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2017年4月20日 (木)

チョコパの会

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 起きない「くま(仮名)」さん。けれども、そこは老獪なワンコなので、寝姿にも仕掛けをして横たわっているのです。この、両の前脚を揃えたところがまた可愛い。飼い主や家族がそう思うだろう、と考えてやっているのだとしたら相当なものだ、なんて思っていたのですが、最近では、人間どもはこういうのを喜ぶもんだ、と知ってワザとやっているのだというのが我が家族の一致した見解です。あざとい犬、と呼ばれている彼女です。


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 ある日突然、我が家に届いた茶器のセット。こういうものを使って優雅にお茶を淹れ、客人をもてなす、あるいは夫婦でお茶を飲んでほっこりする、なんてことは、残念ながら我が家にはありません。送ってくださったのはどなた様かしらん、と伝票を見ますと、私どもが結婚するより前から親しくおつきあいをいただいている「象さん」でした。


 当時、私の勤めていた学校の職員室の床は油の染みこんだ真っ黒な板張りで、人が歩くとギシギシ音を立てるような状態でした。それをものともせず、巨体を揺らしてバスバスと歩く音楽の先生、それが「象さん」です。音楽の先生でしたので、音楽室にある生徒用の机によく悪戯をしたものでした。机の横にある、鞄などをかけておくフック、それがちょうどお鼻になるように、その周囲に象さんの顔を描くのです。



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 当時の私は20代の若造で、相手はすでに50代にさしかかろうかというところ。叱られつつも、オモロい奴と思われたようで、よく一緒に遊んでいただきました。電車とバスを乗り継いで通勤されていた「象さん」を駅までお送りするついでに、あちこちの喫茶店に入ってはチョコレートパフェをおごっていただく、というのが日々のならいで、人呼んでチョコパの会。芸術家タイプで気むずかしく、いつも爆発していた年配の先生と、生意気でロクに仕事もできない若造の取り合わせが、周囲の先生方からは面白く見えたのでしょう。



 そんな「象さん」も脳梗塞を患ってピアノが弾けなくなり、引退されてかなりの年月が経ちます。その「象さん」が、なぜに突然、このようなけっこうなお品をお送りくださったのか、どうにもわかりませんでしたが、数日後に届いたお手紙を読んで合点がいきました。
 昨年春の新聞で私が昇任したことを知り、これは何かお祝いを、と考えてくださったのだそうです。それが、何がいいかなぁと考えている内に1年が過ぎ、たまたま旅行された角館でこの茶器を見て、そうだこれだ、とお送りくださったとのこと。おそらくは、チョコパの会の古都なども脳裏に浮かんだものと思われますが、そのあたりは今度お会いする折にお話を聞いてみることにしましょう。

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コメント

秋田県ゆかりの物をご紹介いただき、嬉しく思います。
角館は枝垂桜が開花し始めたようです。

樺細工は万年筆の軸にもなりましたし、エイジングが楽しめますよ。
真っ黒い達磨の茶碗とともに、是非、お茶を楽しんでください。

 ヤッター万 さん

 真っ黒なダルマさん、今も元気でますます黒さを
増してきています。このセットにはお湯呑みがあり
ませんが、ダルマさんを使えば良いのですね。

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