁおひとつ、と試食させていただきました。とはいえ、私は貝が駄目なので、妻がいただいたのですが、実に大きい。ハマグリみたいです。

 で、こいつを開けてみてびっくり。なんと人面貝だったのです。それも、アメリカで解剖された宇宙人みたいなお顔。古来、UFO関連の写真は不鮮明なものと相場が決まっておりますので、私もそんな感じで撮ってみました。(←大嘘。下手なだけ。)
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 これ、実際には穴が開いているだけなんですね。うまい具合に二つの目のように穴が開いております。人間というものは何にでも「顔」を探し、見いだしてしまう生き物なのだそうですが、まさしくこれがそうですね。

 肝心のお味の方は、このお店ですから心配いりません。とってもおいしかったそうです。ごちそうさまでした。

 それで、挨拶回りのついでに、分度器ドットコムさんでいくつか「変」なものを買って来たのですが、せっかくですから今日はお料理だけに徹することにして、明日以降にご報告いたします。
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 しかし、それにしてもル・ボナーは不思議なお店です。大量の革の在庫を保管し、ゆったりとした裁断スペースを確保するため、という大義名分で、お店の真上の空き店舗スペースを借りてしまったそうです。この年末年始は休みなしで引っ越し作業だぁ、と喜色満面、何ともうれしそうに語る店主ボンジョルノ。やはりどこかにイタリア人の血が流れているのでしょう。

 結果としてお店が広くなるので、みんなゆったりお話ししていただけますよ、ということでしたが、今日も私たちは常連のF夫妻と家電談義。おかしい。実におかしい。鞄屋さんの店頭でお客さん同士が技術的に実に濃ゆい話をしている、こんなお店があるでしょうか。しかも、そういう話がゆっくりとできるようにお店を広げようとしているなんて・・・・・。新年もル・ボナーから目が離せませんね。
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2009年12月26日 (土)

めんどくさいけど・・・

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 あぁ、こうして寝てると家族のみんなにお腹を触られてうっとしぃから起きなあかんけど、寝てるのも気持ちええしなぁ・・・。起きるのめんどくさいなぁ・・・・・と葛藤している?「くま(仮名)」さんです。ここ数日の冷え込みも今日は少しマシになり、お天気も良いのでこうして寝るのは本当に気持ちよさそう。うらやましぃ・・・と思ってみていたら、いつの間にか自分も夢の中でした。

 ケージのそばで飼い主が寝ころんでいると、初めのうちこそ遊ぼうとワンキャン騒ぎますが、やがて同じようにお昼寝するのがおもしろいところ。それは「ちち(仮名)」さんとて同じことです。
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 セーラーのプロフェッショナルギア、マーブルエボナイトです。写真を見てもわかるように、くすんでしまっております。

 マーブルにせよ、黒いのにせよ、セーラーのエボナイト製萬年筆はピカピカに磨き上げられていてこそ、というイメージがあります。エボナイトという素材自体、美しく輝いているのはほんの一瞬で、製品になったときにはすでにくすんでいるのが当たり前ですが、だからといって漆を塗るのではなく、磨き上げて出してくるところがセーラーらしいところです。

 このペンは、フェンテの集いに参加するため上京した折、新宿にあるとても危険なお店で見つけた中古品。同じケースの中にこれの新品が並べられていて、5000円か1万円ほど高かったのですが、明らかに光沢が違いました。普通なら、そちらを選んでしまうところです。
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 お猿さんにピントが行ってしまってますが、ぼやけたペン先、これが長刀なのです。同じ新品同士なら、長刀がついている方が5000円ほど高いのですから、新品か中古品かを抜きにペンの魅力で比べると、やっぱりこれやで・・・・・と、同行していた怖い人たちが言うので、まぁしゃぁないかな、と。

 なぜか不思議なことに、お財布の中にはそのお店のポイントカードが入っており、調べてみるとなお不思議なことに、ペンのお値段の3分の1ほどのポイントがたまっておりました。こんな怪奇現象からは一刻も早く抜け出したいので、ポイントを消費することを決断。そういう経緯でこのペンは私の手元に来たのです。

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 銀座教会でさらに罪を重ねながら北欧の匠まで戻り、近くだからと鈴木商店でつやふきんを購入。磨きの達人(!)夢待ち人さんから、金色のところを磨くときは注意するようにとアドヴァイスをいただき、親方からはさらに具体的に「マスキングを」ということでしたので、後日、東急ハンズにて極細のマスキングテープまで購入。

 が、しかし、このペンは今日に至るも未だ磨き込まれることなく、鈍い輝きを放ったままです。青墨を入れて日々実用に供されているペンですので、磨いている暇がないのが実情。そしてさらに重要なことは、この長刀、結構良いのです。

 長刀研ぎは合わない、あんまり好きになれないと年来主張してきた私に、親方が「えぇ長刀は違いまっせ。きっと好きになりますわ。」とおっしゃっていたのはこういうことだったのでしょう。はたしてこの正月休み、私はこのペンを磨き上げることができるのでしょうか。

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2009年12月25日 (金)

みずうみのほとりまで......

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 行ってきました。湖国長浜。JR北陸線の田村駅そば、長浜ドームで行われた近畿中学生ソフトテニスインドア大会応援のため、生徒を輸送して行ったのです。今年のお正月に続いて二度目ですので、今回はあたりを探索してやろうという魂胆もありました。

 まず田村駅というだけで、鉄分豊富な人なら反応してしまうはず。米原~田村の区間は、国鉄(運輸省)最後の新型機関車にして日本最大のタンク機であるE10終焉の地で、田村駅がそこにあると知れば、その跡を確かめたい・・・という気になってしまうのが鉄の性というものです。
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 下り列車の先頭と上り列車の先頭がほぼ同じ位置に来る千鳥配置のホームは14両編成対応の長いもの。かつてすべての列車がここで停車して機関車の付け替えを行っていた名残です。出札、集改札を行う駅員はいないけれど機関車を付け替えるための要員はたくさんいる、という不思議な無人駅でした。

 上下線の間には、機関車留置線のスペースが残っており、今、その一部には保線用車両のための線路が敷かれ、乗り越し型のポイントで本線とつながっています。
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 ホームから雄大な伊吹山をみると、ここが寒さの厳しい土地であることがわかります。この時期、ここを走る列車は、車内保温のため、一斉にはドアを開閉しません。降りたい人、乗りたい人、それぞれに手近なドアの横にあるボタンを押してドアを開けるのです。車内側にはドアを閉めるボタンも設けられています。

 田村駅にはその旨を知らせる張り紙もありますが、放送施設が(使われてい)ないためか、結局この駅ではすべてのドアが車掌スイッチにより開閉され、次の(もっと大きな)長浜駅では乗客が開閉する、というおもしろいことになっております。
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 無人駅ながら切符の自動販売機もあり、さらにはICカード対応の改札機も備え付けられています。改札口の建物は本当に粗末なもので、雨風が吹き込むことを予想してか、改札機にはビニールの合羽が着せられていて、ここからもこの地の自然の厳しさをうかがい知ることができます。

 もはや伝説となった喧噪な近江商人、Shenさんの本拠地までは、ここから電車で15分。失礼ながらこんな不便なところから全国各地のWAGNERへ出かけていらっしゃることを思い、私なんかまだまだやなぁ、という感を強くした、みずうみのほとりの午後でした。
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2009年12月24日 (木)

眠れよい子

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 今夜はやっぱりこれしかない、という「ちち(仮名)」さんの寝顔。わんこの場合、寝ている間においしいものをそっと置いてやる、なんてことは不可能に近いので、彼女たちのもとへサンタクロースが来ることはありません。けれども、大好きなお兄さん(長男)がずっと使っていた肌がけ布団をもらって結構うれしいようす。犬は結構寒さに弱いので、寝るときに敷物があると喜びます。ましてや家族の匂いがしっかりついているものですから、余計にうれしいのでしょう。

 朝から仕事を片付けて、午後からお休みをもらって分度器ドットコムさんへ。このBlogにも応援するリンクを設置しておりますが、あと1ヶ月、谷本さんをしっかり応援して、何とか1次審査を通過してもらいたいものです。最終的にはヨーロッパへ送り出し、変なものをいっぱい買い付けてきていただきたいなぁ、と思っております。差し障りのない方はどうか応援をお願いします。
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 10月に亡くなった伯父。早いもので中陰が満ちて、その法要にお供えなどさせていただいたお返しに、「選べるギフト」をいただきました。普通、こうした弔事の場合は、お茶や調味料など、使うと消えてしまうものをお供えしたり、お返ししたりすることが多いようです。

 さて何を選ばせていただこうか、とカタログを見ていた妻が「プラチナ・ブライヤー」などと読み上げたのでした。ミニチュアボトルの高名なコレクターであった伯父。その足元にも及びませんが、少しばかりの萬年筆を蒐集している私。そこに血のつながりを強く感じていたところへ、このカタログです。これを縁と言わずして何と言えばいいのでしょう。
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 夏頃から、どうにも店頭で見かけなくなっていたプラチナのブライヤー。これを選んだとして、果たしてすぐに手に入るのだろうか、という思いもありましたが、何のタイムラグもなく送られてきたのでした。

 ブライヤーの柄は可もなく不可もなく、ごくごく普通の、わかりやすいブライヤーの模様です。自分で選べなかったにしては、結構整った木目といえるでしょう。もっと暴れた個性的なものを好む人もありますが、プラチナのブライヤーといえばこれ、というイメージ通りのものです。
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 で、選べなかったけれども大当たり、というのはペン先も同様。とてもスムーズな書き味の中字。プラチナは渋い、という風評、もういい加減に否定されても良いのではないでしょうか。ドボドボイジャーだけが萬年筆の楽しみではありません。

 このペン、一つだけ選択肢があって、それはブライヤーかアカブライヤーかというもの。先日ご紹介したディプロマブランドの旧型3776が濃い方でしたので、迷わず薄い方を選択しました。こういう薄い色のブライヤー軸、実は初めてです。しっかり磨いて、伯父の一周忌にはつやつやになったところを見せようと思っております。
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2009年12月23日 (水)

