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2017年12月 8日 (金)

はやりもの

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 長女に抱かれる「くま(仮名)」さんと、その傍らで拗ねている「ちち(仮名)」さん。彼女たちは仲がよいとはいえません。凶暴な白いのがうろついているときは、黒いのは外に出てきません。白いのは黒いののケージに立ち入ることができない(怖い)ので、黒いのにとっては非常に安全性が高い「我が家」だからです。

 では黒いのはやられっぱなしなのか、といえばそうでもなく、飼い主など守ってくれそうな人がいるときには外に出てきて、一気に白いのの家に侵入し、残っている餌を食い尽くしてしまうこともあります。先住犬は後から来た犬に作法を教えると言いますが、黒いのが餌を一気に食べずに残しておくのは、白いのにそういう習慣を植え付けて残った餌を奪うための長期的戦略だったのではないか、という疑惑も取り沙汰されています。

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 いずれにせよ、黒いのは白いのに「ほぅら、私の方が可愛がられているのよっ!」ということを見せつけるのが大好きなので、両方が外に出ているときに片方を可愛がったりすると、他方は大いに拗ねてしまうわけです。そこは忖度してよ、というところでしょう。

 この場合の「忖度」は、由緒正しき用法かと思います。今年の後半、爆発的に用いられるようになった用法には卑しさを感じてしまいますが、その卑しさも、人の心を推し量るというところは同じ。ただ、忖度することによる結果、あるいはその目的がどういうものであるのか、というところが問題です。

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 家族の者が「はい、コンビニでご飯買ってきたよ。」と私にこれを差し出したならば、それは由緒正しき用法の「忖度」が全くなかったということになるのかもしれません。けれども、そこを乗り越えて、健康のためにこういうのもいいだろう、と買ってきてくれたのかもしれません。

 私には食べられないお弁当であったからこそ、発売から相当の間、拙Blogに登場することがなかったわけです。しかし、近所のコンビニエンスストアに置かれているチラシにも期間限定発売と書かれていることですし、そろそろネタにあげておかないと、このお弁当の存在そのものがなかったことにされてしまうかもしれませんので、思い切って長女の昼食用として購入してみたのです。

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 パッケージは紙製のスリーヴに収められていますが、そのスリーヴには切り込みがもうけられ、二つ折りになったお品書きが差し込まれています。お品書きを差し込む切り込みが半円形であること、そしてお品書きの端部をここに合わせなさいという黒い線が引かれているあたりは、お店のスタッフやこうしてBlogにあげるためにお品書きを抜いたり挿したりする人への「忖度(由緒正しき用法)」といえるでしょう。

 一方で、そのお品書きに書かれている言葉の数々、そしてそもそもそういう語呂合わせをするために食材が選ばれているというのは、流行に乗っかって売り上げを伸ばし、7時から11時までといいつつ24時間営業を続ける王者に追いつけ追い越せと檄を飛ばす首脳陣への「忖度(卑しき用法)」であると、あえて言いましょう。

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 企画を思いついた人たちは、やった、これは売れる、と思ったことでしょう。そして、やり過ぎて嫌らしさが出ないよう、ふっと笑って済ませてもらえるようにするにはどのあたりまでにしておくのがいいのか、それこそ激論を交わしながら開発が進められたはずです。そういった中の人たちのお心の内をこそ、忖度すべきであると思うのです。

などとのんきに記事を書いてありましたら、妻から早く風呂に入れと叱られました。選択の方が優先だったようです。

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