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2018年7月31日 (火)

人災

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 この子、病気か何かと違うの? アカンやん、と言われそうなお姿の「ちち(仮名)」さん。お腹周りの毛がごっそり抜け落ちているので、かなり重篤な病気のように見えますが、正常な夏毛への換毛が進んでいる状態であって、何ら問題はないのです。

 完全な夏毛になると、柴犬さんならでは、というもふもふした感じはなくなり、撫でてみると毛足の短い絨毯を触っているような感触になります。でもこの調子ですから、お盆を過ぎて赤とんぼが飛び始めるような頃になってようやく夏毛に変わる、という感じで進むでしょう。少しずつでも、元々の換毛サイクルを取り戻してもらいたいものです。

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 我が子を連れて水族館に行き、開館前の短い時間、外で遊ばせていただけで熱中症。しかもこれは5月のお話です。小学生が死亡したというニュースに触発されて、火ノ鹿たもんさんという人が、ご自身のお子さんで経験されたことを漫画にして発表されたものです。

 このぐらいの熱中症なら、私も毎日のように経験しています。若い頃は半袖のシャツを着て、顔を防護する面もつけずに草刈りをしておりました。熱中症という言葉自体、まだ一般的に知られていない状況でしたから、こんな風に熱中症になりかける、あるいはなり始めているところで、あぁ、自分はなんと体力がない情けない奴なんだろう、と嘆いては休憩をするという繰り返し。でも、当時の私に「根性」なんてものが備わっていたならば、今頃こうしてのんきにBlogなんて書いていないで、「あぁ、もうすぐお盆や、仏壇へ帰る支度せな」などとあの世で思っていたことでしょう。いや、地獄でギンギンに責められていてそれどころではない、という方が可能性としては高いですね。

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 この夏、医療に携わる皆さんは大変な思いをされていることでしょう。熱中症様の症状を呈して医療機関に搬送される人がいない日はない、というほどの暑さが続いています。

 私の勤務する自治体では、8月に入っても「部活動の活動時間は1日最大3時間まで」という制限が続いています。首長が幹部を集めた会議の席上、「なんで部活動なんかやってるんだ。試合があろうがどうだろうが関係ない、すぐにやめさせろ!」と教育委員会関係者を責めているという話も伝わってきています。こんな状況で、一人でも熱中症の犠牲者がでれば、私の自治体に属する学校の運動部と吹奏楽部はすべて活動禁止となり、夏の大会であるとかコンクールなどへの出場も辞退させられることでしょう。

 そんな中、「活動が3時間なら、その前にウォーミングアップを『自主的に』やらせて、3時間めいっぱい練習したあとに『自主的に』クールダウンをさせたいと思います。活動が午前7時から10時で、生徒はその30分前に集合し、終わった30分後に下校させる、ということを許可してください。」と真面目な顔で訴えてくる教員。押しに弱くてまともな指導なんて何もできない私ですが、さすがにこれにはキレました。

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 この夏、全国各地で熱中症で倒れる子どもが後を絶たないのは、こういう指導者がいるからです。で、これはおいしい!とばかり、マスコミ様と、公務員である教員が大嫌いな皆様が総攻撃をかけてこられています。

 いっぽうで、なんで練習時間を短くするんだ、隣の市の学校では普通に朝から晩まで練習してるのに、こんなことでは試合で勝てないじゃないか、と学校にねじ込んでくる保護者も少なくありません。

 スポーツは素晴らしいからみんなやりましょうという押しつけには反吐が出る、運動部の顧問に就任して年3日ほどしか休みを取らず指導することが尊い、なんて風潮も大嫌い。とにかくスポーツの押しつけには大反対の私にとっては、この夏は正念場です。何とか抜け道を探して長時間の練習に持ち込もうとする運動部の顧問たちをばしばしシバき上げることこそが、この夏、私に与えられた使命です。

 熱中症で子どもが倒れる、それは間違いなく、人災です。

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コメント

暑い中お疲れ様です。熱中症、少し前まで長男の夏の風物詩でした。

水分取るのが嫌い+虫に刺されるのが嫌で真夏でも長袖長ズボンハイソックス
といういでたちを頑として貫き、顔が真っ赤→真っ青+嘔吐、を学校でやらかし
保健室のお世話になること5年、という迷惑千万な男子でございました。

やっと去年、熱中症のメカニズムをひたすら説く私の話が理解できたのか
半袖着用に至ってやれやれです・・・まぁうちの子は極端な例ですが、
子どもは限度や加減がわからず突っ走ってしまいがちなので、
出来れば先生方にはブレーキの役割を担って欲しいなぁと思う母です。

しかし保護者の無知は一番困りますね(>_<)

 ぽー さん

 今日もまた、7時から10時の3時間以内の活動、という決まりを無視して、公然と活動していた吹奏楽部。実はこれ、各中学校の吹奏楽部の保護者たちが一斉に反旗を翻した「成果」なのだそうです。そしてそれを得意げに語る顧問。アホやと思います。

 私の勤務先はエアコンのある部屋も多いので、熱中症を心配せずに練習ができるのですが、ほかの学校では危ないと思います。誰か一人でも搬送されたら、私の勤める市からは吹奏楽コンクールに出場できない、運動部も大会に出場できない、ということになるでしょう。それがわからないでひたすらに抜け道を模索して練習時間を延ばそうとしている運動部の顧問たちもまた、大馬鹿者だと思います。

 いっそのこと、誰か犠牲になって、このスポーツ至上主義、部活動最優先の風潮が打破される方向に世の中が動くことを期待したいところですが、犠牲になる子どもがかわいそうですから、変なことは願わないようにしましょう。

 つきみそうさん、こんにちは。

 先日、友人が市営のコートでテニスをしていたところ、隣のコートでは中学だか高校だかのソフトテニスの大会が行われており、しばらくすると熱中症で倒れる選手が続出。

再三、救急車の出動が要請され、何度目かにとうとう主催者が救急隊員に「いつまでこんなことやらしてんだ!いい加減にしろ!」とシバかれていたそうです。

部活動というのは子供の心身を成長させる効果とともに、現場に立つ大人の思考を硬直させるという効果があるようですね。

 butsudan さん

 運動部の大会を運営している人たちからすると、苦労してやっと会場をおさえて、なおかつ天候にも恵まれて大会をやってるj分けですから、そうそう簡単に中止できるかい、ってことなんでしょう。そこには、大会を運営する、っていう視点しかないわけです。

 暑いので部活動は朝の7時から10時まで、と決めますと、今度は6時半に集合させて「自主的に」体をほぐすなどの準備活動をさせようとする部活動の顧問が出てきます。私の所でもそういうのがいたので厳重注意して、もし見つけたら即刻部活動停止、と生徒たちにも申し渡しておきました。それでなくても、朝早く家を出るので朝食抜きで、なんて生徒が実際にいまして、そういうのは見事に体調を崩してへたり込みます。

 一番いけないのは、こどものため、といいつつ、実は部活動を子どもを支配するための道具にしている教員が少なからずいる、ってことです。

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