天皇誕生日

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 なんとも切ない表情で抱きかかえられている「くま(仮名)」さん。動物病院での診察やトリミングしてもらうときなど、高い台の上に乗せられると何も言わずじっとしているのと同じで、とにかく高いところは怖いのでしょう。

 ちなみに、久しぶりに彼女をお散歩に連れ出した長女の弁によれば、「ちち(仮名)」さんよりもよほど重かったそうです。体が小さいのに重いのはメタボならでは。あるいは、実際には軽くても体が小さいので「持ち重り」がするのでしょうか。萬年筆でもそういうことはよくありますね。
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 毎年おなじみのサンタクロース追跡。今年もあと少しで始まります。北米防空司令部というとんでもなくお堅い(実際、ミサイルなんかへっちゃら、というぐらい強固な岩山の中にあります)組織が、大まじめでこういうことをやっている、そのギャップがたまらなくいいですね。

 以前は、その国の有名タレントをレポーターに起用して実況させるとか、結構大がかりな趣向などもありましたが、ここ数年は簡略化されてきております。それでも続けてくれていることに感謝したいですね。
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 今日は天皇誕生日です。思い起こせば20年以上も前、まだ元号が昭和だった時代に、私は労働組合の職場代表委員を務めておりました。政治的には日本共産党支持だけれど組合の活動そのものは「要求で一致する」というのがポリシー。ごりごりに保守的でも、目が点になるほどラジカルでも、要求するところが同じならば一緒にやりましょう、というコンセプト、とってもすばらしいと感じておりました。

 そうは言いながら、社会党支持か共産党支持かで二つに分裂するなど、結構うさんくさい組合やなぁとは思っていたのですが、代表委員のお仕事はまじめにやっておりました。毎週木曜日の午後、組合の会館に集まって「討議」や「報告」、あるいは「学習」をするわけです。
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 当時は先代の天皇陛下がご闘病中でしたので、正倉院事務所に病気平癒をお祈りする記帳所がもうけられていておりました。代表委員会が終わった後(もちろん勤務時間外)に、そこへ行って記帳したのですが、それを職場でしゃべったのが運の尽き。いやしくも組合の代表委員という立場にありながら天皇の病気平癒を祈るとはけしからん、ということで、分会長から組合員として認められないと言われてしまいました。黙ってれば良かったのでしょうね。

 祈りもむなしく、翌年初めに陛下は崩御され、例の「歌舞音曲の自粛を」という話になったわけです。よく知られているところではニッサン・セフィーロのTVCM。助手席から顔を出した井上陽水さんが「皆さん、お元気ですかぁ~」って言うのが良くないと「自粛」して音声が抜かれ、口パクになりました。右翼の攻撃を恐れたのでしょうが、何とも間抜けな話です。私は心情的に立派な右翼、保守派ですけれど、こういうのはおかしいと思うし、大嫌いなのです。結局、これでセフィーロも出足をくじかれてしまいました。
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 このセフィーロ、スタイルも当時としては頭一つ抜けておりましたし、今でも主力エンジンの一つとなっているVQ系スカイラインと同じRB系が載っていることでATをMTに載せ替える、なんてことがよく行われたあたりも、ニッサン車らしいです。ポジション的には、今ならティアナあたりでしょうか。ニッサンは結構いいクルマを作っているのですが、それよりコストの安いトヨタ車に負けてしまうのが辛いところです。しょうもないところが壊れるのを楽しみつつ日産車に乗る、っていうのも一つの趣味ではないでしょうか。

 と、だらだら書いているうちに、昨日のプラチナの箱の中身を紹介するスペースを失いました。なぁんや、これかぃ、と言われる程度のものなのですが、それが我が家に来たいきさつが大切(?)なので、クリスマスイヴのネタとしてとっておくことにします。

2009年12月22日 (火)

街にあふれる同業者

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 なぜクビが横を向いているのかわからない「ちち(仮名)」さん。手を近づけてやっても、相変わらず顔を横倒しにしたまま甘噛みを続けるところをみると、そういう癖なのかもしれません。彼女も写真を撮られるのが嫌いで、20枚ほど撮って顔が見え、ピントが来ているのはこの1枚だけでした。合焦するのに合わせてぷいと横を向いてしまうのには閉口します。

 今日の終業式で、2学期もおしまい。生徒たちを帰した後、校内各所にたまったゴミの整理をしました。年末といえば大掃除。ゴミ処理センターもたいへんな混雑になるので、本来なら学校からのゴミの搬入はNGなのですが、早めにお願いをしてあったので何とか受け入れてもらえることになったのです。
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 いつものトラックを借りてきて、生徒たちに手伝ってもらってゴミを積み込んでゴミ処理センターへ到着。しかし、ここでトラブル発生。ゴミを持って行きますのでよろしく、という文書には「さまざまなガラクタ」と書いてあったのですが、トラックに積んであるゴミはとてもじゃないがガラクタとはいえないので受け入れられない、と言われてしまったのです。

 ゴミの分別などに関する「初歩的な」注意をじっくりと聞かせていただいた後で、まぁしかたが名井から今回だけは何とかしてあげよう、というお許しが出ました。少しすいているところに移動して、ジックリと分別しなさい、ということになったのですが、そこに救いの神がいました。いつもお世話になっている、この道のスペシャリスト、という感じのおじさんで、写真のような重機を使って山のように積み込んだゴミをサクッと降ろしてくださったのです。それこそ一瞬の出来事でした。
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 何とかゴミを降ろして時計を見ると午後2時半すぎ。3時過ぎから娘の懇談なのですが、トラックで乗り付けたりすると娘にしばき倒されます。大急ぎでトラックを返して自分の車に乗り換え、高校へ到着したら懇談時刻の2分前。幸いなことに前の人の懇談が延びていたので娘に叱られずにすみました。ほんとに私の毎日は無計画な自転車操業の連続です。もうすぐお正月。元日にはそれを改めるぞ、なんて抱負を語って、すぐに忘れてしまうのでしょうね・・・。

 夕刻からは忘年会。奈良で宴会といったらここ、新大宮です。春日大社の神の使いである鹿がいっぱいいる奈良。朝起きて、家の前に鹿の死体があるとその家の主人は死刑になってしまうので、奈良の人は早起きになったのだ、といわれます。その反動で夜も早いのですが、ここ新大宮は夜遅くまで起きている街。1次会はイタリア料理。2次会はカラオケということで、幹事さんが20人は軽く入る部屋をとってくれましたが、おっさんばっかり10人ほどでしかも数名は酔いつぶれているという状況。皆さん、お疲れなんでしょうね。
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 それにしても、今日の新大宮は同業者であふれかえっております。これは見てわかるのです。皆さんも繁華街で観察してみてください。今年もあと数日。この年末のくそ忙しいときに忙しそうな年代の人が盛り場をぶらついていたら、それは私の同業者かもしれません。どことなく垢抜けない格好をして、身勝手な動きをする人がいたらその可能性大です。

 宴会がお開きになった後、皆さんをご自宅まで送り届けて、夜も白々と明けかけるころに帰宅。犬たちがうれしそうに出迎えてくれて、小さな荷物も届いておりましたが、その件はまた後日です。

2009年12月21日 (月)

時間短縮?

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 愛しのピカチュウと戯れる「くま(仮名)」さん。昨日、「ちち(仮名)」さんがケージの外で大暴れしているのを見ていたせいか、今日は私よっ!とばかりアピールしまくり。しゃあないなぁと出してやると、やはり気になるクリスマスツリー。電飾がさやかに光るのが気になるのでしょうが、そこは犬ですから、しっかりとLEDの匂いをかいでおりました。

 今日は思わぬアクシデントで、まさかの22時退勤。不況の中、人員削減が進む民間企業ではもはや当たり前ともいえる超過勤務ですが、突然に発生するので結構まいってしまいます。

 かつて公務員には、4時間働くごとに15分の「休息時間」が認められておりました。この15分は有給で、いつでも職場復帰できる体制で休息すべき時間とされ、拘束時間に含まれておりました。この時間を労働基準法で定められた連続45分間の「休憩時間」とつないで、昼休みを1時間とする官公署が多くありましたが、3年ほど前に休息時間が廃止されてからはどことも昼休みが短くなったようです。
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 そういう流れの中、この12月1日付で、勤務時間が8時間から7時間45分に短縮されました。給料を下げた分、少しマケてくれたのか、なんて思うのはよほど心の清らかな人。私みたいに邪悪な魂の持ち主は「なんかある、ぜったい、なんかあるで」と裏を読みたがるものです。そんなもん、末端の公務員がいい目をするようなこと、やるはずがありません。

 昨今、民間企業においても、労働強化が進む一方で雇用創出のためのワークシェアリングなども試みられております。一人あたりの労働時間を短縮して給与も減額することで解雇を減らそうというわけです。このあたりを狙ってるんじゃないだろうか、というのは容易に想像がつきますが、本命ではないように思います。

 みんな朝早くから夜遅くまで働いているんだから、役所だって遅くまで開いていてほしい。そりゃ誰でもそう思うでしょう。あまり知られていないことですが、公務員もご飯を食べたり眠ったりするので、給料も払わないといけないし、休みも与えないといけないのです。だから、短い時間のシフト制に移行して、給料を少なめに払いつつ役所そのものは長時間オープンさせる、って方向を狙ってるんではないか、と。
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 この時期、学校は個人懇談真っ盛りですが、保護者のご予定を伺うと、必ずといっていいほど「夜の11時以降」とか、「日曜日しか空いてません」という希望が出てきます。そういうご希望には沿えませんので、と丁重にお断りすると、校長を出せ、という電話がかかってきたり、教育委員会事務局へ「担任の○○をクビにしろ」という投書が行ったりします。今日も、部活動の練習にあまり熱心でない生徒に注意した顧問教師を解任するよう求める保護者が出たようです。もう、驚きませんけど。

