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2009年10月

2009年10月31日 (土)

Trick or Treat

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 おやつをくれないと騒いじゃうよ、と言いたげな「ちち(仮名)」さん。実際このあと、近くにいるとワンワンうるさいので飼い主が別室に引き上げたりもしてみましたが収まらないので、ケージから出て遊ばせてもらって、ようやく満足したようです。ケージの外に2頭同時に出すと圧倒的に「ちち(仮名)」さんが優位で、マウンティングしようと追いかけ回すので、「くま(仮名)」さんはあぐらをかいて座る飼い主の脚の間にハマりこんで待避する、という状況です。

 LAMYのダイアログ3、今日あたり届くかと思っておりましたら、またも銀座松屋さんからお電話。[出荷が遅れたお詫びにLAMYの方からボトルインクを1本つけますので・・・・・」ということでした。それはいいから早く発送して欲しいなぁ、というのが本音ですが、お心遣いありがとうございます。
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 ホコリまみれでお見苦しいですが、我が家のメインPCを開腹したところです。このASUS製マザーボードに搭載されている音源が壊れたのが夏頃のことでした。DVDを見たり音楽を聴いたりしておりますと、突然、音が雑音に化けてしまうのです。たとえばWindowsの操作時に出る「ポンッ」ってな音が、プチ雷みたいなザザザッという音になってしまいます。クルマのラジオを聞いていたら違法無線に乗っ取られた、みたいな、猛烈に耳障りで耐えられない雑音です。

 仕方なく一番安いサウンドボードを買ってきて挿したのですが、これがその日の運を占うパーツになるとは思いもよりませんでした。運の良い日はきちんと認識されて音も出ますが、運が悪いと認識すらされず、壊れたオンボード(切り離すメニューがBIOSにない!)のオーディオデバイスのみが認識されて、しゃあしゃあと「正常に動作しています」などと報告されるのです。

 日頃はリビングの近くに設置したセカンドマシンで更新することが多く、日を入れないことも多くなってきたこのマシン。とりあえずマザーボードを交換してみることにしました。
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 久々のGIGABYTE製マザー。とはいえ、今やASUSと同じで、トヨタかレクサスかというほどの違いしかありませんが、基板にしっかり銅が入っているとかでやたらに重いのが特徴といえば特徴。どうせグラフィックカードを挿すので、オンボードビデオのないもので、現在使用中のCPUとメモリが使えるようにソケットAM2+でDDR2のもの、という条件に合うのはこれしか置いてなかったのです。

 実はもう1軒、別のお店にも行ったのですが、自分の知識すべてを店員さんに披露しつつ陳列棚の前から離れようとしない変なおっさんがいたので断念しました。ペンクリニックなどにもこういう手合いが湧いて出ることがありますが、迷惑なのでやめて欲しいですね。ペンクリでペンドクターに蘊蓄を垂れたり、自分が研いでミスったものを「これ変なんです」なんて善意の第三者ぶって出す人がいるそうです。とんでもない話ですね。相手はプロなんです。なめてはいけません。
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 なめてるといえばこのマシン、どれだけ光学ドライブ積んだら気が済むのだ、というばかげた構成になっております。MO、DVD-ROM、DVD-RW、CD-RWでIDE2チャンネル占有ですが、最近のマザーボードではIDEポートなんて申し訳程度に1チャンネンだけですので、IDEドライブをSATAドライブとして使えるようにするアダプタまで買わねばなりませんでした。お値段は驚愕の1個1280円。小物はときとしてびっくりするほど高いですね。

 さて、データの待避も終わったので、この記事をアップしたら交換作業。完成しましたらWindows7を入れてみようと思っております。休日限定なのでしょうか、DSP版Ultimateが1TBのHDDとのセット販売で28800円。SUMSUNGあたりだろうと思っていたらWDだったのも嬉しい誤算ですが、さて、相性出さずにうまく組み上がるでしょうか・・・・・。
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2009年10月30日 (金)

6時間耐久

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 胴輪をつけてお散歩に出発する準備を整えた「くま(仮名)」さん。メタボ気味の彼女にとって、お散歩は楽しいものであると同時にしんどいものでもあるようで、帰ってくるともらった餌も食べずに くたっ と横になるところが笑わせてくれます。耐久レースのようですね。

 飼い主は例によって深夜のご帰館。夜の7時から深夜1時まで、実に6時間に及ぶ宴会を完走した後、各方面へ帰宅する人々を搬送して、実にもう少しで新聞配達のバイクに出会う、というほどの時間でした。実際、搬送ルートを走行中には何度かはんな号に出会いました。
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 最近出会って、これは保護しなくては、と思ったのがこちら。ペリカンの真っ黒インク、ファウント・インディアです。名前からして迫力満点。インディアンインクってのは墨のことだと最近教えてもらいましたが、萬年筆用の墨、という直球勝負の命名でしょうか。

 恐ろしいのでペンに入れて試しておりませんが、気をつけなくてはならないことは確かでしょう。箱に貼られたラヴェルが気持ちを引き締めてくれます。
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 ペン先を出しっぱなしにしたまま放置するとカチコチになるのでしょうか。このインクが廃番になる前、とにかく黒い字が書きたくてたどり着いたものの、アメ横ダイヤで買ったエクストラファインのデュオフォールドに入れたら渋くて渋くてすぐに抜いてしまった記憶があります。それがトラウマになっているのか、プラチナのカーボンインクには一度も手を出さずに今に至っております。
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 その分、書いた字の耐久性はいいのだろうと想像します。ペリカンといえばロイヤルブルーですが、あれは半年もすると薄くなってきますから、ラブレターなんかを書くのには良さそうですが日記を書くのには向いていない感じがします。このファウントインディアで書いた文字はどうなるのか、耐水性はどうなのか、などということは、いずれつけペンで試してみたいと思っております。

 そもそもこれは、インクではなくてボトルを保護したものです。こういう形のインクボトル、昔から各メーカーで作られておりますが、何とも風情を感じさせてくれます。これとつけペンとを机上に置いておく、というのもいいのでしょうが、残念ながら机上が乱雑で雰囲気どころではないのが現状です。
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 ところで、何の関係もありませんが、銀座松屋にはLAMYのダイアログ3が入荷してきたとのこと。届くのが楽しみです。

2009年10月29日 (木)

板挟み

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 すでに正体不明の物体と化してしまったマレーバクのぬいぐるみを咥えて振り回す「ちち(仮名)」さん。高速連写で捉えたうちの一コマで、普通なら流れてしまうほど激しく首を振っているところです。

 マレーバクさんには気の毒なことをしました。もしぬいぐるみに感覚というものがあるなら、気も狂わんばかりの痛みを味わった(味わっている?)ことでしょう。

 飼い主もここ1ヶ月ほど、肩の痛みと付き合っております。先だってのシルヴァーウィーク、家でDVDを見て過ごすのに、PCの前で右手を伸ばしてマウス操作をしつつ、だらしなく椅子に腰掛ける、という姿勢が悪かったようです。肩胛骨のあたりを中心に鈍い痛みがあり、指先までしびれてくるのです。湿布の類も効果なしで、実に不快です。
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 こういう時は、自然形体療法がよく効きます。それも県内にある治療院が一番マッチしているようで、施術を受ければほぼ一発で楽になるのですが、問題はそこまで遠いこと、そしてすぐに予約がいっぱいになることです。

 あ、この調子だと今夜は早く帰れるぞ・・・・・と予約を入れようとすると、もうすでにいっぱい。たまに空きのあるときは別の予定が入ってしまっていて・・・・・ということの繰り返し。木曜、金曜の晩なら予約とれますよ、と言われても、土曜日曜にフェンテの集いに行くために、金曜までに全て片付けておかなくてはならない・・・・・そんな板挟みの状況で、遊びの方をとってしまう・・・激しく本末転倒ですね。
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 ペン先が板挟みになっているこの萬年筆。シェーファーですが、モデル名を知りません。この記事に出てくる萬年筆とよく似ています。クリップの長さなどが違いますが、共通点も多いので、これも、シェーファー・スタイリスト、というモデルなのかもしれません。

 ちなみにこのペン立て、本来はこんな風にペンを挿します。萬年筆だと太すぎて完全に入らないものがほとんどですが、このシェーファーは細身ですので何とか押し込むことができました。この状態ですと両手を使わないと抜くことができないので実用的ではありません。1本100円の事務用ボールペンを挿して使うもののようです。
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 さっさと治療を受けて、夜は早めに床に入ってしっかり寝る。それ以外にこの痛みと分かれる方法はありませんが、ここ数日は気がついたらPCの前で寝ていて、寒いので目が覚めてBlogの更新。風呂に入ったら外は明るくなっている・・・・・という自堕落な生活を繰り返しております。肩より何より、そうした状況が一番痛いですね。

2009年10月28日 (水)

Stalker

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 「くま(仮名)」さんの後ろ姿。そばへ行くとこちらを向いて愛想を振りまきますから、こうして後から撮ることは簡単なようで難しいのです。なんといっても動物ですから、警戒心もあって、後でごそごそしているのを放っておくはずがありません。

 妹から依頼されていた広報誌が一応仕上がったので、現物を届けに行ってきました。金閣寺や仁和寺の近くまで行くのですが、夜も10時を過ぎると道がすいていて快適です。京都市内に入ってもそれは変わらず、昼間のうんざりするような渋滞が嘘のように、四条通であってもビューッっと走り抜けられます。

 道路脇の駐車場から出ようとしていた大阪ナンバーのクラウン・マジェスタ。ドライヴァー氏は私と目があった瞬間、何とも微妙なスピードで出てまいりました。あまりに緩慢な動きでしたので、右車線へ移動してPass。乗ってらっしゃる方には申し訳ないのですが、マジェスタは私の中では嫌いなランキングの上位に入っているクルマですので、あまりそばへ寄りたくない、というのもありました。
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 トヨタ製の高価格車でこういう動きをするものに良く出会います。たくさん売れているから良く出会うのでしょうけれど、その豹変ぶりが大嫌いです。大名行列の先頭でトロトロ走っていたかと思うと、突然気が狂ったとしか思えないスピードで行儀悪く走ったりする、そういうところがかないません。そのかなわないマジェスタくんが最も上向きの位置に上げたHIDを光らせて後をついてくるのには閉口しました。

