指示待ち
この時期、ケージの外に出られない「ちち(仮名)」さんを尻目に、悠然と歩き回る「くま(仮名)」さん。この直前まで、「ちち(仮名)」さんの餌鉢に残ったフードをじぃ~っと見つめていて、それを「ちち(仮名)」さんに睨みつけられた、その視線を感じてふと顔を上げた、というところです。そこで「ちち(仮名)」さん、餌鉢をガードするかのように立って「あんた、なにじっと見てんのよっ!」と「くま(仮名)」さんを威嚇、という場面です。
今日は黒板の日だとか。明治時代アメリカから黒板が輸入されたのがこの時期(って何ともおおざっぱな)だったというのと、5月9日の語呂合わせからこの日となり、21世紀最初の年から実施されているそうです。晩ご飯を食べたイタリア料理店の黒板がやけにきれいだったのを思い出しました。
5月(May)の9日なのでメイクの日、でもあるそうです。いつもおしろいをはたかれて毎日頑張っている黒板とメイクとが同じ日に記念日を迎えるというのも何かの縁でしょうか。白いものついでに、今日はアイスクリームの日。東京アイスクリーム協会が昭和40年から実施しているとか。アイスクリームが恋しい季節になりましたね。
授業の中で、生徒達は黒板に書かれたこと、いわゆる「板書(ばんしょ)」をノートに写し取ります。通常の内容は白チョークで、目立たせたい部分や重要事項は色チョークで・・・なんていうのはごくごくあたりまえのことなのですが・・・・・。
1.先生、それ、写しますか?
2.オレンジ色のペンは持っていません!
3.全部写すんですか?
4.テストに出ますか?
5.ノート提出ありますか?
実にさまざまな質問が出ます。4月、第1回目の授業で話してあることばかりです。ノートのどこそこに、この内容をこんな風に書いておきなさい、と微に入り細にわたって指示しておいて、後日ノートを提出させ、指示通りに書いていなければ減点する、そういう教師がいることも生徒達に前述のような質問をさせる原因のひとつでしょう。
私はC調教員なので、「必要と思うことを見やすいように書いておきなさい」ぐらいのことしか言いません。ただし数学の場合には「ノートをけちらず、途中の計算式もちゃんと書きなさい」ぐらいのことは言います。すると今度は、ルート8はいきなり2ルート2と書いていいんですか? 2とルート2との間に「かける」の記号入れて書いてから次の行に2ルート2と書きますか?・・・・・果てしない戦いです。
生徒達に責任はないのでしょう。私たちの育て方に問題があったのだと思います。指示待ちと自主的な動き、指示を守ることと勝手な判断、この兼ね合いはとても難しいものです。
そんな現場の様子を反映した指示棒があります。パッケージ(台紙)の裏面にこのような3コマ漫画まで書かれているその指示棒、商品名もこれ以外にないだろうと言うぐらいの直球勝負です。
このふざけた漫画のすぐ下には、「ボールペンは、機能上、尖っていますので危険です。」なんていう使用上の注意事項。これは教育現場で使うものではなく、パーティーなどでのおふざけ盛り上げグッズでしょうから、先端が尖っているのはおおいなる脅威ですね。
買っては見たものの、これを教室に持ち込む度胸がありません。面白いのはいいのですが、実物を連想して気分が悪くなる生徒が出てくる可能性が多分にあるからです。教室でこんなひどいことをした先生、なんて新聞などに取り上げられてしまうのは、悪い人というよりはちょっとした想像力に欠ける人なのです。
私の場合、教室に持ち込む前にちょっと考えて気づいたのが幸いでした。当の指示棒は活躍の機会を与えられず不満そうですが、勝手に動くわけにも行かず、まさしく指示待ち・・・・・になっております。
Dr.スランプあられちゃんを思い出しました。。。。
投稿: 二右衛門半 | 2009年5月10日 (日) 07時27分
二右衛門半 さん
これ持って、きぃ~~~んとか言いながら教室に入っていくと良さそうですなぁ。
投稿: つきみそう | 2009年5月10日 (日) 10時25分
ご職業柄でしょうか。楽しい文具ですね。
わが子が大きくなってしまい、つまらない身にとっては、可愛い子供達と毎日接していられるのを羨ましく思います。
やはり子供と接するというのは犬も同じですが癒される部分が大きいのではないかと思います。
しかし、それが仕事となると大変な部分が多いのかもしれませんが。
投稿: ペリカン堂 | 2009年5月10日 (日) 21時40分
ペリカン堂 さん
坊さん、やーさん、学校の先生は見た目でそれとわかる、などと申します。服装に気を払わず、態度がでかいのだそうです。
若い人と日々接しているので、見た目の割には流行に詳しかったりしますし、カラオケ屋で若い子も顔負け、なんて人もいますね。
投稿: つきみそう | 2009年5月10日 (日) 23時00分