 公務員の給料日やボーナス支給日はなぜ民間より早いのか。もらって使うことが期待されているからです。民間企業の中でもデパートやスーパーなどは少し給料日が遅い、というのと同じ理屈です。週休2日制に移行したときも思いっきり叩かれましたが、それでも公務員から改革していかないと、民間に広がっていかないのです。今回の勤務時間短縮がいい形で世間一般に広まっていけばよいのですが、果たしてどうなることでしょうか。
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 萬年筆買えるぐらい余裕があるんだから、給料減らしてしまえ、という声も大きくなってきておりますが、ご存じでしたか? 税金盗人呼ばわりされつつも、公務員だって税金払ってるんです。公務員の給料を減らしすぎると、税収がぐっと減って、みんなの暮らしに影響するのです。

 公務員と民間で働いている人とが、ののしり合い、互いを敵視していてはいけません。そうなるように仕掛けておいて、それを見てニンマリしている連中がいるんですから。。。。。

2009年12月20日 (日)

突然の大掃除

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 もういいだろう、ということで久しぶりにケージから出してもらった「ちち(仮名)」さん。興奮してそこら中走り回るので、これはたまらんとおやつで釣って「ハウス」を連呼しますが、よく考えると彼女、まだハウスの躾ができていないのでした。ケージに入らず、おやつだけもらって悠々とかじっているところです。

 シロアリへの対策をお願いしている会社が床下の点検に来てくれるということでしたので、朝から仕方なく?プチ大掃除モードに突入です。床下へ潜るための入り口が台所にある床下収納庫なので、中に入っているものをすべて出しておく、というだけのことなのですが、これが結構おもしろいのです。かれこれ12、3年前に買ってきた高級ホテルオリジナルの伊勢エビのスープの缶詰。買ってきたものの、家で温めて食べてみると生臭くて食べられたものではなく、そのまま床下で熟成してあったもの。缶を開けると、生臭い匂いは跡形もなく、ただただ酸っぱい匂いがあたりに立ちこめたのでした。実に見事に変質しております。
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 そのとき一緒に見つかったのがこちら、IBM純正?のマグカップ。なかなかにアメリカンサイズで、断熱二重構造でありながら400cc入ります。これを机の上に置いておくと、相当に邪魔であろうと思われます。ちゃんとIBMだった時代のものですが、すでにMade in Chinaです。

 こいつに触発されて、そういえばThinkPadグッズを集めてたなぁ、とあちこち探して見つけたものがいくつか。探さなくても普段から持ち歩いているキーホルダーが、しっかりIBMロゴ入りです。
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 こういう一部の鍵だけを取り外したりできるタイプをスプートニクキーホルダーなどというのだそうですが、IBMロゴの御利益でしょうか、無造作に扱い続けて10年ほど、未だに何の問題もありません。

 ノートPCはThinkPadばっかりで、ジャンクを買っては部品を入手して、なんていうこともよくやっておりました。その頃お世話になったパーツ屋さんがよくおまけにくれたのが、しっかりThinkPadなボールペンでした。
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 まさしくThinkPadです。ここら辺で影響を受けている人は、ル・ボナーで鞄などを買う際にも黒い革に赤ステッチが好みです、なんてことを言うのではないでしょうか。ラブラドールリトリバーでしょうか、真っ黒で鼻だけトナカイみたいに赤くなった犬がThnkPadの広告ではイメージキャラクター的に使われていたのも懐かしいですね。

 IBMとはInternational Business Machines、すなわち国際事務機器ですから、やっぱりこういうグッズがあってもおかしくないわな、というのがこちらの電卓。ディスプレイの蓋にけっこう強力なスプリングが仕込まれています。
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 ラッチを外すと回転しながら蓋が開くのですが、開ききった蓋はそのまま電卓のスタンドになります、というもの。手のひらサイズの電卓なのに、この角度でないと使えない、というのは結構不便なものなのですが、人に見せては一人喜んでいた記憶があります。

 ここまで来たら、アレを出そうか。。。。。と納戸を探したところ、とてもじゃないが出せない、というほど奥深くに収まっていたのがThinkPad701C。箱は見えるのですが、手が届きません。いずれ、掃除の手が納戸まで回った際には出してみようと思っておりますが、果たしてそんな日は来るのでしょうか。
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2009年12月19日 (土)

モザイク

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 遊んでくれないくせに、ケージの中にカメラを入れて不自然な姿勢で撮影する飼い主を不思議そうに見つめる「くま(仮名)」さん。この状態を長く続けていると、しびれを切らして立ち上がり、カメラの匂いをかぎつつ「キャンキャン」そしておきまりのカチカチが出ます。

 今日は休日で家族がずっとそばにいたうえ、お天気が良くてしっかりお散歩にも連れて行ってもらえたので、2頭ともに情緒が安定しておりますが、それでも夕食後ともなれば、ケージから出してくれとせがむのはいつも通りです。
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 名古屋のお土産、虎屋のういろ「星屑」です。ういろうといえば名古屋、というイメージがありますし、愛知県にたくさんの売店がありますが、虎屋は三重県伊勢市の会社。それでも、名古屋へ行くというと「ういろう買ってきてね」といわれますし、それで買ってくるのは虎屋のういろです。

 これをお土産に買ってきたのは先週、WAGNER中部地区大会へ行ったときのこと。実際、土曜日に窓口営業している郵便局を探して名古屋市内を走り回ったりして、ほとんど会場にはおりませんでした。何より、名古屋入りして最初に向かったのが松坂屋。早く行かないと、「アレ」が売り切れてしまうかも、ということで少々焦りつつ7階へ。
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 「アレ」とはもちろん、「日本の職人展」のために長原幸夫氏が制作された「プロフィットギャザード」のこと。この時点では、私もミドラーの端くれとして「グリーン」を買うことに決めておりました。事前情報でグリーン買うよ、と名乗りを上げている人が何人かいましたので、ひょっとしたらもう・・・という思いもありました。案の定、こちらの正統派ミドラーさんなどは、しっかりと緑をGETされてました。

 ショウケースを見て最初に目についたのが赤。これは職人展のチラシにも登場していた色目で、実物はなかなかインパクトのある美しさです。対する緑は一番地味な感じで、実は派手好きなのではないかといわれている私、「緑より赤か?」という思いがよぎったのも事実ですが、夢待ちさんが買われたのは赤との情報に、「それなら茶色で」と反射的に答えたのでした。
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 家の中で一番光線の具合が良さそうなところでパチリ。やはりこいつは自然光で撮りたいものです。残念なことにカーペットの上に髪の毛が落ちておりましたが、これは無視してみてください。

 実に美しい模様です。ショウケースに並んでいない在庫も見せていただきましたが、並べられていたこいつが一番でした。さらには装着されていたペン先が偶然にも中細。長刀研ぎですので、一番細く書けるものということでこれも文句なし。茶色は元々嫌いではない色ですし、まだどなたも買われていないということで天の邪鬼の血がこれを選ばせたのかもしれません。
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 紫色の混じった・・・と表現されるモザイク模様。赤がはっきりとした美しさで、緑が日を追うごとに愛着を感じる美しさであるとするなら、茶色は見た目は渋くて実は派手、その変態さ加減がまたお気に入りです。

 よくあるでしょ、結婚披露宴で「最初見たときは最低な女っておもいました」なんてにやけながら言う新郎。そういう感じでしょうか。綺麗だとは聞いておりましたが何もわざわざ茶色にしなくても・・・という気持ちが、実物を見てひっくり返ったのです。まさしく幸運な出会いでした。
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2009年12月18日 (金)

Soup Up

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 ご機嫌な表情でゆったりと過ごす「遅々(仮名)」さん。実は彼女、犬用のガムをもらって噛んでいるところなのです。寝ているときと食べているときだけ静かな犬、それが彼女なのです。

 毎日見ていると気づきにくいのですが、甘噛みをするにしても、遊んでくれと吠えるにしても、少しずつ落ち着きが感じられるようになってきました。犬のしつけは犬を信じることから、と言いますから、もう少し彼女を信じて見守ってあげようと思います。
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 思いがけない安値で手に入れたメモリ。Windows7に移行するにあたって、どうせなら64ビット版で、と思ったのですが、そうなるとメモリを大量に積んでみたくなるものです。そんなにメモリを使うソフトは使わないのですが、何事も経験、ということで。メモリが手元に届いてしばらく放置しておくうち、これまたお値頃なCPUが見つかったので、この際しっかりとスープアップしてやることにいたしました。

 私のメインマシン、現状はAthlon64 X2 6400+BEという石が載っております。動作クロックでいえば長らく最高位をキープしておりましたし、実用に不満はないのでそのままにしておいたのですが、これよりクロックの高いものが出たとなると興味をひかれます。
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 デュアルコアからクァッドコアへ。とはいえ、これで劇的に性能が上がるわけではありません。あくまで自己満足の世界。重たい処理をやらせたら多少は違いを感じるのかもしれませんが、それでも「多少」なのでしょう。メインストリームでなく、安くて高性能、ということでずっとAMDびいきで来ましたが、今や性能でいえばinteでしょうから、お値段ぐらいしかAMDびいきを選ぶメリットはありません。結局、みんながインテルインテルというので自分はAMD、というだけのことです。
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 そういうわけですので、今日はここまででPCの電源を落として作業に入ります。最近は腕が落ちているので、しょうもないミスをやらかすかもしれません。そういうこともあって、かつては両手の数ほどあった自作機の数が減ってきており、メインマシンと職場においてあるマシンの2台のみとなりました。けれど、新しいパーツが出てきたら組んでみる、ということは続けていきたいので、メインの1台は最後まで自作で残すことになるでしょう。万年筆の調整はできませんが、PCを組むぐらいなら何とかなりますので。
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2009年12月17日 (木)

