憲法記念日
とてもいい表情だったのですが、飼い主の腕が悪かったのでセピア調に誤魔化されてしまった「くま(仮名)」さん。定年退職する頃には、この写真を見ながら・・・なんて、ふと悲しいことを考えてしまいました。いつまでも若くて可愛くて元気でいて欲しいものですが、盛者必滅会者定離は宇宙の真理。まぁ彼女の寿命が尽きるより、このWeblogが無くなる方が早いのでしょうが・・・。
今日は憲法記念日。強烈なメッセージを歌に乗せて発信し続けてきた忌野清志郎さんが昨日無くなったというのも、何やらできすぎた話に思えてしまいます・・・。
憲法記念日ですので、昭和22年文部省作の中学生向け社会科教科書を紹介します。今では問題かも、という表現もありますが、読むと感動します。新しいスタートを切るのだ、という意気込みのようなものが伝わってくるように思います。未読の方はぜひ一度。
あたらしい憲法のはなし
憲法を改正すべし、という意見の人が半数に迫る状況だという調査結果が出たそうですが、無理もない話だと思います。忌野清志郎さんだって、今の憲法が施行されたとき、まだ生まれてらっしゃいませんでした。そんな大昔につくられたものが、いまだに現役で通用している、本当にすごいことだと思います。
ここまで打ったところで、iTunesが「雨上がりの夜空に」を流し始めました。何という偶然。どうせみんな書くだろうから、と、昨日も今日も、清志郎さんのことは取り上げまいと思っておりましたが・・・・・。さらに何曲か後に、「トランジスタ・ラジオ」と来ました。あと「スローバラード」でもくれば完璧ですね。
さて、日本国憲法はその第1条で、天皇が国の象徴であると定めております。その天皇家の紋章は、パスポートの表紙でもおなじみの菊花紋。鎌倉時代の後鳥羽条項が菊の紋を好んで用いたあたりがはじまりのようです。そこで今日は、銀の軸に菊花をあしらったPILOTエリート(と思われる萬年筆)を紹介しましょう。以前にも画像だけ登場したペンです。
銀の軸、なんともいい具合になっております。かえって使うことがためらわれるというのが難儀なところ。手に良くなじむ大きさと太さ、そしてこの形。銀の軸は滑りやすそうでいて滑らないのが良いところ。今はなき東京工場製のニブはガチガチに硬いのですが、パパパッと速書きするのにはむしろ好都合です。
毎日こんな風に、犬の写真を撮っては萬年筆の話をだらだらと。難しいことでしょうけれど、いつまでも「平和ボケ」の日本でありますように、と祈らずにはおれません。イデオロギーも生活信条も何もない、流されてばかりいるオッサンの正直な気持ちです。
ああ、この本は私も大学時代に生協で購入しましたね。
一応一通り目は通しましたが・・・たまにはまた眺めてみる必要があるかも。
投稿: 二右衛門半 | 2009年5月 4日 (月) 00時40分
二右衛門半 さん
清志郎さん世代の教員たちから見ると、私なんぞは体制におもねってばかりいて、そういうのが教え子を再び戦場に送るのだ、ということになるようです。
中島みゆきの楽曲なんか聴いていると、そういうことが何となくわかるような気もします。でも私は、勇ましいこと言うより毎日の生活が大切な、何ともヘタレなおっさんなのです。
投稿: つきみそう | 2009年5月 4日 (月) 00時47分
『あたらしい憲法のはなし』は、英語にも翻訳されております。海外の友人にも配って、いろいろと歴史の話をしたこともあります。貧しくても希望がもてた時代の躍動感が伝わってくる本でした。
投稿: Bromfield | 2009年5月 4日 (月) 01時12分
Bromfield さん
貧しくても希望がもてた時代・・・とてもいい響きですし、実際、そうだったのだと思います。とても貧しい我が家でしたが、大阪万博には何度も連れて行ってもらいました。将来に向けて投資してもらったのだと思っていますので、子どもたちにも同じようにしております。平和と希望は大切です。
投稿: つきみそう | 2009年5月 4日 (月) 01時31分
くまさんの質感がいいですね。顔、首回り、胴、思わず触りたくなります。
万年筆はかなり珍しいものと拝見しました。
投稿: ペリカン堂 | 2009年5月 4日 (月) 07時25分
ペリカン堂 さん
この子は本当にむくむくで、白いのが来て偉そうにするまでは肥満気味でした。その意味では、良かったのかもしれません。今では適度にころんとしていて、抱き心地もよろしいです。
大昔に飼っていた犬が散歩の最中に巨大犬に噛みつかれたことがありました。首を噛まれたので「あぁ~」と半分諦めてしまったのですが、何と無傷。むくむくの毛を噛まれただけで済んだのでした。スキンレス系の犬よりこういった二重毛の犬が好きです。
投稿: つきみそう | 2009年5月 4日 (月) 11時30分