春暁
おやつに食いつく瞬間の「くま(仮名)」さん。こうして一瞬を切り取って(切り取れてませんが)みると、肉食獣なんだということを思い出します。強力なアゴと鋭い歯を持っていながら、飼い主の手を噛みちぎることもなく、家の中に誰もいない状態でじっと待っている。それが欲求を満たすためのものであるにせよ、犬の忠誠心や忍耐力というのはたいしたものです。
人を車に乗せての神戸への旅行、無事に終わりましたが、やはり緊張していたのでしょう。昨夜から今日にかけて眠いこと眠いこと。これはひょっとして、ツェツェバエか何かに刺されたんではあるまいか、というほどの眠さです。暖かな日にこれほど眠いと、思い出すのは孟浩然の「春暁」ですが、暁を覚えないどころか、夜も浅いうちから爆睡でした。
今年1月24日に発売となった三越松山店限定、「暁」です。一応、30本限定らしいです。希望や元気が出るようにと、朝日に照らされたみかんをイメージした透明なオレンジ色のボディと、銀色のトリム類。けっこう綺麗な萬年筆です。インクカートリッジ2本付きでコンバータは付属しません。そのうち暇を見つけて松山まで取りに行こう、などと呑気なことを考えていたのですが、先方がしびれを切らして「代引きで送りますので送付先を」と連絡をくださったのでこうして手元にあるというわけです。
こんなにも眠い日に、電車に揺られてウトウトしたらさぞ気持ちが良かろう、というわけで、午後から六甲アイランドのル・ボナーさんへ行くことにいたしました。ボンジョルノに萬年筆を見せびらかすため、というのが口実でしたが、妻と次男もくっついてきました。
お店に着くと、次男は名(迷)犬チャーを怖がってお店の外で遊び、私は先客の「ライターコレクター」氏に珍しいメカニカルペンシルを見せていただいて、それではと萬年筆で応戦。そこにボンジョルノが加わって3人それぞれに傷口を広げておりました。その間も冷静に「鞄屋さんの人」であったハミさんと、「鞄屋さんに来たお客さん」であった妻、ともに立派でした。敬礼。
コメント
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それにしても、最近、トリムがロジウムメッキなのが多いですよねー。
暁とはうまい命名です♪
投稿: 二右衛門半 | 2009年3月 9日 (月) 08時26分
二右衛門半 さん
金ぴか、っていうことで何となく品がないと感じたり、さりげないのが流行だったりする影響でしょうか。でも万年筆の金ぴか、結構いいもんですけれど。このペンもペン先はバイカラーですし。
みかんの産地でオレンジはともかく、「暁」ですからネーミングはすごいと思います。
投稿: つきみそう | 2009年3月 9日 (月) 12時12分