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2016年3月17日 (木)

いぶし銀

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 今朝はことのほかよく寝ていた「くま(仮名)」さん。彼女は首の周りを撫でられるのが好きなのですが、この状態で首筋に手を突っ込んでもキュンとも言いませんでした。その少し前にはあれこれと寝言を言ってましたので、深い眠りに落ちたタイミングだったのでしょう。

 本来なら自宅から直接行きたかったのですが、どうやら職員室内でインフルエンザの流行が始まったらしく、授業者が欠けた場合には補欠を入れなくてはなりませんので、いったん出勤。案の定、寒い寒い体育館で2時間半にわたって卒業式の司会を務めた同僚がダウンしておりました。

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 あれこれと時間割その他を調整して、年度末ですので早く通知票に入れる成績やデータを提出しなさいと未提出の同僚をシバいてから、ようやく出発して向かった先がこちら、十津川高等学校です。

 木曽路も真っ青という山の中、日本の施政権が及ぶ中では最大の面積を誇る村である十津川村の、それも南寄りにあります。和歌山県の新宮市まであと少し、というところにありますから、奈良県と和歌山県との間に結ばれた協定により、和歌山県在住の生徒も入学することが可能となっている学校です。ここ十津川村の面積は奈良県の面積の5分の1ほどにもなり、東京都23区の面積よりも広いのです。明治時代に集中豪雨で大被害を受けた際、北海道に集団移住した人々が開いたのが新十津川町です。

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 十津川高校に至るまで、普通の人が普通に走ると、奈良県北端にある奈良市からおよそ3時間と少しかかります。合格発表は正午なのですが、職場を出たのが午前9時少し前。これはいかん、とあれこれ頑張って、なんとか11時半までに到着しました。

 山間部に入ると、ヨタヨタと走ってブロックしているクルマをかわしながらの道中でしたが、それらのクルマとは十津川高校で再会。同乗者の顔色が一様に青かったところを見ると、相当難儀な道中だった模様です。

 この険しい道を、全長10メートルを超える車両がかなりの数、行き来しているのですが、そうしたクルマのドライヴァーを心から尊敬します。単純に見ると、大きなクルマだからゆっくり走っている、というだけなのですが、ひとつひとつのカーヴをクリアしていくときのライン取りや、何もないと思えるところで停車して対向車をやり過ごす、その間合い。本当に学ぶべきところの多い運転です。

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 そういうクルマは、絶対的な速度は低いのですけれど、所要時間は存外短いものです。バカみたいに飛ばしてヘトヘトになりながら目的地についてドアを開けると、先ほどの大型車がすぅーっと通り過ぎる、などということは珍しくありません。銀の萬年筆は放置しておくといぶし銀になりますけれど運転の方は努力しないとそうはなりませんね。

 そういえば昔、麺を作っている会社の偉いさんが「麺も銀のペンも一緒、放りこむんよ言ったとか言わないとか、さる方の萬年筆を銀いぶし液につけようとして手を滑らせ、文字通り放り込んでしまったことがありましたが、さほど綺麗にいぶせたわけでもありませんでした。やはり時間がものを言うのでしょう。

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