 京都市内の道路が碁盤目状になっていることを活かして、まっすぐ行くところを曲がってみたり、曲がるところを一つ過ぎてから曲がってみたりするのですが、交差点を2つほど行くとまた後に現れるのです。まさにストーカー状態。最終が出たあとのバス停に待避して先に行かせ、これでもう大丈夫、と思っていましたら、あろうことか対向車として現れたり・・・・・。
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 目的地には駐車場がないので、電車で一駅離れたところにあるコインパーキングに停めて目的地へ向かいました。マジェスタは、彼女を乗せて夜の京都市内をぶらついている、という風情で、ライトがまぶしすぎることを除けば実害はなかったのですが、嫌いなクルマですし、何度も出会うのは気持ち悪かったので、やれやれ、と少しホットしました。

 用事を済ませて、今度は一駅分歩いて駐車場に戻ります。ちょっと一服、と喫茶店で珈琲を飲んでから出発。最初の赤信号で止まっていたとき、後の方が昼間のように明るくなりました。

 ここまでくると、思わず「笑っちゃうなぁ」という感じです。開き直ってこの状況を楽しみながら帰宅しようと決めて、夜の京都市街をあみだくじ方式で曲がりながら走り抜けます。こちらが曲がるとあちらは直進。少し寂しく思っていると、次の交差点で前を走り抜けていったり・・・・・。マジェスタ氏もあみだくじをやっている模様です。
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 最後に彼を見たのは、河原町通りの荒神口交差点。なぜか北向きに、ゆっくりと私の前を横切っていきましたが、信号無視オービスが作動するところを初めて見ました。夜遊びもほどほどにしないと高くつきますね。

2009年10月27日 (火)

PTA役員

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 囚われの身、ってな感じで横たわる「ちち(仮名)」さん。ここ2日ほど、飼い主が彼女のケージのすぐそばで早朝まで仕事(しているふり)をしているので、それが気になって落ち着いて眠れない、という状態が続いております。

 カタカタとキーボードの音がして、そこにいるのはわかっているのにかまってもらえない。まだ若い彼女にはそれがけっこう堪えるようです。

 さて、小中学校では今の時期、そろそろ来年度のPTA役員選考に向けた動きが始まっています。これから年明けにかけて、PTA会長をはじめとする本部役員をやってくれそうな人を見つけ出して、何とか春までに受諾してもらう、という流れです。
 
 一方、それぞれのクラスのPTA役員は、たいていその年最初の授業参観のあとに懇談会を開いたりして、そこで決めます。かつて学級担任をしていた頃は、よそのクラスより早く決めて颯爽と職員室に戻ってくることが多かったのですが、それは支えてくださる保護者がいたからです。

 月日は流れて、自分の子どもがかつて勤務していた学校にお世話になるようになると、立場が逆転。かつて役員をやってもらうようにお願いしていた方から、やってくれと頼まれるようになってしまうのです。殺し文句は「私も先生のクラスで役員させてもらいましたやんか。」です。これには逆らえず、学年PTAの委員長やPTA副会長をやらせてもらいましたし、妻も同様に広報部の活動に参加しました。要は、子どもが学校にいる間に一度は役員やらないと許してもらえない、ということなのです。
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 大阪道頓堀のヘドロの中から阪神タイガースに呪いをかけているといわれていたカーネル・サンダースさん。なんとか発見されて、「おかえり」ってことでストラップにされてしまいました。200円で売られて、収益はチャリティ方面へいくそうですが、正直、カーネル・サンダースの呪い、忘れかけておりました。

 妹から電話があったのが先々週のこと。曰く、PTA広報部の役員をやっていて、PTAの新聞を発行するのに難儀しているとのこと。これまでに発行されたものがけっこう高度な編集をしてあるので、PCで編集してそのレベルに持って行くのに四苦八苦しているということでした。これもまた、忘れかけていたPTA役員の大変さを思い出させるお話です。

 それならまぁ、編集ぐらいしまっせ、と請け負ったのですが、原稿が揃うのが21日。そこから週末までは別件で身動きがとれず、週末はフェンテですから何もできず、完成にはほど遠いのに〆切の日付ばかりが近づいてきます。ワープロソフトの取り扱いにはけっこう習熟しているつもりでしたが、なかなかどうして、けっこう手こずらされました。
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 そういうわけで、Blogの更新なんかしている場合ではないのですが、紙面編集で疲れたからリフレッシュ、とかいいつつやっております。道頓堀に沈められたサンダースおじさんと、ずっと道頓堀の傍で太鼓を叩いて首を振っていた食いだおれ太郎さんとのツーショット。こういう意味不明な写真を撮って頭を休ませているわけです。

 全国の学校で、役員さんがうんうんいいながら作った広報紙は、やがて教室で配布されます。ここら辺は稚魚の放流に似ていて、無事家庭まで届くのはけっこう少ない数なのです。その多くは子どもたちの机や鞄の中でじっくりと熟成を重ねます。それでも運が良ければ、くしゃくしゃになった状態で発見されることもありますが、たいていはそうなる前にゴミ箱行きです。

 うちの子どもの学校、お知らせのプリントなぁんにもくれへんなぁ思ってらっしゃる保護者の皆さん。答は子どもの鞄の中にあるのです。

2009年10月26日 (月)

ななめ

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 お母さん、それなぁに? と潤んだ目で見上げる「くま(仮名)」さん。例によって親ばかで「お、かわいい」とばかりおっとりカメラでパシャッとやりましたので、激しく斜めになってしまいました。

 この直前まで、彼女は目を瞑って寝ていたのですが、妻が菓子パンを食べ始めたのを察知してムクッと起き上がり、お座りをしてこの目です。犬の体に悪いと知りつつ、少しちぎって与えてしまう妻。無理もありません。その気持ち、よぉくわかります。
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 大礼拝堂の上で、汝の目の前のペンを愛しなさい、という声が聞こえたような気がして保護してきたPILOTカスタム。軸はベコベコと痩せており、リングもフラフラ動きます。さらには吸入機構が動かない、と良いところなし。とりあえずお風呂に入れてみましたら、積年のインク?と思われるものが出てきました。こうしてみると美しいです。

 ちなみに、ペン先のところにある豆の絵みたいなものは元々のお皿の模様で、ペンで書いたものではありません。あ、アップにして気づきましたが、首軸先端のリング、メッキ剥げか腐食か、見苦しいことになっていますが、これも年輪です。
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 ペン先ペン芯を引っこ抜いてお湯を入れ、吸入機構内部を洗浄しようと考えましたが、良く構造もわかっていないのに思い切ったことをすべきではありませんので、しばらくお湯につけておきました。

 少しずつお湯の色が濃くなっていきます。ピクリとも動かなかった吸入機構のボタンに、少しずつ「ガタ」が出てきて、ついには気持ちよくストロークするようになりました。やはり、インクが糊の働きをしていたようです。
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 とどめ(?)として、しばらくロットリング・クリーナーに浸けおいて、ネット閲覧をしている間に意識を失いました。ええ歳して2日も東京を歩き回るとやはり堪えるようです。

 やがて意識が戻ったので、怖い怖いロットリングクリーナーから引き上げてペンを水洗いし、今日はここまで。ここから先は修理に出して専門家に診てもらおう・・・・・と、内部の水気を切るためにプッシュボタンを押しましたら、出るわ出るわ、普通の濃さのインキ並みの水が出てきました。想像されるイメージは、ヘドロのようなものがペン芯にまとわりついている光景・・・・・。もう少し力を入れれば、ペン先が抜けて、すっきりお掃除できるのでしょうけれど、壊してしまいそうなので今日はここまでにしておきます。
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2009年10月25日 (日)

フェンテの集い2009・その2

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 25日午後2時半頃の「北欧の匠」4階の様子です。この直後、あまりの蒸し暑さに奥の窓が開け放たれました。3時前には同じ銀座にあるボールペンと鉛筆の専門店「五十音」の宇井野オーナーのお話が始まるとのことで、そのあとにオークションも控えているので大半の方が3階に降りられ、グッと涼しくなりました。本当に、熱気あふれる2日間でありました。

 土曜の午後から日曜の夕刻まで、人によってはず~っとこの会場に居続けていらっしゃいます。万年筆愛好家の集まりではありますが、会場が狭くほとんどの人が立ちっぱなしということもあって、各自が萬年筆を持ち込んで披露する、という光景はあまり見られません。

 落ち着いた雰囲気の中で、さまざまな話題についてお話をしている、という感じですので、知り合いのいない人は、積極的に自分から話しかけていかないとあまりすることがありません。まさしく「交流会」なのです。

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 昨夜はこのように、かなりの人数でおなじ銀座にある「八蛮」というお店でベルギービールをいただきました。これが無茶苦茶においしくて、皆さんしっかり酔いが回っておりました。テーブルの上が白いのは、全面に紙が敷かれているからなのですが、でべそ会長によると「試し書きしちゃってけっこうです」ということでありました。さすがは萬年筆くらぶの宴会です。

 金曜日は3時間ほどしか眠れず、この日の晩もほとんど眠れませんでした。そのうえここで呑みすぎて二日酔いしていたのでしょうか。明けて今日、新宿のきれいなお店で眼福眼福と楽しんだり、日頃物欲にまみれていることを懺悔すべく銀座教会の礼拝堂の上に行ったりしたのですが、やはり朦朧としていたのでしょう、いつの間にか哀れな万年筆を1本、保護してしまっておりました。

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 PILOTのカスタム、茶色の鼈甲調の軸を持ったモデルです。現行CON-70型と同じタイプの吸入機構が造り付けになっている、65周年記念などと同じペン先を持つモデルです。

 このペン、50年代モンブランのセルロイドモデルさながらに、美しい茶色の軸があちこちベコベコになっております。そして何といっても、キャップリングやクリップそばのリングが「浮いて」いるのです。ただし、クリップはしっかりしております。

 加えて、固着しているのでしょう、吸入機構も動きません。それでも、今まで噂に聞いていただけのモデル、資料的な価値ありということで保護することに決めました。近く開かれるペンクリニックで一度診断していただこうと思っております。

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 本当にあっという間に、今年のフェンテの集いが終わりました。来年も参加するのかと聞かれたら、たぶん、と答えてしまいそうです。東京の地理に不案内な私を案内してくださった八雲さんはじめ、お付き合いくださった皆様はもとより、「北欧の匠」オーナーの成川さんご一家には本当にお世話になりました。最大級の感謝の気持ちでいっぱいです。

 祭の後の寂しさを感じながら帰宅すると、可愛い2頭の犬、そして月曜には返却しなければならない未採点のテスト用紙が出迎えてくれたのでした。どうやら今夜も、眠れそうにないようです。

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2009年10月24日 (土)

フェンテの集い2009・その1

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 今年もまた、この日が来ました。最後の非営利団体フェンテの集いです。会場はおなじみの北欧の匠。非常に運の悪いことに、ペンケースをはじめとする各種革製品などの品揃えが充実しており、冥府魔道に落ちてしまった人も少なくなかったようです。

