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2008年10月24日 (金)

祭のあと

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 遠い目の「くま(仮名)」さん。何か、悲しいことでもあったのでしょうか。飼い主は超多忙、くだらん記事書いてる暇に仕事しなさい、っていう状態なのですが、合間に記事でも書いて、束の間でも現実逃避しないとやってられません。うんざりするような仕事が山積みです。
 先の日曜日、お祭を見に出かけました。名目は「研究」。近々、私の身辺でもお祭があり、出店する側にあたっておりますので、人の動きなど、実際に見て確かめておきたかったのです。
 河瀬直美監督の映画の舞台にもなった場所で、古事記の執筆者として知られる人のお墓がある、ちょうどいいぐらいの山里です。空気がきれいで自然がたっぷり残り、夜になると真っ暗。でも、街まですぐ、というのがポイント高いところです。
 出し物を見せてもらい、おいしいものをいただいて、写真もたくさん撮りました。忘れてならないことはしっかりとメモ。使ったのはもちろん、10月12日の記事に登場した工房 楔(せつ)のパトリオットペンです。とっても快適。万年筆がなくてもこれがあれば何とかOK、という書き味。短い胴軸も胸ポケットに挿しておくのにぴったりです。
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 さて、祭を堪能して、あちこち立ち寄りつつご帰還。撮影した写真とメモの確認。そして・・・ありません、パトリオットペン。ボールペンにしては高価なものでしたから、これはショック大。一縷の望みをかけて、心当たりを探してみたりもしましたが、やはり、祭の会場で落としたとしか考えられません。やってしまいました。
 黒柿の孔雀杢。肉眼で見るととってもきれいなのです。もっと気合いを入れて、きれいに撮っておけば良かったと後悔してもあとのまつり。仕方がないので、多くの先人たちの偉業(?)にならい、以後、この件を「黒柿事件」と命名することにいたします。知らない人は、書きやすいペン、ぐらいにしか思わないでしょうが、どうか、誰かに拾われて、気持ちよく使われておりますように。
 誰かの手元で幸せにしている(であろう)パトリオット黒柿を偲んで、似たような色柄のものがないか、と探してみましたら、あるもんですね。写真に撮りにくいペンが。この軸の柄も、きれいに写真に撮るのは至難の業。六甲アイランドにはペンの写真を撮らせたら右に出る者はいない、といわれている鞄職人さんがおりますが、その人の手にかかってもなお難しいでしょう。
 ウォーターマンのカレン、この模様は、Green Sea Shimmerという名前のようですが、確かではありません。沈んだグリーンのマーブル模様、とでもいうのでしょうか。
 ペン先は、見た目そのままの硬さ。このペンにとって、しなるというのは別の星の言葉です。複写伝票でも書けるんじゃないかとすら思えます。それでも、とてもなめらかなのと、本体が適度に重いこともあって、さらさらと速めに書くのにとても向いているように思います。難点は、この模様を見るたび、失われた黒柿を思い出してしまうことでしょうか・・・。
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コメント

うわぁ、やっちゃいましたね。
しかも、黒柿のような稀少な素材のものを。。。
もったいない!

カレンのこの柄は初めて見ました。
いろいろなペンがよく続かれるものです。
凄い!!

 二右衛門半 さん

 そう、やってしまいました・・・。

 あとどのくらい続くんでしょうねぇ。大昔から手元にあるけれど使っていないのとか、そういうのも発掘しておりますけれど、まぁがんばっても年内いっぱい、ってところでしょうか(笑)。

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