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2009年4月29日 (水)

昭和の日

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 有名な犬の置物みたいな姿で一点を見つめる「くま(仮名)」さん。背景はふすま。昭和の日らしいショットではないでしょうか。物心ついた頃から、この日は天皇誕生日で、その翌日が父の誕生日。未だに12月23日には「今の」天皇誕生日なんて言ってしまうおぢさんの飼い主です。

 昭和の時代、電化製品は電気屋さんで買うものでした。父の教え子のおうちが電気屋さんだったので、我が家の電化製品はすべてそのお店から購入。Nationalばかりでありました。思えば、このブランドもすでに過去のモノですね。
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 (授業料の安い)公立高校に合格したご褒美に買ってもらったステレオコンポーネント(懐かしい響きです)も、もちろんTechnicsでした。当時、純A級動作でなおかつ大出力というメインアンプA-1(ウロ覚え)とか、名器SL-1200などで、私の中ではTechnics最高、だったのですね。お金を貯めてNakamichiのドラゴン買うぞ、とか、ヤッパリ2トラ38でないとダメよ、なんていう友人に囲まれたえせオーディオマニアの私。Stereo Soundなんか読みあさっていたのも懐かしい思い出です。

 そんな私にとって、少し気になる存在であったのがVictor。何せ昭和の時代、あちこちの電気屋さんの前に置いてあった例の置物、Victor製品を買うとおまけにもらえるとかもらえないとかで、超高額であったVHSデッキを買ってもらおうとしたこともありました。まぁ、買ってもらえていたとしても、当時はテープの値段が信じられないほど高かったので多分使わなかったのでしょうけれど、オーディオマニア的には、VHSデッキを使ったPCM録音、なんていうのにも興味があったのです。

 時は流れて、今やVictorも大変なことになっておりますが、その少し手前で買ったミニノートPC、InterLinkの最終版、XP741です。それまでの銀色の天板がThinkPadのs30みたいなピアノブラックになったもので、通称「黒戌」と呼ばれております。ASUSのOEM、というよりバッヂエンジニアリングに近いモノで、RoHS指令に準拠できないとかで廃盤に。VictorもPC事業から撤退となりました。
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 これがもう、最高に便利なのです。元気な生徒が多い学校に勤めておりますと、自分の机で仕事をするなんてことは夢のまた夢。今の勤務校で担任をしていた頃は、授業中に教室から抜け出す生徒を減らそうと、自分のクラスの前にある手洗い場のフチに腰掛けて、こいつで学級通信を打ちながら監視する、なんてこともやりました。軽くて小さいのでどこへでも持ち歩けて、しかもWindowsXPがストレスなく動作しますので、慣れればこれ1台ですべての仕事がこなせるのです。キーボードの上に置いてあるのがPILOTのエリートでしょうか、ショートサイズの萬年筆。これで大きさがおわかりいただけるかと思います。

 このPC、ネットワーク上で識別するためのPC名はもちろん「Nipper」です。蓄音機から流れる亡き主人の声(HMV、His Master’s Voice)に聴き入るフォックステリアの名前です。少し非力になってきた感もなきにしもあらずですが、妻と私と各1台、合計2台の黒戌は、今も現場で活躍中。妻にとっては職場でのメインマシンなのです。

 一方の柔らかい黒戌、「くま(仮名)」さん。冒頭では何ともお利口そうに写っているのですが、これはトリミング後の写真。本当は、こんな姿をぱちりとやられていたのでした。まぁしょせんワンこですから仕方ありませんが、ちょっと恥ずかしいかも・・・。
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コメント

ビクターマーク懐かしいですね、私もオーディオにはうるさく出力の大きいアンプやスピーカーで聞いた口です。今はそれはテレビの両サイドの家具に埋め込まれ時にアンプを通してサラウンド状態で聞いています。ビデオはAKAIがもっとも早く出したオープンリールの録画機を70万で買ってしまってえらい顰蹙をかった事を覚えております。今は安くなるのをじっくり待つようにしております(笑)

くまさん、ちゃんとアイコンタクトが取れていてお利口さんと思いきや、視線の先にはご主人の目ではなくてご褒美だったのでしょうか。

ビクターがパソコンを出していたとはしりませんでした。

うーん、オーディオ機器は置き場所に困るし、母がうるさいのを好まないのでたいしたものはありませんね。
兄の処はちょっとしたシステムを組んでみたみたいですが。
そういやうちにもAKAIのオープンリールがあったなぁ。
使わないのでひとにやっちゃいましたけど。。

 夢待ち人 さん

 AKAIというのも懐かしいブランドですね。考えてみると、あの当時のブランドってほとんど残っていないんですね。

 初物買いこそが製品を鍛えるのです。でも、最近はやらないですが。

 ペリカン堂 さん

 アイコンタクト、この子はとれますが、その訓練はこうやってやりましたね。小さいときから、とにかくおやつには敏感な子でした。その割には、朝もらった餌を夜まで残しておくのですが・・・。

 二右衛門半 さん

 オーディアマニアにとって音の問題は頭の痛いところで、いい音だと聞いていると怒られますね。で、ヘッドホンに凝ることになる、と。これもやり過ぎますと耳が悪くなりますし、辛いところです。

 オープンリール、今でも固定ファンがいるのですよ。でもテープが手に入るんだろうか。

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