半分
体の半分ほどを毛布にのせて眠る「くま(仮名)」さん。彼女のお気に入りの敷物ですが、時々この敷物の上で寝ようとしないときがあって、そういうときは要チェック。たいてい、粗相をして敷物を汚してしまっているのです。居室のすぐ隣がトイレスペースなのに、間に合わないなんてことがあるのでしょうか。ただ横着なだけ、という気もしないではありません。
今日は1年のちょうど真ん中、半分過ぎた日です。夏越の祓というように、上半期を終えて下半期に向けて、旧暦ですと夏の終わりなので収穫の秋に向けて、気分一新、という日です。しかし実際には、日常に流されてそれどころではなく、あぁ7月になるのか、ぐらいのことでしかないのも事実です。
半分というと、文字通り2分の1ということのほかに、もとは一つであったもの、という意味合いもあります。ちなみに飼い主は、中島みゆきさんの HALF という曲が大好きです。もともと一つで、分かたれてしまったもの。それは、いつの日か再び一つになる、というのは、遠くギリシャの時代にもあった考え方だそうです。
PILOTの歴史に残る名作の一つ、スーパー500。これの復刻版である77周年記念とともに、インクを入れて日頃から使っております。そのうちの1本がこの金キャップ。いつ見ても感心させられる美しいペン先。お尻の方に金色のキャップがささっているとよりいっそう美しく見えます。
ネックレスか何かが入っていそうな、変わった形のケース。あるいは、この時代には普通だったのかもしれません。まだ飼い主がおむつをしていた時代の萬年筆ですから、そのあたり、詳しい方に伺ってみなければわかりません。
で、このケースが収まっていた紙箱の底から発見したのが、片面に半年ずつ、というよくあるカレンダー。この裏面にはPILOTインキ、などと書かれております。
肝心の書き味。本当にまん丸な球がついていて、私の筆記角度と書き癖ですと、まるでカリグラフィのような筆跡になってしまいます。そこで、少しだけスポットをつくっていただいたところ、ごく普通に使えるようになりました。
で、ケースの中をみると、まさしくHALF。もともとそこに収まっていたはずのシャープペンシルの姿がないのが残念なところ。いつの日か、このくぼみをシャーペンシルで埋めてあげなくては、と思っています。実際、1度だけ、さるコレクターの方に見せていただいたことがあるだけですが、分かたれた半分、気長に探していこうと思っております。
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