思い出
お帰りなさい、遊びましょ、という「くま(仮名)」さん。本当にこの子は可愛らしいです。もちろん「ちち(仮名)」がダメというのではなく、この子がかわいいのです。見た目も、性格も。「ちち(仮名)」さんはまだまだパピーですから、この先まだまだ魅力的になっていくことでしょうが、それでも「くま(仮名)」さんを超えることは難しいと思います。
「くま(仮名)」さんの左奥、元々の壁を守るために張った合板がハゲておりますが、これは「くま(仮名)」さんご幼少のみぎりの思い出。その頃の彼女は、手当たり次第にかじりまくっていたのです。
さて、飼い主はトチることもなく無事に卒業式の司会を終えました。毎年毎年、終わってみるとそれぞれに感慨深いものがあります。生徒達が卒業していって、うれしく晴れやかながら、どことなく寂しい気持ち。それを紛らわすためでしょうか、卒業式の夜は大概、呑み会となり、卒業していった子ども達の思い出話に花を咲かせることになるのです。
こちらの萬年筆は、同僚の思い出の品。20数年前、新婚旅行の際に奥様から贈られたダンヒルです。時期的なことや外観などから考えると、製造元はモンブランあたりでしょうか。ケースの中には金色に塗られたヨーロッパタイプのカートリッジが入っておりました。
たまに使われる程度だったものを、無理矢理神戸のお店に持ち込んで調整。見違えるようになった書き味に、持ち主はすっかりハマってしまい、それ以来ヘヴィーローテーションで使われるようになりました。
しかし、ここ数ヶ月、たいへんな忙しさが続いたため、萬年筆を使う機会も激減。気がついたらインクが固まっていた、ということで、洗浄のために預かってきたものです。アルカリイオン水で洗浄してから1晩水につけおき、そのあと超音波洗浄機で軽くブルブルして、するするとインクが出てくるようになりました。
実はこのペン、黒インクのつもりでボルドーインクを使っていたので、洗浄してもなかなかしぶといのです。私は筆記角度が違うので、あまり気持ちよくありませんが、持ち主はたいへん気に入っている1本。この1本と決めた萬年筆をとことん使い倒すというスタイル、憧れますけれど私にはとても無理なようです。
この万年筆の枕に使われているのはルボナーさんの1本キーケースですね?
自分もこの色のケースを紐の色違いで持っていますが重宝してます!
1本を徹底的に使い倒すとしたら、何を選ぶでしょうか?今の自分なら〜Soenneckenでしょうか?
投稿: たがみ たけし | 2009年3月18日 (水) 16時47分
たがみ たけし さん
そう、数奇な運命をたどってル・ボナーさんから私の手元に来たキーケースです。
私、持ち歩くキーが多すぎるので今のところ使い道がありません。
私の場合、1本だけと言われたら、そう、ビッグトレドかなぁ。
投稿: つきみそう | 2009年3月18日 (水) 18時52分
こんペンは、もろにモンブランのノブレス後期型ですよねー。
クリップ先端にdマークがあったんですな。
持っていないというのもあるんですが、知りませんでした。
まだ店頭に並んでいる頃に目にしたと思うんですがー。
投稿: 二右衛門半 | 2009年3月19日 (木) 00時10分
二右衛門半 さん
このクリップのマーク、あまりに溶け込みすぎているのです。写真だからこそ気づく、というほどのものです。
ノブレスはこういう普通のペン先だったかなぁ、というのが気になってきたのですが・・・。
投稿: つきみそう | 2009年3月19日 (木) 00時39分
ノブレスがこのペン先になるのは1990年代ですね。
他方、この記事のジェムラインは2世代前で1980年代のもの。
OEMにしては、時間関係がおかしい気もしますが、ペン先は
確かに同じもののようですね。
まず他社製品でテストしてから、結果が良ければ自社製品に
採用ってことでしょうか。
投稿: zato_chan | 2009年3月19日 (木) 13時26分
zato_chan さん
なるほど、そういうこともあるのかもしれません。他社向け、しかも高級ラインとなれば生産数も少なめかもしれませんし、いいテストベンチになりますね。
投稿: つきみそう | 2009年3月19日 (木) 16時15分