すべすべ
なかなか思い通りに撮らせてはくれない「ちち(仮名)」さん。カメラを向けると立ち上がって興味を示すのですが、ジージーいって合焦したとたんにパタッと降りてしまうので、このような柵にもたれて立っているショットはあまり撮れません。これとて、お、バッチリと思った次の瞬間によそ見。フレームの中心からずれてしまいました。例によって、飼い主の帰館を喜び迎えてくれているところです。
帰宅しますとポストには夕刊。その中に紛れ込んでいた封筒を早速開封。出てきたペンをしばし観察するうち、インクを入れて書いてみたい衝動がこみ上げてまいりました。手近にある安全そうなインクということでPILOTの黒インクを吸わせて書いてみますと、期待に違わぬ、いえ期待以上の書き心地。古い古いシェーファーのライフタイムです。
あーそんなことしてはダメ、という二右衛門半さんの声が聞こえてきそうなショット。ひびが入っているキャップをお尻に挿すの図。ほんの少し挿しただけですが、しっかり止まっておりますし、キャップにも負荷はかけておりませんのでご安心を。レバーのついている萬年筆を見たら優しく扱う、当然のマナーですから。
図体に比べて不釣り合いなほど大きなニブ。キャップをお尻につけずに観察するとそのことが強く感じられます。こういう古いペンを神戸の人工島にある鞄屋さんに持って行くと、店主が「なんなんだこれ、おかしいよ。どうかしてる。」などとうなされながら試筆する、というのが例になっております。たいていはふにゃふにゃへろへろなニブにやられてしまう店主ですが、こいつに対しては少々違う感想を述べられることと思います。柔らかいとは申しませんが、ウルトラスムーズ。変な表現ですが、硬いOMAS、そんな感じです。
変なペンを見つけて入札すると、いつも最後に持って行かれておりました。その相手からこんな変なペンを譲ってもらうのも何かの縁でしょう。ご老体なのでいたわりつつ、ゴムサックがミイラ化しない程度に使い倒していきたいと思います。このペンについての詳しいことは、二右衛門半さんからコメントがあるでしょうからそちらもご参照ください。
へえ~これは落語家の石川二右衛門半さんからの入手でしたか、
オールドライフタイムシェーファー響きもいいですね~
また雰囲気がとても好きですよ。シェーファーはもういいだろうと思いつつ本数が増えて参ります。何故だろう??(笑)
投稿: 夢待ち人 | 2009年4月24日 (金) 06時33分
>このペンについての詳しいことは、二右衛門半さんから
う~ん、残念ながらそんなに詳しくないですよ。
来歴としては海外から岐阜まで来て、そこから三重に、そして奈良へと、それも愛好家の間を転々としてきたというぐらいですね。
更に神戸は行くとは・・・だんだん西に向かうのがこのペンの定めなのかも?
無事届いたようで安心しました。
このニブ、ええでしょ?
使ってみて満足な書き味だったので、誰かに使わせてみようと思ってお譲りすることを決めました。
軸に製造年月日の刻印があります、ペンダントタイプではありますが、それにしてはちょっと大きすぎるように思いました。
>図体に比べて不釣り合いなほど大きなニブ
ペン先はパイロットの現行の10号ニブとほとんど変わらないぐらいのボリュームがありますね、でも、内部にどれだけ入っているかは確認していません。
なにせ愛好家からの入手ですからそのあたりは信頼しているので分解していないのでわからないです。
投稿: 二右衛門半 | 2009年4月24日 (金) 07時12分
夢待ち人 さん
落語家さんから別のペンを譲っていただいたのですが、そのついでにこれも・・・きっちりオチがついてしまった次第です。
二右衛門半 さん
良いです、この書き味。実によい。神戸に行くのは出開帳だけですよ。
これがオリジナルだろうとアセンブリであろうと、まぁよいではないの、と思わせます。古いですけれどしょっちゅう手にとって書きたいペンです。
投稿: つきみそう | 2009年4月24日 (金) 07時35分
この模様に似たようなシェーファーの1.18mmのシャープペンシルが手許にあります。この万年筆の大きさは判りませんが、当方にあるシャープペンシルは随分小ぶりです。セットで販売していたものなのでしょうか。
もし神戸のWAGNER定例会に参加できれば、御覧いただければと思います。叶わない場合は、ブログで写真を見ていただければと存じます。
投稿: Bromfield | 2009年4月24日 (金) 18時24分
Bromfield さん
神戸で是非見せてくださいませ。手元の万年筆もこぶりですので、おそらく想像されているようなことなのでしょう。
投稿: つきみそう | 2009年4月24日 (金) 18時34分
ちちちゃんは撮る角度によってかなり表情が変わりますね。
若さというか、幼犬のかわいらしさを感じさせます。
万年筆は、うーん、私はあまり詳しくないのでアンティークのようなものはなんといったら良いか。
投稿: ペリカン堂 | 2009年4月24日 (金) 19時48分
ペリカン堂 さん
おっしゃるとおり、やはりまだパピーなのでしょうね。広角系のカメラなのでゆがみは出ますが、この間の抜けた表情、彼女は良く見せます。
投稿: つきみそう | 2009年4月24日 (金) 22時36分