ひとごと
雄叫びを上げる「ちち(仮名)」さん。飼い主がいるのに遊んでもらえず、おやつももらえないときには、こうして精一杯伸び上がって吠えております。負けてなるものかと無視した挙げ句、写真を撮ってさらしてしまう飼い主なのでした。
今日は本年度最初の会議。極度のプレッシャーでありました。何年何組の担任の先生は誰それ、っていうのが、今日、基本的に決まるのです。これはもう、生徒達にとってのクラス替え以上に大変な年中行事。校内人事を決定する、といいますが、私にはこの「人事」という言葉の読みが「ひとごと」に思えて仕方がないのです。
良いチームを作ろうとして考えた人事案が、「嫌です」の一言で覆される状況は残念きわまりない。民間企業などでは考えられない状況でしょうね。「言うたもん勝ち」で組み上がった校内体制ですが、決まった以上は1年間頑張ってやっていこう、そう思えるのは、やはり春だからでしょう。あらゆるものが萌えいずる季節、やっぱり春はいいもんですね。
春といえば、桜 です。これしかありません。かつて日本人の心の花であったといわれる梅をしのぐ人気。やはり、ぱっと咲いたかと思ったらすぐに散ってしまう、そのはかなさが好まれるのでしょうか。職場でも、明日は近所のお城へ繰り出して花見をしよう、なんていう声が出ておりました。昨日も今日も午前様という状況では、明日の夜桜見物も望み薄ですが、そういう話が出てくるあたり、やっぱり良い職場だなぁ、と喜んでしまう私でありました。
ロングプロダクツの「夢桜」です。セルアセテート製のとても軽く、美しい軸は、藤本寛さんが棒状の素材からくりぬいたもの。重い萬年筆が好きな私ですが、はかなささえ感じられる軽さがこの柄には似合っていると思います。いよいよセルロイドがだめとなれば、今以上に注目される素材でしょう。
ペン先はお約束のシュミット製スチール製のもの。書き味が懸念されるところですが、これは妻のペン。ゆえに、私にとってこのペンの書き味は、それこそ他人事なのです。
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コメント
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また販売が再開されましたよねコレ。
でも、どうせ他の人のを見せてもらえると思っていますので手は出していません、また機会があれば見せてくださいね。
人事といえば、4月1日の新聞に県内の教職員の異動について掲載されていたのを一応見はしましたが、私が学生だった時代の担任、既に定年退職をされた方がほとんどですので、あまりチェックするところはなかったですね。
町内の学校の校長先生が異動されたぐらいでしょうか。
投稿: 二右衛門半 | 2009年4月 3日 (金) 07時32分
夢桜、綺麗なそして素敵な名前ですね、このペンを見ていれば[他人事]なんて言いながら奥様を優しくエスコートされている関係が伝わって来ますよ。男の優しさって照れくさいものです・・(笑)
投稿: 夢待ち人 | 2009年4月 3日 (金) 07時42分
つきみそうさま
私が思うに人事の基本は、「好き嫌い」ではないでしょうか?
そのあたりは民間も同じではないですかね。
ただ民間は儲からないとつぶれるわけで、
儲かるかどうかが要素として入ってくるのでしょう。
翻って、そちらの業界では民間の「儲かる」に相当するものが
「進学率」なのか、「顧客(生徒さん)満足度」なのかにより
スタンスが違ってくるのでしょうね。
客さんは「親」なのか「生徒」なのかそれとも「教育委員会」なのか・・・・
普通に考えるとお客さんは「生徒さん」なのでしょうが、
そうであれば引継ぎ期間が短い気がします。
しまった、オチがない!
投稿: ひろなお | 2009年4月 3日 (金) 09時21分
二右衛門半 さん
ある程度まとめて軸を削ったら販売、みたいな感じでしょうか。初代モデルは首軸が黒かったようですが、こいつは共柄になっております。
いつでもお見せしますけれど、へぇ~、と言って終わるような程度のものです。綺麗は綺麗ですけれど。
夢待ち人 さん
嫁に萬年筆を使わせますといいことも多々ありますので。こういった女性が好みそうなのを見つけると声をかけるようにしております。そして調整のため神戸に持って行って、食事をして夫婦円満、というわけです。
ひろなお さん
人間ですから、好き嫌いはありますね。他の府県では、3月中にこうした体制づくりを終え、4月はスタートするのみ、というところも多いようで、これだと引き継ぎもしやすいでしょう。企業でも内定者に事前研修させるところなどがありますものね。
投稿: つきみそう | 2009年4月 3日 (金) 10時25分