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2015年7月17日 (金)

5th.

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 帰宅してリヴィングルームに入ると、「くま(仮名)」さんがこんなしょぼくれた表情でこちらを見ていました。と、言うより、実際には目をつぶって寝ていたのを目だけ開いてお帰りと言っている、ということなのだと思います。

 昨夜から降り続いた雨はいっこうに止む気配がなく、平成の大合併で険しい山間部まで市域に編入した我が市には最後まで大雨警報が出され続けていて、結局休校、一学期の終業式は取りやめとなりました。これから数日、終業式に生徒たちに手渡すはずだった書類などを個別に配る作業が待っていますが、その前に三連休、中日は第6回y.y.Dayです。

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 通算5本目となる昨年のy.y.Pen、そのコンセプトは、「原点に返る」ということでした。マットなギャザード軸というy.y.Penの基本はおさえつつ、萬年筆の最も「ふつう」な色と形、すなわち仏壇萬年筆に回帰したのです。

 お仏壇の黒いところは艶々としておりますが、同じ仏壇でも、こちらはマットです。一口にマットといっても、製造時期により、設備その他の関係で色合い、風合いが違うものになるそうです。けれども、マット軸本来の魅力というものは、新品の時に艶消しだ、ということだけではないのだそうです。全日本マット軸協会の会長によると、マット軸は使っていくうちに手の脂を吸って軸に艶が出てくる、それこそが本当の魅力なのだそうです。

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 で、それだけか? ということにならないからこそ、y.y.Pen なのです。原点回帰と称して、ただ黒いマット軸にしただけでは、「それやったら普通に売ってるマットのプロフィット買うたらえぇやんけ。」となってしまいます。上の写真をよく見れば、その凄さがどこにあるのか、おわかりいただけるはずです。

 このペンは、かの有名な、四日市「の方」から来られる二右衛門マスター氏がいそいそと受け取りに走ったというのですから、間違いなく逸品です。逸品という字を見て、逸らしたペンなどとは思わないでいただきたいのです。実は二右衛門マスター氏、コレクションの大半は「ちゃんとしたペン」なのです。ただ、氏のそんなコレクションを誰も期待していないので、美しいペンを並べて展示したりすると某親方にシバかれてしまうだけで、実際はもの凄いペンをたくさんお持ちなのです。その二右衛門マスターに「欲しい」と思わせた現行のペン、というだけで凄いのです。

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 「原点回帰で、黒のマット軸。そやけど、そやけど、ペン先は・・・・・のっぺらぴん、これやがな。」

 と、いうことで、・・・・・のところは十分にタメをつくってから言う、聞く方もそこで身を乗り出すようにして次の言葉を待つ、という感じでした。

 刻印のないペン先は何が凄いのか。そして、ペン先が大先に埋め込まれているところにわずかに刻印された文字にきちんと注目できるか。このあたりが、萬年筆趣味を志す者にとっては大切なところです。

 よぅわからんなぁ、そやけど、何か気になるなぁ、という人は、この日曜日にエルおおさかへ行ってみましょう。

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コメント

のっぺらぴんのペン先の素晴らしさは、決してユーザーを裏切るものではないでしょう。でも、連面と続いてきたマット&ギャザードの系譜が6thで途切れたことを考えると、この5thは最後の直系系譜と言えるのかもしれませんね。この萬年筆を持ってる方が羨ましいです。これも欲しいなぁっ!!(笑)

 すいどう さん

 お騒がせしました。ま、しかし、これからもy.y.Penは魅力的であり続けることでしょう。WAGNERの企画する萬年筆も魅力的なのですが、それよりもグッとマニアックなんですね、これが。

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