 決して広くはない室内に、普通以上に熱気をはらんだ人たちが詰め込まれておりましたので、冷房など効かないほどの暑さ。そもそもこの場所は、つやふきんの佐々木商店、ユーロボックス、北欧の匠、ペンクラスターがほぼ一直線に並んでおり、近くにはC.O.U.やクレマチス、伊東屋まであるという危険なところです。

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 こんなところにいてはだめだ、と逃げ出しても、狭い路地裏に迷い込んで五十音に入ってしまったりしますし、神様お助けください、と教会に駆け込むとさらに恐ろしいことになるのです。最後の手段として3倍速い赤い地下鉄で新宿へ向かい、高速バスで逃げようとしたのに、なぜかキングダムノートに入ってしまった、という人もいます。

 夕方にぱらつき始めた雨は断続的に降り続きましたが、会場内の温度は下がることがありませんでした。そんな中、少しでも風の通るところへ、と思って4階におりましたら、調整が一区切りついた師匠から、「これ、おいときました。」とのお言葉。反射的に小銭入れから500円硬貨を取り出して「ありがとうございます」と頭を下げました。

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 それにしても、このような怪しいモノを私がほしがるなんて、どうしてわかったのでしょう・・・・・。ボタンをもう一度押すと、お尻に仕込まれたLEDが紫色に光ります。このお尻の部分には赤色のLEDも仕込まれていて、レーザポインターとしても使えます。

 実に怪しいです。肝心の筆記性能は、ツイスト式でボールペンまたはスタイラスを繰り出して使いますが、筆記性能最重視でこのペンを選ぶ人は多くはないでしょう。

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 今だから白状しますが、これが頒布された先日の東京での例会、家族の目を盗んで参加しようかとまで考えたのですが、500円の怪しいものを買うのに往復3万円近くかけて東京へ行くのはどう考えてもアホやなぁ・・・という保護回路が働いて思いとどまったのです。フェンテで誰かに見せてもらえるかも・・・と思っていたのですが、手に入れてしまいました。

 師匠に足を向けて寝てはいかんなぁ、と思いつつ、地理不案内な土地での宿泊でしたので、ひょっとしたら足を向けて寝てしまったかもしれません。

 これが本日最大の収穫・・・ですが、それと拮抗するほどの成果がベルギービール。おいしすぎて写真を撮るのも忘れてしまいました。おやすみなさい。

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2009年10月23日 (金)

測る

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 しっぽを振りつつ「伏せ」をしている「ちち(仮名)」さん。飼い主の手に握られた「マレーバク」が投げられるか、あるいは突き出されるか、彼女の心は、まさに「固唾を呑んで」いる状態。投げられたらそちらへ走っていかねばなりませんし、突き出されたら噛みつかないといけません。空港で活躍する麻薬犬は賢いなぁ、と言ったら、あれ、見つけたら遊んでもらえるから必死なんだよ、などと、夢のない話を聞かされたことがありますが、犬ってそういうものなのかもしれませんね。
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 はい、白髪猫さんが「測ってみたい」とおっしゃってましたので、測ってみました。これはその、新品の携帯についている液晶保護シールを持ち主の目の前で許可なく「ピリィ」っとはがすのにも似た快感です(何のこっちゃ?)。

 本日はカスタム代表としてイタヤカエデさんに、シルバーン系代表としてエリートシルバーンさんにお越しいただいております。ペン先の見えている部分の長さを測りますと、カスタムの方が24ミリ、エリートの方が29ミリほどで、およそ5ミリほど違います。穴から先で長くなっておりますが、裏を見ましたらペン芯の先からのはみ出し量はほぼ同じですし、ぺたっと接着してある構造からいっても、長いから良く撓る、というわけではありません。
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 昨日の冬木立カスタムと違って、このカエデはけっこう深くキャップがささります。ですので、筆記状態で長さを比べるとそれほど違いません。そもそも、測るんなら昨日のペンを測るべきですが、収納したのを出してくるのが面倒なのでさっと引き出しを開けたら入っていた、というこの2本に出てもらっております。ですので、測ってはいますがええ加減なもんです。

 近鉄奈良線沿線を徘徊しておりますと、せんとくんグッズが目について仕方ありません。こんな定規を県内の小学生に無料配布、ぐらいのことはやってくれても良さそうなものですが、なにせ財政難ですから・・・・・。
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 以上、万年筆の長さを測るフリをしてまたもやせんとくんグッズを紹介してしまいました。明日からフェンテの集いですので、明晩は東京から更新する予定ですが、うまくいきますでしょうか。失敗すれば毎日更新の記録が途絶えてしまいますが・・・・・。

2009年10月22日 (木)

Compare

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 ゆったりと軍手を舐める「くま(仮名)」さん。飼育主任である長男の匂いが染みついているのでしょうか、本当に愛おしそうに舐めております。かれこれ1週間近くこうやって舐めておりますが、いまだに見れば軍手とわかります。

 「ちち(仮名)」さんも、ひょっとしてライナスの生まれ変わりか?と思うほど軍手が大好きですが、彼女の場合はすぐに「軍手であったと思われるモノ」にしてしまいます。2頭の気性の差がよくわかるところです。
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 白髪猫さんにお題をいただく形で、この2本を比べてみました。カスタムとシルバーン、どちらも「冬木立」という模様です。カスタムの方はステンレス製で、あまりにもハッキリとし(すぎ)た模様。一方のシルバーンは蝕刻ならではの趣のある柄です。

 「悪魔の館」の主は、「磨きます?」と聞いてくれましたが、即座にお断りしました。ピカピカの銀色からやや金色に見える色にかわり、それからこうして黒くなるまで、けっこうな時間がかかっているはずです。磨いてしまってはもったいないので、結果として普段使いにもできないという、何とも困ったペンです。
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 こうしてみると、冬木立、実にいい柄です。現行品として手に入らない、というところを抜きにしても、値打ちを感じます。ですが、今日の本題は軸の模様ではなくて、ペン先の大きさ比較です。

 カスタム系とシルバーン系では、ペン先の大きさが大人と子どもほども違います。逆に、キャップがお尻に深くささるシルバーン系に対して、しっかりながら浅くささるカスタム系の方が筆記時には長くなります。
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 シルバーンは立派なペン、と思い込んでいたので、筆記時にこれほど短いというのはあまり意識しておりませんでした。しかし、長くなればテールヘヴィになってしまうでしょうから、これはこれでいいバランスなのでしょう。

 カスタムの方は、やはりステンレスより銀軸のものがいいですね。カスタム系でシルバーの冬木立、なんてものはなかったのでしょうか。ない方が幸せと言えば幸せなのですが・・・・・。
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 こうして見てしまうと、やはり大きなペン先の方が欲しくなる、という人も少なくないのでは、と思います。で、ふと気になったので、シルバーンの原型ともいうべきバランス型エリートも加えて比較してみました。シルバーンと全長はほぼ同じで、ペン先の大きさだけが違う、という感じです。実際には細かな違いがあるのでしょうが、こうしてみるとペン先の大きさにかかわらず、どちらもバランスがとれているように思います。

 あとはこのシルバーン、どの程度まで綺麗にするか、というのが難しいところです。
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2009年10月21日 (水)

バランス

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 ケージから出してもらって遊び倒す「ちち(仮名)」さん。後のケージが空っぽということからわかるように、「くま(仮名)」さんがお散歩に出ている間をねらって外に出してもらったのです。2頭を同時に外に出しますと、凶暴な「ちち(仮名)」さんが「くま(仮名)」さんを追いかけ回していじめます。だからといって、どちらか一方だけ出しておくともう一方が嫉妬しますので、難しいところです。
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 PILOTの名品、エリートです。今から40年ほど前のものでしょうか。こういうタイプをバランス型と言いますが、キャップと尻軸の先端が細くなっているだけではなくて、キャップを閉めたときに嵌合部が真ん中あたりに来ることや、筆記状態で持ったときにもキャップの開口部あたりに重心が来ることなど、なるほどバランス型、と納得させられます。

 これのカートリッヂタイプはすでに持っていたのですが、吸入機構が壊れているものを見つけて安値で購入。ペンクリニックに持って行けばただで直してもらえるのでしょうが、ちょっと厚かましく感じたのと、近所での開催がなかったのとで、販売店経由で修理依頼。購入価格より修理代金の方が高かったように思います。
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 造り付けの吸入機構ですので、壊れてしまうとアウト、と思われますが、以前、何とかカートリッヂを使えるようにしてある個体を見たことがあります。吸入機構内部に通っている針金を抜いて、カートリッヂが刺さる槍の部分を何とかするのだと思いますが、幸いにも修理してもらえましたので、大切に使っていこうと思っております。

 ただ、私にはやや軽く感じられて、同じことならとシルヴァーンの方に手が伸びてしまいがちです。手元にはこの形をしたペンが結構あります。書くときに迫力満点のペン先が見える、そこが気に入っているのだと思います。
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 万年筆好きはすなわち柔らかいペン先好き、という感じですが、PILOTのこの手のペン先はガチガチに固いのですが、インクフローがうまくコントロールされていれば、とても気持ちのよい書き味になります。実際、ササッと早書きするときなど、下手にペン先がグニャグニャするよりよほど書きやすく感じます。どこかが突出したペンも面白いのですが、実用一点張りの、うまくバランスのとれたモデルというのも魅力的です。このペンは、実用的でありながら、少し古いので趣味性もある、そのバランスも楽しめる1本です。
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2009年10月20日 (火)

グリコのおっさん

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 はしたない姿で寝ているところを「こちょこちょ」されて、まんざらでもなさそうな「くま(仮名)」さん。嫌なときや積極的にじゃれていくときは前脚をからめてくるのですが、こういうときにはポヨ~ンとあげたまま。まさしくなすがまま、キュウリがパパという状態になっております。

 実はここ数日、飼い主も同じ状態。新しく導入したHDDへのデータ移行がどうにもうまくいきません。自作歴は長い方ですが、こんなに難儀をしたのは初めての経験。どうやら、外した旧のHDDがそろそろ寿命で、そのためにデータの転送がうまくいかない模様です。
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 シリアルATAケーブルを用意して、取り外したHDDをマザーボードのコネクタに接続したのですが、恐ろしいことにBIOSで認識されていないのです。そのくせWindows上では、フォーマットされていないディスクとして認識されております。重篤な論理傷害か、はたまた生まれて初めて、HDDの物理障害というものにあたったのか、いずれにしてもすーっと血の気が失せてしまいました。