輝く木立・続き

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 カメラが嫌いで、なかなかレンズの方を向いてくれない我が家の犬たち。左から右へと首を動かしている途中をとらえた、珍しくこちら向きになっている写真です。体毛がフカフカということを考えに入れても、なんと二重あご! メタボな「くま(仮名)」さんです。飼育担当の長男が結構長い時間散歩に連れ出しておりますが、なかなかすっきり体型には戻れないようです。
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 冷たく澄んだ冬空に向かって伸びる木立に飾られたイルミネーション。クルマで出かけるのだからと油断して薄着でしたので、このショットを収めたころには指先の感覚も薄れ、じっと立っていても震えがくるような状態でした。比較的広い範囲に美しくレイアウトされている見事なイルミネーションでありながら、何より人が少ないのが気に入りました。電車の駅から歩けないことはなさそうですが、この本社ビルを隠すように阪神高速京都線が走っているので、すぐにはわかりにくいことも幸いしたのかもしれません。
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 冬木立です。この時代のものはエリート・シルバーンというのでしょうか。外見上、全く同じように見えても、吸入機構が違っていたり、外形や外寸が微妙に異なっているなど、毎度違うものに出会いますので、結局はそのたびに手に入れてしまう、ということになります。

 最初に手に入れた冬木立柄のものは、残念ながらカートリッヂ式。銀座のユーロボックス、藤井さんの手元にひっそりと置かれていたのがこの個体です。最初は、使い込まれて冬木立の模様がすり減っているのか・・・と思いましたが、硫化と汚れで模様が見えにくくなっているだけでした。磨いてみましょうか? というお申し出を辞して、そのまま連れ帰りました。
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 十分にインクを吸ってはおりましたが、やや頼りなく感じられたので、PILOTのペンクリニックでドクターにお預けして診ていただきました。この吸入機構、ゴムヴェローズ式というようです。先日名古屋で、大御所Nさんに教えていただきました。

 金属製のスリーブの中には、なかなか立派なゴムヴェローズが収まっています。インク吸入の際の手応えは、個体差かもしれませんがほかのものとはかなり違うように感じられますが、経年によるへたりもあるでしょうし、今日のCON-70まで幾多の改良が重ねられてきているであろうことを考えると、差があるのも当然かもしれません。
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 上の2本はカスタム。ほぼ作り付けに近い形のコンヴァータですが、これらも比較的ゆるめの操作感です。現行のCON-70の、非常に反発力の強い押し心地とは明らかに違いますが、形はほぼ同じようなものです。願わくば、CON-70と同じ機構で丈の短いものを作っていただけたら、と思うのですが、CON-50がある以上、無理な相談なのでしょうね。
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2009年12月16日 (水)

輝く木立

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 寝込んだところをパチリとやられた「ちち(仮名)」さん。まだまだ女の子の期間中ですので、お散歩以外ケージの外に出られないのが残念なところ。この子たちがおとなしく紙パンツでもはいてくれればすむ話なのですが、どうにも無理なようです。

 珍しく6時過ぎに退勤して、クリーニング店で先日大騒ぎした預かり証を出して洗濯物を受け取り、食事をとって時計を見ると午後8時。何とも早い時間なので少々戸惑いつつ、京都に住む妹のところへ行こうと思い立ちました。
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 郵便局に勤める妹の夫君にお願いしてあった年賀状を受け取ること。どうしようもないほど処理速度の落ちたPCを再生するために引き取ること。そしてそのついでに、イルミネーションスポットを訪ねること。この3つが目的です。
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 京都市伏見区にある京セラの本社ビル。その前庭に植えられた木々に飾り付けられた色とりどりのイルミネーション。先日ご紹介したロームの場合は本社周辺の駐車場や公園、街路などに飾り付けがされているのですが、ここはもろに本社の敷地内。門扉も開け放たれており、クルマでずんずん進入させてもらって、しばし写真撮影です。
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 冬の夜の冷たく澄んだ空気とイルミネーションの光、マッチングは最高です。しかし、そいつを手持ちのデジタルカメラで撮ろうという神をも恐れぬ大胆な所行、さすがに無理があります。

 基本的に私は手ぶれが多い方です。息を止めても、腋を締めても、なかなかカメラを静止させることができません。そんな奴が冬の夜に撮影したらどうなるか・・・・・。撮れるのはこんな写真ばっかりです。
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 実にひどい。露光している間に手が震えているので、手近で明るい看板は止まっていますが、奥の方のイルミネーションは流れてしまっております。

 イルミネーションでネタふりをして、ここから少し萬年筆のことを書く・・・・・つもりだったのですが、長くなりすぎますので本日はここまで。実は京セラ本社のほかに、同志社大学今出川キャンパス、宝ヶ池プリンスホテル、京都ブライトンホテル、ホテルオークラ京都と4カ所も回ったのですが、いずれも簡単にクルマを止めてパシャッとやれる状況ではなかったのでパス。これらのスポットは、ホテルであれば中庭に綺麗なイルミネーションがあるなど、通りすがりよりは少し時間をかける必要があります。

 こうしたイルミネーションは、1週間先に迫ったクリスマスまで実施、というのがほとんど。これから毎晩、あちこちに出かけることになりそうです。
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2009年12月15日 (火)

書いてみます?

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 とても優しい目で何かを見やる「くま(仮名)」さん。彼女のこういう表情がとても好きです。甘噛みが激しく、手近にあるものは何もかも破壊し尽くしていた彼女ですが、3歳になるころから落ち着きが出てきたように思います。同時に、こんな表情をよく見せるようになりました。

 師走そのままに目を三角にして仕事をやっつけていた私ですが、ようやく一段落。毎日のように警備保障会社からかかってくる「まだ仕事してまんのか?」という電話も、今日は聞くことなく退勤して参りました。
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 開幕まであと2週間ほどとなった平城遷都1300年祭。地元奈良でも認知度は今ひとつで、何かやるらしいなぁ、という程度です。大晦日からオープニングイヴェントが行われることなど、ほとんどの人が知らないのではないでしょうか。

 オークションでお嫁に出した萬年筆を発送しようと立ち寄った郵便局で「とびだすせんとくん」グリーティングカードを発見。二つ折りになったメッセージカードを開くとさまざまなポーズのせんとくんが起き上がる、というもので、4ポーズ4枚のカードと封筒がセットになって1000円。A、B、Cの3種類のセットがあるので、せんとくんのポーズは全部で12種類、ということになります。
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 せんとくんは気持ち悪い、という人が多いのですが、ゆるキャラっていうものはどれも似たり寄ったりで、変なものの方が普通なのではないでしょうか。UFOキャッチャーの景品になったせんとくんを見ましたが、目元がとっても涼しげで上品なぬいぐるみに仕上がっておりました。私はそんなに悪くないと思っております。

 むしろ、得体の知れない市民団体?のようなものがネガティブキャンペーンを張ったことで、悪いイメージを植え付けられてしまい、せんとくんは嫌いだ、と言うのが正しい、かっこいいことなのだ、という変なイメージが出来上がってしまったように思います。

 私たちは日々、知らず知らずのうちに洗脳されようとしているのかもしれません。繰り返し流されるCMのフレーズが耳に残って離れない、なんていう軽いレヴェルのものから、この党に投票しなきゃだめなんだ、という、一つ間違うと取り返しのつかないものまでさまざま。本当に恐ろしいことです。いったいどこのどなた様が、これで行こうと決めて操作されているのでしょうか。
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 にっこり笑ったお顔、なかなかよろしいでしょ。何も言わずに萬年筆を走らせる姿に、つい興味を持ってしまい、近寄ってくる人。筆記者はにっこり微笑みつつ、こう言うのです。

 「書いてみます? すっごくいいですよぉ。」

 いったいどれほどの数の善男善女が、これで堕とされてしまったことでしょう。本当に恐ろしいことです。いったいどこのどなた様が、このペンをすすめようと決めて書かせているのでしょうか・・・・・。
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2009年12月14日 (月)

朝の一分

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 部屋の中とはいえ夜は寒いだろう、と与えられた敷物をおもちゃにして遊ぶ「ちち(仮名)」さん。彼女が遊んでいるのか、敷物を咥えて放さない彼女をつり上げて飼い主が楽しんでいるのか、微妙なところではあります。最近、お顔バッチリの写真が続きましたので、たまにはこういうブレブレぼけぼけの写真もおもしろいかも・・・・・と言い訳しておきましょう。

 結構体重が増えた今でも、こうして敷物を引き上げると後脚が10センチほど浮き上がるあたりまで、咥えたものを放しません。あごの力そのものは未だに「くま(仮名)」さんに及びませんが、いずれ逆転する日が来るのは確実です。
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 今朝は実に寒かったので、エスカルゴに火を入れるのは諦めました。クリーニングに出した衣類を帰りに引き取るべく、預かり証と衣類を入れるための大きな手提げ袋をエスカルゴから積み替えて、いざ出発。ばかでかい袋が助手席にあっては運転の妨げになると、後部座席に放り投げたとき、悲劇は起きました。さっきまで左手に持っていたはずの預かり証が忽然と姿を消したのです。

 あぁあ、袋と一緒に後ろへいったんかぁ・・・と探してみても、袋の中はもとより、車内のどこにも見あたりません。これが家の中なら、帰ってからゆっくり探すか・・・・・と諦めるところですが、屋外の車庫のことゆえ、万が一にも車外に落ちていれば難儀なことになる、と車の下をのぞき込んだり、車庫から車を出して車庫の地面を見たり・・・・・。およそ5分ほど、見つかるはずもない預かり証を探していたのでした。
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 名誉や面目など、侍が命がけで守るべきものが武士の一分。勤め人にとってかけがえのないものが朝の一分。必死に探していてふと我に返ると、それは思いっきり浪費されたあとでした。これで遅刻などしようものなら笑いもの。文字どおり一分を守れません。

