京都をぶらつく・その1
目を輝かせて「伏せ」をする「ちち(仮名)」さん。目の前の飼い主の手におもちゃが握られていて、それがもうすぐ投げられることを期待しているのです。少し前までは、投げられたおもちゃを拾ってきて自分だけで振り回しておりましたが、最近は「ねぇ、引っ張って」という感じで飼い主の前まで持ってきます。
彼女が口にくわえているおもちゃを引っ張ってやると唸り声を上げながら左右に首を振って全力で引き戻そうとし、飼い主に取り上げられると、写真のような「伏せ」の姿勢をとるのです。だいぶん、賢くなってきた感じです。
ふと訪ねてみたくなって行ってきました。京都一乗寺の恵文社書店です。かつて京都市内のバスは全てここを通るとまで言われた京阪三条から北へ2駅の出町柳駅から叡山電鉄に乗って一乗寺駅へ。しかし、出町柳駅に叡電の「きらら」が入線していたのに写真も撮らずにスルー、という、鉄っちゃんとしては致命的なポカをやっております。まぁ私は撮り鉄ではなく、むしろ撮り鉄嫌い派なので、それもよしとしましょう。
恵文社書店は、ずばり「変なもん」がいっぱいの本屋さんです。書籍の品揃えがまず「変」なことに加え、扱っている雑貨も「変」なのです。さらには併設されているギャラリーで「変」な展示をやっております。私のようなしごく普通の人間にとって、たまにはこれぐらいの刺激も必要でしょう。
その恵文社では、「水縞」の「文具月間 '09 秋 ~京都編~」という展示会が開かれておりました。そこで買ったのが写真のカレンダースタンプ。これからの季節、上着のポケットに入れておく小型メモ帳に、月が変わるごとにこれを捺す、という壮大な計画です。3日坊主の私が、30日ごとにスタンプを捺せるのか、それが最大の関心事です。
1日から28日までは、縦に並ぶ数字が一体になっており、29日以降はひとつずつバラバラに。これによってどんな月のカレンダーもスタンプにすることができ、なおかつ数字がビシッとまっすぐに並びます。
曜日表示も日曜だけが別になっているので、週の初めを月曜にも日曜にもできるのです。これの大きなものがあれば、数学の授業でも題材として使えるのに、と思うと少々残念ですが、アイディアはしっかりいただきました。
精度もしっかり出ているので、気持ちよく使えそうなこのスタンプ。実を言うとほかにも物欲を刺激されたものがいろいろあったのですが、そこをグッとこらえてのこの1品、なのでした。
本日の京都散策、実は他にも目的があって、そっちの方がメインやったんとちゃうか? というところなのです。でもそれは、文具や萬年筆とはまったく無関係なもの。いずれ近いうちに「その2」としてご報告いたしましょう。
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コメント
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面白そうな本屋に面白そうなスタンプですねぇ。
さすが目の付け所がつきみそうさん。
一味違う、”変なもん”ですね。
投稿: su_91 | 2009年10月 5日 (月) 10時02分
su_91 さん
この恵文社のおもしろさはよく知られているところです。ヴィレッジヴァンガードなんかは自らおもしろい本屋さんと称していますが、こことはまた違うタイプですね。
投稿: つきみそう | 2009年10月 5日 (月) 12時06分
撮り鉄!なるほど!良く駅のホームの端っこからカメラを構えていらっしゃる方々をそう呼称するのですね(笑)!
趣味の世界は一緒でもスタンスが色々あるのが面白いところですね!それを世間では「こだわり」と言うのかも知れません……
しかし社会の一員として生活しているのですから出来る限りニュートラルに物事を見れる様にして人を理解する努力をする様に心掛けたいものです!
投稿: たがみ たけし | 2009年10月 5日 (月) 22時16分
たがみ たけし さん
現在の国土交通大臣もその筋ではよく知られた撮り鉄だそうですが、鉄な人も実にさまざま。迷惑千万でなければお好きにどうぞ、というところですね。鉄の世界も萬年筆の世界以上の深み、いや高みがあります。
投稿: つきみそう | 2009年10月 6日 (火) 00時01分