みんなやってます
何ともすさまじい姿で寝ている「くま(仮名)」さん。こういう姿できめるスケート選手がおりましたが、それが話題になると日本全国そればっかり。先日の選挙もそうでしたが、みんながこれだというと無批判に自分も乗っかる。そういうところが大嫌いです。しんどいだろうなぁと思われても自分が気持ちよければ好きな姿勢で寝る、犬は本当にいいですね。
昨日も登場した書かざる君に載っているのはPILOTスーパーのピンク軸。本来はPILOTスーパー○○○と数字が入るのですが、肝心の数字を失念してしまいました。ゴムサックが硬化していたのを修理してもらいましたので元気にインクを吸い込みます。スイッチフィラーとでもいうのでしょうか、吸入部の末端にあるレヴァーを何度か動かしてインクを吸入する方式で、この時代のPILOT製萬年筆によく見られる方式です。
write no evilっていうのはどう訳せばいいのでしょうか。「書くのは悪」ってことでやっぱり「書かざる」なんでしょうか。ピューター製と思われる何とも愛らしいお猿さん。このシリーズは国内の文具店などでも見かけますが、とんでもない値段で売られておりますね。
で、肝心のペンは14Kのペン先を持っており、とてもスムーズに書けます。このあたりはやはりPILOTで、今まで外れというほどのものに出会ったことがありません。ちょっとガリッとするなぁ、というときでも、ルーペで覗いて爪でぐいっとやるとたいていスムーズになります。しかし、そこからさらに調整してもらうと、得も言われぬ素晴らしい書き味になります。
このところ、調整や修理に挑戦する人が増えておりますので、私のような「してもらうだけ」の人間にとっては心強い限りです。やはり調整はうまい人にお願いするのが得策。みんなやってるからといっても、私は手を出さないようにしております。
旧いものをありがたがってはいけませんけれど、なんとも美しいペン先です。有名なペン、高価なペンが持てれば嬉しいことは確かですが、やはり萬年筆は使ってなんぼです。次世代に伝えるという目的でもない限り、ガシガシ使ってあげたいものです。
萬年筆を愛でるというのはあくまで趣味ですから、多くの人がこうやってるから・・・というのを敢えてハズして、自分の好きなものを好きなように楽しみたいものですね。まぁそういうのを天の邪鬼というのでしょうけれど、向き不向きを考えておいしいところを楽しむのがよいのだと思っております・・・・・。
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自分の好きなモノを好きに楽しむ、正にその通りだと思います。模型列車を大広間にレールを敷き詰め早朝から一番列車を楽しめる旅館がテレビで以前紹介されていましたが、皆さんとてもいいお顔をしていたのが印象的でした。1000円の萬年筆にも人生を喜びを楽しむなんて素敵だと想います。
投稿: 夢待ち人 | 2009年9月 4日 (金) 05時18分
夢待ち人 さん
あの旅館いいですねぇ。屋根裏部屋にレイアウト作って楽しんでいらっしゃる人とか、鉄道模型の世界はある意味萬年筆以上に危険ではないかと思います。
1000円の萬年筆でも楽しめるという意味では国産のちょっと旧いのなんかはおもしろいと思います。
投稿: つきみそう | 2009年9月 4日 (金) 07時42分
この手の万年筆、修理可能なんですか。
ハメ殺しだとばかり思ってました。
でも、はずす技術も方法も分からないので、とりあえず壊してみることになりそうです。
投稿: su_91 | 2009年9月 4日 (金) 09時17分
パイプの部分が抜けるようになっていて、中にはゴムサックが入っています。ただし、お尻のレヴァーが折れたり、その中の機構が破損していると修理不可だそうですので、このパイプ状の部分は貴重です。
個体差が結構あるようで、このペンのものは堅くて抜けそうにありませんが、手持ちのウルトラスーパーのものはスッと抜けます。
投稿: つきみそう | 2009年9月 4日 (金) 10時58分
このタイプのペン先、この時代もあったんですね。
ダブルカートリッジ式もあったように思いましたが。。
普通のカートリッジコンバーター式もありましたね。
投稿: 二右衛門半 | 2009年9月 4日 (金) 19時07分
二右衛門半 さん
ダブルカートリッヂのものはペン先の形にかかわらず持っていませんねぇ。このペンのような吸入方式のもの、65周年のように現行のcon70を造り付けにしたようなもの、そしてカートリッヂ式と、中を見ないとどの方式かわからないペンもありますね。
投稿: つきみそう | 2009年9月 4日 (金) 19時29分