何かある・・・
ケージから出してもらって、いつものように縄張りをチェックして回る「くま(仮名)」さん。この表情、何か気になるものを見つけたようです。視線の先にあるのは、来客に出した茶菓子の残りと、ソフトバンクのお父さん。お父さんはぬいぐるみだ、と見切ったようで、しゃべらさない限りは反応しません、それよりも残ったお菓子の甘い匂いが気になっているようです。
納戸の整理をしていた飼い主も、懐かしいものを見つけました。ホコリをかぶっておりますね。そこら辺の雑貨屋さんで売っているような、ありふれた小物入れです。どうやって手に入れたのか記憶がないのですが、結婚した当時からコンピュータの脇に置いて使っていたもので、なくしては困る大事なものを入れるのに使っておりました。
で、何やらごちゃごちゃと、大事なものを入れていた・・・という割にはどうでもいいものばかり入っておりましたが、その中にペンが2本ありました。さては埋蔵ペン? キャップをとる手に力が入ります。
クリップのない変なのは後回しにして、まずはごく普通の方から。EXCEEDって書いてあるので三菱のボールペンだろうな、と予想してその通り。おもしろみも何もありませんが、これは書類を大量に書くシーズンに備えて買ったもの。入試関係の書類はもちろん、成績関係その他の保管すべき書類もすべてこれで書いていたのです。私にも、1本のペンで何でも書くという時代があったのです。
油性ボールペンのねちゃっとした感じが嫌だったことと、手持ちの萬年筆が今ひとつ書き味の良くないものばかりだったこともあって、良く活躍してくれました。萬年筆は買ったそのままを書いて慣らすものと信じていた、懐かしい時代ですから、書き味が悪いのは自分のせいだと思っていたわけです。
その後、偶然入った新宿伊勢丹で大橋堂の実演販売に出会い、まんまと買ってしまった1本で萬年筆についての考え方が変わりました。その人の持ち方や書き癖に合わせる、という当たり前のこと。触れてはいけないタブーのような部分でしたが、実演販売で次々ペン先を取り換え、軸を代えて試筆を繰り返す中で「あぁ、これでええんや」と、目から鱗が落ちた思いでした。
その結果、うち捨てられてしまったのが今回出てきたもう1本のペンなのです。高価な萬年筆。書き味が悪いのは自分が悪い、と信じて、次第に使わなくなっていった1本。明日はこのペンをじっくり見ていただこうと思います。
大切な物を入れていたはずなのに、意外とというか案の定というか、後で見ると大した物なぞどこにもない、、という小箱、私のデスク周りにもあります(笑)。
何でそんときは大事だと思ったのか、思い出すこともできない自分が、時々恨めしいです。
今から発掘して、当時のへそくりとか出て来たらうれしいけどな。。。。
投稿: foolsbook | 2009年9月 9日 (水) 00時07分
foolsbook さん
確かに昔の「大事なもの」という感覚、自分のことなのに理解できませんね。
で、肝心のへそくりなんてものは、あるあると思っていて無意識に使ってしまっているものですね。
投稿: つきみそう | 2009年9月 9日 (水) 00時11分
「くま(仮名)」さんの"ん?"って表情がいいですねぇ。
うちのわんこだと、きっと既にお菓子に突撃してそうです。
"EXCEED"と言うと、私の場合シチズンの腕時計を連想してしまいます・・・
投稿: su_91 | 2009年9月 9日 (水) 09時43分
su_91 さん
たぁ~っとここまで走ってきてぱたっと足を止め、じっとお菓子をみているのです。すばらしい嗅覚ですね。
シチズンの腕時計、今もそのシリーズありますね。
投稿: つきみそう | 2009年9月 9日 (水) 12時34分
昔(ふた昔ぐらい?)はこのあたりでも結構、高級なもののように思えましたが・・・・今はこの通りです。
ペンが詰まった箱の中にきっと同じような物がはいっているはずなのに見向きもしません。
大事な物もそれと期を同じくして変わっていくのでしょうね。
宝箱のような物はもう見あたらないです。
なぜだろう??
それにしてもそこで大橋堂が出てくるのがさすがです!
投稿: 二右衛門半 | 2009年9月 9日 (水) 19時57分
二右衛門半 さん
実は私、この趣味にのめり込んだきっかけが大橋堂。けれどもなぜか縁がないようで、1本目は職場の机に置いてあるのを無断借用されたきり戻らず、2本目はお嫁に出そうかと洗浄したあと、どこかへしまい込んでしまったのか、姿を見ません。
投稿: つきみそう | 2009年9月 9日 (水) 22時14分