 こういう時は、すぐに通電をやめて専門家に診せる、というのが鉄則ですが、ある程度重要なデータは移行できていたので、ダメ元でもう1台のデスクトップ機につないでみたところ、難なく認識されてしまいました。メインマシンのマザーボードは、先日、サウンド周りに異常が出たことでもあり、そろそろ引退の時期かもしれません。

 いずれにせよ、素人にとってはハード的な異常が出たらお手上げです。今はただ、HDDが完全に壊れる前に何とかデータを吸い出せるように頑張ってみるだけです。
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 そんな懸命(!)の復旧作業の甲斐あって拾えた写真。ガラス張りのお店の中にどーんと置かれた生ハム。前の道路から丸見えで、いつか食べてみたい・・・と思っていたもの。念願かなって間近で写真に収めたのは、伯父の訃報に接した晩でした。

 スペイン産、イベリコ豚の生ハム。脚1本丸々ですね。けっこういいお値段ですが、それだけのことはある、と思わせるお味です。ここは、奈良、興福地の南の方、ならまちの入り口にあるSalon des vin Seveというお店です。

 オーナーお一人でされているお店は開店して3年ほど。本職はソムリエだそうで、ワインを楽しみながらお食事もできる、という感じのお店です。コース料理で3500円ほど。すぐそばには名店キッチンペピタもあるというロケーション。奈良にうまいもんなし、とは良くいわれることですが、探せばけっこういいお店があるものです。
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 ところで、明日の夜はWindows7の深夜販売というイヴェントがありますが、さてどうしたものか。PCに詳しい、と自認する多くの人は、Vistaはダメ、Xpでなければ・・・などといいますが、そういう人の多くが、Xpはダメ、2000でなければ・・・と言っていたのを見ていますので、結局のことろ、OSは新しい方がいいのでは・・・と思います。またうまい具合に、新OSが出るタイミングでPCが不調。マザーボードごと変えてしまおうかな・・・という気持ちが、自分の中で少しずつ大きくなってきているのを感じます。

2009年10月19日 (月)

時間が必要

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 「綺麗ねぇ」と褒められたせいか、おすまししている「ちち(仮名)」さん。そういえば「くま(仮名)」さんも、2歳になるあたりまで噛むわ吠えるわで手を焼かされましたが、今ではすっかりお嬢さま。何もないときには、こういう態度でいて欲しいなぁ、と思いつつ眺めていましたら、鳴きながら立ち上がっておねだりをはじめました。まだまだ時間が必要なようです。

 だいたい我が家の犬たちがおとなしいのは眠たいときや疲れているとき。飼い主もインフルエンザに振り回されて少々疲れております。インフルエンザに感染して出席停止となる生徒が3人以上出れば学級閉鎖。今日もまた、1クラスやられてしまいました。このクラスの子たちが元気にやってくる頃には、また別のクラスで感染者多数、となることでしょう。けっこう深刻です。
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 あろうことか、メインのPCで使っていたデータ用のHDD(内蔵640GB)が一杯になってしまったので、1万円ぐらいで大きいのは・・・と探して1.5TBのドライブを買ってきました。新しいのを内部に取り付けて、旧い方からデータを転送しようというところでシリアルATAのケーブルがないことに気づき、まぁええか、とUSBで外に繋いだのが運の尽き。昨日の夜から延々と続いておりますが、いまだにすべてのデータを移し終えておりません。

 今朝出かけるときに、PCを立ち上げたままにしておいて、終わってるかなぁ、と帰宅してみると「シャットダウンしています」という表示。アホのWindowsがまたやってくれたのです。勝手にソフトウェアのアップデートをかけて、新しいの入れたから再起動ね、と親切そうな顔をしてログオフ。そのくせ、アホですからきっちり落ちることもできなかった、ということのようです。
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 そういうわけで、ずっとPCの前にいるのですが、さりとてすることもなく暇なので、目の前にあったパーカー100を撮ってみました。シルヴァーブルーの同軸とゴールドのキャップが良くマッチした、なかなかに美しい萬年筆です。

 美しいのは良いのですが、寝かせて書く私とは今ひとつ相性が良くないようで、やや立て気味にして書く妻に合わせて調整してもらってあります。その妻はといえば、美しさに惹かれたものの、重いペンは好きではない、ということで、かれこれ1年近く、棚の上で惰眠をむさぼっていたのです。

 カンガルーのペン立ては、ポケットが意外に浅くて、軽いペンを数本立てておくという使い方に向いているように思います。ためしに、ここ数日持ち歩いて使っているペンを入れてみると、3本でほぼ一杯になりました。ここに加えてグランザスネオを立てるのは無理でしょう。
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 当たり前のことですが、毎日使っていると萬年筆も調子よく応えてくれます。諸先輩方が実践されているように、使わないものはインキを抜いて洗浄・保存。気になるインクをいろんなペンに入れて楽しむ。そういうことをするのには時間が必要です。

 でも、本当にそうなのでしょうか。私の周りには時間がけっこう余っているのに、それを無駄にしているだけじゃなかろうか。最近、ようやくそのことに気づきました。上手に時間を使う能力や工夫が必要ですが、コンピュータやPDA、さらには各種の文房具をこよなく愛する私が、仕事やそのほかのスケジュールすらまともに管理できていない・・・これは本当に不思議なことですね。
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2009年10月18日 (日)

相通ずるもの

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 お鼻を隠してお昼寝中の「くま(仮名)」さん。その隙に、というわけでもありませんが、「ちち(仮名)」さんを動物病院へ連れて行きました。彼女の下あごに、小さな赤いできもののようなものを見つけたからですが、おそらくは良性のもので心配はないでしょう、とのお言葉にホッと一息。

 彼女が赤ちゃんの頃から診てもらっている先生と看護師(?)さんに診ていただき、再会を喜んでもらいつつ、「綺麗ねぇ、美人やねぇ」と褒めてもらってまんざらでもない様子の「ちち(仮名)」さんでした。美人度は「くま(仮名)」さんの方が数段上だと思いますが、2頭とも柴犬らしからぬ人なつこさの持ち主である、というところは不思議でもあり、嬉しいことでもあります。
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 伯父のお通夜で、ご無沙汰している親戚一同と歓談。父は5人兄弟の一人でしたので、私を含めて8人の従兄弟がおりますが、一番若い人でもすでに立派な社会人。親戚一同がお正月に集まったときなど、従兄弟同士で遊びまくって亡くなった伯父にどやされたのも懐かしい思い出です。

 伯父はミニチュアボトルのコレクターで、そのコレクションはなかなかのものです。晩年は自宅の一角をミュージアムとしてコレクションの一部を公開していたようです。Webページも開設しておりましたが、最後に更新された7月下旬以降は、それこそ壮絶な闘病生活を送っていたようです。
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 伯父の長男も何かをコレクションしているようですし、そういえば私の父も切手のコレクションを持っておりました。私自身、学生の頃は記念乗車券のコレクションに嵌っておりました。

 通夜に集まった親戚同士で話していると、どうやら私の家系、何かを蒐集したがる傾向があるようです。写真のミニチュアボトルは、どこかでもらって、ひょっとしたら伯父がもらってくれるかも、と思ってとっておいたものですが、伯父のコレクションはいわゆるウィスキー系統のお酒に特化・集中しているようで、このボトルに用はなさそうです。

 私はといえば、何とも雑多な萬年筆コレクション。これからは伯父を見習って、一定の方向性を出していくことが必要なのかもしれません。このBlogも、もっと短い文章でピリッとした内容を書けるようになると良いのですが・・・・・。
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2009年10月17日 (土)

花あかり

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 コスモスの寺として知られる奈良・般若寺。20代の頃、当時まだ交際中であった妻と訪ねたきりで、秋、コスモスが咲き乱れる様子をテレビニュースで見るばかりでした。

 昨日、たまたま電車に乗って、駅のポスターで般若寺がライトアップされていることを知り、なぜか、これは一度行っておかなければ、という気持ちになりました。

 昼前から断続的に強い雨が降り、これは中止になるかと思っておりました。夕刻、雨が上がったのでお寺に電話してみますと、予定通りに実施するとのこと。さらには、マリンバコンサートも開かれるとのお話でした。
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 そう聞いてしまうとじっとしていられず、子ども達の夕食を用意して、所用から帰ってきたばかりの妻を伴い、慌ただしく出かけました。
これまで二十数年間、何の興味も持たなかったお寺。ただライトアップされているというだけで、なぜにこれほどひかれるのか、自分でもよくわからないまま車を走らせました。

 境内のほぼ中央に石造の十三重の塔が建ち、その周りには一面コスモスが咲き乱れております。背の高いコスモスのかげにひっそりと石仏がおわすという風景は、確かに美しくはあるもののどことなく寂しさを感じさせます。ライトアップされた夜の境内は、時折吹き抜ける秋の夜風にコスモスがはかなく揺れて、幽玄というのとはまた違った、何とも言えない雰囲気です。
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 ゆらゆらとはかなげに揺れる灯りを頼りに、マリンバとピアノの音色をBGMとして、ぶらぶらと境内をあるきます。考えてみればすぐ近くのお寺で、気にも留めず、加えて私はコスモスが好きではありません。なぜ今日、こうして般若寺に来ているのか、確かに美しくはあるけれど、わざわざ見に来るほどのものでもないのに、などと思いながら歩いておりました。

 おそらくは、レアもの好きな私のこと、このライトアップが明日までと知って「行かねば」という気持ちになったのかもしれない、いや、多分そうだろう、などと思いながら、終了時刻の午後7時にお寺を辞しました。

 そのあとは、夕食をとるお店をさがして、妻と奈良町あたりを徘徊。子ども達に無事夕食を食べたのかと電話してみると、叔母から電話があったとのことでした。折り返し電話を入れると、今朝、伯父が亡くなったとのことでした。一昨年、父が亡くなった頃にはすでに相当からだを悪くしていたのですが、私への配慮からそうした話は伏せてくれていたのだそうです。
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 若い頃の私は、何かにつけてその伯父の考え方や行動に反発していたものでした。ここ数年、ようやく素直な気持ちで接することができるようになり、これからは何か力になれることがあれば、と思っていたのですが、残念なことになりました。聞けば、私が乳飲み子であった頃、伯父がよくお風呂に入れてくれたそうです。そうしてかわいがってくれた伯父だからこそ、余計に反発していたのか、と、自分自身が老境に近づいてきてようやく悟ったものの、もはやこれまでの非礼を詫びることもできなくなりました。

 近く、似ている者ほど、余計に互いを疎ましく思い、反発し合うのだそうです。けれども、それは目に見えない絆があるからこそではないのでしょうか。その絆が、私をお寺に呼んだのかもしれない。夜道に車を走らせながら、そんなことを考えておりました。
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2009年10月16日 (金)

