寝かせる
よく寝ております。部屋が暗かったので撮影のために電気を点け、顔のそばにカメラを持って行って合焦するまでウィンウィンいわせても反応無し。熟睡している「くま(仮名)」さんです。
年末から年始にかけて腰痛に悩まされたときに、とにかく寝なければ治らない、といわれたことを思い出した飼い主。睡眠時間は十分ですが細切れなので、またもや肩や腰の痛みがぶり返してきたようです。
健康状態最悪で迎えた今日の日が世界保健デーというのは、なかなかブラック効いておりますね。でも、肉体的にはキツいですが、精神的にはなかなか快調な毎日を過ごしております。授業中にもかかわらずうろうろと校内を歩き回る生徒に声をかけると、容赦なく罵声を浴びせられ、そこで引かずにがんばっていると拳や蹴りがやってくる。毎日のありふれた光景です。ここだけ見ると、世も末、学校として終わっている、といわれそうですが、それは事実ではありません。
犬が人間を噛んでもニュースになりませんが、人間が犬を噛んだら大ニュースです。ひどい生徒がいる、エラいことになっているというのが人の口に上るうちは、まだまだ希望が残されているのです。ここを過ぎると、みんな諦めて何も言わなくなるのです。そんなことをお互い口にしながら、励まし合って毎日を過ごしておりますので、しんどいながらも明るい職場という、ある意味理想的な状態です。
写真は、WHOのマークにもなっているアスクレピオスの杖にちなんで、銀製のキャップに蛇がかたどられたイタリア、ラレックス社の萬年筆。蛇の兄貴分ということで、龍がかたどられたものと一緒に撮ってみました。前回、この萬年筆を手にとったのはおよそ半年前。布製のペンケースに入れて本棚に放置してあったのですが、眼に痛いほどぴかぴかしていたキャップが、実にいい具合にくすんでおります。
熟成させることを寝かせるなどといいますが、このペンを見たとき、時間だけが解決できる、なし得ることもあるのだな、とあらためて実感した次第です。経験からいっても、私たちの仕事は、目の前の結果を急ぎすぎると失敗することが多いように思います。とんでもない罵声を浴びせてくる「どうしようもない」子どもたちが、いつの日かたくましい親になって我が子を叱りつけている、そんな光景を見たいものです。明日も続く果てしない追いかけっこに供えて、そろそろ寝ることにいたします。
コメント
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凝っていますねぇ。
私の母校でも授業中にいきなり外に飛び出す学生がいましたが、みんな無視でしたよ。
そうなると末世ですよねーでも、そいつは成績も良かったですが。
投稿: 二右衛門半 | 2009年4月 8日 (水) 07時15分
二右衛門半 さん
そういった既成の枠組みにはまらないから不良だというのは見込み有りますけどねぇ。ただの甘えとか愛情不足が原因というのがほとんどですから。
ラレックスのアニマリシリーズ、ぱっと見て何の生き物なのかわかるのは蛇くらいで、他は凝視しないとわかりにくいです。
投稿: つきみそう | 2009年4月 8日 (水) 08時11分
家庭や学校や会社や社会に夢を持てる環境があると良いですよね、夢を実現する為には、知識や言葉が必要だろうし、愛されてなければ他人を愛する事も下手になると想います。言葉って難しいですよね、私も60年経ってようやく日本語を使えるようになったのかな?と思っておりますよ、知識は相変わらず無知ですが・・(笑)
投稿: 夢待ち人 | 2009年4月 8日 (水) 11時04分
夢待ち人 さん
愛情も潤沢ではないのでしょうし、大人の姿を見ていると、もはや夢など持てない、ということなのかもしれませんね。
投稿: つきみそう | 2009年4月 8日 (水) 15時35分