妙に短い
お座りをして家族の手元をじっと見つめる「くま(仮名)」さん。いうまでもなく、家族の手には食べ物が握られております。なんということもない1枚ですが、よくみるとこの子、犬のくせに猫背なのです。前脚が微妙に短いようで、お座りをすると綺麗な三角形にはなりません。その状態で顔を上に向けるとこんな風に猫背になるのです。
久しぶりに、金曜日には金色の万年筆、です。セーラー製のショートタイプで、シャンパンゴールドといった感じの淡い金色です。雰囲気からして、女性が持つことを想定して作られたモノではないかと思われます。
これからの薄着の季節、こういうショートタイプの萬年筆は実に重宝します。普段は(私にとって)欠点となる軸の軽さも、胸ポケットに挿すことを考えるとメリットとなります。国産メーカーのどこかがこのタイプの新製品出すといいのになぁ、と思います。
比較のために引っ張り出してきたのはセーラー21のショートタイプ。並べてみると、ほんの少し短いかな、という程度です。ちなみに、誤解されている方も多いようですが、これのペン先は18K-WGです。セーラー21だからといってすべて21Kのペン先がついているわけではなく、製造時期やお値段に応じていろいろ、ということのようです。
金色の方がものすごく軽いのに対して、胴軸とキャップがステンレスになったセーラー21はしっとりと重くて好みです。ある時期、少し銀色ブーム?的なことがあったのかもしれません。国産各社とも、18K-WGのペン先を出しておりますね。
材質はともかく、見た目の形なんかはほぼ同じ両者のペン先。上等な方の首軸には象嵌風な飾りがありますが、これは桜のはなびらを摸したモノだと聞いたことがあります。
まぁまぁ柔らかい書き味は、この時代のものとして標準的な印象。特別感動するようなものでもなく、けなすほどでもない、というところです。セーラー21も同様で、21Kのペン先のものにしても、価格から考えるとけっこういい書き味、という話なのです。あるきっかけでオークションから姿を消した、なんていうのには首をかしげてしまいます。
話しが大きくそれてしまいましたが、今日の主役、シャンパンゴールドの萬年筆。これも、妙に短いのです。キャップを抜いた瞬間、唖然とさせられる短さです。
これは何なのでしょう。こういう製品なのか、何か別のペンと首軸が入れ替わったものなのか。キャップを短くすると小さくなりすぎるのでこういう風に作ったのでしょうか。「くま(仮名)」さんとおなじく、鼻先が短い。可愛いのかもしれませんが、この短さ、素直には納得できない私です。
このペンは短いですねぇ。
手持ちの女性用セーラー21なんかは、普通の長さなんですけどねぇ。
いろいろと迷走してたんでしょうか?
あるきっかけとは、こちらのブログですか?
投稿: su_91 | 2009年7月18日 (土) 09時29分
su_91 さん
短いでしょ、ほんとに。あるきっかけ、私も犯人の一人かもしれませんね。それでいてそのセーラー21にはそれほど入れ込んでもいないという、とんでもない奴です。
投稿: つきみそう | 2009年7月18日 (土) 10時42分
うーん、ちゃんと機能は果たしているのでしょうか?
普通のカートリッジ、刺さります??
わたしが入手したら早速分解しそうです。
どんなペン芯が入っているのだろう。。
投稿: 二右衛門半 | 2009年7月18日 (土) 19時24分
二右衛門半 さん
そのうちWAGNER例会あたりでお会いできる機会があればお見せしますので、よかったらバラしてみてください。私には出来ませんので・・・。
短いとはいえ、首軸の長さと尻軸の長さを合わせると十分にカートリッジより長いので大丈夫かと。
投稿: つきみそう | 2009年7月18日 (土) 23時21分
セーラーの分解工具なら師匠あたりが持ってらっしゃるかもしれませんから、大丈夫かな?
2種類あって、分解工具を使わないとダメなのと、なにも無くて分解できるタイプとあります。
>長さを合わせると十分にカートリッジより長いので大丈夫かと。
んな甘い物じゃありません!
投稿: 二右衛門半 | 2009年7月19日 (日) 07時03分
二右衛門半 さん
なるほど、なかなか奥が深そう・・・って、奥が深いのなら問題ないのですけれど。
近いうちにおそるおそる(?)カートリッジさしてみて、尻軸がはまるのかどうかやってみます。
投稿: つきみそう | 2009年7月19日 (日) 08時52分
つきみそうさん、尻軸の底が抜けないように注意して実行してね。
実はやったことがあります。
あれはちとショックだった。。
投稿: 二右衛門半 | 2009年7月19日 (日) 15時58分
二右衛門半 さん
ええっ? カートリッジ挿して尻軸を付けるときに抜けちゃうのですか? それって怪力系では・・・。
投稿: つきみそう | 2009年7月20日 (月) 05時35分
長さがきりきりいっぱいであるのと、樹脂が古くて劣化しているのが原因でしょう。
怪力は必要ありません。
投稿: 二右衛門半 | 2009年7月20日 (月) 07時24分
二右衛門半 さん
で、結論なんですが、刺さりません(泣)。というより正確には、
ささるけれども尻軸は装着できない、ということです。
このけったいなペンは何なのでしょうか。このまま二右衛門半コレクションの仲間入りでしょうか。
投稿: つきみそう | 2009年7月20日 (月) 08時40分
やっぱり。。
首軸か胴軸のどちらかが純正とは違うのでしょう。
入手経路によってはたまにあることです。
ショートタイプだからといって、ペン芯が普通より短いことは、普通ありえません。(一部例外と呼べるほどのものも有り)
逆に長いことはあるみたいですけどね。
セーラーのイベントに持ち込まれるのでしょうか??
投稿: 二右衛門半 | 2009年7月20日 (月) 13時48分
二右衛門半 さん
分解してもらいましたら、やはりご指摘の通り。キャップの中に隠れる部分が短すぎることから、その部分にもう一つエクステンションがあったのかもしれない、などという話になりました。
こういうややこしいものはやはり、二右衛門半コレクション入りですな。
投稿: つきみそう | 2009年7月20日 (月) 21時42分