身近な・・・

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 カメラをかじられる危険を冒して撮った1枚。珍しく「静」の状態にある「ちち(仮名)」さんです。ぱっと見、この子の鼻は黒いと思っておりましたが、こうしてみると黒くはありません。ペットショップの店員さんいうところの「ゆきばな」です。

 そのショップでは、柴犬の中でも、この子が特に安く売られていたのですが、体毛がきれいな白ではないとか、鼻が真っ黒でないとか、そういうところがマイナスになったのでしょう。それでも彼女、なかなか賢いわんこだと思います。
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 今日10月16日は「ボスの日」だとか。ならばということで、某親方と夕食をご一緒しておりました。お酒もいただいて少々眠いので、手近にあった1本、昨日に続いてプラチナの萬年筆です。赤い胴軸とシャンパンゴールドのキャップ。金曜日なので何か金色のペン、というところ。プラチナですから、中に入っているコンヴァータも金色です。

 写真ではうまく再現できておりませんが、赤い胴軸がとても美しいペンです。この美しさでお値段、なんと800円。
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 70年代前半の製品であろうと思われますが、当時売れ筋であったといわれるポケットタイプと比べるとグッと細身、リビエール系列と同じか、やや細いぐらいの感じです。

 軸の太さを比べるために並べてみると、ペン先の小ささがよくわかります。800円というお値段はこのあたりからも納得できるところです。ただ、このペンの名誉のために付け加えますと、コレでも一応14Kであります。
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 そしてプラチナですから、クリップにも模様が刻まれています。そのクリップは、贅沢にもスプリングが付いたタイプですが、当時の実用萬年筆ではそう珍しくない仕様なのかもしれません。

 で、せっかくですので(何が?)スプリング入りのクリップとはどんなものか目で見て納得、という画像をご用意しました。身近において無意識に使い倒す。趣味性のかけらもない。ペンに限らず、そういう製品の仕上がりの良さが日本製品の強みだったんだなぁ、ということを改めて感じさせてくれます。アジア諸国の追い上げは厳しいですが、やっぱり日本はものづくりで勝負すべきだと改めて思いました。
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2009年10月15日 (木)

体育大会

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 飼い主が座っているそばに、「くま(仮名)」さんのケージがあって、飼い主が食事をする様子をじっと見つめている、というところです。この状態になるまでの間、ひとしきり鳴いたり吠えたりしたものの、今日のおかずは犬が食べると危険なものばかり。それでなくても人間の食べ物を犬に与えることは良くないといわれているのですから・・・。

 飼い主、この段階で相当疲れております。今日は体育大会。本来であれば先週実施のはずが、インフルエンザによる学年閉鎖などもあって今日にずれ込んだのです。飼い主は朝から出張に出て、昼過ぎにトラックに乗って学校に戻り、賞状をつくったところで後片付けの時間に突入。例年になく気合いの入った後片付けでした。
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 体育大会の風景として、鉄の杭を打って虎ロープを張る、というのを目にされたことがあると思います。今回、不足する鉄杭を近所の小学校からお借りしました。その数、実に60本。まずはこれをきちんと返却しなくてはなりません。 1本足りないだけでも大問題。それこそ悔いが残ってしまうのですが、このきちんと返すということが実際にはなかなか難しいのです。

 どれも同じように見える錆びた鉄の杭。それが広い運動場のあちらこちらに打ち込まれているのです。その中から借りてきたものだけを見つけ出してトラックに積む、まずはその作業を、生徒たちが教室に入っているスキに済ませました。生徒はお手伝いをするのが大好きですが、それに任せると行方不明になるものがどっさり出てきます。大切なものは少人数でしっかりと片付けることです。
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 鉄杭をクリアしたところで、片付けのために生徒たちが運動場に出てきます。いよいよテントの解体。21張りのテントを解体しますが、自前のテントはわずか3張り。残りの18張りは杭といっしょに地域の防災倉庫からお借りしたものです。先日の運動会で小学校が借用したのですが、返却の際、時間がなかったのでぐちゃぐちゃに倉庫に突っ込む形になってしまい大顰蹙。それを借り出して、きちんとした形でお返ししようという、いうなればテント・ローンダリングをやろうというわけです。

 組み立ての段階から、アレが足りない、コレが余っていると難儀をしながらも、18張りのテントを立てることができました。貸していただく際に「実はコレがないんです」といわれていたものも発見。あとはきちんと片付けることさえできればOKです。
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 テントを解体したら、部材は全てその場にかためて置き、絶対に指示なく動かさないこと、というのを何度も何度もお願いしておきます。それでも、親切心から移動してくれる人が出てきますが、そういうのを見かけたら大声で怒鳴って制止します。

 収納するときに倉庫の一番奥に入れるものから順に、トラックで回収していきます。最初にテント10張り、2回目に8張りを運び、終わったのが午後6時過ぎ。早くに片付けを終えた先生方をお待たせしてしまいましたが、この次にテントを使う人は、きっと気持ちよく使えることでしょう。

 気を利かせてどんどん片付けていってください、というのが普通なのですが、今回、まったく逆の「指示待ちに徹してください」という方針で何とか完了。あとは、この方式をとりつつ、どれだけ時間を短縮できるか、それが来年度の課題でしょう。
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 で、体育大会とは何の関係もなく登場しているのが、プラチナ・プレッピーの3本揃い。萬年筆はよく知られていますが、ボールペン、そしてユニークな形のペンシルもいっしょに入手できました。萬年筆とボールペンでキャップになっている部分、ペンシルではお尻の消しゴムのキャップになっております。

 実はこういう廉価な萬年筆、あるいは萬年筆タイプの筆記具、けっこう使っている生徒を見かけます。彼ら、彼女らが将来、萬年筆ユーザーとして定着してくれると良いなと思いつつ、いろいろ聞いてみますと、やはり、さまざまな色が使える、というところが大きいようです。そう聞くと、ますます期待が持てますね。

2009年10月14日 (水)

鉄道の日

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 えっ!? となりそうな1枚。今日はカメラが手元になく、わんこの写真が撮れないため、にゃんこの登場となりました。でもこれ、生身の猫ではないのです。

 奈良、猿沢の池から少し南に入ったところにある天ぷら 飛鳥さんの店内、梁の上に置かれたぬいぐるみのうちの一つです。

 お値段的にそうちょくちょく行けるお店ではないのですが、この前久しぶりに訪ねてこんなものを発見した次第。やや暗い目の店内で携帯電話のカメラという悪条件ですので、猛烈にノイズが出ておりますが、食事をする客を覗き込んでいる、という感じで、はじめて見るとドキッとします。
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 京福電鉄モボ301の車体側面にある社名板です。今日は鉄道の日。15年ほど前までは鉄道記念日といっておりました。

 モボ301系は、黒部のトロリーバス(法律上は電車扱い)をのぞくと、トロリーポール付きで新製された最後の系列となる車両で、このモボ301号のみが残っております。

 今日は鉄道に乗ることもないなと思っておりましたら、京都に住む妹からPC操作に関するSOS。妹の家の近所にはクルマを停めておけないため、京福電鉄の駅前に駐車して電車で訪ねました。妹夫婦は、興味のあるソフトをインストールしてみたり、ネット閲覧をする程度の普通のユーザですが、その普通のことを積み重ねた結果、PCは実にひどい状態になっておりました。
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 わかる人ならすぐわかりますが、この駅から電車に乗りました。こうしてみると、江ノ電と嵐電、車両の塗装も実に似ていますね。知らない人なら系列会社だといわれても信用することでしょう。電光掲示板のニューズがえらい文字を出しておりますが・・・。

 で、下の方に貼ってあるポスターも実によくつくってあります。長谷の大仏と金閣寺、その間に架かっているのは渡月橋でしょうか。で、この提携にどのようなメリットがあるのか、また暇があれば調べてみたいと思います。
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 で、よくできている、と書いて思い出したのが、大阪市交通局の地下鉄車内につられているマナー啓発のための広告。一連のシリーズになっていて、内容は大まじめですが表現はくっだらんダジャレという、そのギャップがとっても素敵です。鉄道の日にちなんで、お気に入りのものを一つご紹介しておきます。でも、大阪人はみんなこんなんや・・・とは思わないでくださいね。
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2009年10月13日 (火)

ヒヨっ子

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 たまたまピントが来ないうちにシャッターが切れて、回想シーンの中の犬になってしまった「ちち(仮名)」さん。失敗作ですが.こうしてみるとなかなかいい雰囲気が出ているようにも思えます。生後14ヶ月の彼女ですが、まだまだ子ども。昨日、トリミングしてもらっているときの表情は何とも心細そうなもので、日頃、偉そうに吠えたり噛んだりしている姿からは想像できないヒヨっ子ぶりでした。
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 こういう変なものばっかり入手している人だと思われても困る(何が?)のですが、また手に入れてしまいました。よくあるA4ファイルサイズのプラスティックケースの中には、「チキラーズ」のキャラクター文具が詰まっております。

 「ちち(仮名)」さんがまだまだヒヨっ子だからといって、なにもヒヨコのキャラクターを出さなくても良さそうなものですが、この手の使うより見たり見せたりして楽しむ文房具、嫌いではありません。
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 便箋に封筒、はがき、メモパッド、ボールペン、割り箸に見える鉛筆、そしてクリアファイル。以上がヒヨコの絵が入ったもので、ほかにチキンラーメンの袋入りとカップ麺それぞれを摸した消しゴムが入っております。カップヌードルの形をした消しゴムは友情出演です。

 もしこういうセットをもって授業に出る生徒がいたら・・・嫌ですね、はっきり言って。頑張らないと、キャラクターに食われてしまいます。食べ物のキャラクターに食べられては洒落になりません。
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 願わくば、チキンラーメン誕生何周年記念、とか、チキンラーメン愛用者プレゼント企画とかで、チキラーズの萬年筆なんて出ないものでしょうか。キティちゃんはあちこちで出ているので、どうかひとつ、日清食品さんにご英断いただきたいところです。

2009年10月12日 (月)

京都をぶらつく・その2

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 たこ焼きソースが気になって仕方がない「ちち(仮名)」さん。私自身、少しでも関西人らしくなる努力の一環として、どろっとしたソースは常備することにしておりますが、娘にいわせると「これ以上関西人になってどないすんの」という状態だそうです。たしかに、ボケて欲しそうにしている人を見るとボケますし、ノーサインでも鋭く突っ込むようにしておりますが、それもこれも、よりよい関西人を目指しての修練のつもりなのですが・・・。