 預かり証が出てこないときは仕方がない。身分証を示して一筆書いて引き取ることにしよう・・・などと考えながらエンジン始動。いつもなら緩やかに走り出すところ、エンジンや足回りにごめんねとつぶやいて初手から全開です。家を出て最初の信号は一度に5台ほどしか通過できないために長蛇の列となるので、怪しい道に迂回して行列をパス、赤信号の先頭で止まります。ふぅ~っと一息ついて、ヘッドレストに頭を預けたのですが・・・・・。
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 あるやん。サンルーフの縁にささってるやん・・・・・。

 昔見た映画で、パラレルワールドを題材にしたものがありました。この世と平行な別の世界があって、その両方を管理する人たち(映画では確か小人だったような・・・)が、一つしかないコップをこちらの世界と平行世界との両方で使い回しているのです。コーヒーを一口飲んでテーブルに置く。その隙を突いて管理人があちらの世界にカップを移し、あちらの世界の「自分」がコーヒーを飲む。それがテーブルに置かれた瞬間にこちらの世界に戻されて・・・・・ということの繰り返しなのですが、この管理人さんたち、時折ミスるのです。

 彼らがミスったときに、ものが消えてなくなるのです。さっきまで確かにそこにあったはずなのに・・・・・とかいっているうちに、ふっと見つかるということ、よくありますね。それは、ミスに気づいた管理人さんたちがそっと元に戻してくれたからなのです。
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 実はこのPILOTカスタムも、修理から帰ってきてすぐ、行方不明になっておりました。ポンとそこら辺に置き忘れていたのですが、私が前世でリスだったのか、あるいは本当にパラレルワールドにいっていたのか、それは誰にもわからないのです。

 前述の映画、ものを見失うという、日常生活によくあることをパラレルワールドと結びつけたその発想が気に入ったのですが、何というタイトルだったのか。テレビドラマだった可能性もあります。今となっては、前述のようなシーンだけが記憶に残っているのみで、それ以外のことは文字どおりどこかへ消えてしまいました。こうなってしまうと、管理人さんが記憶を戻してくれることに期待するしかありませんね。

 

2009年12月13日 (日)

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 あご枕をして寝ながら、こちらの様子をじっとうかがう「くま(仮名)」さん。あご枕にされているのはもちろんピカチュウです。彼女は4歳で、もう立派な大人ですから、普段はこうしてじっとしております。

 犬も嫉妬する、という話を聞いたことがありますが、どうやら本当のようです。やかましく騒ぎ立てる「ちち(仮名)」さんと遊んでいると、この姿勢からムクッと起き出してきて、小さめながらメタボな体を必死で持ち上げてケージの縁に手をかけて鳴く、というあたり、嫉妬という言葉で説明するのが一番しっくりくるかと思います。
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 娘の通う高校は、周囲を森と里山に囲まれており、そのためか、「森林ボランティア」という活動が行われています。要は山の手入れをしている方を講師にお招きして、生徒たちが学校周辺の山から迫り来る樹木の枝葉やさまざまな蔓の類を整理する活動です。

 娘は、指示されるまま、何気なく枝を打ち、切り倒した小径木をゴミとして搬入することが可能なサイズに切り分けていたのだそうですが、「君は前世ではきっと樵(きこり)だったんだね。」と指導者たちから絶賛されたのだそうです。

 本人は「そんな風にほめられてもひとっつも嬉しくない(きっぱり)」と言っておりますが、なかなかどうして、打ち払った蔓や枝葉を組み合わせてこんなリースを作ることができるのですから立派なものです。きっと前世では樵だったのでしょう。
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 先月のWAGNER関西大会当日、Bromfieldさんがお買い上げになったのが、黒のシュランケンカーフに赤ステッチのディプロマというショルダーバッグ(写真左)でした。

 まばゆいばかりの買う買うオーラを発しつつ店内に入られて、まずは実際に肩にかけて具合を確かめられているところへ、「最後の一本」という店主の力強い一言で大きくよろめいて、とどめに夢待ち人さんの真空飛び膝蹴りを食らってお買い上げ。昨日の中部地区大会にもお持ちになってましたが、実にぴったりとフィットして、お体の一部のようになっておりました。

 この写真の存在こそ、我が国の萬年筆趣味の世界では広く知られた、「最後の一本が売れてもその製品の在庫がなくなったとは限らない。」という常識を補強するものであります。ル・ボナー店主は「それ最後の一本」と発言したことについて懺悔されてましたが、あの状況では在庫が10本あってもお買い上げになっていたであろうことは明白です。鞄との幸せな生活を堪能されているわけですから、それでよろしいのではないでしょうか。
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 ボンジョルノ松本氏はカメラや万年筆の写真を撮らせたらものすごくうまいけれど、肝心の鞄の写真は・・・・・なんて冷やかしていたことを深くお詫び申し上げます。鞄を撮ることのなんと難しいことか。黒のディプロマなんぞ、そこら辺のビニールバッグみたいに撮れてしまっておりますが、実物はBromfieldさんがお持ちのものにひけをとらない見事な表情をしております。

 残念ながらこのディプロマは妻の持ち物ですが、次回Bromfieldさんとお会いする機会には借り出して行こうと考えております。こちらこそは、正真正銘、最後の一本だそうです。

 明るい茶色のシュランケンカーフで作られたパパスショルダー(写真右)。先代がその開口部の微妙な狭さゆえに活躍の場を狭められていることに鑑み、改良型の導入となりました。革製品を熟成させるのが上手ではない私にとって、この素材は魅力的ですし、この素材ゆえに軽いことも大きな美点です。

 実は私、鞄を持つのが大嫌い。それなのに、なぜか鞄が増えていく。書くことが苦痛になるほど字が下手なのに萬年筆も増えていく、それと同様、鞄を持つのが好きではないのになぜか鞄が増えていくのです。これは本当に不思議なことです。ひょっとして私も娘と同じく、前世では樵だったのかもしれません。山を歩くのに鞄は邪魔ですから・・・・・。
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2009年12月12日 (土)

名古屋はええよ やっとかめ

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 帰宅した飼い主に遊んでもらおうとさかんにアピールする「ちち(仮名)」さん。寛いでいるように見えますが、遊んでくれずにカメラばかりいじっている飼い主を見て、これはあのポーズを決めなくては、とがんばっているところです。この子の場合、「賢い、は?」というとこうして伏せの姿勢をとります。
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 今日はもちろん、WAGNERの中部地区大会に参加してきました。北は北海道から西は中国四国まで、各地から大勢の参加者で賑わいましたので、会場となった愛知県産業労働センター、WINC AICHIの小会議室は冷房を最強にしても汗をかくような熱気。善良な市民の背後にそっと忍び寄っては「どんっ」と背中をついて堕とすペントレな皆さんからしっかりと好きなペンを手に入れる将来有望なお嬢様に注目が集まっておりました。やがて彼女も「名古屋出身の嫁をもらうと・・・(以下、当局の指示により自粛)というBromfield理論を実証する一人となるのでしょう。
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 できたばかりの最新鋭の施設ですが、少なくとも3分、運が悪ければ5分以上待たなければ乗れないという、おそらくは日本一頭の悪いエレベーターに感動。松坂屋で開かれている日本の職人展との掛け持ち組はこの垂直移動だけで相当時間を浪費したはずです。

 萬年筆な会の様子は「萬年筆の深窓」で報告されますので、そちらをご参照ください。マトリックスさんがセッティングしてくださった2次会は「世界の山ちゃん」の筋向かいにある「鳥料理」のお店。文字通り「世界の山ちゃん」に背を向けて店内に入って、テーブルの上で発見した謎なブツ。このミニジョッキ、いったい何に使うのでしょうか。比較のために写っているビールの入ったグラスはちょうど手のひらに握り込める小さなサイズです。
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 会が進み、デザートが供されるとあっけなく答がでました。アイスクリームやシャーベットの木さじをたてるためのものでした。供されたシャーベットも、昔懐かしい果物の形をした容器に入ったもの。メロン味と桃味。それぞれグリーンとピンクの容器に入ったシャーベット、木のさじですくって食べるお味も昔懐かしいものでした。
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 このシャーベットの容器は、ある意味、萬年筆より何より本日の一番人気であったものです。桃の方はしっかりくぼみまで再現されておりますし、メロンと桃とでは「へた」の形が違えてあります。ペン先の微妙な違いにも敏感に反応できる人ばかりですから、ほんのちょっとした容器の違いも話題になるのでしょう。

 このほか、「誰でもできる関西人の見つけ方」がかなりの高精度であることが実証されたり、「名古屋名物チキン南蛮」というものがいわゆるチキン南蛮とは別のものであることを知ったりと、おおいに盛り上がった2次会でありました。

 参加者22名の大宴会でしたが19時すぎにお開き。「3次会」と称して矢場町の松坂屋へ移動した濃ゆいメンバーは、その後名古屋丸善のすぐ隣で4次会。さる大物も参加されたこの会がハネた時点ですでに23時台であったように記憶しております。まさしく、名古屋恐るべし、です。

 以上、萬年筆のことなど何一つ書いていない萬年筆研究会中部地区大会参加報告でした。
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2009年12月11日 (金)

EVERWET

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 まくらをあてて寝る「くま(仮名)」さん。お下がりの毛布を切ったものを二つ折りにして縫ってもらった敷物がお気に入りで、汚れてきたので洗濯してやろうと引き上げると哀しそうな目でじっと行方を追うほどですが、その敷物をケージの隅の方へ押しやって盛り上げ、枕を作るのです。できあがりが気に入らないときはムクッと起き上がって作り直しては寝る、ということを何度か繰り返すうち、具合の良い枕ができあがると、あとは飼い主の存在など無視してひたすら眠っております。

