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2019年6月24日 (月)

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 腕枕で眠る「くま(仮名)」さん。最近はずっとこんな感じで、倒れている長女の腕を勝手に枕にして寝る、ということが続いています。長女は市役所勤めなのですが、参議院議員選挙に向けて選挙管理委員会へ「貸し出され」ています。選挙管理委員会へ貸し出された公務員は残業代で車が買える、という冗談があるほどで、過労死ラインの2~3倍は軽く行きそうな勢いで残業があるのだとか。いや、むしろ、残業することを前提にしないと仕事が進まない、それが選挙管理委員会なのだそうです。

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 一ヶ月に80時間以上の時間外・休日勤務があると、過労死ラインを超えた、といわれます。私の県では教員の勤務時間は7時間45分。8時25分始業とすると、休憩時間45分を加えても16時55分に終業です。実際にはお昼ご飯を食べている間も「給食指導と見守り」という業務を行っているので、すでに違法状態。朝8時に出勤して、部活動の指導が終わる18時きっかりに退勤しても10時間の拘束です。

 問題は、拘束されている教員が怒りもせず、疑問も感じず、むしろ喜んで早く出勤し、遅くまで職場に残っていることです。今朝も、寝坊した子どもが今日はもう学校に行きたくない、と言ってるので何とかしてくれ、という保護者からの電話に、即、家庭訪問した先生がいました。お疲れさん、と言いたいのをぐっとこらえて、そういうことはやめましょうね、と注意しなければいけないのが辛いところです。

 担任しているクラスの生徒がみんなそうなったら、40軒家庭訪問して一人ずつ叩き起こして回るのでしょうか。そう考えればすぐにわかる話ですが、それがわからない、わかっていても起こしに行ってしまう、そういう人が教員をやってますから、教員の仕事がブラックだという状況は全く変わらないのです。

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 日本テレビから画像を拝借してしまいました。このドラマに出てくる「女王」も、そんな、自らブラックな働き方をしている教師です。彼女のように完璧に子どもたち一人一人を把握し、温かく見守ろうとすれば、自分の生活、いや命のすべてを捧げるしかありません。

 一人一人の子どもを深く愛しているからこそ、陰で並々ならぬ努力をして、完璧に管理している。教師の理想像なのですけれど、これを実際にやったら確実に死にます。ドラマだからこそ、なのだと思いたいのですが、いや、これを実際にやりたい、やらねばならぬ、やるのが当然、と思い込んでいる人たちが、教員にも、世間の人にも、山のようにいるのです。だから、この国の学校は、最後の一人となった先生が死ぬまで何も変わることはないでしょう。

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 これこれ、これが世間様のもっている「教頭」っていう感じでしょうね。私はもっとしょぼくれてます。今の学校は、子どものためなら死んでもいい、ってぐらい熱意のある先生で何とか支えられてるというところがあります。そんなすごい先生たちが本当に死んでしまわないように、そんな先生たちが熱意を持ってやりたいと思っていること、やろうとしていることを諦めさせる。それが、教頭の仕事だと思うのです。校長が先生方から嫌われてはダメなので、嫌がられるようなことは教頭が言う、っていうのが基本でしょう。

 もうすぐ1学期も終わりにさしかかりますので、先生方は忙しくなり、学校にいる時間が長くなります。ジタハラすれすれの所で、先生方に早く帰れ帰れと言い続けて嫌われる。そういう仕事に励もうと思います。

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