 今日は2頭共にシャンプーの日。若くて綺麗なお姉さんに洗ってもらってさぞや嬉しいだろうと思いきや、通信簿には「もう少しがんばりましょう」と書かれてきました。シャンプーは嫌がるわトリミングは拒否しようとするわで大変だったようです。
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 JR東海が「そうだ京都、行こう」ってなキャンペーンをやってますが、そのポスターに出てくるお寺、皇室の菩提寺としても知られ、御寺(みてら)ともいわれる泉湧寺(せんにゅうじ)です。丑三つ時には静かに眠ることでよく知られる東山三十六峰の一つ月輪山の麓にあるので、総門から続く緩やかな坂を登り切ったところから、写真のお堂に向かって降りていくような形になります。お寺というと階段の上、というイメージからすると変な感じがします。この先、紅葉の季節になると大勢の人で賑わう東福寺のお隣、ともいうべき場所にあります。

 実は今回、不純な動機で京都へ行きましたので、それを隠すためにこちらのお寺をまず拝観。身も心も浄化されたところで、本来の目的地に向かいました。
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 九条通りから大宮通、さらに四条通りへと、京都の市街地南部から中心部にかけて循環する京都市バス207系統に乗って目的地を目指しますが、例によって四条通は大渋滞。たまらず四条高倉で降りて寺町通りまで歩きますが、人の波をかき分けかき分け、大変疲れる行軍。その間、先ほどまでお世話になったバスに追いつかれることはありませんでした。この四条通り、四条駐車場と改名した方がよいのでは、といつも思います。

 この記事をみて、花梨でできたペンケースだとは思わず、何とおいしそうなフレンチトースト!っと思ってしまった私。以来、フレンチトーストが気になって仕方ありませんでした。自宅では、硬くなりかけた食パンを使って作りますが、料理の知識も腕もないので甘い味を出そうとするとアホみたいに砂糖を入れなければなりません。
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 個人的には、神戸のホテルオークラで出されているようなものを「由緒正しい」フレンチトーストだと思っておりますが、喫茶店でそういうものにはなかなか出会えなかったのです。やっと出会えたので撮影するのも忘れて飛びついてしまい、途中で気づいて残る半分を撮影した写真。これはメープルシロップをかけた状態ですが、本来、これもかけないのが清く正しいかと。

 京都には、イノダコーヒー前田珈琲など、フレンチトーストを出す喫茶店がありますが、いずれも私の思うフレンチトーストとは少し違うものでした。その点、こちらのお店、スマート珈琲店さんは、希望通りのフレンチトーストを食べられるお店でした。午後2時半まで営業のランチメニューも、個人的にはツボでありました。

 秋、京都をぶらつくにはいい季節です。

2009年10月11日 (日)

べちょべちょ?

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 身繕いにいそしむ「くま(仮名)」さん。ゆっくりとした動きに見えて、写真に撮るとブレてしまうのです。仕方なくストロボを焚いたところ、白いところがとんでしまいました。柴犬は清潔好き、と言いますが本当のようで、暇があればこうやって身繕いをしております。

 不思議なのは、犬に手を舐められるとべちょべちょになるのに、身繕いをしたところを触ってもさらっとしていること。舐め方にコツでもあるのでしょうか。犬が話せるならぜひ聞いてみたいところです。
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 注目の的、セーラーの顔料ブルーブラックインクです。セーラーがリアルブルーブラックインクを開発中、などという噂は耳にしておりまして、おぉ「極青」かぁ、なんて言っておりましたが、それではあまりに言いにくいので候補にも入らなかったことでしょう。青墨という、なんともおもむきのある名前で出てきました。

 実は昨日、寄り道をしていたのは、このインクを買うためでもあったのです。
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 キャップの色と合う、というだけの理由で、グランザス・ネオに吸わせてみました。極黒を入れて使っておりましたので、ペン先まで抜いてお掃除しての入れ替えです。比較対象として、セーラーのジェントルインク系のインクが入ったプロフィット75、さらには同じ青の顔料系ということでプラチナの顔料ブルーを、ロットリング・サーフに吸わせてみました。

 下手くそな文字が書かれている紙はトモエリバー。ご存じ、ほぼ日手帳のなれの果てで、書かれず1年を終えたページを天糊仕様のメモ用紙にしたものです。
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 当たり前といえば当たり前の結果。やってみるまでもなく、こうなることはわかりきっておりました。特に染料系のジェントルインク、水の中ではこのまますべて流れてしまうのでは、というほどに滲んでおります。

 実際、水に入れた状態でこすったりしますと、水からあげたときに読めないほどになることもありますが、今回はチャポンとつけて引き上げる、というだけのテスト。引き上げられたメモ用紙はご覧のような状態です。
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 けっこう読めますね。あり得ないところに文字が見えて変な感じがしますが、この紙の下にもう1枚、書き損じた紙を置いてあって、そこに書かれた文字が透けて見えているのです。

 やはり顔料系インク、頼もしいですね。この中でプラチナのものは、指についても石けんで洗うと綺麗にとれるのがおもしろいところです。あとは、ペンに入れたらこまめに使う、ということさえ心がけておれば良いわけですが、実はそれが一番難しいことでもあるのです。特に、何本か(何本も、ではありません)持っている人にとっては。ね。
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2009年10月10日 (土)

鉄人再び

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 両方の前脚を少し重ねて、おしとやかな姿勢をとる「ちち(仮名)」さん。お散歩から帰ってきたばかりなので、ちょっと一服、というところなのでしょう。この状態でもう少し近くに寄っていくと、ガッと立ち上がって騒ぎはじめるのです。

 ちょくちょく覗く元町高架下のペットショップに、先週、柴犬が2頭入荷しておりました。白いのは情けない表情をしてうつむき加減、いかにもおとなしそうな仔。黒いのは精悍な感じで活発に動き回っており、時折声を上げておりました。今日覗いたところ、元気のよい方がいなくなっていました。飼い主さんはきっと苦労されることでしょうが、それもまた犬の個性。お互いに楽しい生活を送られることを祈ります。

 思えば、我が家に来る前、「くま(仮名)」さんはおとなしくしており、「ちち(仮名)」さんはやかましく鳴いていたのです。そこに気づいておれば、我が家の居間ももう少し静かになっていたのかも知れません。
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 これまた、ビルの街にガオォー、です。神戸、新長田駅前の鉄人28号。前回訪れた日を最後に覆いが取り払われたようです。こういうとき、普通の人は残念がるものですが、私は良かったと思ってしまいます。で、覆いの取り払われた鉄人を見に行ってきました。

 まずは所用のため六甲アイランドへ。そこで時計を見て、ル・ボナーさんに寄るのをやめて慌てて新長田へ移動。着いたときには黄昏時でした。この鉄人、身長は18メートルですが、腰を落として構えたこの姿で約15メートルの高さだそうです。お台場のガンダムと比べて背が低いように感じたのはそのせいだったのですね。
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 正面から見た鉄人。撮影者は北を向いております。写真の下端、鉄人の脚の下に見える緑色の帯のようなものがJRの電車です。西明石方面行きの電車が新長田駅を出てすぐ、左手の車窓に鉄人の背中がちらっと見えるはずです。

 鉄人の周辺は夕方というのにけっこうな人出で、皆さん携帯電話を手に写真を撮られてました。あの距離で小さなストロボを焚いても真っ黒に写るだけ・・・・・と思ってみておりましたが、皆さん満足そうにされていたところを見ると、最近の携帯電話についているカメラはけっこう凄いのかもしれません。
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 これで引き上げればよいものを、寄り道をしたばかりに家人から顰蹙を買うことになったのですが、その話はまた後日に。

2009年10月 9日 (金)

壊れた・・・

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 ぬいぐるみをパクッとくわえる「くま(仮名)」さん。どこかで見たぬいぐるみ・・・そう、一昨日の記事で「ちち(仮名)」さんがおもちゃにしていた「象」のぬいぐるみ。実はこれ、象ではなくてバクだったようです。認識プログラムのバグで、バクを象と見間違えた・・・と。

 そしてこのぬいぐるみ、グッと握るとメロディが流れます。ということは、お腹の中に電池やメロディIC、それらの載った基板が入っているわけです。象と見間違えたばかりか、当たり前のこんなことにも気づいていなかった私、飼い主失格です。
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 何と恐ろしい・・・。最初は次男のおもちゃか何かを引っ張り込んだのだろう、と思っておりましたが、与えていたぬいぐるみだったとは。「くま(仮名)」さんはここまでやらなかったので油断しておりました。若くて猛々しい「ちち(仮名)」さんの場合、簡単に食い破って臓物を出してしまうのでした。コンデンサやボタン電池をかみ砕いていたら・・・と思うとぞっとします。

 体育大会用に借りたテントを運ぶため、トラックを借用して、運び終えたと思ったら・・・運転席の窓ガラスが上がりません。パワーウィンドウのモーターが壊れてしまったのです。TAITANでしたので一番近い奈良マツダの大宮通り店に電話したのが19時前。じゃあどうぞということで持ち込んだら、お店は18時15分までの営業だったのでした。

 恐縮しつつ応急処置をお願いしたところ、5、6人がかりで約1時間。けっこうたいへんそうな作業の末、ガラスを上げて固定していただくことが出来ました。その上、このぐらいのことしかできずにすみませんと頭を下げていただいて、さらに恐縮。奈良マツダ大宮通り店の皆様、本当にありがとうございました。
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 20時を過ぎ、かなり寒くなってきたところでトラックを返却。やれやれとエスカルゴに乗り込んでエンジンをかける、と、ここまでは順調でしたが、寒さに弱いエスカルゴ君、暖気が足りなかったためにあえなくストール。それっきりエンジンに火が来なくなりました。

 今シーズン初の始動不可。慣れた手つきで#8139して、JAFに引っ張ってもらって帰宅しましたら、1枚のDVDが届いておりました。妻が仕事に使っていたUSBフラッシュメモリが認識されなくなり、データサルヴェージをお願いしたのが返ってきたのです。請求額は驚愕の95090円。データのバックアップは毎日とっていても足りないほどです、ということを思い知らされました。

 では中身を見てみよう、とPCの電源を入れても、ディスプレイに何も映りません。電源すら入らないので、このディスプレイご臨終です。本当にいろんなものがよく壊れた1日でした。

2009年10月 8日 (木)

木の日

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 ご存じ「くま(仮名)」さんの食事風景。まずは毛布で顔の前に「お膳」をこしらえてから、その上に餌鉢を引っ張り上げ、悠然と食べ始めます。脚の様子を見る限りではまったく緊張感がありません。