 かくいう飼い主も眠くて仕方がないので、金曜日にちなんで金色のキャップを持つペンを軽く紹介して寝ようと思います。
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 このところ、いわゆる二右衛門半的萬年筆、ともいうべきものが増えてきておりますが、これもその一つ。モリソンの古いペンです。お世辞にも状態がよいとはいえないもので、キャップのへこみや擦り傷が目立ちます。
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 単にペン先の形が「変」だったから手に入れた、というだけのものですが、見れば見るほど、モリソンというメーカーがなくなってしまったことが惜しまれる、結構造りの良いペンです。中押し式のコンヴァータは作り付けなのか、少し引っ張ってみたぐらいではビクともしませんが、単にインクが固化しているだけかもしれません。怖いのでこれ以上引っ張らず、このままにしておこうと思います。
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 大先には EVERWET と刻まれています。いつも濡れていて乾かないなら結構なことで、ペン先としては理想的です。そのまた先に本当のペン先がちょこっと顔をのぞかせております。キャップレスほどではないですが、PILOTの爪ペンほどの小さなペン先です。フーデッドニブというわけでもなさそうで、大先が金色なのはこの小さなペン先を大きく見せるためでしょうか。
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 ペン芯は完全に内部に隠されているので、ペン先をひっくり返してみるとつるんとしております。いろいろな会社の、いろいろな形を自由に取り入れている、モリソン萬年筆の自由さというか、節操のなさというか、そういうところが結構好きです。

 明日はWAGNER中部地区大会。二右衛門半さんは不参加だそうですが、おもしろいペンに出会えることを期待しております。
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2009年12月10日 (木)

もうすぐ冬休み

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 喜色満面、やぁ!と陽気に挨拶してくれている「ちち(仮名)」さん。こういう表情を見ると、本当に可愛いなぁと親ばかの虫が騒ぎ出します。今日はひどい頭痛に悩まされながら成績のとりまとめをしていたので、帰宅したときにはぐったりでしたが、おぉ帰ってきたのかと2頭の犬が大合唱してくれると、本当に癒されます。

 今日は木曜日で、本来ならば木工の日。そういえば長い間、木工してません。例の可搬型収納什器も制作途中でほったらかしです。あと少し、あと少しすれば冬休み。比較的自由になる時間がとれるので、そのあたりで一気に仕上げてしまいたいと考えております。

 新型インフルエンザの影響で冬休み中に授業をする学校もあると聞いて、生徒も先生も大変やろなぁ、と他人事のように思っておりましたら、娘が通う学校も24、25の両日に授業を行うのだそうです。いつもの年なら家族旅行を入れている日ですが、今年はインフルエンザも流行ってるし、と自粛しておいたのが結果的に吉と出た、というところです。
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 ウォッチリストに入れておくぐらいのつもりでBidしたら落ちてしまった萬年筆入れ。セーラーがシェーファーの代理店をしていた時代のもの、ということは見ればすぐに分かります。手軽な12本入りのケースとして使えること、そして何より、外装が緑色です。

 私、実はミドラーなのです。幼稚園児だった頃から緑色が大好きでした。近鉄の社宅に暮らす祖父の元で産湯を使い、以来今日までずっと近鉄(赤系統の塗色)沿線に住んでいるにもかかわらず南海電車が好きなのはそのせいだろうと思っております。
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 せっかくですので、セーラーのショートタイプを入れてみました。往事はこんなペンを入れて営業さんがあちこち回っていたのでしょう。ストライプの入った金属製のキャップと尻軸を持つこのペンは、引き出しからの発掘品です。

 まさしく萬年筆で、長い年月を経てもインクを入れると実用できるというのがうれしいところ。ただ、冬服を着る季節はポケットに困らないので、活躍してくれるのは半袖の季節になってからでしょう。
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 この時期の国産萬年筆によく見られる、18金ホワイトゴールド、というペン先。ホワイトは白、ゴールドは金で白金か?と思えますが、プラチナではなく白っぽい色をした金、ということで、金色をした金やロジウムメッキをした金と比べると固いといわれるのですが、果たしてどうなのでしょう。私が思うに、材質云々ではなく、ペン先の形にも固さの原因がありそうです。

 夕方から降り出した雨はまさしく「氷雨」ですが、レンタルCDの返却期限が来たことを知らせるメールが届きました。冷たい雨の中、返しに行かなくては・・・・・。
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2009年12月 9日 (水)

まんが良かった

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 よく晴れた昼下がり、前脚をぐぐっと伸ばして伸びをする「くま(仮名)」さん。先代の「クマ(実名)」を実家から引き取るために購入した戸建ての我が家。当時は理由が理由なので「犬御殿」などと冷やかされたものです。

 家相は気にする方ですし、せっかく買って変なことがあっても困るなぁ・・・ということで、購入前の見聞には娘を連れて行きました。赤ん坊の頃、よく天井の一角を見ては笑ったり話しかけたりしていた娘。これは何かが見えるのだ、ということで、家に入って「どう?」と娘に聞くと、「何ともないよ」とのご託宣。「ここに決めます」と告げた瞬間に営業マンの電話が鳴りました。まさにタッチの差でつかんだ物件でした。
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 イタリアはアンコラ社の萬年筆、ペルラです。ペルラ、すなわち真珠のような美しさということでしょうか。実際、たいへん綺麗なペンです。初期のものは材質に問題があり、少しでも落としたりすれば粉々に砕け散るほどだとか。その分、美しさも際立っていて、私の持っている「砕け散らない」現行品より数段美しいのだそうです。

 さるネットショップがオークションに出品しているのを見つけ、「おぉ、緑でハイレグっ」と訳のわからんところに感動してポチッとしたもの。終了時刻が余人の起きていそうにない時間帯だったこともあってほとんど開始価格で落札したものです。こんなふうにタイミング良くうまく事が運ぶんだときに、「まん」が良かったなぁ、などというのです。
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 すらっと伸びた「ハイレグ」のペン先。形から想像されるとおり、ぐぅぃ~んと撓ります。同じイタリア、アウロラのハイレグなペン先とはまた違った感触です。社名そのまま、錨のモチーフが刻印されているペン先は自社生産だそうで、左右均等に割れていないあたり、もはやお約束の世界です。

 ハイレグなペン先が大好きな六甲アイランドの鞄屋さんがいっぺん見せてほしいとおっしゃるので、久しぶりにインクを入れてみました。しばらく萬年筆などの趣味を封印して鞄作りに打ち込むというお話でしたが、さすがに好きなものの魅力には勝てないご様子でしたが、そのとき伺ったのがこのペンのお値段。恐ろしいことにM800あたりより高いのだそうです。それを聞いて、あぁ、まんが良かったんやなぁ、と改めて自分の幸運に感謝したことでありました。
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 もうお気づきかと思いますが、このペン、私の持ち物らしく「変」なのです。キャップはねじ式なのですが、首軸のねじが切られている位置がおもしろいのです。

 首軸だけを見ているとさほど変とは思いませんが、キャップとの組み合わせで考えると、やはり変です。ペンを握ったときにねじの部分に指が当たらないようにこうしてあるのだということですが・・・・・。
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2009年12月 8日 (火)

ワンタイム

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 お嬢様状態でくつろいでいる「ちち(仮名)」さん。これだけ見ると大変おしとやかな良い子ですが、実のところは単に眠たいだけ。こういうときは数枚シャッターを切ったらささっと立ち去るようにしないと、次第に目が覚めてきて遊んで頂戴攻撃に移るので注意が必要です。

 私にとっての今日は、対米英開戦記念日よりも何よりも、ジョン・レノン忌です。昨年の今日もレノン忌にまつわる記事でした。一度だけ、と思って書いたのですが、また今年もレノンの話題。仮に来年の今頃、同じように更新し続けているならば、またレノンにまつわることを書くのかもしれません。

 毎年この日は、授業が終わるときに「今日、何の日か知ってる?」と生徒たちに尋ねることにしています。相手は毎年3年生ですので、たいていは「アメリカと戦争始めた日」「真珠湾攻撃した日」などという答が返ってきます。10年ほど前までは「ジョン・レノンが殺された日」と答える生徒が必ずいたものですが、最近ではそもそもジョン・レノンを知らない生徒の方が多いようです。
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 今年、結構話題となったビートルズのモノ・ボックス。彼らが活躍した時代にはそれが当たり前であったモノラル録音のアルバムを中心とした箱物で、完全初回生産限定品、というのがうたい文句。要は、今買わなければ買えなくなっちゃうよ、っていう煽りの入った商品です。

 私は足腰が弱いので、煽られたら即、吹き飛んでしまうのです。それでも今回はかなり遅くまで持ちこたえていて、もう無理だろうなとEMIのページを見たのが運の尽きでした。それでも、手元に届いたCDボックスを見てニンマリ。良かったなぁと喜んでいるところへ再生産のお知らせ。いったい何なのでしょう。ホントにナメてます。そういう商売をして恥ずかしくないんですかっ、と小一時間問い詰めたいです。
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 腹が立つので限定と書かれた部分のアップ。実際にはEMIのページで見た後あっちこっちさがして定価よりかなり安く手に入れたので、まぁそんなに偉そうにいえたもんでもないのですが、やっぱり釈然としませんね。それなら最初から定番品に近い形である程度作るなり、初回の売れ行きを見て追加生産しますよとアナウンスするなり、やり方はあったはずです。

 限定品、とうたって話題を盛り上げて、案の定売り切れとなったところで、まぁしゃあない、お客さんが欲しがってはるんやったらつくりまひょか、っていうのはいやらしいです。
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 予約受付開始直後にサーバダウン。正確な予約者数さえ1週間ほどわからなかった、というこちらの携帯電話も、一度だけしか作りませんよ、というのが売りでした。あの日は本当にひどい目に遭いました。予約できたのかどうかもわからないまま待つこと1ヶ月。追加生産するので予約した人はみんな大丈夫ですが、追加生産分が出来上がるまで販売しませんよ、というダブルになめたお達し。

