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2019年6月20日 (木)

敷居

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 なぜかケージの外に置かれたクッションに収まる「くま(仮名)」さん。このところ深夜になっても眠らず、ずっと立ったまま、という状態でしたので受診してみると、水がたまっているのはもちろんのこと、食欲不振で相当体力が落ちている、ということで点滴。帰ってくるとぐっと元気になっていて、長女の腕を枕にすぅすぅ寝ておりました。

 いつもは厳しいお母さんが、こんなによく寝てるんだったらもうちょっとそこで寝かせておいてあげなさい、なんて言ったものですから即学習。ケージの外、家族のすぐそばで寝たいなぁ、と思ったらぼんやりと立ち尽くす、という技を覚えてしまったのです。

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 萬年筆趣味の世界でも、人は学習して成長していきます。WAGNERの会合に参加しようと決意して、恐る恐るドアを開けたあの日。飛び込んでみれば、皆さん実に楽しくやってますし、自分も楽しい。調整だけしてもらってそそくさと帰ってしまう人の気が知れません。

 徳島の名店、アローインターナショナルがあった時代、WAGNER徳島大会が開かれて、親方を助手席に乗せて自動車で参加したことがあります。その車内の会話をきっかけに譲ってもらったのが写真のモリソン萬年筆です。

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 油も出てきて、実にいい艶をしています。モリソン萬年筆は我らが奈良県にあった萬年筆メーカーで、大阪阿倍野の近鉄百貨店の企画で世に出たのがこの萬年筆。私は阿部野橋駅を起点とする南大阪線の沿線で生まれ育ち、大学生の頃には近鉄百貨店のあべの店でアルバイトをしておりました。そんなゆかりの深いところが出した萬年筆。しかもペン先は兜木銀次郎。手を出さずにはおれなかったのです。

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 y.y.Pen倶楽部総帥である「親方」と出会わなければ、このペンは手元になかったわけです。そういえば、つい最近倶楽部入りした新人も、長年乞い願い続けて親方からペンを譲られたのでした。

 y.y.Pen倶楽部は、優しく、愉快なペンクラブなのですけれど、その一員になるのは祇園のお茶屋さんに上がって遊ばせてもらうよりも難しいのです。最低限、良識あるヘンタイでないといけないのですが、これが存外難しい。そして、入ったら入ったで、それなりにお仕事しなければなりません。

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 そういう厳しい修行の世界に身を置いている私たちが、皆様を楽しませます。7月14日(日)は、兵庫県民会館へ。楽しく萬年筆いたしましょう。

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コメント

くま(仮名)さん、ここは我儘のしどころですね。ちょっと元気出たみたい?
それにしても屋久杉がここまでヌラテラ?になるとは、驚きです。良い部材を使っているのでしょうね。
y.y.と言えばオリジナル万年筆の18k時代を不勉強で入手出来なかったのが、今頃になって悔やまれます。いつまでもあると思うな親と縁…(苦笑)。

 すいどう さん

 そう、18K無刻印のペン先を持つy.y.Pen、アレは良かったです。
でもしかし、そのときそのときで最善と思われるものを作ってきて
おりますので、10周年記念の今年のもすばらしいです。まだ、
少しだけ残ってるらしいですよ。

アローインターナショナル、懐かしいです。私は徳島出身でして、帰省の際に数回お店に行き、何時間もいたものでした。徳島でもWAGNERの開催があったんですね。

 たーにー さん

 そう、あったんですよ、徳島大会。お昼は会場を閉鎖してお食事に出かけてしまう、なんていうのんびりした大会でした。アローの店長さんと親方との息詰まる攻防、なんていうのが見られたのも懐かしい思い出です。

そうなんですか、徳島大会。もしかすると私はまだWAGNERの事を知らなかったのかも知れません・・・・。香川県で働いていた時期だと、参加出来たかも知れないのに残念です。しかし、行き詰まる攻防って、スゴそうですね・・・・。

 たーにー さん

 長年探し求めていたペンが目の前にある、と仮定してみてください。
自分は萬年筆趣味の世界では一目どころか、頂点に近いところにいる
存在で、目の前にいる店主もまた、その世界では知らぬ者のない存在。

 あ、これずっと探してたペン、おいくらですかとと言う親方に、お値段を
つけてください、と返す店主。脂汗を流しながら値付けを考える親方。

 これね、稀代の名勝負でした。間近で見ることが出来て幸せでした。

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