 私の暮らしているあたりでは、めったに被害を受けないせいか、台風が来ても緊張感が薄いように感じられます。子ども達が「学校が休みになる」ということだけで警報が出ることを期待するのもそのせいでしょう。ちょくちょく被害に遭っているような地域に暮らしていれば、そんな馬鹿なことを考えるはずもありません。今回の台風は強力でしたので、近所では老朽化したアパートの屋根が丸ごと飛ばされるという被害も出ました。夜中に屋根がなくなるなんて、住んでいた人はどれほど難儀をされたことでしょうか。
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 昨夜20時前に発令された警報は今朝の7時になっても解除されず、まずは午前中の休業が決定。それから正午まで、普段は磯野家のテレビにも負けないぐらい消えたままの職員室のテレビが大人気。結局、警報が解除されたのが12時20分でしたので、本日は休校となりました。

 このテレビもあと2年で使えなくなるわけですが、新しいものを買う目処は立っていません。スクールニューディール計画によって、地上波ディジタル対応の機器が導入される予定でしたが、問題はこれが補正予算によるものであること。急がないから今回は凍結、となる可能性も否定できませんし、凍結されたまま放置される可能性もあります。何せ、教育にお金をかけても票にはなりませんから。
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 さて、今日は日本木材青壮年団体連合会が提唱する「木の日」。漢字の十と八を重ねると木になるから、ということだそうです。それにちなんで、というわけでもありませんが、8月13日の記事で紹介した長野県売木村産の材を使ったペンケース、その2本用をご紹介します。
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 まず、2本用は蓋付きです。さらに、1本用のものはペンを収める部分が四角い断面の溝でしたが、こちらは丸く刳られております。どちらでも収納に関係はなさそうですが、丸く刳られている方が見た目がよいのは確かです。

 現在製作が滞っております可搬箱型収納什器も、このケースのように溝は掘りっぱなしとして、ペンの長さに合わせてコルクを移動させて固定するという方式にすれば、比較的楽に完成できそうです。
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 あとは、溝にフェルトを張るかどうか、ということぐらいでしょうか。新型インフルエンザの感染拡大と台風の襲来。この二つで予定が狂いまくっておりまして、じっくりと木工に取り組むような気分ではありませんが、この3連休に少しずつでもすすめることができれば、と思っております。問題はやはり、構想力と腕前ですが・・・。
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2009年10月 7日 (水)

台風の夜

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 象のぬいぐるみをくわえて立つ「ちち(仮名)」さん。台風の接近で雨風が強まっておりますが、お座敷犬の彼女たちはそんなこと知る由もなく、人を見れば遊んで頂戴とラブコール。くわえている象さんも、このシャッターが落ちた直後にポトリ。お決まりのくわえては落とし、拾ってもらっては・・・の繰り返しの中で、置きピンで何とか撮れたのがこの1枚なのです。

 台風が近づいたとき、私の周囲には、被害を心配するより「警報が出るか?」ということを気にする人の方が圧倒的に多いように思います。不謹慎きわまりない話なのですが、残念ながらそれが実態。子ども達は学校が休みになると期待に胸をふくらませ、教師は授業の遅れを気にかけながらも、生徒のいない学校で仕事を片付けられるかも、と淡い期待を寄せるのです。

 ただいま、7日の23時23分。明日8日の午前7時現在で何らかの警報が発令されていれば、とりあえず午前中は休校となります。さて、どうなりますか。タイムマシン的Blogですね。
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 職員室では、私を含めて2、3人が「警報による休校はない」と主張。根拠は台風のスピードアップです。一方、休校に期待する?勢力は、台風が通り過ぎても雨風は残るし、そのあとに洪水のおそれもあるから、警報は解除されずに休校になると言い張ります。

 他愛のないことを言っておりましたら、本日21時以降、学校に避難所が開設されることが決定され、それに伴って校長と教頭は学校で一夜を明かすことになりました。

 その校長と教頭によろしくお願いしますと頭を下げて帰宅した私は、グリーンの軸が美しいシェーファーを取り出してお掃除。シェーファーが好きなのですが、あまりにも多岐にわたるバリエーションの故に、モデル名などを整理して記憶することは放棄しております。ですので、これはタッチダウン式の吸入機構を持ったグリーン軸でインレイドニブの奴、ぐらいのことしか知りません。
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 何の変哲もない緑の軸とシルヴァーのメタルキャップ。このコントラストがすごく美しいと感じます。インレイドニブをそっと指でなぞると、スキーのジャンプ台を平らにしようと頑張りました、という感じの絶妙な反り具合。

 インク瓶にペン先を浸けて、引き出した筒をグッと押し込み、プシュッとインクを吸入。先人がこの機構を編み出してくれたことに感謝する瞬間です。たいそうな機構でありながらあまり多くのインクを吸わず、こまめなインク補給が必要になるという欠点さえ、むしろ美点であると思えてしまいます。そんな自分はホンマにアホやと思います。

 さて、今夜は台風関連のニュースを何度も何度もチェックしているうちに寝不足になる人が多いことでしょう。私は警報での休校はない、という方に3000バーツ、ですので、今夜は早めに寝ることにします。
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2009年10月 6日 (火)

日記の効用

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 伸び上がる「くま(仮名)」さん。今日はケージの外で遊んでくれないの? と飼い主を責めるような目で見つめます・・・なんてことはなくて、次の写真のような状態で寝ていたのです。飼い主が空になったお菓子の袋を小脇に抱えてケージの側を通ったので、「お、おやつっ!?」と跳び起きた、というだけのことでした。

 それにしても今日はよく降りました。明後日には台風が直撃するんじゃないかという状況です。追い打ちをかけるように銀座松屋さんからの電話。LAMYのダイアログ3の入荷が遅れており、ヘタをすると11月にずれ込むかもしれない、という連絡でした。予約をされている皆さん、何か連絡はありましたでしょうか。
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 手近にあるせんとくんグッズ、今回は消しゴムです。本体よりむしろこのパッケージが気に入っております。

 中央に大きな顔して鎮座している ラバー消しゴム の文字が書かれた部分、これこそ消しゴムに見えますがただの厚紙で、両脇が消しゴム本体です。見ようによっては消しゴムより目立ってしまっているパッケージと、しつこいようですが ラバー消しゴム という頭痛が痛い系の商品名が素敵です。

 相当先のことだと思っていたのに、来年は平城遷都1300年祭。よいシーズンには渋滞でクルマが動かなくなるのかと思うと憂鬱ですが、皆さん、ぜひ電車で奈良へお越しください。
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 忙しさのあまりしばらく沈静化していた萬年筆熱がぶり返して、もう2年ほどになります。若い頃は、それこそ清水の舞台から飛び降りる思いで萬年筆を買っておりました。それも東京へ行ったついでにアメ横で安く、というオチがつくのですが、これを買っておいてよかった、と思うモノが数々あります。

 萬年筆を買ったので手紙を書こう、と思っても、そうそう書けるものではありません。経験者によれば、毎日手紙を書く、ということを無理にでも続けていると苦にならなくなるそうですが、私はそれ以前にスタートが切れません。そこで思いつくのが日記を書くこと。萬年筆に合った紙質のノートにさらさらと日記を書いて、ではお休みなさい、というのに憧れます。

 しかしながら、日記というものは、我々3日坊主族にとっては永遠に仲良くなれない相手です。ノートを開いてペンを握っても、今日は何もない日であった。おしまい、というのが3日も続けばいい方です。
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 そんな我々を奮い立たせてくれる名言が「ブタもおだてりゃ木に登る」です。自分で書いて自分で読むだけの日記なら、好きなことが書ける代わりに続きませんが、Weblogはなぜか続くのです。誰かが読んでくれていると思いつつ書いて、コメントでもいただこうものなら、それこそ木どころか天にも昇る心地になる、それがイチビリの本質というものです。

 自分のBlogを持っていると、初対面の人とでも、犬や萬年筆の話題でスッとお話に入れます。これも効用といえば効用でしょう。そして何より、日記はおろかメモさえとれない私が、昨年の今頃何をしていたか知ることができる、これが何よりの効用だと思っております。 

2009年10月 5日 (月)

レモンの日

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 ゴムでできたレモンを見事キャッチした「ちち(仮名)」さん。動きが速いのでストロボ撮影になってしまい、例によって目が光っていますが、これぐらいなら「碧く澄んだ瞳」ともいえそうです。

 キャッチしたレモンは、すぐにケージの外へポトリ。飼い主がそれを拾って投げると、またキャッチしてポロリ。飽きることなく延々と続くこの遊び、いつも飼い主が先に飽きてしまうのです。

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 これまで頑なに萬年筆を拒んできた娘が、丸善の2代目檸檬で檸檬と書いているところ。残念ながら、彼女が萬年筆に目覚めたわけではなく、あくまで撮影に協力してくれただけです。

 こうしてみると、かつての私と同じく左ひねりぎみで、筆圧もそれほど低くはなさそうですが、寝かせ気味に持っているあたりは今後に期待が持てそうです。今日の経験がきっかけとなって萬年筆の良さに気づいてくれるとよいのですが・・・。

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 檸檬哀歌ではなく、レモン哀歌でしたね。

    そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
    かなしく白くあかるい死の床で
    わたしの手からとつた一つのレモンを
    あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
    トパアズ色の香気が立つ
    その数滴の天のものなるレモンの汁は
    ぱつとあなたの意識を正常にした
    あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
    わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
    あなたの咽喉に嵐はあるが
    かういふ命の瀬戸ぎはに
    智恵子はもとの智恵子となり
    生涯の愛を一瞬にかたむけた
    それからひと時
    昔山巓(さんてん)でしたやうな深呼吸を一つして
    あなたの機関はそれなり止まつた
    写真の前に挿した桜の花かげに
    すずしく光るレモンを今日も置かう

 昭和13年の今日、死の床にある智恵子に光太郎が手渡したのはサンキストのレモンだったそうですが、これは近所のスーパーにあった98円のレモン。ちなみに今日はレモン忌で、梶井基次郎の亡くなった3月24日は檸檬忌。両方ともレモンの日と呼ばれることがありますが、どちらかといえば今日の方が「レモンの日」とよくいわれているような感じです。

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 ところでこのレモン、買ってきたのはいいけれど、さてどうしたものでしょうか。長男が風邪気味なので汁でも搾ってみましょうか。新鮮なレモンほど固くて搾りにくいので、台の上で転がして少し中身を崩してやることで柔らかくなって、より多くの汁がとれるようです。その昔、グラハム・カーもよくやってましたが、最近では電子レンジで軽くチンとやってから搾る、という方法も広まっているようです。

 

2009年10月 4日 (日)

京都をぶらつく・その1

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 目を輝かせて「伏せ」をする「ちち(仮名)」さん。目の前の飼い主の手におもちゃが握られていて、それがもうすぐ投げられることを期待しているのです。少し前までは、投げられたおもちゃを拾ってきて自分だけで振り回しておりましたが、最近は「ねぇ、引っ張って」という感じで飼い主の前まで持ってきます。