 追加生産で少しはお値段も下がるか・・・と期待するも、やはり10万超え。もともと操作感がしっくりこないシャープ製ということもあって一気に購買意欲が失せました。そして今、ようやく手の出る価格に落ちてきたところで偶然にも巡り会ったというわけです。
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 残念ながらこれも、私のモノではなく「ヲ」な子供たちにとられてしまい、サンタクロースになった気分です。話題のエヴァ携帯、なるほどこういうモノか、といつでも見られるわけですし、いかに「ヲ」な私でも、こいつを人前で使うことには少し抵抗を覚えます。そんなもん、普通の大人は誰も気づかない、とは思うのですが。

 今だけだよ、もうないよ、と言われても横を向いていられるだけの強い精神力をもち、それでいながら誰のところへ行けばそいつを見せてもらえるのか、触らせてもらえるのかをしっかり把握しておく。これが限定品に踊らされて散在しないためのポイントです・・・・・って、万年筆の世界と全く同じですね。
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2009年12月 7日 (月)

いわゆる師走

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 フローリングの床に座るときっちり姿勢を保つことができない「くま(仮名)」さん。人間は笑っておりますが、犬にとっては大問題。こうしてお座りをして後ろ脚がズリッっとなるだけならまだしも、この滑りやすいフローリングの上で走ったりするとてきめんに足腰を痛めてしまうのだそうです。

 爪が生えていても、にゃんこの類とは生え方、向きが違うので、あまりストッパとしては役に立たないようです。フローリングの上で生活している犬は、知らないうちに足腰にダメージを受けていることがあるそうですので、飼い主の皆さん、ご用心です。
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 坊さん(読み方は当然、「ぼんさん」)も走り回るといわれるこの季節の到来です。ペテン師や漫才師などと同じく師のつく職業であるわれわれも、時間との戦いモードに突入です。

 今年は特に、インフルエンザの大流行という強敵がいます。テストをして成績を付けよう、といっても、テストを受けられない生徒がけっこういますし、採点したテストを生徒に返そうとしたら学級閉鎖中、なんてこともあります。テストだけで成績が決まるわけではありませんので、テスト以外の提出物なんかも生徒の責任ではなくそろわない、という状況。実に大変です。

 あまりに大変なので、例によって変なペンで一息つくことにします。プラチナの旧型3776ブライヤー軸・・・・・ですね。どう見ても。
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 こういうペンがあることを浅学にして知りませんでした。ダンヒルというけれど実はノブレス・・・・・なんていうと言い過ぎでしょうか。第一、ディプロマってそういったブランドではないですね。ニッサンの軽自動車といいながら実はスズキやミツビシが作ってる、といったところでしょうか。

 先の関西大会でペントレに出されていたものをいただいてまいりました。まずは木軸ということで食いついて、刻印を見て変なので喜んでしまった、というところです。ばりばり国産のペンなのにドイツの、それも普通の人は知らないようなブランドっていうところが実に「変」でよろしいです。
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 ペン先が美しいですね。今週はずっと、夕方5時、6時の締め切り目指して先生方が成績を出し、「あぁ終わったぁ!」と歓喜の声とともに帰って行くのを見送ってから成績のとりまとめをする、という仕事があります。けれども、それが終われば中部地区大会。そういう楽しみがあると、インフルエンザにもかからず元気で仕事をこなしていけそうな気がします。

2009年12月 6日 (日)

無駄な時間

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 夜中にいきなりストロボ撮影されて何事かと顔を上げた「ちち(仮名)」さん。とっても活動的な彼女のこと、こういうときでもないとなかなかお顔のアップは撮れません。

 女の子ならではの期間ということで、このところお散歩以外ではケージから出してもらえず、やや意気消沈気味な彼女。しかしそれがまた、おしとやかさが増したように感じられて、いいのか悪いのか、飼い主も複雑な心境です。
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 今日は日本オーディオ協会制定の「音の日」ということで、iPod nanoを2台・・・・・と見えて、よく見るとおわかりのように、下から拭き取りクロスがはみ出している方が保護ケースで、もう一方がそれを装着したnano本体です。

 iPod nanoは、初代、2代目と使って来て3代目をパスし、容量が16GBになったので4代目を購入。ラジオはいらないし容量も変わらないので5代目はパスしたのですが、さすがに1年以上使っていると保護ケースが傷んできました。硬質な樹脂で傷がつきにくい、というのがうたい文句だったのですが、ごらんの通り傷だらけです。
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 1年以上の歳月を経てケースから取り出された第4世代のnano。さすがに綺麗です。このケース、ほかの多くのものと違って液晶部分までもカヴァーするタイプで、露出するのはロックボタンとコネクタ部分、そしてホイール部分だけです。普通のヘッドフォンですとプラグの根本が太くてうまくささらないので、アダプタが付属しますが、現在使っているBOSEや、SONYの一部製品であればそれも不要です。

 数あるiPod nano用ケースの中で、なぜこの製品なのか。いうまでもなくそれは「変」だからです。液晶をカヴァーする部分も含めて全体が真っ黒。歴代のマイカーは必ず黒、ノートPCはThinkPadという私ですから、この点もポイントが高いところです。

 何聞いてまんねん、おっさん・・・・・と懐かしい曲が出てますが、液晶画面がONになるとこんな感じ。見た目真っ黒で、必要なときだけ見える、これが実にいいのです。で、ごらんのように液晶をカヴァーする部分も擦り傷だらけで、明るいところではほとんど見えないようになりましたので交換した、というわけです。
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 これと平行して、お歳暮シーズンということで、遅まきながら伊○○のオンラインショッピングのページへ。商品を選んで発注しようとしたところ、電話線にモデムをつないでパソコン通信していた頃より鈍い反応。ほかのページは普通なので、サーバに問題があったとしか思えないのですが・・・・・。

 うまくログインできない、画面がいつまでも遷移しない、商品一つカートに入れるのに5分以上かかる、といった状況に、もともと「いらち」の私は頭から炎を吹き上げて逆上。これ、今年だけのことならまだしも、ここ10年ほど、毎年お中元、お歳暮のシーズンになると繰り返されている状況ですので、さすがに愛想が尽きました。伊○○からお歳暮を贈ることはあきらめて、おつきあいもこれまでです。

 しかし、また別のお店で品物を選んで、送り先の住所を一から書いて・・・・・考えただけでも気が滅入ります。品揃えなんかは結構好みでしたので、もう少ししっかりとしたページを設計してくれていたら・・・・・と残念な気持ちです。光回線に、びゅんびゅん処理する高速マシン、っていう環境。伊○○は「お客様の環境が・・・」とか言うんでしょうが、何が駄目なのか、謎です。
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2009年12月 5日 (土)

恋い焦がれる

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 これが噂の「腕枕をして寝る犬」。休日など、家族がリビングにいるときは、こんな風に半分すねているような顔をして寝る、それが「くま(仮名)」さんのスタイルです。実に羨ましい限りです。前脚がしびれたりしないのかな、と他人(犬)事ながら気になりますが、この写真を撮ったすぐ後に、ガバッと起き上がってクンクンカチカチと騒ぎ始めたぐらいですから大丈夫なのでしょう。

 遠くへ出かけない休日でしたので、そこら辺を整理しておりましたら、ペントレで手に入れた萬年筆が出てきました。もったいなくてインクを入れることもできずにそのままになっている一本、ブルーのアウロラ・オプティマです。
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 寝姿が美しいペン、という賛辞がが本当にぴったりくる萬年筆です。こうして何となくパッドの上に転がしておくだけで「風景」になります。国産の仏壇萬年筆あたりがしっくり来そうな「事務用箋」の上にあえて置いてみましたが、まずまずです。

 ある意味、ありふれた萬年筆なのに、なぜインクも入れられないのか。これは完動品ですから、入れたら漏れるから、というのは答にはなりません。この萬年筆は吸入式ですから、インクを入れたらペン先を拭わなければなりませんが、実はそれがイヤなのです。
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 これがインクを入れさせない原因。ペン先が綺麗に(見苦しく?)焼けております。この焼け具合が実にいい雰囲気なので、これをそのままにしておきたいのです。インクを拭ったときに、万一インクが「クリーナー」の働きをしてしまったら困る、という勝手な思い込みで、つけペンで書いてみることすらしていないのです。

 どうなんでしょうか。穏やかで清浄剤なんかが入っていないようなインクがあれば書き味を試してみたいのですし、「んなもん、ペン先こすったぐらいで色変わるわけないやろ!」という先達の力強い励ましがあればこわごわこすっても見ますが・・・・・。

 堅めだけれども不快ではない、そんな乗り心地を持つクルマ。少々荒れたところを走り抜けると、タイヤは激しく上下に動いているけれど、ダンパーがよい仕事をしているので、衝撃はほどよく減衰されてお尻に伝わってくる、そんなクルマにも似た感じの書き味、それがオプティマ系のイメージです。あかく焼けて鈍く光るペン先を煌めかせつつ、ササササッと書く、そんな日は来るのでしょうか。
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2009年12月 4日 (金)

金曜日のおたずね

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 金曜日の夜は素敵です。なぜなら明日がお休みだから。子供たちも、床につく時間こそ普段と変わらないものの、ベッドに向かう姿に余裕が感じられます。そんな家族の雰囲気を敏感に感じ取るのでしょう。犬たちも、普段の夜とは違う様子を見せます。

 遊んでちょうだいよぉ、とひたすらクンクン言っていた「ちち(仮名)」さんですが、子供たちが寝てしまうとうって変わってこの姿。小さなクッションに乗るように大きな体を丸めて眠るのが寒くなった昨今のスタイルです。
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 二右衛門半審議会の委員長就任を記念して落札した萬年筆。久々に金曜日だから金色の萬年筆、です。旗がかいてあるのでイタリア製。出品者によればメタリカというブランドだそうです。当然ながら音楽の方のメタリカとは関係なさそうです。

 ぱっと見て連想するのはこれ、シャレーナじゃないのか、ということ。出品者の説明にはヨーロッパ標準云々がうたわれてましたので、手元にあったモンテヴェルデのコンヴァータをあてがってみたのですが・・・・・全く合いません。
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 肝心のシャレーナはどこかにしまい込んだようで、少々探したぐらいでは見つかりませんでした。我が家に数多く存在する、あちこちに現れては消えるブラックホールに飲み込まれているのでしょう。

