後始末
スラム化している「ちち(仮名)」さんのケージ前。前だけでなくケージの中にも紙くずが散乱しているのが見えます。ちょっと油断するとケージの隙間から紙などを引っ張り込んで噛みまくるのが彼女の遊び方。この紙くずを吸い取ろうと掃除機をかけるとホースにかぶりついてきます。1歳3ヶ月に届かない彼女、まだまだパピーです。
ずらりと並んだハードディスク。右端は今は亡きマックストア製で、毎分5400回転で容量60GB、もちろんIDE接続です。Windows Me採用のメーカー製マシンに搭載されていたものです。その隣にある容量80GBのウェスタンディジタル製ともども、物理的には使用可能(壊れていない)ですが、使いたい人はいないと思います。
右から3番目はちょっととんがったHDD。一世を風靡したウェスタンディジタル製のラプターです。シリアルATA接続で毎分1万回転。サーバ用SCSIの世界に通じるものがあります。手に取るとずっしりと重く、高信頼設計であることが分かります。残念ながら容量は74GB。我が家のメインマシンがWindows Xpであった頃はシステムドライブとして活躍しておりました。
その頃からずっと、ストレージ(データ保存)用のドライブとして併用していたのが左端のHDD。ウェスタンディジタル製で毎分7200回転、容量640GBというものですが、手狭になってきたのと、何より長い間使っているという不安感から引退させました。
退役したHDDは、そのまま人手に渡すことができません。危ない(!)データが入っている可能性が高いからです。1年以上も放置されていたので、まずは機能するかどうかをチェック。これがなかなか時間のかかる作業です。
ハードディスクというのは本当に水物で、いかに快調に動作していようが、あるとき突然お亡くなりになるものです。異音がしたり何らかのエラーが出るなんていうのはむしろラッキーなケース。重要なデータを保存してあるドライブがもっとも繁忙な時期に壊れる、というのが通例です。世の中で一番、マーフィーの法則に支配されている世界ではないかと思います。
容量160GBのHDDをデータ抹消中のディスプレイ。残り約4時間。泣けてきます。単なるゼロ埋めでは心許ないのでNSA方式で抹消中。スパイ映画を思い出しますが、実際、使う当てもないのに古いHDDを買い漁っては中に残る痕跡からデータを取り出す、ということを趣味のようにしている人も少なくないとか。
こういうご時世ですので最、近は中古HDDとして売ったりせず、物理的に破壊して処理するのが一般的になってきているようです。私は萬年筆購入資金の足しになれば、ということで中古市場に流しますので、考えられる限りの手を尽くしてデータを抹消しておくのです。データを安全に蓄えておくのも大変ですが、完全に抹消するのはそれ以上に大変。HDDと付き合うのはなかなかに難儀なことなのです。
HDDのデータの完全抹消は時間がかかりますよね~
しかし、便利な機械があるんですねぇ。
ちょっと欲しいかも。
投稿: su_91 | 2009年11月11日 (水) 07時55分
su_91 さん
センチュリーの是Do台シリーズです。HDDの中身を物理的に他のHDDに移したりもできますので、小さなHDDの入ったPCを買ってきてリカバリ領域ごと大きなHDDに移す、なんてことができるので重宝しております。
まだ抹消が終わってません・・・・・・
投稿: つきみそう | 2009年11月11日 (水) 09時30分
凄く勉強になります。
中古市場に出す前にそれなりに処理が必要なんですね
投稿: しげお | 2009年11月11日 (水) 13時06分
しげお さん
私の勤めている自治体では、PCを廃棄する際は必ず市役所へ持ち込んで確認を受けます。そのPCは市役所から指定業者へ渡り、業者は処理後に「HDDは物理的に破壊しました(鉄くずにした)」という証明書を市役所に渡します。
そういえば、民間企業なんかではデータ漏出を防ぐためにUSBポートを殺したりもしているようですね。
投稿: つきみそう | 2009年11月11日 (水) 15時32分