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2017年8月19日 (土)

続・1/47

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 いっつも「くま(仮名)」さんが寝ている場所、取ったどぉ~、と主張する「ちち(仮名)」さん。とにかく我が家のワンコたちは仲が悪く、お互い、いかに自分が飼い主やその家族に愛されているかを見せつけ合うことにかなりのエネルギーを使っています。

 皆さんがこの記事をお読みになっている頃には、飼い主は家におらず、y.y.Pen倶楽部の主要な行事のひとつである「おとなの修学旅行」の真っ最中です。

 道路一本向こうにはきらきらと輝く日本海の水面が見える料理旅館の2階、1500円の焼魚定食か、2500円の刺身定食か、大の大人が真剣に悩み、半ば悶絶しながらそれぞれの昼食を注文した、というのが前回のおとなの修学旅行最大の見せ場でした。

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 明治時代に竣工してからそのまま使われ続けている舎房の扉。分厚い木製です。右の男性が肩にかけているバッグの高さにあるのが舎房の中のようすを見るためののぞき穴ですが、あまりに小さく見づらいため、平成の時代に入ってその下にある縦長の穴が追加されたそうです。さらに、一番下にある小さな穴が、おなじみ、食事を差し入れるための穴です。

 前回のおとなの修学旅行では、刺身定食を注文したグループが盛り上がっておりました。期待に胸膨らませる親方の前に運ばれてきたのは、小鉢に盛られた5きれほどのお刺身。

 「やっぱりな、日本海のまん前やから、前菜からしてお刺身や。ここまで来て焼き魚て、そら間違とる。ぜったい刺身や!」と意気上がるお刺身グループ。そもそも魚がそれほど好きではない私は、無難に焼き魚グループでしたが、やがて目の前に、大人の手のひらほどもある大きな鰺の開きを焼いたものが運ばれてきました。

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 こちらは、建物の外壁や刑務所と娑婆とを隔てる「塀」に張り巡らされた防犯線の表示。かつてはこの表示のすぐ上に線が張られており、それを越えて上に登ると警報が鳴り響くシステムだったそうです。

 あぁ、もうあかん、魚好きやないけど、この焼いた鰺,おいしすぎる!と騒ぐ焼き魚グループの面々。宴会本部長やみずうみのあくまなどは、猫が激怒しそうなほどきれいに骨だけにして食べておりました。うまいうまいと焼き魚を食うおっさんたちを見て、「お前ら、俺らのメイン、ものすごい刺身、もうすぐ来るで。見て泣くなよ。」と余裕をかます親方。そこへ、見事なかにの脚が入った味噌汁が運ばれてきて、追いかけるように白いご飯。よほど大量の魚を捌いているのか、「ものすごい刺身」は一向に運ばれてきません。

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 この塀を見た見学者たちは、口々に「乗り越えられるんとちゃう?」と言い合い、実際、肩車をして試そうとする者まで出そうな勢いでしたが、案内をしてくださった所長さんによれば、絶対と言っていいほど乗り越えることはできないものなのだそうです。

 この塀の向こうに広がる自由の世界と同様、まだ見ぬ「すんごいお刺身」を待ちかねて、「あの、お刺身まだですか?」と尋ねるお刺身グループの一員、Dr.チンに対して、仲居さんが答えて曰く、「あぁ、最初にお出ししましたでしょ?」

 あの日以来、y.y.Pen倶楽部においては、お刺身定食はおおいなる禁忌です。ぼく、焼魚定食!と元気に声を上げていながら、厨房へと去って行く仲居さんを追いかけるようにして「ああ、あの、やっ、やっぱりお刺身定食!」と寝返ったことを、海よりも深く反省するDr.チンなのでした。そして、あの日のことを忘れずに、今回の「おとなの修学旅行」は、山の中でのBBQとなりました。反省をして後の人生に活かす。塀の中にいても、塀の外にいても、それはとても大切なことなのです。

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