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2009年2月12日 (木)

とつぜんし

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 あご枕。猫のことはよく知らないのですが、犬は良くこういうことをします。「くま(仮名)」さんは毛布を丸めて枕をつくって寝ますし、この「ちち(仮名)」さんは、頭だけでなく脚を高くして寝るのが大好きです。こうやって、気がついたら眠りに落ちていた、というのはとっても気持ちの良いもので、これからの季節、まさしく「春眠暁を覚えず」となりますね。

 やってしまいました。「とつぜんし」などと、物騒な言い方をしておりますが、寝るつもりはなくて何か別のこと(たいていは仕事の残り)をやっていて、いつの間にか意識を失い、時間を飛び越えて意識が戻る、というやつです。いつの間にか寝てしまった、というよりは、気絶していたというのに近い感じ。40をこえたあたりから、こういうことが増えてきました。

 で、意識が戻ったときになぜか背中が痛い・・・・・。何か硬いものがあるなぁと見れば、萬年筆ではないですか。けっこう前にもらったまま、あまり好きになれなくて使いもせずにほったらかしにしてあったもの。以前、金曜日には金色のペンを、とかいうネタの時に、撮影候補に出してきて、そのまま転がしてあったものです。
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 そのときは、ペンの名前がわからないので放ってあったのですが、考えてみれば我が家にはThe Pen Catalogueがあるわけで、ごそごそと探し出して、後の方からページをめくると、すぐに見つかりました。

 ウォーターマンのメトロポリタン、スターダストゴールド。なるほど、硬い硬いと思っていたらウォーターマンか、などとしょうもないことを思いつつ観察。わたし、金ペンではないですよ、と自ら主張するかのようなペン先。形こそ、パッと見レタロンなんかのそれに近いですが、つけペン状態で書いてみると萬年筆使ったことない人にでもわかりそうなほど違います。これ使うくらいなら、PILOTのデスクペン使います、っていうぐらい好みではない書き味です。

 これはあかん、と放り出したいところですが、何となく気になるのは何でやろ? と考えていて、軸の重さではないかと。見た目安っぽいこのペン、胴軸もキャップも金属なので、ずっしりとはいわないまでもそこそこの重さを感じるのです。

 うむ、これは活かしてあげないといけません。しばし考えて、生け贄決定です。現状、あまり良くないインクフローを改善すること、左右の段差を是正すること。このあたりを目標に、拙い調整を試みることにしました。可哀想なメトロポリタン。次に登場するときは、喜びの声とともに? それとも、追悼の辞とともに?
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コメント

おはよう御座います、やはり想像した通り先生は調整もかなり経験を積んでいらっしゃったんですね、私なんかやるぞやるぞと言いながら失敗ばかりですが、苦手苦手と言われながらご自分でも調整される謙虚な先生を見習わなければと感じました。ウオーターマンは持っていませんが、みなさん固いと言われますが腰が強いと考えればいいのかなぁ~?調整後のインプレが楽しみです。

 夢待ち人 さん

 壊してもいいようなもの限定でおっかなびっくり・・・夢待ち人さんのように思うようにいじるなんてまだまだ夢物語です。
 ウォーターマンとかペリカンとか、固いやつ調整するにはインクフロー命、が基本方針でしょうか。

う~~ん・・・いいなぁ。
この前、まさしくメトロポリタン(友達、お気に入り)を調整したところの達哉んです。
鉄ペンらしく鉄ペンですが、そう言う鉄ペンでもウォーターマンの個性が出ているのが憎いところ。その友達にとっては嘆かわしいことに、チャールストン・マスター・カレン・ルマン200・エドソンと並べてメトロポリタンを比較しています。
徹底的に賞賛することはできませんが、とりあえず1本目には悪くないペンであると思っています。調整できたら見せてくださいね☆

同ペンのペン先サイズがチャールストンと同じであることを利用して改造を目論んでいる達哉んでした。

 達哉ん さん

 そうなんです、鉄ペン。練習台にはいいかな、と。いまのところ、研ぎはしていないので、スリットいじったり単にペン先抜いてみたり、そういう稽古をしております。
 

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