 ぱっと見だけでも謎なこのペン、ペン先がまたすばらしい。何ともいえない形をしております。シャレーナは偉大なのだということがよくわかる形です。ペン先だけは小さくすることができなかった、ということなのでしょう。
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 こしゃくなことに、尻軸の部分が少し細められて、キャップがしっかりささるようになっております。実際には工作精度の故か、軽くさしたぐらいではだめで、しっかりと力を入れて押し込む必要がありますが、そのとき、「抜けなくなったらどうしよう」という不安がよぎるのもイタリアの萬年筆ならではです。

 これはいったい何なのか。そのメタリカというメーカーのオリジナルなのか、それともセーラーが軸やペン芯あたりに関与しているのでしょうか。あるいは、全く別のメーカーが絡んでいるのかもしれません。萬年筆に疎い私にはわからないことだらけです。

 例によって、どなたかご存じの方がありましたらご教示ください。同じようなペンが今もオークションに出ておりますね。
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2009年12月 3日 (木)

互いに

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 身繕いに余念のない「くま(仮名)」さん。柴犬は清潔好き、といいますが、性格なのか、年齢の差なのか、「ちち(仮名)」さんが割と無頓着なのに対して、「くま(仮名)」さんは実にきれい好きです。

 仲がよいとはいえないこの2頭、実は互いに影響し合っているんだな、と最近気づきました。要は2頭が似てきた、ということです。ここはひとつ、お互いの良いところを見習って似ていってほしいものですが、それは人間の勝手な思い。犬たちは、自分たちにとって都合の良い部分を相手に見つけると、すかさずそれを真似ているようです。
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 懲りもせずにせんとくんグッズ。今回は耳かきです。今日12月3日はなぜだか知りませんが妻の日。私は小さい頃から耳掃除が大の苦手で、母の膝に頭を乗せた時点で体は硬直状態。ほんの少し耳かきが動いただけで「あうっ」などと悲鳴を上げる子供でした。

 大人になった今でも、耳掃除は苦手種目。どうにもすっきりしないときは妻の膝枕で、相も変わらず「あうっ」と悲鳴を上げつつ掃除してもらうことがあります。子供たちはそれを見て笑うのですが、末っ子である次男は私とそっくりで、ほとんど泣きながら耳掃除をしてもらっております。ほんと、いやなところから順にしっかり似ていくものですね。

 今日12月3日は「妻の日」。3日だからサンクス、なんだそうです。私の場合、妻にはお世話になりっぱなし。わがまま放題に過ごしてきたように思います。

 結婚生活なんて面倒くさそう、と思っていた若い日。でも、結婚してみると、そう悪いものでもありません。ずっと一緒にいますから、生活習慣なんかもお互い影響し合って変わっていきます。ある程度時間がたってから振り返ると、けっこうおもしろいものです。既婚者の皆さん、朝起きてから床につくまでの生活で、結婚してからここが変わった、っていうところ、ありますでしょ。
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2009年12月 2日 (水)

ROHM

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 寝ているところをパチリとやられた「ちち(仮名)」さん。ぐっと大人になってきたのか、最近ではおとなしく寝ることが多くなってきました。家族がそばを通るたびに起き上がって遊ぼうとせがんでいた頃もあったことを思うと大きな成長です。これで甘噛みがなくなってくればもっとよろしいのですが、それにはまだ時間がかかりそうです。
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 この季節といえばイルミネーション。昨今は住宅街でも綺麗なイルミネーションを見ることができますが、知っている人は知っている、知らない人は全然知らないというのがこのイルミネーション。京都市の真ん中、五条通に面したロームの本社で行われているものです。60万個以上のLEDや電球を、風力その多自然のエネルギーによって得た電力で点灯しているというのもウリのひとつです。企業メッセとしては比較的古くから行われているものの一つといえるでしょう。
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 本社前の駐車場が開放されていて、ご丁寧にこのようなものまで用意されています。その駐車場を取り囲むように植えられた街路樹の電飾が美しいのですが、これだけ見て帰ってしまうと文字通り仁和寺にある法師になってしまいます。

 駐車場の南にある本社の裏側に回ると名倉公園。落ち葉が地面を覆い尽くしているところに華やかなイルミネーションで、とてもいい雰囲気です。これを見なければ見たことになりませんので、いそいそと公園に向かいますと、何やら人だかりが。
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 「もも(聞いた名前)」ちゃんです。みんなイルミネーションそっちのけで彼女(?)の写真を撮る撮る・・・・・。あまりの人だかりに、最後は警備員さんが寄ってきて「犬を乗せるのはやめてください」と飼い主さんに厳重?注意。彼女を抱き下ろして去っていく飼い主さんに一同「ありがとうございました」という感動の一幕でした。もう少し時間があればお顔が撮れたのに残念。
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 ちょっと日本の風景ではないような感じ。でもここは古都、京都市内。このギャップがいいですね。このあたりは京都市の真ん中ではあるものの、有名な寺社などもなく、観光地ではないので、よそから来る人にとってはアクセスがよいとはいえません。かなり広く知られるようになったとはいえ、まだまだ知らない人も多い。そのちょっと隠れた雰囲気がまたよろしいのです。
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 この交差点の反対側には「hana」という、イオンを中心としたショッピングモールができているので、ちょうど良いとお腹がすいたと訴える次男を連れてお食事。その後、京都市内を北上してもう一つの有名イルミネーションスポットへ向かったのですが、残念ながら「明日から」ということでした。近いうちにリベンジしようと思っております。
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2009年12月 1日 (火)

トレドの日・12月

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 野生を取り戻した?「くま(仮名)」さん、ではなくて、これはお得意の「遊んでちょうだいっ!」攻撃をしているところです。彼女には、ご幼少のみぎりからとっても変な癖があるのです。遊んでほしいとき、人の顔を見つめながら口を開け閉めして、歯をカチカチ鳴らすのです。口を開けて、歯をカチカチいわせてみてください・・・・・そう、その音がするのです。

 柴犬を飼うのははじめてでしたので、柴犬にはおもしろい習性があるものだと思っていましたが、お散歩に連れ出すようになってびっくり。誰に聞いてもそんなけったいな犬は初めて、などとおっしゃいますし、獣医さんに相談しても「おもしろいですねぇ」と感心される始末。歳があがるにつれ、カチカチも次第に巧妙になってきて、最近では甘えたうなり声を発しながらカチカチいわせられるようになりました。

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 トレドというペンそのものを紹介する「トレドの日」は、もうこれぐらいで十分かと思います。毎月1日はトレドの日、というのはいいとして、今回で一応の区切りということになるでしょう。

 春には黄色いトレドも出る、などという噂もありますが、綺麗だとはいえ、色物トレド、どうもピンと来ません。やはりトレドといえばこれ。初期型で金一色のニブがついたヤツです。

 いわゆる最初期型というものを何人かの方に見せていただいたり、書かせていただいたりしたことがありますが、いずれの個体もニブがヘロヘロで、ちょっと筆圧をかけると先がパカッと割れる、というものでした。逆に、そうであるからこそ、紙に触れた瞬間に柔らかさを感じ取ることができますし、柔らかいのを確かめるかのように筆圧をかける必要もありません。

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 実に端正な、本当に美しいと感じるペン先。正対しておりませんが、珍しくまともに撮れました。これを連れて帰るとき、もう1本、EFのペン先を持つ個体とで悩みましたが、ペン先のしなり具合でこちらに決めたことを覚えています。もう1本の方のペン先は、実にかっちりとした感じで、全く違うペンと思えるほどでした。そこらへんは、ペン先そのものの個体差、ペン芯との組み合わさり方などによって変わってくるものなのでしょう。

 見るため、見せるためのコレクションならともかく、自分にとって気持ちよく書ける萬年筆を手に入れたいのなら、必要以上に噂に振り回されないようにすべきです。何というブランドのいつ頃のヤツはペン先が柔らかい、なんていう話を聞いて興味を持ったとしても、はたして自分が同じように感じ、感動できるという保証はありません。逆に世間で酷評されていても、自分が書いて気持ちよければそれがベストな萬年筆なのではないでしょうか。

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 このペリカンさん、お顔はいかがでしょうか。美人コンテストが開かれたこともあるという胴軸のペリカンですが、私には審美眼がないのでどの子が美人で不細工なのかが分かりません。目のあたりを見てウルトラマンに似ているかどうかを見分けるぐらいがやっとです。それでいくと、目はまずまず丸い方で、さほどウルトラマン顔ではないと思います。

 このペンは最初期型ではなく、「2番目」などといわれるタイプのようです。ペン先は同じくらいヘロヘロですが、最初期型の尾栓が刻印などのないつるつるなものであるのに対して、私のものにはPelikan W.- Germanyと刻印されております。さらに後の世代になると刻印のW.-がなくなり、さらには刻印そのものもなくなっていくようです。併せて、ニブもバイカラーのものへと変化していきます。

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 同じメーカーの、同じモデルの萬年筆でありながら1本ずつはっきりと分かるほど書き味が違うというのは、実におもしろいことです。逆に、書いてみなければ自分に合うのかどうか分からない、という怖さもありますね。

 今年も残りわずか。気がついたら新年を迎えていることでしょう。寅年にちなんでトレドで何かやるんじゃないか、といわれていますが、何もやりません(きっぱり)。同じペリカンの白虎も持ってません。今年のお正月にやったトレド丑は、たまたま並べてみたらできたので・・・というだけのことです。何でも最初にやったモン勝ち。まねや二番煎じがオリジナルを越えることはないのです。

 せっかくのお正月、何かおもしろい企画を考えないと・・・・・とは思うのですが、もうアイディア枯渇しました。こんなんやってみたらどう? なんていうご提案、ありましたらぜひお聞かせください。

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