ワードプロセッッサ

今日9月26日は、伊勢湾台風の日。1959年のこの日、15号台風が上陸、猛威をふるったことによるものだとか。9月26日は9月17日と並ぶ「台風襲来の特異日」で、台風が日本に上陸する可能性が高いのだそうです。実際、今日も、一時警報が出るほどの激しい雨でしたが、雨が降り出す前にお散歩を済ませた「くま(仮名)」さん、ゆったりとくつろいでおります。
さて、もうひとつ。今日は、「ワープロの日」です。1978年のこの日、世界初の日本語ワードプロセッサJW-10が、東芝から発売されました。ミニコンTOSBACベースの、事務机ほどの大きさ(というより、見た目は大きな事務机)のもので、価格630万円。
萬年筆が廃れていったという話になると、ボールペンの台頭というのがまずきて、さらにワープロやパソコンの普及により手書き文字が減り・・・と、飽きるほど目にした文章が続くわけです。
昭和の頃のワープロは、悪筆な私にとっても手書きよりストレスがたまるようなモノが多かったのですが、知的好奇心をくすぐられてしまったのか、結構ワープロに入れ上げた記憶があります。
その頃は、手書きで文章を作ってワープロで清書、という人の方が多数派でした。
必要な時だけ、私のワープロ(1987年当時、職場に個人のワープロを置いている人なんてほとんどいませんでした。)を使いに来ては、「こんなもん、使いにくぅてしゃあないわっ!」とか何とか、ケチをつけながら長時間占有した挙げ句、「この文書、あんたのフロッピーに入れといてや。」と当然のように言い放って去っていく、そんなかっこいい人も少なからずいたのです。
自分の文書は自分のメディアに保存する、当時、私の周りにいた人たちにとっては、これが当たり前ではなかったようです。そういう人たちの多くは、今に至ってもコンピュータでファイルのコピーすらできないままで、苦しい思いをされているようです。
そうこうするうち、ワープロがラップトップ型のものへ、さらにパソコン上のワープロソフト「松」へと変遷し、ついでにパソコン通信にハマって、その勢いでインターネットへ。そこで得た情報に影響されて、また萬年筆熱が高まってきたのです。
予備知識なしに百貨店で見て、すぐ惚れ込んで買ったのが、仙台大橋堂の萬年筆。黒いエボナイト軸にチェイス模様の入ったものでした。しかし、その地味な外観が災い(値段の高いものには見えない)して、よく無断借用されました。
引き出しにしまっておいても持ち出す輩がいて、結局、PILOTキャップレスの黒軸(マットタイプ)とともに、行方知れずになってしまいました。今頃、誰かの引き出しか筆入れの中で、インクが干上がった状態でいるのかと思うと不憫でなりません。
で、それならと派手めのを、と購入したのが、同じく大橋堂の玉虫塗りのペン。現在は、セーラーの極黒を入れて主に宛名書きに使っています。

ところで、スタートして1週間以上たちましたこのBlog。毎日、犬が出てくるので、サブタイトルに「猫も杓子も・・・」と書いた、その意図がバレているのでしょうか、1週間たつのに、どなたからも突っ込みが入りません・・・・・。
「それも言うなら、禰子(神主)も釈子(僧侶)も、やろがっ!」と突っ込まれたら、「あ、すんません、ワープロの誤変換ですわ。」と逃げようと思ってたんですが・・・。
※ ねこもしゃくしも、の語源については、実際のところ、これという決定的な説があるわけではありません。4~5説あるようです。
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
こんにちは、大橋堂ですか。私は大橋堂は持っておりませんが、丸く研いであって癖の角度の所要限度が広いと聞いております。一度デパートで手にした事がありますがその時はネジ切りが多くキャップを外すのにずいぶん回さなければ外れなかったのが印象に残りました。
投稿: 夢待ち人 | 2008年9月27日 (土) 09時10分
夢待ち人 さん、こんにちは。
大橋堂の萬年筆、おっしゃるとおりですね。私のものはキャップが3回転いたします。はずしてから、尻軸にねじ込むので、書くときは必ず6回転させることになります。
投稿: つきみそう | 2008年9月27日 (土) 14時17分
大橋堂は2本持っています。
こういう形が大好きなもので・・。
書き味よりは軸のホールド感の方に感心します。
しかし、無断借用の末、無くされてしまうというのはヒドイ。。
伊勢湾台風はうちの方では慰霊祭が行われました。
自治体の規模の大きさから名古屋などの大都市の被害が喧伝されがちですが、こちらも相当な被害があったんですよ。
ワープロは、うちでは導入がかなり遅れていました、パソコンの方が早かったです。
投稿: 二右衛門半 | 2008年9月27日 (土) 15時33分
二右衛門半 さん
伊勢湾の形状、濃尾三川沿いの低地と、悪い条件が重なっていて、あのような悲惨なことになったのでしょう。お彼岸過ぎのこの時期、当時のことを思い出され、亡き方を偲ばれていらっしゃる方も少なくないことでしょうね。
私が生まれる少し前のことで、被害をうけたことを逆にチャンスとして名古屋線を標準軌化した近鉄の話などぐらいしか知らなかったので、慰霊祭のお話、参考になりました。
勤めていた職場に、国体の事務局からのお下がりということでキャノワードのでっかいのが置かれたのですが、これが使いにくくて・・・。最初に買ったのが書院で、Rupoに乗り換え、そのうちにPCになりました。当時の一太郎は大嫌いでしたので、もっぱら松。Windows時代になってから、一太郎になりました。今でも、Wordは使いにくく感じてしまいます・・・慣れでしょうけれど。
投稿: つきみそう | 2008年9月27日 (土) 22時29分
大橋堂の万年筆は以前から興味があるのですが、どうすれば購入出来るのでしょうか?情報も少なくて…
投稿: たがみ たけし | 2008年9月29日 (月) 21時18分
仙台まで電話をかけて聞けば、予定を教えてくれると思いますが、まぁたいそうですね。
私の場合、最初に買ったのが新宿の伊勢丹で、それが無断借用で紛失。現在のものは阿倍野の近鉄で購入しました。だいたい、年に数回は関西に出張実演販売に来られているようです。梅田の阪神、阪急、阿倍野の近鉄での東北物産展、など、百貨店のイベント告知で知ることが多いです。
一度買い求めますと、近くに来られるときに葉書が来て、どうぞお掃除を、となります。
大橋堂、なかなかいいですよ。軸とペン先、あなた好みのペンに仕上がります。イージーオーダーって感じでしょうか。
投稿: つきみそう | 2008年9月29日 (月) 22時27分
ありがとうございます〜〜〜〜〜〜情報のアンテナ張り巡らしてみます。それでも感知出来なかったら仙台に電話してみます!
投稿: たがみ たけし | 2008年9月30日 (火) 12時24分