 彼女が口にくわえているおもちゃを引っ張ってやると唸り声を上げながら左右に首を振って全力で引き戻そうとし、飼い主に取り上げられると、写真のような「伏せ」の姿勢をとるのです。だいぶん、賢くなってきた感じです。
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 ふと訪ねてみたくなって行ってきました。京都一乗寺の恵文社書店です。かつて京都市内のバスは全てここを通るとまで言われた京阪三条から北へ2駅の出町柳駅から叡山電鉄に乗って一乗寺駅へ。しかし、出町柳駅に叡電の「きらら」が入線していたのに写真も撮らずにスルー、という、鉄っちゃんとしては致命的なポカをやっております。まぁ私は撮り鉄ではなく、むしろ撮り鉄嫌い派なので、それもよしとしましょう。

 恵文社書店は、ずばり「変なもん」がいっぱいの本屋さんです。書籍の品揃えがまず「変」なことに加え、扱っている雑貨も「変」なのです。さらには併設されているギャラリーで「変」な展示をやっております。私のようなしごく普通の人間にとって、たまにはこれぐらいの刺激も必要でしょう。
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 その恵文社では、「水縞」の「文具月間 '09 秋 ~京都編~」という展示会が開かれておりました。そこで買ったのが写真のカレンダースタンプ。これからの季節、上着のポケットに入れておく小型メモ帳に、月が変わるごとにこれを捺す、という壮大な計画です。3日坊主の私が、30日ごとにスタンプを捺せるのか、それが最大の関心事です。
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 1日から28日までは、縦に並ぶ数字が一体になっており、29日以降はひとつずつバラバラに。これによってどんな月のカレンダーもスタンプにすることができ、なおかつ数字がビシッとまっすぐに並びます。

 曜日表示も日曜だけが別になっているので、週の初めを月曜にも日曜にもできるのです。これの大きなものがあれば、数学の授業でも題材として使えるのに、と思うと少々残念ですが、アイディアはしっかりいただきました。
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 精度もしっかり出ているので、気持ちよく使えそうなこのスタンプ。実を言うとほかにも物欲を刺激されたものがいろいろあったのですが、そこをグッとこらえてのこの1品、なのでした。
 
 本日の京都散策、実は他にも目的があって、そっちの方がメインやったんとちゃうか? というところなのです。でもそれは、文具や萬年筆とはまったく無関係なもの。いずれ近いうちに「その2」としてご報告いたしましょう。

2009年10月 3日 (土)

ちゅうしゅうの名月

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 名月をとってくれろとなく子かな、ではありませんが、おもちゃとして下賜されたストッキングで綱引きに興じる「くま(仮名)」さん。彼女に限らずわんこはこの手の遊びが大好きですね。次男が脱いだ靴下を咥えてきたので、伝線が入ってお釈迦になったストッキングで気をひいて奪還の成功した瞬間です。

 すぐに本気になる「ちち(仮名)」さんと違って、「くま(仮名)」さんは少し余裕を持った遊び方。やはり大人の余裕でしょうか。
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 今日は中秋の名月です。焼き豚を食べながら見るのはちゃあしゅうの名月。あの月はでこぼこで肌が荒れている、などと言いながら見るのはちゅうしょうの名月。いずれにしても、この日はあくまで旧暦の8月15日であって、満月の日とは限らないのです。事実、今年の場合、満月は明日4日です。

 レアロに吸わせているインクは「仲秋」です。旧暦で秋といえば7月から9月。これに中国で兄弟の順を表す孟・仲・季をつけて、真ん中の8月が「仲秋」なのだそうです。そうなると、8月に見る月はすべて「仲秋の月」ということになります。

 一方の「中秋」は、それこそ秋のど真ん中、ずばり8月15日絶対指定なので、今日のお月さんは「中秋の名月」というのが正しい、というのが多数意見のようです。
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 どちらにせよ、「仲秋」というインク、いい色ですね。調子の悪いボールペンならこれよりひどい色でも「黒」というのがありますから、お仕事にも使えそうな感じです。色彩雫シリーズにも冬将軍と霧雨という灰色系のインクがありますが、それらはハッキリと青っぽい灰色、赤っぽい灰色という性格で、黒を薄くしたような灰色、ということになると、この仲秋ではないかな、という感じがします。

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 字の下手な人の特徴、それはまっすぐであるべき線をまっすぐかけないことだ、と聞いたことがありますが、まさしくその通りですね。線がまっすぐにかけないのは性格が・・・・・といわれることも良くあります。字が下手だと、本当に悲しいことばかりです。これで書き味の良い筆記具がなかったら、世をはかなんで・・・となりかねません。萬年筆があることに感謝すべきでしょう。

 余談ですが、中秋の名月の日は晴天になる確率が低い上に、必ず仏滅になるのです。大安とか仏滅とかいう六曜は、明治以降に吉凶に関連づけられたものらしく、占いをして「この日が大安」とするのではなく、旧暦の月と日を足したものを6で割った余りによって自動的に決定されるものです。

 余りが0なら大安、3なら友引、5なら仏滅です。8と15を足した23を6で割れば余りは5。ですから8月15日は絶対に仏滅になるわけです。ちなみに私は、仏滅の日に結婚式を挙げました。式場が空いていて、しかも安かったものですから。
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2009年10月 2日 (金)

偉大なる魂

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 遊びをねだっている最中に袋を開ける音を聞きつけて「んっ、食べるモン?」と音のする方を見やる「ちち(仮名)」さん。1歳2ヶ月、だいぶ大人びてきましたが、まだまだ子どもっぽい感じが抜けません。

 こういう姿を見て「子どもやなぁ」と感じつつ、ふと自分の子ども時代を思い出すことがありますが、それは封印したいことばかり。何より、そのまま歳だけとっているところなんかは最も忌むべきものです。自分のあらゆるところが嫌なので、絶対に子供はつくるまい、と思っていたのですが・・・・・。でもこれは、子どもを育てることで少しでもマシになりなさいという導きなのかもしれません。
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 今日10月2日は、インド独立の父、マハトマ・ガンジーの生まれた日です。写真の字消し「ガンヂー」のスペルがGANGYとなっているのが本当かと調べていて知りました。マハトマ・ガンジーの英語表記はMahatma Gandhi、まったく違いますね。

 ガンヂーインキ消しを製造していた丸十化成は、残念ながら今年2月に事業を停止しています。中学生の頃から、気合いの入った文書は萬年筆で書く、と決めていた私。文字が下手くそなことに加えて、何度も書き間違えるので、このインキ消しは必需品でした。黒インクが消えないことを知って青インクに変えたほどです。
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 1液と2液との間に見えるものは吸い取り紙。消したい文字に1液を塗り、そこに2液を塗ります。最後にもう一度1液を塗っておしまい。タイミング良く吸い取り紙を使うと、それほど書いている紙にダメージを与えることなく文字を消すことができます。

 しかしながら、これを使うのには修練を要します。最後に1液を塗るのがポイントで、これがうまくいってなければ消したあとに文字を書くことができません。さらには、紙が十分に乾く前に字を書いて鋭利なペン先で破ってしまうことも良くありました。
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 同社の代表的製品となったミスノンとは違い、これは蓋の裏に付いている棒で塗るようになっていました。今となっては、これは理にかなっているように思いますが、がしがし使っていた当時はむしろハケ塗りの方が良いと思っておりました。

 何よりこれを使うときには塩素臭が強烈だったことが記憶に残っています。写真のものは、開けてみてもそれほどの匂いがしませんので、もうすでに能力が失われているのでしょう。事実、まったくといっていいほど消えませんでした。

 インキ消しとて万能ではなく、書いて放っておけばすぐに色あせるような青インクを消すことができるだけでした。封印したい過去を消してしまえるようなものがあればなぁ、と都合の良いことを夢想してみるのですが、そんな思いもはかなく消えていくのでした。
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2009年10月 1日 (木)

トレドの日・10月

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 とっても気持ちよさそうに眠る「くま(仮名)」さん。ひとしきりケージの外で走り回っておやつをもらったあとの姿です。いつものことながら、本当にお気楽極楽でうらやましい限りです。

 朝、家族みんなが職場や学校に出かけたあと、彼女たち2頭だけが家の中にいるわけです。飼い主が帰ってきて、遊んでくれたり餌をくれたりすることを疑わずにじっと待っている犬たち。本当にけなげですね。
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 今日は借り物のトレドをご紹介。先月の赤トレドM710も遠からずお嫁に、ということでしたが、こちら黄色のM910は同僚に依頼されて手に入れたもの。M800かM1000を買おうとお店に行ったものの、どちらも軸が軽くて気に入らなかった・・・と話す同僚に、それならばとM900を握らせた私は、まさしく悪魔。哀れな同僚は魂を奪われてしまったのです。

 けれども問題は価格。まともに買ったらとんでもないので、例によってeBayで探すことになりました。600ドルほどで落札されたものもありましたが、結局は信頼の置けるセラーを選んでの落札。それでもM1000ほどの価格でした。
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 シルヴァーの軸は大好きですが、トレド系に関していえば700、900の方が好みです。使い始めはきんきらきんですが、少し経つと金色が落ち着いた感じになってくる、そういう状態のものがとても好きです。

 M710、M910については、現行品として存在しないから人気が高い、ということも多分にあると思います。やはりトレドはカラフルであるよりどっしり落ち着いている方がよいと考える私は、色物トレドが好きになれません。

 それでもまだ、赤いのは何とか、という感じでしたが、黄色には反対です。同じ黄色でも、胴軸がヴァーメイルになっている麒麟ならまだなんとか、というところです。
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 何やら否定的なことばかり書いておりますが、それでもトレドはトレド。そして、自分のラッキーカラーは黄色だという同僚は満面の笑み。そりゃそうですね。

 BromfieldさんのBlogでトレドのペン先のことがとりあげられてましたが、現行のMニブがついたトレドは一押しです。トレドほどのペンなら柔らかくなくては、と考えがちですが、柔らかいペン先が好きな私でも、トレドに硬いペン先、意外といけるのでは、と思っています。

 事実、手持ちのトレドの中で一番のお気に入りである1万円トレドは、現行Fニブ付き。もし1本だけ残すならこれ、と思えるほど私にぴったりの書き味です。冷静に考えると平凡なのですが、軸の重さとペン先の硬さ、そこに私の書き癖、それらが総合的に高いところでヴァランスしている、そんな感じなのです。

 自分のものではなくても、握ってみるととても気持ちが良いところは、キャップが黄色でも変わりません。トレドの魅力ですね。

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