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2019年4月 7日 (日)

利口な学校

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 熟睡中の「くま(仮名)」さん。もう誰にもお呼びがかからない、というか、誰も遊んではくれない、といううふうに達観しているのです。この写真が撮られた時刻、飼い主はお仕事、それも実にくだらないお仕事の真っ最中でした。

 学校の先生はとってもブラックな環境で働いていると言われて久しいのですが、それを何とかしようという動きもないことはないのです。総務相なんかが旗を振っている「スマートスクール」なんていうものもその一つ。要するにICTを活用して学校の事務仕事を効率化することで、先生方の業務量を減らそうというものです。

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 これで教師に叩かれた、という思い出話もよく聞きますが、今どき、そんなことをしていたらすぐに先生の首が飛んでしまいます。授業のはじめに出欠を確認して、それを紙に記録する。そこまでは良いとして、記録した内容はどのように使われるのでしょうか。

 先生でない人にとってわかりやすい例は、通知表でしょう。通知表には、成績だけでなく、出欠の記録も載っています。その原簿となるのがこの出席簿なのです。学期末になると、担任の先生はこの出席簿をめくり、毎日の記録を手作業で集計するわけです。毎日、毎時間書き込みをして、それをよそに転記して、計算して・・・・・というのはスマートではありませんし、時間もかかります。タブレット端末を教室に持ち込んでそこに出欠を記録しておけば、集計は機械がやってくれるでしょう。

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 実現したなら、夢のようなお話です。解放されます。でも、出欠を打ち込むためには、あらかじめ名簿を用意しておく必要があります。当たり前の話ですね。では、その「名簿を用意する」というのは、具体的にはどういう作業なのか、ということです。

 今の時期、児童生徒は一つずつ上の学年に進級し、それとともにクラスの編成替えがあります。すなわち、3月まで使っていた名簿は役に立たなくなるのです。3月に2年3組の4番だった岡田さんは、今年、3年何組の何番になったのか、という情報が必要です。そこらへんは20年以上も前からICT化している私のこと、サクッとそういう名簿をこしらえて、新年度の名簿更新作業に臨んだのですが・・・・・。

 まず、昨年度の名簿からして、元の名簿通りに並んでいないという事実。結局、手作業で一人一人、新しいクラスと番号を入力していくよりほかに方法がありません。バカを言うな、名前で照合をかけてデータを読み込めば済む話じゃないか、と言うなかれ。名前に使われている文字コード体系が独自のものなので、私の持っている名簿とは互換性がないのです。画面上では同じ文字に見えても、文字コードが違う。よって名前による照合は出来ないのです。

 目をしょぼしょぼさせながら、とりあえず600人ほど、データを打ち込みました。これって、ICTを活用しているって言えるのでしょうか。

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コメント

面白いもんですねぇ。日本各地で,この出席簿で叩かれた経験を持つ学生がいるなんて。銭湯で腰に手で牛乳,温泉で卓球みたいにステレオタイプな所作ですか。

かく申す私も,中学校の時にこれでバーンと叩かれた覚えがあるのですが,その先生がなぜかクラスの担任ではなく,社会科の先生として記憶されています。

何しろ出席簿なので,クラスの担任以外が授業で持ち歩くこともないと思うのですが,なぜか社会科の先生に授業中にバーンとまっすぐ脳天に下ろされました。

音はすごいのですが,痛さはあまりない,のが良いですよね。

monolith6 さん

実はそれ、オーパーツではないのです。

出席簿は朝、供託の上に置かれて、生徒が帰ると職員室へ。
職員室に出席簿立てなんてものが置かれていた、あるいは今も置かれているはずです。

出席簿に名前があるかどうかも個人情報となり得ますので、昨今は教室に置きっぱなし
にしない学校も増えてきていますし、私の市では経費節減のため、厚手の紙に学校で
印字して表紙を作るようにしています。

あ、外道な教師は黒い出席簿を縦に振り下ろすので、痛いです。

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