統一
アンタ、ホンマに何してまんの、と声をかけたくなるほどに横着を極めた「くま(仮名)」さん。お気に入りのふかふかしたクッションにはまり込み、ぐいっと後ろに首を向けて水を飲んでおります。立って半畳、寝て一畳ではありませんけれど、この体の下には大事な大事な餌鉢も埋め込まれておりますので、ここに寝転がったまま、ほぼすべての生活ができる、ということになっております。
緑縞の「普通」のM800、久しぶりに取り出してみました。ペン先は14金と20金。そしてキャップリングにはいずれもW-GERMANYの文字があります。
20金の方は今日にちなんだ1本。1990年の今日、東西ドイツが統一されて、それを記念する萬年筆も少なからず世に出ました。でも、私の手元にあるのはこれくらい。それも、リングに西ドイツと刻まれたキャップは2度も割れてしまい、最後に修理に出したときには現行品のキャップが付いて戻ってきました。なので、ほかの個体からぶんどったキャップがついているのです。
あっちこっちと浮気をしていても、最後に手に取るのはやっぱりM800系。実によいペンです。重さに関しても、ビッグトレド系や最近のM815などは素晴らしいですけれど、表十のものもけっして「嫌な軽さ」ではありません。
インクを入れたまましばらくしまい込まれていましたけれど、キャップをとるとすぐに筆記できました。こういうところもM800系の良いところです。万が一、乾かしてしまったとしてもお掃除はけっこう楽です。このところ開けていないペンケースを開いて、中に収まっているペンを手に取って書いてみる。秋の夜長は萬年筆三昧です。
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秋の夜長に、、万年筆。いいですね。
わたしも最近、M800の良さを再認識しています。なんでしょう、わたしには大きく思っていたのですが、久しぶりに持つと、なんとも言えないバランスのよさ、ペン先のタッチ、乾きづらさなどの信頼性、いいペンですね。
お久しぶりの関船でした。
投稿: 関船 | 2018年10月 9日 (火) 02時59分
闇船 さん
ご無沙汰しております。お元気そうで何よりです。帝都を闇に包むという野望はどの程度達成されたのでしょうか。またお会いしたいですね。
M800、実によいペンです。ビッグトレド系ともなれば、さらにその良さが際立ちます。そういう意味で、この夏、萬年筆好きたちを魅了したM815なんてものは実に罪作りなペンであったといえますね。追い打ちをかけるように、茶色と青のやつも出るのだとか。
大須のコメ兵をのぞいたら、このドイツ統一記念、箱付きでケースに収まってました。名古屋に帰省されるおついでにいかがでしょうか。オンラインでも買えるみたいですよ。
投稿: つきみそう | 2018年10月10日 (水) 02時28分
つきみそうさん
まずは布石をおいておき、そこから闇で包まねばですね。冗談さておき、またお会いしたいです。
ストーンガーデンいいですね!とても気になっています。いつかはトレドです。
遠慮しておきます笑
どうして先生が名古屋の在庫を把握されているのか、、
投稿: 関船 | 2018年10月10日 (水) 20時42分
闇船 さん
大須マルシェとか言う、危ないところに足を踏み入れたら、ピューピュー鳴るようなペン先の付いた萬年筆があって接触事故。そのショックでふらふらと大須本通りを歩いていて、キッチントーキョーでお昼ご飯食べて道路渡ってコメ兵。まぁ、一時のことを思えば在庫も面白くなくなってますけれど。
投稿: つきみそう | 2018年10月11日 (木) 00時47分